【ワンピース】ナミの過去や出生を徹底調査！隠された秘密とは？

ナミは麦わらの一味の中では最初に登場した人物ですが、完全な仲間となったのはウソップやサンジよりも後です。その理由は、ナミの悲しい過去にありました。本記事では、ナミの過去やその後、隠された秘密や伏線についてまとめていきます。

『ワンピース』のナミは麦わらの一味の1人で、航海士として活躍しています。誕生日は7月3日で、初登場時の年齢は18歳です。作中では2年の月日が流れているため、現在は20歳になっています。身長も最初は169cmでしたが、今では170cmになりました。好きなものはみかんとお金で、嫌いなものは幽霊と気味が悪い虫です。

『ワンピース』は、海賊たちが熱いバトルを繰り広げる少年漫画です。1997年から週刊少年ジャンプで連載を開始し、現在でも連載は続いています。作者は尾田栄一郎さんで、コミックスは2022年4月現在ですでに102巻に達しています。2022年の8月には、最新巻の103巻が発売される予定です。単なるバトル漫画ではなく、戦争や領土問題、差別問題といった社会問題を風刺する内容が織り込まれています。

東の海のフーシャ村で生まれた少年ルフィは、ゴムゴムの実を食べてゴム人間になってしまいました。海賊のシャンクスに命を救われたルフィは、シャンクスとの再会を果たすべく海賊となって海へ出ます。海賊王を目指して1人海へと漕ぎ出したルフィは、途中で出会った仲間たちとともに冒険を続けるのでした。

『ワンピース』のナミには、悲しく壮絶な過去があります。ナミの過去の話は原作でも早いうちに明かされており、その過去に決着をつけることでナミはルフィたちの本当の仲間となりました。ここでは、ルフィと出会う前に起きた、ナミの過去についてまとめていきます。

ナミは生まれた国が戦争で滅び、戦争孤児になってしまいました。当時のナミはまだ生後間もない赤ちゃんで、その赤ちゃんのナミを拾ってくれたのが、同じく戦争孤児のノジコでした。ノジコはナミを抱えながら戦場を歩いているところ、瀕死のベルメールと出会います。すでに死を覚悟していたベルメールでしたが、満面の笑みを浮かべるナミを見て生きる気力を取り戻し、2人を引き取って育てることを決意したのでした。

ナミとノジコは、ベルメールに育てられて幸せに暮らしていました。しかし、ナミたちが暮らしているココヤシ村に、ある日海賊のアーロン一味がやってきます。アーロン一味は村人に、大人1人あたり10万ベリー、子供1人当たり5万ベリーの奉納金を求めます。しかし、ベルメールは10万ベリーしか用意できませんでした。

子供がいないと嘘をつけば助かったベルメールでしたが、2人の存在を否定することは言えませんでした。そのため、「10万は子供2人の分だ」とアーロンに言い、自分のお金を用意できなかったベルメールは殺されてしまいます。自分の命よりもナミとノジコとの絆を大事にしたかった、ベルメールの壮絶な覚悟が表れているシーンでした。

ナミは幼いながらも、測量士としての才能がありました。その才能に目をつけたアーロンに、無理やり一味に加えさせられます。そこでナミは、アーロンと1億ベリーでココヤシ村を買うという約束をして、一時的にアーロンの仲間になることを決意します。村の人たちから「裏切り者」と罵られながらも、ナミは必死で1億ベリーを貯めようとするのでした。

ナミの過去のエピソードはすでに明かされていますが、戦争孤児となる前の過去については謎のままです。ナミの出生については、ファンの間でもいくつかの説が噂されています。ナミの出生の秘密とはどういったものか、今までの伏線から考察してまとめていきます。

ナミの過去については作中で出てきましたが、両親についての描写はありませんでした。ファンの間では、ビッグマムがナミの親だという説があります。ビッグマムがナミと同じく天候を操れるところと、目の色が同じところからそういわれるようです。しかし、ワンピースのキャラ図鑑である「VIVRECARD（ビブルカード）」には、ナミは東の海のオイコット王国の生まれと書いてあります。このことからも、ビッグマムとナミが関係している可能性は低いといえるでしょう。

『ワンピース』のナミは、Dの一族と関係があるといわれます。それは、赤ちゃんの頃のナミが、伏線になっていると考えられているためです。その伏線とは、戦争中という状況の中でも、ナミがノジコの腕の中で１人笑っていたことです。

『ワンピース』の中のDの一族は、死に関するときに笑うという特徴があります。Dの一族であるエースやゴールドロジャーは、命が終わる間際に笑っていました。命の危険にあったルフィが笑うシーンもあり、戦時中でのナミの「笑い」は、Dの一族である伏線ではないかといわれるようになりました。

『ワンピース』のナミの正体が古代兵器だといわれる伏線は、シラホシと会ったときの会話にあります。シラホシは初めて会ったナミに「ホッする」と言っています。このシラホシは、古代兵器ポセイドンであることがわかっています。そのため、シラホシが初対面のナミに親近感を覚えているのは、ナミが古代兵器である伏線ではないかといわれているのです。

村を買う決意をしたナミは、アーロン一味として長い時間を過ごします。お金を集めている途中でルフィたちとも出会いますが、その時点ではまだ完全な仲間ではありませんでした。ナミとルフィはどのようにして本物の仲間となったのか、ナミのその後について見ていきましょう。

アーロン一味に入ってココヤシ村を買おうとしていたナミは、もう少しで1億ベリーを貯められるところまできました。しかし、目標額に届く直前、海軍大佐のネズミに没収されてしまいます。実は海軍にナミのお金を没収させたのは、裏で取引をしていたアーロンだったのです。アーロンは初めからナミを手放す気はなく、最初からお金を奪う気でいたのでした。

アーロンからの裏切りを受けたナミでしたが、もう一度1億ベリーを貯めると村人たちに言います。しかし、ナミの本当の気持ちを知っていた村人たちは、これ以上ナミに辛い思いをさせないためにも、アーロン一味と戦うことを決意します。ココヤシ村も取り戻せず、大事な人たちも守れなかったナミは、絶望にくれます。そこに現れたルフィに「出てけ！」と叫びますが、静かに話を聞くルフィに、ナミはとうとう「助けて」と口にしたのでした。

気が強く仲間にも容赦がないナミですが、子供と女海兵に弱い一面があります。女海兵に弱いのは、育ての親のベルメールに関係していると思われます。女海兵であったベルメールを思い出すため、女海兵には弱くなってしまうのでしょう。子供に弱い理由は定かではありませんが、幼い頃の自分やノジコを重ねてしまうところもあるのかもしれません。

『ワンピース』はアニメにもなり、現在でも放送は続いています。アニメの『ワンピース』のナミは、原作のイメージ通り元気いっぱいな声をしています。ここでは、アニメ版『ワンピース』でナミの声を担当した、声優さんについて見ていきましょう。

アニメ版『ワンピース』でナミの声を演じていたのは、声優の岡村明美さんです。ただ、アニメ『ワンピース』の70話から78話にかけて、一時的に山崎和佳奈さんに変更されています。山崎和佳奈さんはノジコの声を担当した声優さんで、ファンの間では驚きが広がりました。この変更は岡村明美さんが産休に入ったためのもので、70話から78話以外は一貫して岡村明美さんが演じています。

岡村明美さんは、1969年3月12日生まれの声優さんです。東京都出身で、身長は162cmです。父親が筆職人だったため書道の腕は相当なもので、師範の免状を持っているそうです。所属事務所は、マウスプロモーションです。

岡村明美さんは、『紅の豚』のフィオ・ピッコロや、『金色のガッシュベル!!』のキッドなどを演じています。ここ近年で演じた役には、『平穏世代の韋駄天達』のリンや、『ROMANCE DAWN』のアン、『ガイコツ書店員 本田さん』のアーマーなどがあります。

ノジコがナミの過去について話したとき、ルフィは話を聞かずにその場を去りました。ナミの事情について何も知らなかったルフィですが、ナミの「助けて」の言葉だけでアーロン一味に立ち向かいます。ルフィの仲間を思いやる強い気持ちがわかるこのシーンは、いまだに『ワンピース』の名シーンとして語り継がれています。

『ワンピース』には泣けるエピソードがいくつもありますが、中でもナミの過去の話が一番泣けたという人が多くいます。幼いナミの前でベルメールが殺されたシーンはもちろん、ココヤシ村を旅立つナミの背中を押すシーンに泣いたという感想も見られました。

いろいろと辛い過去があったナミですが、いつも明るい笑顔で元気に生きています。そんな前向きなナミだからこそ、ファンからの人気も高いのだといえるでしょう。

『ワンピース』のナミには、ベルメールの死という悲しい過去がありました。しかし、ルフィたちと出会ったことで、ようやくその辛い過去から脱却することができました。ただ、ナミにはまだいくつかの伏線が残っており、古代兵器やDの一族との関係などの謎があります。これからナミの謎が明かされるかどうか注目しながら、今後の展開を待ちましょう。