【ワンピース】カン十郎が裏切りをしていた伏線を紹介!現在の生死は?
『ワンピース』ワノ国編に赤鞘九人男の一人として登場したカン十郎ですが、作中でスパイであることが発覚し自爆しています。このことに戸惑いを隠せないワンピースファンも多いようですが、実は作中に様々な伏線があったようです。その伏線やカン十郎の生死について解説します。
目次
【ワンピース】カン十郎とは?
『ワンピース』第753話「お見知り置きを」にて初登場。かつて赤鞘九人男の一人として光月おでんに仕えていましたが、ワノ国編では、オロチのスパイとして光月家を裏切り、物語を大きく発展させる重要人物となっています。初登場でのサブタイトルの意味“私を覚えて置いてください”は、これらを示唆していました。では、カン十郎の人物像や、伏線について詳しく解説していきます。
カン十郎のプロフィール
- 年齢:39歳
- 誕生日:7月21日
- 出身地:ワノ国(九里)
- 身長:347㎝
- 通称:夕立ちカン十郎、希美の妖怪
- 悪魔の実:フデフデの実
- 好きな物:ロールキャベツ
- 嫌いな物:桃
カン十郎は、赤い長髪に白塗りの顔といった歌舞伎役者のような出で立ちが特徴のキャラクターです。「フデフデの実」の能力者で、自らが描いた絵を実体化できるという能力を持っています。
ワンピースの概要
尾田栄一郎原作による人気漫画『ワンピース』は、1997年より「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始しています。以降、人気漫画として記録を更新し続け「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に次ぐ長期連載となっており、単行本売り上げは、国内出版史上最高を記録しています。ワンピースは海外でも翻訳版が発売される等、子供から大人まで世界中のファンを魅了する漫画です。
ワンピースのあらすじ
かつて海賊王だった「ゴール・D・ロジャー」が処刑される前に放った一言により、世界は大海賊時代へと発展します。「富・名声・力」この世の全てを総称し“ひとつなぎの大秘宝=ワンピース”と呼ばれ、ワンピースを求め海賊達が出航する中、フーシャ村を故郷とする主人公「モンキー・D・ルフィー」は“海賊王になる”という大きな夢を持ち、大海原へと旅立ちます。そこで出会う仲間達と、夢に向かって走り続ける、笑いあり涙ありの作品となっています。
【ワンピース】カン十郎の裏切りの伏線や現在の生死
『ワンピース』第754話ドレスローザにて、同じワノ国の侍である錦えもんと再会するシーンが初登場となりました。そこから、赤鞘九人男が鬼ヶ島へ決戦に行き正体を明かすまで7年(連載期間)もの間、数多くの伏線が張られていました。元々演劇役者として生きていたカン十郎は、家臣を演じる役に徹し、最後は光月家を裏切る形として人生の幕を降ろしています。
カン十郎の裏切り・スパイの伏線
カン十郎の裏切りについての伏線は色々とありますが、わかりやすいところでいくと、カン十郎が右手と左手を使い分けていたことが挙げられます。裏切りが発覚する前、カン十郎は左手で絵を描いていました。そのため画力が低く、具現化能力もイマイチでした。しかし、食事シーンではカン十郎が右手を使用する様子が描かれており、本来の能力を隠すためにあえて利き手ではない方で絵を描いていたことが推測できます。
その他にも、ドレスローザでドフラミンゴが錦えもんの異名やモモの助との関係を把握していたこと(カン十郎がリークしていたと考えられる)や、過去編で「迫害を受けていた」と述べられていることが伏線として挙げられています。さらに、カン十郎の異名“夕立ちカン十郎”に「夕立ち=欺く、隠す」そして「カン=間者=スパイ」といった意味があることも伏線となっています。
カン十郎の本名
敵側の大将である「黒炭オロチ」と同じ姓、黒炭カン十郎が本名でした。カン十郎が生まれた大衆演劇の一家は、黒炭家の分家であり、迫害によって、両親を舞台上で殺害されてしまいます。心を失い、絶望に陥っていたカン十郎に、オロチは接触し、両親の仇を打った事を話し、そして光月家の忠実な部下を演じるよう命じました。光月家への復讐を計画していたオロチは、フデフデの実を渡しています。
カン十郎の過去
出身は「九里」とされていますが、当時18歳の頃は「希美」にて、生死を問わず人の髪の毛を奪って日銭を稼ぐ落伍者でした。そのことから「希美の妖怪」とも呼ばれていました。おでんの髪の毛も狙われた事がきっかけで、後に家臣となっています。ですが、この時既にオロチと接触した後であり、悪魔の実の能力を保有する、黒炭家のスパイでした。
カン十郎の現在は?死亡した?
『ワンピース』第1014話、鬼ヶ島にて錦えもんの手によって幕を下ろしました。最期は、涙を流しており、このシーン以降、カン十郎の登場はありません。ですが、これまでも数多く欺いていた事から「生きている」可能性を考察されています。能力による絵であった可能性や、描いた物の中に“魂そのもの”を移し、別人格として生き永らえる事も可能なのでは?と言われています。
【ワンピース】カン十郎の能力や強さ
もともと役者だった事から、スパイとして仲間を裏切る“役”に徹底していました。悪魔の実の能力や、その強さも、役に合わせて使い分けています。また、致命傷を受けても復活を繰り返していた事から、生命力は随一だと言われています。
カン十郎の悪魔の実の能力
カン十郎はフデフデの実の能力の所持者です。筆で描いた物を具現化して操る事が出来ます。絵の完成度によって能力の強さが異なる為、悟られない様に利き手とは逆の左手で描いています。ここが今回大きな伏線となっていました。よって、家臣を演じている間は絵が下手というキャラになっています。また、利き手である右手で描かれた精巧な絵は、底知れぬ強さを見せていました。
カン十郎の生み出した作品
錦えもん達を手助けしている場面も存在します。その時に描かれた作品では“能力を十分に活かせない画力”から「気の毒」と言われる程、不格好なものでした。また、反対にオロチのスパイとして、能力の本領を発揮した作品では、精度や強さも異なり、違いが明らかなものでした。では、これまでに登場した作品をご紹介していきます。
自分自身にそっくりな分身
鬼ヶ島へ向かう小舟の上で正体を明かし、その際に錦えもんに斬られていますが、能力によって描かれた偽物でした。絵は“濡れたら消えてしまう”というカン十郎の嘘によって、雨が降っても消えない姿は、切り捨てるまで誰も絵だとは気付けなかったです。
蛇
裏切りが明らかになり、モモの助を拉致する際に「蛇」を描いていました。モモの助の護衛をしていたしのぶは、この蛇が縄のように身体に巻きついたことで動けなくなってしまいました。
鶴
初期に描かれた雀の絵とは違い、利き手で描かれた鶴の絵はかなり精巧で本物に引けを取らない飛行力を持っていました。カン十郎はこの鶴で脱出し、モモの助を連れ去っています。
首なしの騎馬武者
赤鞘の侍達を、迎え撃つ為に描かれました。オロチに“亡霊”と言われた赤鞘九人男を表現していると言われていますが、真逆の意見として、これまで裏切りを続けていたカン十郎は、実は“二重スパイ”という意見もありました。この武者はオロチを表しており、オロチは首がもげても生きているという暗喩ではないかとも言われています。
光月おでん
遠隔操作で絵を操り、光月おでんに成りすましたカン十郎は赤鞘九人男の前に現れました。そのクオリティは極めて高く、姿は勿論、立ち振る舞いもおでんそのもので、かつての家臣達をも欺いていまうほどでした。しかし、最後は正体がバレてダイナマイトで自爆してしまいました。
火前坊
日本で古くから語り継がれていた妖怪「火前坊」も具現化しています。最後はヤマトの手によって消えてしまいますが、その際に痛みに対して悲鳴をあげ、意思を持っていた様に見えた事から、カン十郎の魂が宿っていたのではないかと言われています。このような描写が今まで無かった事が考察の理由です。生きているという伏線の可能性を示唆しています。
カン十郎の技は「浮世夕立ち絵図」
髪の毛を筆代わりにして、墨の雲を描いていました。そこから降り注ぐ墨の雨は、殺傷能力が高く、完全な足止めをされてしまいます。
【ワンピース】カン十郎の声優
カン十郎の声を担当したのは、過去に『ワンピース』アラバスタ編アニメオリジナルキャラクター「カミュ」役を担当していた声優です。カミュも、偽りの役を演じるキャラでしたが、一体どんな声優が担当したのでしょうか?ここでは、カン十郎役の声優について紹介します。
カン十郎の声優は「山崎たくみ」
「ワンピース」カン十郎の声優役を務めていたのは、山崎たくみさんでした。特徴ある声が印象的ですが、声優以外にも、音響監督等でも活躍しています。ここでは、山崎さんのプロフィールや、出演作品をご紹介していきます。
山崎たくみのプロフィール
- 生年月日:1964年4月14日
- 出身地:東京都
- 職業:声優、音響監督
- 事務所:T・S・P
- デビュー作:「ドリームハンター麗夢」
山崎たくみさんは1985年から声優として活動しています。現在は、日本工学院専門学校の講師や、声優スクール「スタジオにょっき」の本部長も務めているそうです。
山崎たくみの主な出演作品
- しまじろう…とりっぴぃ
- ドラえもん…スネ吉(スネ夫の従兄)
- 忍たま乱太郎…小松田秀作&優作
- 聖闘士星矢…牡羊座のムウ
- ワンピース…カン十郎
- 銀魂…河上万斉
- 鬼滅の刃…鎹鴉
- 機動新世紀ガンダムX…ロアビィ・ロイ
山崎たくみさんはシリアスな役からコミカルな役まで幅広く演じる声優です。同一作品で複数の役を演じることも多いようです。また、声質が似ていることもあり、塩沢兼人さん(2000年に死去)が生前に演じていた役も多く引き継いでいます。
【ワンピース】カン十郎に対する世間での評判や人気
圧倒的に多かったのはマイナスな意見でした。家臣の一人として応援していたワンピースファンにとって、裏切られたという気持ちが強かったようです。
インパクトのある見た目を好む意見もありました。ですが黒炭カン十郎としての一面が、やはり好まれないようです。
錦えもんとの戦いの末、死んでしまう描写がありましたが、涙を流しているシーンも印象的で、ずっと応援していたワンピースファンにとっては、やはりカン十郎には「生きていて欲しい」と願う声もありました。
【ワンピース】カン十郎は裏切り者だった
カン十郎の正体を知り、ショックだったファンも多く、これもカン十郎が役に徹していたからだと言えます。釜茹での刑に処された時には、家臣として皆と死ぬ事で完全なる役が完成していたと語っています。それほどまでに役に徹していましたが、ワンピース第1014話「人生の大根役者」では、最後にオロチを瓦礫もろとも焼き尽くしています。与えられた役に反する形として終幕を降ろします。生きていて欲しいと期待の声が多いのは、カン十郎が大根役者であったからだと言えるでしょう。
この記事のライター
omame
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