【ワンピース】シャンクスの正体は天竜人？真相や謎を徹底調査

ワンピースに登場する新世界を制する大海賊である四皇の1人がシャンクスです。過去に海賊王であるゴール･D･ロジャーが率いたロジャー海賊団に属していました。後に赤髪海賊団の船長としてルフィと出会います。赤い髪と左目に縦に入った3本の傷が特徴的なシャンクスは、サンダルを履いて黒いマントを羽織っています。

シャンクスは大らかな性格をしており、侮辱されようと笑って済ませてしまうほどです。しかし友人が傷つけられたなら容赦はしない仲間思いでもあります。世界政府から警戒されていますがシャンクスが事件を起こすことはほぼ無く、白ひげことエドワード･ニューゲートに敬意を払う良識ある人物だと言われています。五老星もシャンクスが本気を出したら手に負えないと評しているほどに強いですが、酒癖が悪い一面もあります。

シャンクスとルフィの関係は、ワンピース1話にて描かれています。ルフィが暮らしていたフーシャ村に赤髪海賊団は約1年間滞在しており、シャンクスとルフィは出会いました。シャンクスの話を聞くルフィが、ある言葉を口にすることで興味が湧き2人は親しくなります。海賊に憧れたルフィはシャンクスに自分も連れて行くよう懇願しますが、シャンクスは躊躇い断りました。

諦めきれないルフィが山賊に襲われているのを発見したシャンクスは、友人を傷つけた仕返しとして山賊を叩き伏せます。しかし山賊の頭にルフィが攫われ海に放り込まれ、誤って悪魔の実を食べて泳げず近海の主に襲われるルフィをシャンクスは片腕を犠牲にして助けました。懺悔するルフィに対しシャンクスは一切怒らず、むしろ救えたことを心から喜びます。別れ際には海賊王になると誓うルフィを揶揄いつつも、立派な海賊になって返しに来るようにと自身の“麦わら帽子”を預けたのでした。

ルフィにとっては、シャンクスは命の恩人でもあり立派な海賊そのものです。また、海賊となったルフィとはマリンフォード編で再会していますが、エースの死によるショックと疲労でルフィは失神しており、シャンクスは今会ったら約束が違ってしまうのでルフィに気付かれずに去っています。このことからシャンクスとルフィの関係は、師弟のような親子のような深く強い絆で結ばれていることが分かります。

海賊冒険漫画である｢ONE PIECE(ワンピース)｣は、1997年34号の週刊少年ジャンプから現在も連載が続いている大人気の漫画です。尾田栄一郎によって描かれており、2022年4月には102巻が刊行され最終章が始まるとの話題で持ちきりです。幅広く展開しているワンピースは、2022年8月に新作映画の上映が発表されシャンクスが予告に登場したことで、ワンピースファンの期待が高まっています。

シャンクスと出会い海賊に憧れたルフィは、17歳となりフーシャ村から“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”をめぐる大海賊時代の海へ旅立ちます。いきなり遭難するもののゾロが最初の仲間になり、泥棒をするナミに出会います。シロップ村ではウソップが仲間になり、海賊船の“ゴーイングメリー号”を手に入れます。

海上レストランにコックを探しに行くと、争いに巻き込まれつつもサンジを仲間にすることに成功します。ナミの後を追ってココヤシ村に行くと、ナミを救うためアーロンを撃破しナミが仲間に加わりました。そして“麦わらの一味”となったルフィたちは、偉大なる航路(グランドライン)に突入します。

最終章に突入すると作者が宣言したワンピースでは、未だシャンクスの正体や詳細な過去が明かされていません。シャンクスの正体についての噂は絶えることなく、ワンピースファンの間では様々な考察がされています。シャンクスの過去を振り返りつつ、ワンピースファンにより考察されているシャンクスの正体の様々な説を紹介していきます。

シャンクスの特に印象に残る有名な登場シーンとして頂上戦争での登場シーンがあります。頂上戦争とは、白ひげ率いる白ひげ海賊団対海軍大将含めた海軍の総力戦となった大規模な戦争です。戦争の発端は白ひげ海賊団に所属していた海賊王ゴール・D・ロジャーの息子であるポートガス・D・エースの処刑です。

エースは白ひげ海賊団を裏切った仲間殺しの過去を持つ黒ひげに勝負を挑み、敗北した事で身柄を海軍に拘束されていました。本来エースは海軍に捕まり処刑される事になるはずではなかった人物な為、白ひげは激怒しエースの解放に向かいました。エースの正体が海賊王の息子である事を把握していた海軍元帥のセンゴクは海軍の威信にかけてエースの処刑を実行しようとして白ひげと対立します。

ルフィ達の協力もありエースの拘束を解く事に成功しましたが、撤退しようとした所を海軍大将である赤犬に馬鹿にされ、白ひげを侮辱された事を許せなかったエースは赤犬に挑みます。その結果エースは死亡し戦争の理由は無くなったにも関わらず白ひげ海賊団対海軍の戦いは続いていきます。戦う理由のない無駄な殺し合いに発展している所に参入し戦争を止めたのがシャンクスです。

シャンクスの言葉で戦っていた人々は手を止めます。中には海賊を仕留めきる事に誇りを持っている海軍もいましたがそれをセンゴクが静止すると、シャンクスに敬意を払い戦争の終了を告げました。海軍の最高権力である元帥のセンゴクが四皇とはいえ海賊であるシャンクスに素直に従った事から、シャンクスの正体は天竜人なのではないかという噂が立ち始めました。

ルフィの率いる麦わらの一味が四皇の一人であるビッグ・マムを筆頭にしたビッグ・マム海賊団とサンジを巡った戦いが行われた後、聖地マリージョアにて"世界会議(レヴェリー)"が行われました。各地で登場した権力者達が訪れる最中、本来海賊が侵入禁止のはずであるマリージョアにシャンクスが登場します。

シャンクスは五老星の前に姿を現し、五老星に対して話があると会話を開始します。五老星はシャンクスが自分達の前にいる事に何の疑問も持たずに会話を続けています。また五老星はシャンクスと普通に接するだけでなく、シャンクスに対して特別な扱いをしています。この五老星とシャンクスのやり取りも、シャンクスの正体が天竜人である考察理由の一つとなっています。

シャンクスがかつて所属していたロジャー海賊団の船長副船長であるロジャーとレイリーは、過去に赤ん坊を世話していた経験がある事を示唆する会話をしています。シャンクスとバギーは幼い頃からロジャー海賊団に所属していますが経緯は不明となっています。歴史から削除されたゴッドバレー事件が38年前に起きていてシャンクスの年齢は39歳となっている事から、ロジャーは赤ん坊のシャンクスを世話していた可能性が存在します。

シャンクスは『ワンピース』世界において対立している世界政府や海賊どちらともやり取りをしているシーンが登場しています。その登場シーンでは戦闘や強奪等ではなく、会話によって相手に働きかけるシーンが多いです。この事からシャンクスは各勢力に対して中立的な立場を維持する事によって世界の均衡を保とうとしているのではないかという考察が存在しています。

片腕でも相当な強さを誇っているシャンクスですが、その行動の目的や正体は不明のまま様々な活躍をしています。シャンクスには持っていた麦わら帽子や会話の一部からロジャーの事を深く尊敬していると捉える事が出来る描写が存在します。その為シャンクスが行っている活動はロジャーの悲願を達成する事を目標としているのでないかと考察がされています。

シャンクスはルフィが海賊を目指すきっかけとなったフーシャ村での騒動で片腕を失ってしまいます。ルフィも守る為に庇った事が理由で腕を失ったように思えるシーンですが、覇王色の覇気も扱えて相当な強さを持っているシャンクスが最弱の海の生物に不覚を取る事はあり得ないのではないかと言われています。

東の海で腕を無くした事に疑問を持たれる事がある程の強さを持ったシャンクスですが、その強さを持っていながらも油断していた訳でもないのに東の海の海洋生物ごときに腕を失うはずがないという事から、腕をわざと無くす事によってルフィの成長の為に海の恐ろしさを伝えようとしたのではないかと考察がされています。

シャンクスの左目には3つの爪で攻撃された痕の様な傷が残されています。シャンクスは左目の傷について黒ひげとの戦いでついた物と語っていて、頂上戦争の時に黒ひげからも傷についての会話がありました。シャンクスの左目には1話のルフィと出会った時に既に傷がついていて海賊旗にも傷がある事から、赤髪海賊団が設立される前のロジャー海賊団に居た頃に白ひげ海賊団時代の黒ひげから受けた傷と推測されます。

シャンクスの登場シーンでは海賊と世界政府どちら側でも平気で行動できていたり、頂上戦争への到着が早すぎる等といった描写からシャンクスは双子なのではないかと考察されています。世界会議でのシャンクスの容姿は腕や左目の状況が分からなくなっていた為、カイドウと戦っているシャンクスと頂上戦争に来たシャンクス、ルフィを救ったシャンクスと世界会議でのシャンクスは別なのではないかと考察されています。

シャンクスの正体が物語の黒幕であるという説はゴムゴムの実について新たに情報が出た事で登場しました。ゴムゴムの実は当初の予想よりも『ワンピース』の世界にとって重要な悪魔の実である事が判明したため、腕を失ってでも守りたかったのはルフィではなくゴムゴムの実なのではないかといった考察、世界政府との怪しいやり取りをしている事実等からシャンクスが『ワンピース』の黒幕なのではないかという考察に発展しました。

シャンクスは片腕を無くしている現在でも四皇の一人として君臨する最強格の海賊です。そんなシャンクスの能力には謎が多い為、読者の間では悪魔の実に関しての考察もされています。ここではシャンクスの強さや能力、そして悪魔の実の能力を持っているのかに関する考察について紹介していきます。

四皇の一人となっている赤髪のシャンクスには40億4890万ベリーの懸賞金がかけられています。シャンクスの懸賞金額は『ワンピース』の過去に登場するキャラクターも含めた全てのキャラクターの中でも5番目の高さとなっていて、シャンクスがどれ程の強さの海賊であるのかがイメージできます。シャンクスは正体や過去などの不明な点が多く存在しながらも、その強さは作中トップクラスである事が確認できます。

シャンクスは『ワンピース』の中で最強にして希少な覇王色の覇気をかなりの強さで使用する事が出来ます。覇王色の覇気を高いレベルで使いこなしている事から、武装色の覇気、見聞色の覇気も使用可能と思われます。実際に覇気を使用しているシーンでは白ひげ海賊団の船員達を気絶させたり、ルフィを襲い腕を失う原因にもなった東の海の生物の撃退等に使用されています。

シャンクスと同じく四皇の一人である白ひげの海賊団の船員を気絶させたり、ロジャーと互角に渡り合っていた白ひげと覇王色の覇気のぶつかり合いをして拮抗する等の事から、シャンクスの覇王色の覇気は過去に登場する覇王色の覇気使用者を含めてもトップレベルの強さの覇気となっている事が分かります。

シャンクスは四皇であり続けている事や本人の強さから悪魔の実の能力者なのではないかと考察されています。腕を失ったフーシャ村での一件では海水に触れていた為、攻撃を避けれなかった説があります。しかしルフィが海桜石で拘束された際には覇気も使用できなくなった為、この理由では弱い説となってしまいますが、片腕分の戦力を補充する為といった理由等でルフィと出会った後に能力者になった可能性は十分にあります。

シャンクスは映画である『ONE PIECE FILM RED』での登場が決まっている事から、シャンクスに纏わる謎が解明されたりといった活躍が予想されています。またシャンクス以外にも謎であったキャラクター達も登場する事が決まっています。映画本編はまだ配信されていないので事前に確認できる情報の範囲ではありますが、『ONE PIECE FILM RED』の概要や登場人物について紹介していきます。

2022年8月6日に配信される予定となっている映画『ONE PIECE FILM RED』では主人公のルフィだけでなくシャンクスやシャンクスに関係するキャラクター達にも視聴者達の注目が集まっている作品となっています。シャンクスの過去やこれまでの謎が解明される可能性が高い為、上映を待ち遠しく感じている視聴者も多い作品となっています。

『ONE PIECE FILM RED』に関する事前に公開された情報では、シャンクスの娘が登場する事が発表されています。シャンクスの娘の名前は"ウタ"となっていて、アイドルの様なイメージで舞台に上がって活動している描写が公開されています。またルフィはウタの名前を大声で呼ぶシーンが公開された事から、ウタはシャンクスだけでなくルフィとも深い関係になるキャラクターである事が予想されています。

『ONE PIECE FILM RED』にはウタだけでなく"ゴードン"と呼ばれている人物が重要キャラクターとして紹介されています。ゴードンは巨大な体を持っている男性で、頭に傷がついている事が特徴のキャラクターとなっています。ゴードンの詳しい情報はまだ公開されていませんが、シャンクスやウタとの関係や映画でのルフィ達との関係が気になるポイントとなっています。

沢山の謎を抱えながらも、その強さや言動で沢山のファンが存在するシャンクスはアニメ版での声にも人気があります。ここではアニメ版『ワンピース』のシャンクス役を務めている声優について紹介していきます。

アニメ『ワンピース』のシャンクスの声を担当している声優は"池田秀一"さんとなっています。ここではシャンクスの人気の理由の一つとなっている声を担当している池田秀一さんはどのような人物なのかについて紹介していきます。

『ワンピース』のシャンクス役を担当している池田秀一さんは、近所に住んでいた友達の影響で俳優として芸能界にデビューしました。俳優としての活動は1958年からスタートしており、一緒に吹き替えの仕事をしていた人から誘われたのがきっかけで1970年代から声優としての活動も開始しました。

池田秀一さんは今回の記事で紹介した『ワンピース』のシャンクス役の他にも、『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル役、『名探偵コナン』の赤井秀一役等と主な出演作品としながら、幅広い作品で活動を行ってきた声優となっています。上記の池田秀一さんの担当しているキャラはどれも人気の高いキャラクターばかりとなっていて、池田秀一さんの声が素晴らしい魅力を持っている事を物語っています。

上記の様な謎に溢れた人物であるシャンクスが人気な理由の一つに、作中で登場した名言があります。シャンクスの名言は『ワンピース』の中でもかなりの人気を誇っていて、物語に登場する人物だけでなく読者達の心にも深く残る名言となっています。ここでは『ワンピース』の作中で登場したシャンクスの名言について紹介していきます。

名言①はシャンクスと出会ったばかりのルフィを捕らえた山賊に対してシャンクスが言った名言となっています。シャンクスは自分に対しての侮辱行為はさらっと流してしまう器の大きさを持っていますが、仲間を侮辱された時はすぐに反応するといったような仲間想いな部分も人気の人物となっています。

麦わらのルフィと呼ばれるきっかけとなったルフィの麦わら帽子は、過去にシャンクスがロジャーから受け継いでいる大切なものでした。シャンクスが航海に戻る時にルフィはシャンクスよりも強い海賊になる事を直接シャンクスに伝えます。そのルフィの想いに応えてかシャンクスは大切な麦わら帽子をルフィに渡します。名言②はそのシーンでシャンクスがルフィにかけた言葉となっています。

名言③は白ひげ海賊団を裏切った黒ひげを倒す為に向かっているエースを止めて欲しいと、シャンクスが白ひげに交渉し断られた際に発した名言となっています。エースを止めなかった事が頂上戦争に発展し、エースだけでなく白ひげ自身も命を落とす結果となった為、シャンクスの名言の中でも特に読者の印象に残る名言となっています。

名言④はエースの死によって意味の無い戦いと化していた頂上戦争を止めようとした海軍のコビーを、海兵失格として殺そうとした赤犬を阻止した際にシャンクスが発した言葉です。コビーが命を落とす覚悟で赤犬に抗議した事により赤髪海賊団が到着し、シャンクスはコビーも守る事が出来ました。海賊であるシャンクスが海軍のコビーを守るシーンは印象的であり、シャンクスが立場関係なく行動している事が分かるシーンとなっています。

シャンクスは正体や過去に謎を持ちながらも物語にとって重要なシーンで登場している事から『ワンピース』の中でも特に人気の高いキャラクターである為、映画でのシャンクスの活躍やシャンクスの謎が解明される可能性に対する視聴者の期待はとても高いものとなっています。

シャンクスは『ワンピース』の物語序盤から登場し、主人公であるルフィと深い関係になっている為、その強さやかっこよさから『ワンピース』を見始めたばかりの読者にも人気のキャラクターとなっています。

『ワンピース』の世界の覇気は悪魔の実の能力者に対抗できる手段としての強さを誇る能力となっています。シャンクスは片腕の代わりに悪魔の実の能力者となった考察も存在していますが、過去に活躍していたロジャーやレイリー等は覇気が強さの主軸で悪魔の実の能力は持っていなかった為、シャンクスも覇気だけで十分な強さを持っていると考える読者も存在します。

今回はシャンクスの正体や過去、強さや他のキャラクター達との関係性について紹介しました。また様々な理由が考察されているものの五老星と平然と会話できる関係には謎があり、黒幕説や双子説の様な一般的なシャンクスのイメージと違った一面を持っている可能性を考えている読者も存在しました。

近日公開される予定の映画である『ONE PIECE FILM RED』では、シャンクスやシャンクスの娘であるウタが登場する為、シャンクスの過去や正体等の詳しい情報が公開される事が予想されていて、映画に対するファンの期待が非常に高くなっている事が分かりました。