【ワンピース】ベガパンクの分身のサテライト(猫)とは?6人の特徴を紹介
『ワンピース』におけるDr.ベガパンクのサテライトについて紹介します。エッグヘッド編で初めて姿を見せたベガパンクには、彼を本体とする分身が6人います。「サテライト(猫)」と呼ばれる彼らの性格や特徴をまとめました。また、その中の裏切り者の正体も解説します。
目次
ベガパンクの分身のサテライト(猫)とは?
『ワンピース』原作ではワノ国編に続いて、「エッグヘッド(未来島)編」が展開されることとなりました。そこでルフィ一行が出会ったのは、天才科学者ベガパンクと彼の分身である6人の「サテライト(猫)」たちです。個々のサテライトの性格や特徴などが気になるところですが、まずは基本的な情報から踏まえておきましょう。
ベガパンク(本体)のプロフィール
6人のサテライトを持つDr.ベガパンクは、『ワンピース』の世界における天才科学者です。「世界最大の頭脳を持つ男」の評価と、海軍特殊科学班班長の肩書を得ています。作中では数々の画期的な発見・発明を成し遂げており、「血統因子」の解明や「パシフィスタ」「竜(ドラゴン)」の創造も彼が手がけました。現在はエッグヘッド島に拠点を置いて研究活動を行っています。性格は理性的ではあるものの、自身の隠れた欲望について無自覚な一面も持ちます。
サテライト(猫)とは?
『ワンピース』に登場する「サテライト」とは、研究活動を行うにあたり優良な人手を得るために作られた、Dr.ベガパンク本人の分身になります。助手ではなくあくまで6人の自己複製体であり、「猫」の表記に「サテライト」の呼び名が当てられています。サテライトに対してのDr.ベガパンク本体は、「ステラ」と呼ばれます。6人にはそれぞれ個性を強調した人格が与えられていて、年齢や性別、外見の特徴も異なります。また、個体同士の感覚の共有や連動も行われています。
ワンピースの概要
Dr.ベガパンクの6人のサテライトが登場する『ワンピース』は、尾田栄一郎の手による冒険漫画、およびそれを原作としたアニメ、実写ドラマ等の諸作品を指します。「週刊少年ジャンプ」で1997年から連載されている本作は、既刊106巻(2023年10月現在)の単行本の累計発行部数が4億部を超えているという、破格の大人気作品となっています。
ワンピースのあらすじ
Dr.ベガパンクの分身・サテライトが注目を集める『ワンピース』は、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」という謎の宝を中心とした物語です。“海賊王”ゴールド・ロジャーの死と遺言がもたらした「大海賊時代」の中、主人公の少年ルフィもまた、海賊への夢を抱きつつ成長しました。満を持して航海に乗り出したルフィは、海賊王への野心を胸に、さまざまな冒険を繰り広げていくことになります。
ベガパンクのサテライト(猫)の6人の特徴や性格一覧
『ワンピース』に登場するサテライトは、上記のようにDr.ベガパンクの6人の分身ですが、それぞれには他と異なる個性があります。ここでは、6人のサテライト1人1人が持つ固有の性格や、外見上の特徴などを紹介していきます。
サテライト①PUNK_01 正(シャカ)
ベガパンクの分身である6人のサテライト、1人目は「正(シャカ)」です。型番は「PUNK_01」という表記になっています。大きく「01」と書かれたフルフェイスのヘルメットにロングコートという外見で、肌の露出は一切ありません。性別は不明ですが、体型などから見ておそらくは男性と思われます。性格は思慮深く冷静で、理知的な話しぶりを特徴とします。6人の中ではリーダー格にあたります。
サテライト②PUNK_02 悪(リリス)
ベガパンクの分身であるサテライトの紹介、続いてはPUNK_02の「悪(リリス)」です。ショートカットで右の眼を隠したボーイッシュな女性のサテライトで、自分のことを「わし」と表現するなど、外見とは裏腹に老人口調で話す点が特徴となっています。性格面では、「悪」の名を持つだけに過激で不穏当な発言が多くなっています。
サテライト③PUNK_03 想(エジソン)
ベガパンクが研究のために生み出した自らの分身のサテライト、3人目(PUNK_03)は「想(エジソン)」です。こちらの外見は完全に小型ロボットのそれで、生身の人間らしさはほとんどありません。関西弁でしゃべり、「ワイ」を一人称とします。6人の中での役割としては、実験を行ったり設計図を描くなどのアウトプット担当となっています。
サテライト④PUNK_04 知(ピタゴラス)
『ワンピース』に登場するサテライトの特徴紹介、続いてはPUNK_04の「知(ピタゴラス)」です。こちらも「想(エジソン)」同様外見は完全にロボットですが、体のサイズはかなり大柄です。頭頂部には巨大なゼンマイが突き立っており、頭部のみ切り離すことが可能となっています。作中では、エジソンと共同でセラフィムの開発に取り組んでいました。役割はインプット担当になります。
サテライト⑤PUNK_05 暴(アトラス)
5人目に紹介するベガパンクのサテライトは、PUNK_05「暴(アトラス)」です。見た目はしっぽと獣耳(羊状)のある幼女ですが、身長がカイドウクラスの巨体という点が特徴となっています。性格的には名前通りの暴れん坊で、「おれ」を一人称とします。役割的にも暴れることのようで、作中ではホログラムと格闘する様子が描かれているほか、ルフィに対しても強烈なパンチをお見舞いしています。
サテライト⑥PUNK_06 欲(ヨーク)
『ワンピース』におけるベガパンクの6人のサテライト紹介、最後はPUNK_06「欲(ヨーク)」です。そばかすの散った顔に額のゴーグル、露出過多ぎみの下半身という外見が特徴の女性ですが、身長はアトラス並みの大きさを誇ります。性格的にはマイペースで物事をあまり深く考えず、口調ものんびりしています。他のサテライトの生理的欲求を代わりに満たすことが役割であり、「KDN(クーダスネール)」を通称としています。
ベガパンクのサテライト(猫)の名前の由来
上では『ワンピース』のサテライトについて、個々の性格や外見の特徴を紹介しました。ところで彼らについてもう一点気になることに、「呼び名」があります。「猫」の由来は慣用句の「猫の手も借りたい」で、「サテライト」は「衛星」ですが、それぞれの個性的な名前は何からきているのでしょうか。1人1人の名前の由来を調べてみました。
名前の由来①PUNK_01 正(シャカ)
『ワンピース』に登場するベガパンクの6人の分身・サテライトの名前の由来紹介1人目は、「正(シャカ)」です。作中では彼の名の由来について触れていませんが、おそらくは「釈迦」が元になっているものと思われます。釈迦は言わずと知れた仏教の開祖で、世界四聖の1人です。サテライトのシャカは何かの教えを説いたりするわけではないものの、規律正しい振る舞いやチームを統率する指導力などがネタ元に重ねられているのかもしれません。
名前の由来②PUNK_02 悪(リリス)
ベガパンクの6人のサテライトについて名前の由来を紹介していますが、続いては「悪(リリス)」です。こちらはユダヤ教の伝承に登場する悪霊・リリスを元として名付けられたと考えられます。ネタ元のリリスは「夜の魔女」と呼ばれ、伝承では男児を誘惑する存在として描かれていますが、サテライトのリリスにそうした面はありません。ただ、6人の中ではかなりあくどい性格をしていることから、単純に「性悪」という意味での命名と思われます。
名前の由来③PUNK_03 想(エジソン)
続いて名前の由来を紹介するベガパンクのサテライトは、「想(エジソン)」です。こちらは分かりやすく、トーマス・エジソンが元ネタと考えて間違いないでしょう。「発明の父」などとも呼ばれるエジソンは、白熱電球の発明やGE(ゼネラル・エレクトリック)の創設で知られる人物です。サテライトのエジソンは発想やひらめきに基づく創造を担当とすることから、この名が付けられたと思われます。
名前の由来④PUNK_04 知(ピタゴラス)
ベガパンクを本体として作られたサテライトの名前の由来、4人目は「知(ピタゴラス)」です。名前の元ネタは、こちらも間違いないと思われますが、古代ギリシャの数学者・ピタゴラスでしょう。「ピタゴラスの定理」などの言葉により、現代でもその名をよく知られる人物になります。サテライトのピタゴラスはデータの記録や入力担当で数学者ではありませんが、数字に関連した名前ということで付けられたのかもしれません。
名前の由来⑤PUNK_05 暴(アトラス)
ベガパンクを本体とするサテライトの名前由来、5人目に紹介するのは「暴(アトラス)」です。こちらはおそらく、ギリシャ神話の巨神・アトラスから名付けられたと思われます。アトラスはタイタン族の一員として天空を支える役目を負った神で、一族の中では最強の腕力を誇りました。そうした巨体や剛力のイメージが、暴れん坊の彼女の名付けに影響したようです。
名前の由来⑥PUNK_06 欲(ヨーク)
ベガパンクの分身として作られたサテライトの名前由来、最後に紹介するのは「欲(ヨーク)」です。彼女の場合は名前に明確な元ネタがあるわけではなく、「欲(よく)」の読みをもじって付けられた可能性が高いと思われます。このように彼女だけ他のサテライトと命名の傾向が異なること、さらに様子が本体のベガパンクとかけ離れていることなどから、ヨークについては当初から正体を怪しむ声が多く聞かれました。
ベガパンクのサテライト(猫)のヨークは裏切り者?
上の項目でも触れましたが、『ワンピース』に登場するサテライトの中で、ヨークは1人だけ何やら特殊な雰囲気をまとっていました。そうした違和感は、意外な展開により表面化することとなります。本編1078話において、ヨークが裏切者だったことが判明したのです。ここでは、ヨークが作中で引き起こした裏切りの中身などについて解説します。
ヨークが引き起こしたこと
サテライトのヨークが裏切者だったということですが、彼女は一体どういう事態を引き起こしたのでしょうか。『ワンピース』エッグヘッド編の1074話で明らかになったのが、ベガパンク本体の失踪とフロンティアドームの制御不能という2つの異常事態の発生でした。これを受けてサテライトやナミら一同は、ベガパンクの捜索に出かけます。
地下に囚われていたベガパンクの元へシャカが駆け付けますが、突然頭を撃ち抜かれてしまいました。一方司令室のルフィたちは、セラフィムらの襲撃を受けて苦戦を強いられます。この一連の出来事のほとんどを、ヨークが仕掛けたとみられているのです。
ヨークが裏切った理由
ベガパンクの分身のサテライトであるヨークが裏切った理由は何でしょうか。本体ベガパンクの前で彼女が語ったところによると、「天竜人になる」というのがその動機のようです。さらに彼女は「ベガパンクは1人でいい」とも口にしており、他のサテライトの抹殺をもくろんでいることも明らかにされました。
ヨークのセラフィムへの指示
上記のような理由から本体ベガパンクや他のサテライトたちを裏切ったヨークですが、彼女は裏切りを働くにあたってセラフィムに重要な指示を出していました。その指示とは、「自分と本体ベガパンク、そして地下で人質として捕らえているサイファーポール以外の全員を抹殺すること」というものになります。
これにより、ルフィたちは襲撃を受けることになったのでした。また作中で直接言及されてはいないものの、本体ベガパンクの連れ去りや通信機器の破壊といった行為についても、ヨークがセラフィムに命じてやらせた可能性が高いと思われます。
ベガパンクのサテライト(猫)に対する世間での評判や人気
ここまで『ワンピース』に登場するサテライトについて、ベガパンクとの関係や個々の性格・特徴、さらに裏切り者ヨークの起こしたことなどについて解説してきました。ここでは少々目線を変えて、サテライトに対する世間の受け止めを考察対象としてみたいと思います。果たしてベガパンクの分身として作られたサテライトは、ファンからどういった見方をされているのでしょうか。
こちらはアニメ版を意識しての意見で、「ベガパンクやサテライトたちの声優予想が楽しみ」と語っています。アニメ版『ワンピース』では2023年10月時点でワノ国編がまだ放送中で、近く終了する見込みではありますが、おそらくすぐにエッグヘッド編には入らないものとみられています。原作に追いついてしまうのを避けるため、間にオリジナルエピソードなどを挟む可能性が高いでしょう。
そのためエッグヘッド編開始は、早くても来年初頭になると思われます。少し先の話ではあるものの、ファンとしては今から新登場のキャラの描かれ方に期待が膨らむところでしょう。特に声優のキャスティングは注目の的で、この方の他にも同じような意見がいくつか見られました。
一方こちらは、「エッグヘッド編のベガパンクのサテライトたちと一味のフィギュアが出れば文句はない」というツイートです。『ワンピース』はストーリーやキャラクターの面白さはもちろん、キャラデザの秀逸さも大きな魅力の1つで、それらを再現したフィギュアはいずれも高い人気を誇っています。
エッグヘッド編に登場するサテライトたちも、それぞれ個性豊かなデザインとなっており、立体化された姿を想像するだけでもわくわくさせられます。また本章の麦わら一味の衣装は未来風のものとなっていて、こちらもフィギュア化の期待が膨らむのも納得の出来栄えです。
ベガパンクの分身であるサテライトについての世間の印象を紹介していますが、最後は「正(シャカ)が好きだから死んでほしくない」という意見です。シャカは前述のように、1077話で裏切りを図ったヨークの銃弾に倒れる姿が描かれました。
これについては明確に死亡したかどうかしばらく示されませんでしたが、1090話においてピタゴラスと共にその死が悼まれていたことから、正式に死亡が確定する形となってしまいました。残念ながら、「いきてて」というこの方の願いは届かなかったことになります。一方、サテライト達が機械なのかどうなのかはよくわかっていません。
ベガパンクのサテライト(猫)は分身だった
Dr.ベガパンクのサテライト(猫)について紹介しました。このように『ワンピース』に登場するサテライトは、「ベガパンクを本体として生み出された6人の分身」というのがその正体になります。分身とは言いつつも、それぞれ本体とは異なる個性的な容姿と性格を持っており、名前には個々の特徴に由来するものが冠されています。
その中の1人であるヨークは意外にも裏切り者で、彼女の企みによりシャカとピタゴラスは死亡を遂げ、麦わらの一味もピンチを迎えることとなってしまいました。そんなサテライトたちの活躍や波乱の展開についてより詳しく知りたいという方は、ぜひ原作をチェックしてみてください。
この記事のライター
だいじろう
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