【ワンピース】ヒルルクの人物像や最後を考察!チョッパーとの関係性も
本記事では『ワンピース』に登場するヒルルクについてまとめていきます。『ワンピース』作中に描かれたヒルルクの人物像や最後はもちろん、チョッパーとの関係性や奇跡の桜、アニメ版ワンピースの担当声優などについても解説していきます。
目次
【ワンピース】ヒルルクとは?
現在では麦わらの一味の船医として馴染んでいるチョッパーですが、彼が医者を目指すようになったのは育ての親・ヒルルクとの関係が密接に関係しています。ワンピース作中で故人となってしまったヒルルクですが、彼の生き様に感動した読者も多くいたことでしょう。まずはヒルルクのプロフィールをまとめワンピースの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。
ヒルルクのプロフィール
- 年齢:享年68歳
- 身長:213cm
- 肩書:元大泥棒、ドラム王国ヤブ医者
- 誕生日:1月12日(桜島の日)
- 好物:大根の桜漬け
ヒルルクは不治の病を患った元大泥棒で無免許ながら病気を治療するヤブ医者です。黒のハット帽と痩躯な体格が特徴的で人の家に不法侵入しては平気で金を盗んでいくほど素行が悪いです。一方で猛吹雪の中で行き倒れていたチョッパーを助けるような優しさがあり、チョッパーにとっては名前と知識を与えてくれた恩人かつ父親的存在でもあります。
ワンピースの概要
ワンピースは尾田栄一郎によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。海賊が夢を追い求めて冒険する物語が描かれており、壮大な世界観や個性的なキャラクター、絆をテーマにしたストーリーなどが評判を受けています。1997年の初掲載から2023年現在にかけて連載が続いており、コミックスの累計発行部数は5億1000万部を超え少年漫画の金字塔と呼ばれています。
ワンピースのあらすじ
かつてこの世の全てを手に入れた男ゴールド・ロジャーは、ひとつなぎの大秘宝を世界のどこかに置いてきたと言い遺し人々を海へ駆りたてました。そうして大海賊時代の幕が上がると、海賊に憧れていた少年モンキー・D・ルフィも旅立ちの日を迎え大海原へ漕ぎだしていました。ルフィは恩師シャンクスとの約束を果たし海賊王になるという夢を叶えるため、仲間と共に果てしない冒険に挑みます。
【ワンピース】ヒルルクの人物像や能力
ヒルルクは大泥棒かつヤブ医者という最低な肩書を持っていますが、その一方で一貫した思想を持っておりファンの間で高い人気を誇っているキャラクターでもあります。ここではヒルルクの人物像や能力についてまとめていきます。
ヒルルクの性格
表面上は免許を持たないヤブ医者で重病人に怪しげなエキスを注射して泡を吹かせるなど患者からの評価が最低で、なおかつ病人から金は取らずとも家の金を盗んでいく小悪党です。しかし、人を助けようとする正義感は本物のようで行き倒れていたチョッパーを救出に向かい警戒された際には吹雪の中で全裸になることで彼の信用を勝ち取りました。
ヒルルクの医者としての能力
ヒルルクを知る同業者のDr.くれはは「腕のない医者ほど怖いものはこの世にないね」と彼に言い切ったことがあり、それだけ稚拙な医術と科学的根拠がない知識で患者を治療していました。ヒルルクは治療を無償で行うことを信条としていますが、基本的に患者からは評判が悪いです。
ヒルルクの研究の内容
ドラム王国の王にワポルが即位すると彼の圧政によって人々は精神的に苦しんでいくようになります。その様子をヒルルクは『病気』と考え、かつて自分がそうだったように『桜を見せて感動させる治療』を行おうと桜の木を生やす研究を始めました。
ヒルルクは奇跡の桜をどこで見た?
ヒルルクが奇跡の桜を見た場所はワンピース作中で明確に明かされていませんが、読者の間ではワノ国で見た可能性が高いのではないかと予想されています。ワノ国は日本をモデルにした島で実際に街中には桜の木が生えていました。しかし、ワノ国は部外者を侵入させないために鎖国をしていたため、どのようにしてヒルルクがワノ国に立ち入ったのかが疑問として残っています。
ヒルルクはロジャーと出会ったことがある?
ヒルルクは『不可能を可能にするマーク』としてドクロ模様に桜吹雪が描かれた海賊旗を掲げていましたが、これはロジャーと出会ったことがあったからではないかと噂されています。ロジャーも過去にワノ国に訪れたことがありますが、同時期にヒルルクもワノ国に立ち入れたのであれば似通った思想を持つ2人は意気投合し海賊旗の意味に感銘を受けたという経験があったのかもしれません。
【ワンピース】ヒルルクとチョッパーとの関係性や最後
ヒルルクの活躍を語る上でチョッパーとの関係は欠かせないもので、特にチョッパーが『自分自身が万能薬になる』という夢を抱くようになったのはヒルルクの最後を見たからです。ここではヒルルクとチョッパーの関係性や最後についてまとめていきます。
ヒルルクとチョッパーの関係
チョッパーにとってヒルルクは命の恩人でありなおかつ育ての親でもあります。2人の出会いは運命的なもので警戒心が強かったチョッパーは彼を疑っていたものの、共に時間を過ごす内に親しくなり彼の意思を継ごうとするようになりました。具体的な関係性を時系列ごとに解説していきます。
関係①ヒルルクとチョッパーの出会い
動物の見た目をしているチョッパーは人間から嫌われていました。ある日チョッパーの元に人間が現れると彼らは銃を発砲しチョッパーに怪我を負わせます。瀕死になってしまったチョッパーですが、偶然ヒルルクが彼を見つけると警戒していたチョッパーの前で全裸になり彼に敵意がないことを証明しました。
関係②ヒルルクの弟子になるチョッパー
チョッパーがヒルルクの自宅で療養することになると、次第に傷が癒えていきながらヒルルクのことを心から信頼するようになります。ある日チョッパーが自分を襲ってくる人間のことが嫌いという話をすると、ヒルルクは王国の人間は心の病気にかかっていること、それを治そうと桜を咲かせようとしている話をしました。その話に感動したチョッパーはヒルルクの研究を手伝うようになります。
関係③ヒルルクがチョッパーを無視していた理由
師弟関係になった2人でしたが、ある日を境にヒルルクはチョッパーを無視するなど彼に冷たく当たるようになりました。裏切られたと思ったチョッパーでしたが、実はヒルルクは自らが患っている不治の病がチョッパーに伝染してしまうことを恐れ、わざとチョッパーに冷たく当たり彼を自分から引き離そうとしたのでした。
ヒルルクの最後は死亡?死因は?
追い出されたチョッパーはDr.くれはからヒルルクの病について知り、万能薬と呼ばれているキノコを探しに向かい見事キノコを手に入れます。しかし、そのキノコは猛毒でヒルルクはそれに気付いてしまいます。それでもチョッパーの想いを踏みにじらないためにヒルルクは薬を飲み彼に感謝を伝えました。
チョッパーを家に寝かせた後、ヒルルクはワポルから病人がいると言われて城へ向かいました。しかし、そこに病人は1人もおらずヒルルクを処刑するための嘘だったことが判明します。そうと知ったヒルルクは病人がいなかったことに安堵の表情を浮かべ、薬の毒が回ってきたことを悟ると「いい人生だった!」と酒を掲げて最後を迎えました。
ヒルルクは死ぬ前にチョッパーをくれはに託していた?
ヒルルクは城に向かう前にDr.くれはの元を訪れていました。そこで医者になりたいと夢を語ったチョッパーの面倒を見てほしいと頼みますが、Dr.くれはその頼みを断わります。しばらくしてDr.くれはがヒルルクの自宅を訪ねると、既にヒルルクが死亡していて困惑しているチョッパーと出会いました。そこでDr.くれははキノコが毒であったことを教え知識と医術がなければ人は救えないことを涙ながらに話しました。
【ワンピース】ヒルルクの名言
ヒルルクは稚拙な知識と医術で人を助けようとする適当な人間ですが、一方で考え方や生き方が一貫しており医者を目指したいと言ったチョッパーにタメになるアドバイスをしたことが多くあります。ここではワンピースにおけるヒルルクの名言についてまとめていきます。
ヒルルクの名言①「この世に治せねぇ…」
この世に治せねェ病気なんてねェのさ!
出典: bibi-star.jp
チョッパーがドクロマークの意味を尋ねるとヒルルクは上記のように答え、どんな病気でも医者として救ってみせると意気込みを語りました。ヒルルクの医学は中途半端なところがありますが、人を助けようとする信念は本物でチョッパーはその心意気に感動します。
ヒルルクの名言②「やれるさチョッパー…」
やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか・・・!!
出典: bibi-star.jp
チョッパーが万能薬のキノコを持ってくると、野性のトナカイに襲われていた彼はボロボロの体で医者になりたいという夢を語りました。それを聞いたヒルルクは上記のように言葉をかけ、チョッパーの体を強く抱きしめてあげました。
ヒルルクの名言③「人はいつ死ぬと思う?…」
人はいつ死ぬと思う…?心臓を銃で撃ち抜かれた時……違う。不治の病に犯された時……違う。猛毒のキノコスープを飲んだ時……違う!!!…人に忘れられた時さ…!!!
出典: bibi-star.jp
ワポルに騙され処刑されそうになった時、ヒルルクは銃では自分は死なないと前置きし上記のセリフを語りました。このセリフは毒と知っていて薬を飲んだヒルルクの想いが描かれており、彼が最後に見せた優しさがチョッパーに決意を抱かせました。
【ワンピース】ヒルルクの声優
ヒルルクとチョッパーが登場するドラム王国編はアニメ版ワンピースでも既に放送されており、とても感動的なエピソードで人気を集めたことから劇場映画化を果たしました。ヒルルクのかっこいい生き様や名言を演じてみせた声優に興味を持っている人も多いことでしょう。ここではアニメ版ワンピースにてヒルルクを演じた声優についてまとめていきます。
ヒルルクの声優は「牛山茂」
ヒルルクを演じた声優は牛山茂です。劇団昴所属の男性声優で、小学生の頃に演劇をすることになった際に担任教師から主役に命じられたことが演者になるきっかけと語っています。渋い声質を軸にした高い演技力の持ち主で、洋画の吹き替えでは数々の名俳優を担当しています。
牛山茂のプロフィール
- 性別:男性
- 出身地:長野県
- 生年月日:1952年1月25日
- 身長:173cm
- 事務所:劇団昴
- デビュー時期:1977年
牛山茂の主な出演作品
- 日暮熟睡男(こちら葛飾区亀有公園前派出所)
- 敷島博士(鉄人28号)
- テラン王(ドラゴンクエスト ダイの大冒険 2020)
- ウィリアム・フィクナー(吹き替え)
- ビル・パクストン(吹き替え)
【ワンピース】ヒルルクに対する世間での評判や人気
これまでヒルルクの人物像や最後についてまとめてきましたが、実際にワンピース本編にてヒルルクの活躍や生き様を見届けた読者からはどのような意見・感想が寄せられているのでしょうか。ここではSNSに投稿されているコメントを参照し、ヒルルクに対する世間での評判や人気を明らかにしていきます。
ヒルルクの評判を調べてみると彼の生き様や最後がかっこいいと称賛されており、キャラクター人気がとても高いことが分かりました。一貫した正義心やチョッパーへの優しさなど、ヒルルクの魅力は到底一言では語れないことでしょう。
ヒルルクのエピソードは感動的だったとストーリーも称賛されていました。チョッパーとの関係を描いた2人の物語はワンピース屈指の名シナリオであり、ヒルルクの最後に遺した名言は多くの読者を感動させたそうです。
ヒルルクが死亡した現在でも彼が見た奇跡の桜について考察・意見などがしばしば投稿されています。本記事でもヒルルクはワノ国で桜を見た可能性があると記述しましたが、最終的にワノ国編でヒルルクは登場せずに終了してしまったため真相は謎のままになっています。
【ワンピース】ヒルルクはチョッパーの親代わりの医者だった
ワンピースに登場するヒルルクはヤブ医者ながらチョッパーの恩人であり彼に夢を抱かせた重要人物でした。ヒルルクのかっこいい生き様に感動し彼の最後に涙を流してしまったという人も多くいたことでしょう。今後のワンピースではヒルルクの想いを受け継いだチョッパーがどのような活躍をするのかに注目しておきましょう。
この記事のライター
zeile
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