【ワンピース】ブルーノはCP9の諜報部員！ドアドアの実の能力や現在を調査

ウォーターセブンの酒場「ブルーノ」の店主・ブルーノは、CP9の諜報部員です。ワンピースファンの間で最強の悪魔の実ではないのかと噂される、ドアドアの実を食べており悪魔の実の能力も持っています。まずはじめに、ブルーノのプロフィールと性格を紹介します。あわせてワンピースの概要とあらすじもまとめてみました。

ワンピースのブルーノは、世界政府直属の諜報機関・CP9に所属する諜報部員です。長身と屈強な肉体を持ち、髭を蓄え、牛の角のような髪型をしている点が特徴的です。ワンピースには、酒場「ブルーノ」の店主としてウォーターセブンから登場します。彼は古代兵器「プルトン」の設計図を手に入れるため、5年前からCP9のメンバー、ロブ・ルッチ、カク、カリファとともに街に潜入し、酒場の店主を装っていました。ウォーターセブンの市長・アイスバーグ襲撃事件にも彼は関わっています。

ワンピースのブルーノは冷静沈着な性格で、無感情で任務を忠実にこなします。彼はどんな状況にあっても周囲の観察を怠らず、適切な状況把握をしようとします。無感情という点では、CP9のリーダー格であるロブ・リッチと双璧をなします。

『ワンピース』は、尾田栄一郎さん作の大人気海洋冒険ロマン漫画です。『週刊少年ジャンプ』1997年34号より連載が始まり、現在も連載中です。バトル、ギャグ、友情、感動エピソード満載のひとつなぎの大秘宝（ワンピース）を巡る冒険の物語は、連載当初から読者の熱い支持を得ています。コミックスは2023年3月時点で105巻まで刊行、国内累計発行部数は4億1000万部を突破しています。1999年からはテレビアニメも始まり現在も放送中です。

歴史上たった1人、グランドライン（偉大なる航路）を制覇した海賊王・ゴールド・ロジャーは「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ。この世の全てをそこに置いてきた」という言葉を残して処刑されました。この言葉を聞いた猛者達は、ロジャーが残したひとつなぎの財宝・ワンピースを求め海に飛び出し、世界には海賊達が覇権を争う大航海時代が到来します。フーシャ村に住む悪魔の実・ゴムゴムの実を食べた少年・ルフィも、海賊王になるため大海原へ冒険に旅立ちました。

ワンピースのブルーノは、並外れた強さを持つキャラクターです。ドアドアの実の能力と鍛錬で身に付けた技を駆使し、エニエスロビーではルフィと激しい戦いを繰り広げ、彼を追い込み強さを見せつけていました。ここでは、ブルーノの能力と強さ、ブルーノの必殺技を紹介します。

ワンピースのブルーノは六式を身に付けています。六式とは、人体を徹底的に鍛え、人体を武器に匹敵させるまでに高める体術のことです。「指銃（しがん）」「鉄塊（てっかい）」「紙絵（かみえ）」「剃（そる）」「月歩（げっぽう）」「嵐脚（らんきゃく）」の6つの技を総称して六式と呼びます。政府から殺しも認められているCP9は、すべてのメンバーがこの六式を身に付けています。

ワンピースのブルーノは六式の中でも「鉄塊」が得意です。鉄塊は自分の身体を硬化させて肉体を装甲に高める技です。防御技で技を発動中はほとんど動くことができませんが、ブルーノは鉄塊を得意としバリエーションをもっているため、攻撃にも鉄塊を活かした技を使えます。

ワンピースのブルーノはドアドアの実を食べた能力者です。ドアドアの実を食べると、自分を隔てる壁にドアを作りあらゆる場所へ移動・侵入できます。ドアドアの実の能力は、実際にある壁や物以外にも空気を大気の壁と見立てて、ドアを作り侵入・移動できるエアドア（空気開扉）も使えます。ほかにも人間の体に触れ、その部分を扉に替えることも可能です。

ワンピースのブルーノは、ドアドアの実を食べ悪魔の実の能力も獲得し、さらに究極の体術・六式も習得している強いキャラクターです。そんなブルーノは、悪魔の実で得た能力を使った必殺技と六式を用いた必殺技を駆使して戦います。ここではブルーノの必殺技を詳しく紹介します。

ドアドアの実の力は、実在する物体以外にも空気を壁に見立ててドアを作る「空気開扉（エアドア）」という必殺技が使えます。空気開扉で空気に壁を作ると、空間の歪みにできた部屋のようなところへ移動できます。中には誰も侵入できず、誰からも視認されることもありません。空気開扉は空間の歪みへ緊急避難し避難場所にしたり、敵の背後に回り込み奇襲攻撃もできる対戦相手にはかなりやっかいな能力です。

ブルーノは、ドアドアの実で得た能力で必殺技・回転ドアも繰り出せます。ドアドアの実の能力は、人の体に触れるとその部分をドアに替えられますが、回転ドアは触れた部分に回転式のドアを作ることができる攻撃技です。ブルーノはルフィと対戦したときに、この回転ドアを使っています。ブルーノはルフィの顔に触れ、目の部分を回転ドアに替えて回転させ、視界を乱し彼を混乱させていました。

鉄塊輪は、足を開脚させた状態で六式の鉄塊を発動させ足を相手に振り下ろし相手を攻撃する足技です。鉄塊輪は、1撃目が外れても反対側の足で攻撃さらに回転しつつ連続攻撃を続けられます。ブルーノはエニエスロビーでルフィと対戦したときに、この鉄塊輪を繰り出しました。

鉄塊砕は、六式の「月歩」「剃」を使い、鉄塊で硬化した人体を武器とし相手に攻撃を喰らわす必殺技です。エニエスロビーでは、腕を鉄塊で硬化させ鉄塊砕でルフィを攻撃していました。

鉄塊剛は防御力を最大限に求めた防御技です。ブルーノはエニエスロビーでルフィと戦った際、彼の攻撃を鉄塊剛で防御しようとしました。しかし、ダメージを蓄積していたためか、ルフィの放つ「ゴムゴムのJETバズーカ」の攻撃力を受け止め、弾き返すことはできませんでした。

ワンピースのブルーノは、ウォーターセブンで初めて物語に登場し、その後麦わらの海賊団と敵対すると、ルフィと激しい戦いを繰り広げました、ここではワンピースのブルーノの活躍を紹介します。戦いに敗れ、その後姿を消したブルーノの現在もあわせて調査してみました。

ブルーノは、ガレーラカンパニー社長兼ウォーターセブン市長・アイスバーグ襲撃事件でその本性を現します。ある日、アイスバーグが何者かに襲われました。犯人は、ルフィー率いる麦わらの海賊団に属するニコ・ロビンだとアイスバーグは周囲に語ります。その後、アイスバーグは、大きなマスクをかぶった4人組とニコ・ロビンの襲撃を受けます。マスクを外した4人組は、ブルーノとアイスバーグの秘書・カリファ、ガレーラカンパニーの職長ロブ・ルッチとカクでした。

カリファ、ロブ・ルッチ、カクはCP9のメンバー、ブルーノとともに古代兵器「プルトン」の設計図を入手するため、5年前から正体を隠し水の都・ウォーターセブンに潜入していました。ルフィ達がそこに駆け付け戦闘になりましたが、ブルーノ達は設計図がアイスバーグの弟弟子・フランキーに託されていると悟り、その場に火を放ち逃亡します。そして、CP9は古代兵器「プルトン」のカギを握るフランキーを攫い、司法の島であるエニエス・ロビーへ脱出しました。

エニエスロビーでブルーノはルフィと戦いました。フランキーとニコ・ロビンを連れてエニエスロビーに帰還したブルーノ達は、CP9の司令官・スパンダムに労をねぎらわれ休息を与えられます。ニコ・ロビンとフランキーを奪還するため、ルフィ達がエニエスロビーに潜入していましたが、スパンダムはエニエスロビーに潜入できた者はいないと油断していました。そこへ、ルフィ達が迫ります。ブルーノがエニエスロビーの様子を窺うと、彼らは谷を挟んでスパンダムたちがいる1室の目前にいました。

驚いたブルーノは、ドアドアの実の能力でルフィの前に現れ進路を阻みます。そして、ルフィを撃退しようと、六式の鉄塊を用いた必殺技・鉄塊輪や鉄塊砕を繰り出します。しかし、アイスバーグ襲撃のときのようにはいきません。ニコ・ロビンは、麦わらの海賊団の仲間に迷惑を掛けたくないために、一緒に旅を続けたい気持ちを押し殺してルフィ達の元を離れていました。このことを知ったルフィはニコ・ロビンを助けようと迷いなく真の力を発揮します。

ギアセカンドで攻撃するルフィの攻撃はすさまじく、彼の放つ「ゴムゴムのJETバズーカ」は最高の防御力を誇るブルーノの鉄塊剛でも防ぎきれませんでした。沈着冷静で観察眼に優れたブルーノもルフィーの前に敗北を喫します。CP9はエニエスロビーにおいて、最初の敗北を味わいました。

ブルーノ達の現在は本編で描かれていませんが、彼は生き残っています。ルフィとの戦い後、エニエスロビーにはバスターコールがかけられ、海軍から徹底的に攻撃を受けました。このとき、ブルーノのドアドアの実の能力でCP9のメンバー全員が難を逃れています。そして、彼らはエニエスロビーで重傷を負ったCP9メンバーのルッチを治療するためある街に滞在します。ルッチの治療費と自分たちの食糧確保のためにCP9メンバー達は、悪魔の実の能力を使って芸を披露し、日銭を稼ぎます。

この甲斐もあってルッチは元気を取り戻しました。ルッチの回復は喜ばしいことではあるものの、ブルーノ達はCP9の司令官・スパンダムにエニエスロビーでの敗北の罪を擦り付けられ、海軍から追われる身になっていました。あるときCP9の故郷を訪れた際には、海軍から襲撃を受けています。海軍の襲撃を見事に撃退し、CP9のメンバー達は再び海原へと船を進める、扉絵「CP9の任務外報告」では現在ここまで描かれています。

ワンピースのブルーノは、2022年8月6日に公開された原作連載25周年記念作品、劇場版映画『ONE PIECE FILM RED（ワンピース・フィルム・レッド）』にも登場しています。ブルーノはCP0の諜報員として、カリファとともにウタウタの実の能力者・シャンクスの娘であるウタのライブフェス会場に観客として潜入しています。ブルーノは、牛の角のような髪型はそのままに緑のジャージを着て、コサージュと缶バッジを身に付けてライブの観客を装っていました。

ここでブルーノは、ウタが作りだしたウタウタの世界で、そのほかの観客とともにライブ会場に閉じ込められてしまいました。しかし、海軍本部大佐・コビーから協力の要請され、ドアドアの実の能力を使いコビーやルフィ達を助けブルーノは活躍します。ウタの能力で体を小さくされ、ミニブルーノに変身させられましたが、その後も彼は活躍を続けました。

ブルーノがワンピースに再登場する可能性は低いと予測されています。これはエニエスロビー以降、ルフィ率いる麦わらの海賊団や物語に登場するキャラクターの強さのレベルが上がっているからです。現在のサイファーポール（CP）が持つ強さは、成長したキャラクターや新たに登場するキャラクターの強さに、もはや太刀打ちできるレベルではありません。

ワンピースのブルーノは、CP9に所属しメンバーとの絆が強いことは知られています。しかし、物語に登場する他のキャラクターとの関係性はよくわかっていません。ここではブルーノとワンピースに登場する他のキャラクター、CP9司令官・スパンダム、フランキー、ルフィとの関係をまとめてみました。

CP9の諜報部員ブルーノとCP9の司令官スパンダムは、因縁のある元部下と上司という関係です。エニエスロビーへニコ・ロビンを取り返しに来たルフィに大敗し、さらにバスタコールを発動してしまったスパンダムは、ブルーノ達CP9のメンバーにこの罪を擦り付けました。計画は失敗したものの、スパンダムは父のスパインダインとともにCP9メンバーの暗殺計画も立てていました。

フランキーは、ウォーターセブンの酒場・ブルーノの常連客で、店主・ブルーノとは顔馴染みの関係です。フランキーは店にやって来るといつもコーラを飲み、ブルーノはフランキーの話相手になっていました。このような関係だったため、フランキーはブルーノがCP9のメンバーだと知ったとき衝撃を受け、驚きを隠せずにいました。

ルフィとブルーノは敵対し戦いました。古代兵器「プルトン」の設計図を入手ためウォーターセブンに潜入していたブルーノは、ニコ・ロビンを脅して協力させ、アイスバーグを襲います。ルフィはその場に駆け付けますが、ニコ・ロビンの真意がわからず助けていいものか迷い、本来の力を発揮できずにいました。このこともあって、ブルーノはその場から脱出することに成功します。

しかし、エニエスロビーでは、歴史の本文（ポーネグリフ）を世界で唯一読めるニコ・ロビンが、麦わらの海賊団に迷惑をかけないために自ら身を差し出し犠牲になったことをルフィは知ります。古代兵器「プルトン」を発動させるためには、ポーネグリフの解読が必要です。これからもポーネグリフを読める自分がいると、ルフィ達に最悪の事態をもたらすと彼女は心配していました。

そんなニコ・ロビンの「生きたい」という声を聴き、今度は迷うことなく彼女を助けるためにルフィは戦えました。ブルーノは、六式やドアドアの実の能力を使い戦いますが、圧倒的な強さを見せるルフィーに敵わず敗れています。

ワンピースのブルーノは、落ち着いた雰囲気がある一方、強キャラ感も漂う個性の強い登場人物です。謎めいた部分もあり難しい役ですが、アニメのブルーノは漫画のイメージを損なうことなく見事に演じられていました。ここではブルーノを演じた声優を紹介します。

ワンピースのアニメでブルーノを演じたのは、佐々木誠二さんでした。佐々木さんは低く渋いバリトンボイスで、酒場の店主、CP9の諜報部員、2面性を持つブルーノを見事に演じ分けています。佐々木さん演じるブルーノが、エニエスロビーでルフィと戦うシーンはワンピースファンの胸を熱くしました。

佐々木誠二さんは埼玉県出身、劇団昴に所属している声優です。ワンピースのブルーノをはじめ、アニメ、ゲーム作品に多数出演しています。特技はボクシング、趣味は読書と映画鑑賞だそうです。

佐々木誠二さんは、アニメ作品で存在感のあるバイプレーヤーを数多く担当しています。『鋼の錬金術師』のシグ・カーティス、『頭文字D』の川井淳郎、『イナズマイレブン』の影山零治、『文豪ストレイドッグス』の喫茶うずまきの店長など、佐々木さんの演じるキャラクターはファンに強い印象を残しています。

ブルーノのドアドアの実は、悪魔の実の中でもその強さは最強の部類に入る、と考えているワンピースファンは多いです。手で触れたものにドアを作り移動できる、ドラえもんの「どこでもドア」をさらに進化させたようなブルーノの能力は非常に優れています。

2022年に公開された『ONE PIECE FILM RED』で、CP9の元メンバー・ブルーノとカリファが再登場を果たします。久しぶりにワンピースの物語で活躍するブルーノは、多くのファンを歓喜させました。グリーンのジャージを着て登場したブルーノのインパクトは強烈でした。

ブルーノをはじめとするCP9のメンバーは、エニエスロビーの戦いで麦わらの海賊団に敗れた後、漫画の本編には登場していません。そんなCP9やブルーノの「現在を知りたい」「本編に再登場して欲しい」など、彼らの物語への復帰を待ち望んでいるワンピースファンは多いです。

ワンピースのブルーノは、CP9の諜報部員で非常に強いキャラクターでした。ブルーノはルフィには敗れたものの、ドアドアの実の能力と六式の鉄塊から派生する鉄塊輪、鉄塊砕、鉄塊剛を駆使してルフィーと真っ向から激しく戦いました。ブルーノはルフィーに敗れた後、本編には登場しなくなりましたが、再登場の可能性がないわけではありません。ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）を巡る冒険の旅はまだまだ長いです。ブルーノの再登場を期待しつつ、これからのワンピースにも注目しましょう。