【ワンピース】緑牛(アラマキ)のモデルを徹底調査！目的や能力についても

『ワンピース』の緑牛は、海軍の大将を務める人物です。「らはは」と豪快に笑い、ふざけたところのある彼ですが、化け物と評されるほどの高い能力を身に付けています。ファンの間では、緑牛がある名俳優に似ていると噂にもなっているようです。まずは緑牛のプロフィールや『ワンピース』のあらすじと概要について紹介します。

『ワンピース』の緑牛は、海軍の大将を務めており、名前はアラマキと言います。緑牛は、肩まで伸ばした癖毛の長髪と長いまつ毛、花柄のレザーパンツに上半身は裸というハードな容貌をしています。腰に巻いたベルトに刀を指し、左胸から腹部にかけて「死川心中」という刺青を入れている点も特徴的です。

『ワンピース』の緑牛は「らはは」と豪快に笑うことからも推察できるように、自由奔放でフランクな性格です。海軍の者には人当たりが良く、海軍内での争いは避けようとします。しかし、彼は「死ぬ気の正義」を掲げる過激な人物でもあります。海軍元帥のサカズキの掲げる徹底的な正義に共感しており、海賊に対しては一切容赦しません。「差別とは安堵」「世界政府非加盟国の住民には人権がない」などの過激な発言もしています。

『ワンピース』は尾田栄一郎さん作、『週刊少年ジャンプ』に連載中の大人気漫画です。『週刊少年ジャンプ』1997年34号より連載が開始され、現在も好評連載中です。2022年時点の国内におけるコミックス累計発行部数は、4億1000万部を突破、アニメも1999年から現在まで放映が続いています。冒険へのロマンと繰り広げられるバトル、散りばめられるギャグ、感動的なエピソード、ワンピースの物語は長きに渡りファンを魅了しています。

フーシャ村に住む少年・ルフィは、村を訪れた海賊・赤髪のシャンクスと親しくなります。しかし、ある日、ルフィは山賊とトラブルになり、海に投げ込まれ絶体絶命のピンチを迎えます。巨大な魚に襲われ、あわやというところ、片腕を失いながらもシャンクスはルフィーを救い出しました。自分のせいで、シャンクスの左腕を奪ったことに落ち込むルフィでしたが、彼と立派な海賊になって再会する約束をします。成長したルフィは、世界一の海賊になるため大海原へと旅立ちました。

ワンピースに登場する海軍大将は、実際に活躍していた名俳優をモデルにキャラクターが描かれています。海軍大将の緑牛も、当然、実在の俳優をモデルに描かれています。ここでは、緑牛のモデルとなった俳優を調べてみました。あわせて、緑牛以外の海軍大将がどれをモデルに描かれているのかもまとめています。

『ワンピース』の緑牛のモデルは、原田芳雄さんだと言われています。1990年に公開された映画『浪人街』で原田芳雄さんは主演を務めていますが、このときの役柄が緑牛のモデルになったそうです。原田芳雄さんが演じたのは、緑牛と同じ名前を持つ荒牧源内、ウェーブのかかった長髪が特徴的なワイルドな浪人でした。

『ワンピース』の海軍には大将が3人います。センゴクが元帥の座から退いた後、赤犬と青雉が争い、青雉は海軍を去り、赤犬が海軍の元帥になりました。海軍大将は黄猿1名になりましたが、藤虎と緑牛が残った2席ある大将の地位に就いています。ここでは、緑牛以外の海軍大将が、どのような俳優をモデルに描かれたのかを調べてみました。

『ワンピース』の元海軍大将で現在元帥を務める赤犬のモデルは、俳優の菅原文太さんです。赤犬は自分のことを「ワシ」と呼び、広島弁を使ってしゃべる点が特徴的です。この特徴は、人気映画シリーズ「仁義なき戦い」で菅原文太さんが主演を務めた広能昌三に酷似しています。

『ワンピース』の海軍大将の1人である黄猿のモデルになった俳優は、田中邦衛さんです。田中邦衛さんは、1975年に公開された菅原文太さんが主演を務める人気映画シリーズ『トラック野郎』にライバル役のボルサリーノ2として出演しています。風貌と「ボルサリーノ」という名前からもわかるように、黄猿は、田中邦衛さんがモデルだと言われています。

『ワンピース』の海軍大将を務めていた青雉のモデルは、俳優の松田優作さんです。青雉は、松田勇作さんが工藤俊作役で主演を務めたTVドラマ『探偵物語』がそのモデルだと言われています。青雉は「あらら」と漏らすのが口癖ですが、『探偵物語』の工藤俊作もこの言葉が口癖でした。

海軍大将・藤虎のモデルは、勝新太郎さんです。勝新太郎さんは、人気映画シリーズ『座頭市』で主人公・盲目の侠客である座頭の市を演じていますが、藤虎は、この市をモデルに描かれています。勝新太郎さん演じる『座頭市』の市と藤虎は、体格やしゃべり方、剣技まで瓜二つです。

緑牛は、ルフィたちが滞在しているワノ国にやって来ましたが、何を目的としてこの地を訪れたのでしょうか。海軍元帥・サカズキの指示があったのか、それとも緑牛の単独行動なのでしょうか。ここでは、緑牛がワノ国にやって来た目的を考察します。あわせて、緑牛の活躍シーンもまとめてみました。

緑牛がワノ国にやって来た目的は明らかにされていませんが、ルフィを捕獲するため、百獣海賊団を始末するため、CP0と接触するためなどの理由が挙げられています。『ワンピース』の1053話で緑牛は、ルフィの捕獲をほのめかす発言をしており、ワノ国に来た緑牛はまずはじめに百獣海賊団を制圧しています。作中、緑牛がCP0の電伝虫に割り込み「待ってろ、おれがそっち行くから」というシーンも描かれていました。

『ワンピース』の緑牛は物語に登場し、どのような活躍を見せているのでしょうか。ここでは、初登場した世界会議編からワノ国編、エッグヘッド編で見せた緑牛の活躍シーンをまとめています。

『ワンピース』のコミックス79巻793話で緑牛は、サカズキからマリージョアに入った藤虎を追い出すように命令されます。藤虎は、ルフィとローの首を取るまで全海軍基地の敷居を跨がせないと言われていましたが、彼はマリージョアへとやって来ました。しかし、緑牛は、世界会議を妨害する意思のない藤虎と事を構えず、談笑を交わしています。そして、藤虎が世界会議の会場に入ることを黙認していました。

緑牛は、世界会議4日目、バーソロミュー・くま奪還を目的に世界会議に乱入してきた革命軍と対決しています。しかし、緑牛は、天竜人の奴隷を逃がす革命軍の手助けをした藤虎に激怒し、大将同士で対決するという最悪の事態を引き起こしました。

『ワンピース』の1052話に緑牛は、再登場します。CP0の電伝虫に介入し「そっちに行く」と伝え、言葉通り彼はワノ国にやって来ました。到着早々、百獣海賊団のキングとクイーンを戦闘不能状態に追い込み、自身の能力でワノ国の荒れた大地を緑化しつつ、ルフィ討伐のため花の都へと足を進めます。しかし、ワノ国の近海に姿を見せていた赤ひげの海賊団のシャンクスの覇王色の覇気を感知し、1人でやって来ていた彼は不利な状況を悟り、ワノ国から撤退しています。

『ワンピース』の緑牛は、エッグヘッド編では名前だけの登場となりました。マルコ不在で手薄になった白ひげの故郷・エドワード島に、彼の財産没収のため海軍大佐・ラーテルが島に現れます。この援軍に緑牛も参加したようです。海軍大佐・ラーテルは島民を人質に取ったり、危害を加えようとしたり、非道な行いをしたようですが、緑牛は住民に危害を加えることはありませんでした。

『ワンピース』の緑牛は悪魔の実を食べた能力者で、海軍大将を務めていることからもわかるように、能力が高く、強さもずば抜けています。ここでは、緑牛の食べた悪魔の実について紹介します。あわせて、緑牛の弱点と強さについても解説していきましょう。

緑牛ことアラマキは、モリモリの実を食べた悪魔の実の能力者です。モリモリの実は、自然（ロギア）系の悪魔の実になります。緑牛は、このモリモリの実の能力で植物を自在に生み出し、操ります。モリモリの実の能力で発現させた植物で攻撃をしたり、背中に花を咲かせヘリコプターのようにして飛行することも可能です。緑牛はモリモリの実の能力で、指先から植物を伸ばし、相手の栄養素も吸い取れます。

モリモリの実の能力者である緑牛・アラマキの弱点は、戦いの中で明らかになっていません。自然系の能力者である彼は、実体が変化しないタイプのため、敵から攻撃を肉体に食らったときにダメージを能力で受け流すことができないので、この点が弱点です。このほか、モリモリの実の能力を打ち消すような悪魔の実の能力が、弱点ではないかと考察されています。植物を燃やすことのできる炎を操れる能力や植物の活性が低くなる冷却が使える能力などには、弱いという意見があります。

モリモリの実の能力者である緑牛・アラマキは、相当な強さを持っているようです。海軍は海兵から昇進し、中将や大将になる昇級制度を採用していますが、緑牛は世界選抜で民間人から大将に抜擢されました。このことから、海軍の強者を押しのけ、大将になれるほどの実力と強さを備えていると考察されています。ドフラミンゴは緑牛を評して「実力は折り紙付きの化物」と発言しており、この言葉からも彼の強さが窺い知れます。

緑牛・アラマキが、藤虎よりも強いかどうかは不明です。世界会議の4日目、乱入してきた革命軍と戦いになった際、天竜人の奴隷を逃がそうとする革命軍を藤虎は手助けしました。この光景を見た緑牛は激怒し、藤虎と対決しています。しかし、このときの戦いでは決着はついていません。

『ワンピース』のアニメでは、フランクでぶっ飛んだところのある緑牛がどのように演じられていたのでしょうか。『ワンピース』のアニメでは、途中で声優の交代もあったようです。ここでは『ワンピース』のアニメで緑牛を演じた声優を紹介します。

『ワンピース』のアニメで最初に緑牛を担当していたのは、藤原啓治さんです。藤原啓治さんは、緑牛が物語に登場した当初の声優を担当していました。藤原さんは、普段はどこか抜けた感じはあるものの本気になるとすごい、というキャラクターを演じるのを得意としていました。しかし、2020年に藤原さんは他界され、緑牛担当の声優は交代しています。

藤原啓治さんは東京都出身、岩手県北上市育ちの声優です。専修大学北上高等学校卒業後、文学座付属演劇研究所に入所し、芸能の道を歩むこととなりました。その後、劇団木山事務所に所属、20代半ばの頃に声優を志すことになります。生前は、AIR AGENCY代表取締役、日本芸術専門学校講師も務めていました。

藤原啓治さんは、数々のアニメに出演し活躍していました。『クレヨンしんちゃん』の主人公の父親である野原ひろし、『ぼのぼの』のアライグマくん『鋼の錬金術師』マース・ヒューズ、『PSYCHO-PASS サイコパス2』の東金朔夜、『とある魔術の禁書目録II』の木原数多など人気アニメ作品に出演していました。

藤原啓治さん亡き後、『ワンピース』のアニメで緑牛を担当したのは、諏訪部順一さんです。諏訪部順一さんが熱演する緑牛は、ワンピースファンに好評のようです。豪快に笑い、自由奔放に行動する緑牛に諏訪部順一の声はピッタリはまっていました。諏訪部順一さん演じる緑牛が、今後、どのような活躍を見せるのか注目が集まっています。

諏訪部順一さんは、東京出身、東京俳優生活協同組合に所属する声優です。社会人として会社勤めをしていましたが、俳協ボイスアクターズスタジオ第8期生として入所し、その後東京俳優生活協同組合に所属、芸能の道をスタートさせています。諏訪部さんは高校時代からTM NETWORKのファンで、現在も大好きだそうです。

諏訪部順一さんは、ナレーターやラジオDJの仕事を主にしていましたが、声優としても活躍するようになりました。『テニスの王子様』の跡部景吾、『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』の小室孝、『海月姫』の鯉淵修、『呪術廻戦』の両面宿儺など数々のに人気アニメ作品に出演しています。

ワンピースファンの中には「緑牛のモデルが誰かわからなかった」という人も多くいました。昭和の俳優に詳しい人も少なく「緑牛は三船敏郎がモデル」「緑牛は若いときの志村けんに似ている」など、それぞれイメージする緑牛のモデルは違ったようです。

緑牛のモデルが原田芳雄さんと聞いて、もう一つ納得がいかなかったファンもいるようです。しかし、若い頃の原田芳雄さんは、ウェーブのかかった長髪とワイルドな雰囲気を持ち、緑牛を彷彿とさせています。この点から、緑牛のモデルが原田芳雄さんと推測した人も多いです。

ワンピースファンは緑牛を見て、すぐに彼のモデルが原田芳雄さんだと気付いた人も多かったようです。原田芳雄さんが、青雉のモデル・松田優作さんと親しかった、映画で黄猿のモデル・田中邦衛さん、藤虎のモデル・勝新太郎さんと共演していたという点から気付いた人もいます。

『ワンピース』の緑牛ことアラマキのモデルは、原田芳雄さんでした。ウェーブのかかった長髪に自由奔放な性格、モリモリの実の能力者の彼は、今後を期待させるキャラクターです。この後、緑牛がどのような活躍を見せてくれるのか、これからの『ワンピース』に注目です。