【ワンピース】シャンクスの刀の正体とは？悪魔の実との関係も

シャンクスの刀について解説していく前に、まずはワンピースに登場しているシャンクスという人物について概要をまとめていきます。また、シャンクスの活躍が描かれている作品『ワンピース』についてもここでおさらいしていきます。

シャンクスは四皇の一角に数えられる大海賊です。ワンピース主人公であるルフィにとっての恩師で、トレードマークである麦わら帽子も元はシャンクスのものでした。赤い髪と左目に傷跡がついており、黒いマントを羽織っているのが特徴的。普段は大らかで大抵のことは笑って許せる性格をしていますが、仲間を侮辱された時はその寛容さが一変します。

ワンピースは尾田栄一郎によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。果てしない夢と冒険をテーマにした物語が描かれた本作は、少年漫画として王道な展開が面白いと話題が広がっていき、2021年時点で4億部を超える発行部数を記録しました。現在では57ヵ国に翻訳版が販売されており、世界的にも認知されている漫画界の金字塔です。

かつてこの世のすべてを手に入れた男、ゴールド・ロジャー。彼は死に際にひとつなぎの大秘宝（ワンピース）の存在を語ると、世の海賊たちは海へ漕ぎだし大海賊時代が訪れました。そんな時代に1人海へ出た青年、モンキー・D・ルフィ。彼もワンピースを狙う海賊であると、自分が新たな海賊王になるため魅力的な仲間と共に世界の最果てを目指していきます。

ここからはシャンクスの刀の正体についてまとめていきます。ワンピースの第1話から登場しているシャンクスですが、彼が使う刀には様々な謎が隠されていました。その正体についてですが、物語が進むにつれ少しずつ明らかにされています。

ワンピース単行本87巻のSBSにて、シャンクスの刀の名前が『グリフォン』であることが明らかにされました。西洋に伝わる伝説の怪物と同じ名前であり、シャンクスはそれを持って世界一の大剣豪と謳われるミホークと対等に渡り合いました。

グリフォンとはギリシャ神話などに登場する伝説の生き物です。上半身が鷹で下半身がライオン、体から大きな翼を生やしているキメラで、その雄々しい見た目と雰囲気から、神話上では勇ましさを象徴する存在として描かれています。

グリフォンには鷹とライオンの要素が含まれていますが、それぞれ百獣の王、空の支配者と呼ばれている特徴があります。これらの特徴は四皇として新世界の海を支配しているシャンクスに当てはまっていると言えます。

ここからはシャンクスの刀と悪魔の実の関係についてまとめていきます。刀の名前がグリフォンだと判明したことはファンの間で瞬く間に浸透していきましたが、それを受けてネット上では、シャンクスの刀は『幻獣種モデル”グリフォン”』を食べた武器なのでは？という噂が囁かれるようになりました。

ワンピースのエヌエスロビー編では『像剣ファンクフリード』という剣が登場しており、その剣は悪魔の実を食べた特殊能力持ちの剣でした。この剣はベガパンクの改造によって生み出されたもので、通常では剣に悪魔の実を食べさせることはできません。しかし、シャンクスは天竜人の五老星と面会できる権限を持っています。それだけ大きな権力を持っていれば、有識者に剣を改造してもらうということが可能です。

シャンクスの刀が悪魔の実を食べたかどうかに関しては、ネット上でも意見が二分化されています。悪魔の実を食べた派は上記の通りですが、食べてない派は以下の3つの理由があると根拠を示しています。

ワンピースにて悪魔の実を食べた武器が登場することはこれまでに何度かありましたが、それらを見てみると武器の名前と同じ名前の悪魔の実がありません。例として、『ラッスー』が食べたのはイヌイヌの実モデル『ダックスフント』、『ファンクフリード』は『ゾウゾウの実』と、それぞれ名前と悪魔の実が一致していません。この法則を当てはめれば、グリフォンという刀がグリフォンという名前の悪魔の実を食べることはあり得ないということになります。

仮にグリフォンの悪魔の実が存在するとしたら、その悪魔の実は動物系の『トリトリの実』に分類されるはずです。しかし、アラバスタ編のペルの発言ではトリトリの実は世界に5種類しかないとされており、その5種類は下記のリストのように既に出尽くしている状態です。ただし、バズとトラツグに関してはスピンオフ作品で登場したため、原作ではノーカウントの可能性があります。

ビッグマムの珍獣コレクションを確認するサンジの兄弟たち。そこで南の海にグリフォンが実在することが明らかにされました。この事実は、グリフォンが幻の存在である『幻獣』ではなく世界的に珍しい『珍獣』であることを証明しており、『幻獣種モデル”グリフォン”』の幻獣種の部分が噛み合わなくなってしまいます。

ここからはシャンクスの刀の謎についてまとめていきます。ワンピースにおいてシャンクスは登場頻度があまり多くないキャラクターであり、武器のグリフォンの性能もそこまで詳しく描かれていません。しかし、巷ではこのグリフォンがロジャーと関係しているのではという噂が立っています。

シャンクスは元々ロジャー海賊団に所属していましたが、25年前に起きた金獅子海賊団とのエッドウォーの海戦にて、シャンクスはグリフォンらしき刀を振るっていました。当時のシャンクスは13歳でしたが、この頃からグリフォンを持っていたのであれば、その剣は死亡する前のロジャーから譲り受けた可能性が考えられます。

神話上のグリフォンは本来、黄金を守る番人の役割を神から与えられていました。この設定をワンピースに置き換えると、グリフォンの剣はワンピースを守る役割を与えられているということになります。実際、シャンクスは新世界の海を支配している立場でもあるので、シャンクスは意図的にワンピースを守ろうとしているのかもしれません。

ワノ国にてワンピース世界には最上大業物12工というものが存在していることが明らかにされました。世界に数ある武器の中で、名工たちが作った武器を最上大業物と呼んでいますが、グリフォンがその内の1つであるかどうかは現状不明です。しかし、白ひげの最上大業物『むら雲切』や、元海軍大将赤犬の攻撃を受け止めた実績があるため、最上大業物に分類されていてもおかしくないでしょう。

SBSでは度々武器の擬人化が描かれることがありますが、そこでグリフォンの擬人化が描かれたことがあります。グリフォンの擬人化はピエロ帽子のような髪型をした冴えない老人でしたが、こういったところに伏線が張られている可能性は考えられるでしょう。

ここからはシャンクスの声優についてまとめていきます。ワンピースは漫画だけでなくアニメ作品としても人気で、第1話から始まりワノ国編に及ぶ1000話以上の物語が映像化しています。そこでシャンクスを演じていた声優は俳優としても有名なあの人です。

アニメ版ワンピースにてシャンクスを演じていた声優は池田秀一（いけだしゅういち）さんです。NHKドラマの『次郎物語』で主役を演じていた天才子役であり、アニメ声優や洋画の吹き替えなどでも数多くの作品に出演している、まさに日本を代表する演者です。

1949年12月2日の東京都生まれ。血液型はO型、身長は162cm、現在の所属事務所は東京俳優生活協同組合です。1958年に近所の友達から劇団オーディションに誘われたことをきっかけに俳優デビュー。当時は幼い子どもながら天才的な才能を発揮し、瞬く間に子役として有名人になりました。その後、1970年代に洋画の吹き替えを中心に声優活動を始めていき数々の作品に出演するようになります。

これまでシャンクスの刀に関する考察をまとめてきました。刀の名前やロジャーとの関連性など、多くの謎を残していたシャンクスの刀でしたが、それに対してワンピースファンたちはどのような印象を抱いているのでしょうか？ここではシャンクスの刀に対する世間での評判や人気についてまとめていきます。

シャンクスの刀グリフォンには悪魔の実が宿っていると考えている人は多くいました。本編でグリフォンに関する記述が少ないため、ネット上に出回っている考察は多種多様なのですが、一度検索をかけてみると根拠のあるなしにかかわらず興味深いものが多く出てきます。

グリフォンの正体に関する考察の中に、古代兵器との関連性を指摘している意見がありました。シャンクスの刀以上に謎に包まれている古代兵器ですが、この2つにまさかの繋がりがあったら面白いかもしれません。

考察の中にはシャンクスの強さに関する話題も多く挙がっていました。シャンクスが刀を抜いたシーンは限られていますが、グリフォンを抜いた時はその都度圧倒的な実力を見せつけています。今後の展開でシャンクスの戦闘シーンが描かれる時を楽しみにしている人も多くいました。

シャンクスの刀グリフォンには数多くの謎が隠されていました。現状、グリフォンに関しては名前以外の情報が本編中で明かされていないため、今後の展開次第では具体的な情報が描かれることがあるかもしれません。これからワンピースはついに最終章が開幕しますが、そこで刀の秘密やシャンクスとロジャーの関係などが描かれることを期待しましょう。