【もののけ姫】あらすじまとめ!結末は?裏設定についても徹底解説

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『もののけ姫』のあらすじについて紹介します。宮崎駿監督の傑作長編アニメ『もののけ姫』のあらすじを、結末までパートごとに分けてまとめました。また、アシタカとサンのその後やエボシの過去など、各シーンに隠された裏設定の考察についても合わせてお届けします。

【もののけ姫】あらすじまとめ!結末は?裏設定についても徹底解説

目次

  1. 【もののけ姫】とは?
  2. 【もののけ姫】あらすじと結末を解説
  3. 【もののけ姫】裏設定や謎のシーンを解説
  4. 【もののけ姫】登場する生き物や神を考察
  5. 【もののけ姫】声優一覧
  6. 【もののけ姫】に対する世間での評判や人気
  7. 【もののけ姫】あらすじは面白いと話題だった

【もののけ姫】とは?

今や押しも押されぬ大監督となった宮崎駿の評価を決定づけたのが、1997年に公開された『もののけ姫』です。アニメファンにとってクラシックと言っても良い定番作品ですが、まだ詳しい内容を知らないという方も多いでしょう。本記事ではそうした方のために、あらすじやシーンの解説、裏設定の紹介などを行っていきますが、まずは基礎情報からお届けしておきます。

もののけ姫の概要

結末を含むあらすじが気になる『もののけ姫』は、1997年公開の長編アニメーション作品です。脚本・監督宮崎駿、制作スタジオジブリ、配給は東宝という布陣で、最終的な興行収入が193億円を超える大ヒット作となりました。これはそれまで国内最高だった『E.T.』のものを超える成績になります。批評面でも大成功をおさめ、数々の賞を受賞しました。

もののけ姫の監督

結末までのあらすじが興味深い『もののけ姫』の監督は、前述のように宮崎駿が務めています。宮崎駿は1941年生まれの現在82歳で、学習院大学卒業後1963年に東映動画に入社、アニメーターとしてキャリアをスタートさせました。その後テレビアニメや劇場アニメの演出を手掛けたのち、1985年にスタジオジブリを立ち上げます。『もののけ姫』は映画監督としては7本目の作品で、上記のように破格の成功を収めました。2023年には、引退宣言を撤回して制作した『君たちはどう生きるか』が公開されています。

もののけ姫の主題歌

結末まで息もつかせぬシーンとあらすじが展開する『もののけ姫』の主題歌は、タイトルと同名の「もののけ姫」です。作曲は本作の音楽も担当している久石譲が、作詞は監督の宮崎駿が手がけました。歌唱は、声楽家の米良美一が担当しています。1997年6月にCDリリースされ、チャート最高位は13位でしたが40万枚を売り上げるヒット曲となっています。2004年10月に再販売されました。

【もののけ姫】あらすじと結末を解説

『もののけ姫』はそれまでの大方の宮崎作品と異なり、複雑で多面的な物語が展開されます。そのため未見の人はもちろん、一度見た人でさえストーリーをきちんと把握するのは簡単ではありません。ここからは本作の理解の手助けとして、結末までのあらすじを要約して紹介します。

あらすじ①アシタカの旅立ち

『もののけ姫』の舞台は、太古以来の神秘的な森や巨大な獣たちがいまだ息づいている中世の日本です。東の地に住まうエミシ一族の若者・アシタカは、ある日村を襲おうとした「タタリ神」という不気味な怪物を退治します。しかし、タタリ神に触れられたアシタカの右腕には禍々しい痣が浮かんでいました。村の巫女はその痣がやがてアシタカを食い殺すと予言し、タタリ神の体から出た鉄の塊を示して西の地へ赴くよう告げます。こうしてアシタカは、故郷を出て旅立つこととなったのでした。

あらすじ②シシ神の森

『もののけ姫』の結末までのあらすじ紹介を続けます。旅の途中戦に遭遇したアシタカは、意図せずジコ坊という僧形の人物を助けます。ジコ坊はタタリ神と例の鉄塊の話をするアシタカに対し、ある森の存在を教えました。その森に棲むという「シシ神」ならば呪いを解けるかもしれないと考えたアシタカは、同地へ向かいます。やがて目的地近くの川に達したアシタカは、倒れている2人の男を発見します。

続いて傷ついた巨大な山犬とその手当をする少女が現れますが、彼女らはアシタカの呼びかけに答えず去っていきました。2人の怪我人の居住地である「タタラ場」に向け、シシ神の森を抜けようとするアシタカでしたが、その前に人面獣身の生物・シシ神が出現します。途端にアシタカの右腕が激しく脈打ち、その姿が消えると共に、うずきと疲労がなくなります。

あらすじ③タタラ場

続く『もののけ姫』の結末までのあらすじです。アシタカがたどり着いたタタラ場は、女性を含む大勢の人間が製鉄に携わる村でした。アシタカはそこで、タタリ神の正体が「ナゴの守(かみ)」という雄の猪神であり、彼をタタリ神にした張本人こそこの地の女リーダー・エボシ御前であると知ります。

エボシの狙いはシシ神の森を切り開くことで、そのためにはそこに住む神獣らを駆逐する必要がありました。シシ神を守る山犬・モロはそんなエボシを敵視し、執拗な攻撃をしかけてきます。モロに育てられ「もののけ姫」と呼ばれる人間の少女・サンもまた、エボシの命を狙っていました。

あらすじ④サンとアシタカの出会い

結末までの『もののけ姫』のあらすじを続けましょう。ナゴの守の一件について語ったアシタカを、エボシは秘密の場所へ案内します。そこには業病患者たちが暮らしており、新たな武器の製作に取り組んでいました。エボシを殺そうと暴走寸前の右腕を抑えるアシタカに対し、患者の長は「自分らを見捨てなかったその人を許してほしい」と懇願するのでした。

アシタカがタタラ場を離れようとしたその時、もののけ姫ことサンが襲撃してきます。激しい戦いを繰り広げるサンとエボシの間に割って入ったアシタカはその場を収めますが、自らも重傷を負いました。サンはアシタカをシシ神の元へ運び、シシ神が彼を助けたことで、その回復を手助けするようになります。一方その頃、鎮西から乙事主(おっことぬし)率いる猪神たちの一軍が、打倒エボシに向け集結しつつありました。

あらすじ⑤デイダラボッチの暴走

結末までの『もののけ姫』のあらすじはさらに続きます。エボシは不老不死の力を持つとされるシシ神の首を交換条件に、「師匠連」という外部の力を借りていました。そして、サンも加わった猪神の軍団とエボシらの戦いの火ぶたが切って落とされます。強力な火器を持つエボシらの前に、突進するだけの猪たちはなす術もありません。その同じ頃、タタラ場は同地を狙う侍の襲撃を受けていました。

森を去ろうとしていたアシタカはタタラ場の窮地を見て、エボシを呼び戻すため取って返します。しかしエボシは止まらず、ついにシシ神の首を撃ち落とします。首を失ったシシ神は巨大な「ディダラボッチ」の姿となり、周囲のすべての命を吸い取り始めました。

あらすじ⑥再び緑が戻る森

『もののけ姫』のあらすじ、いよいよ結末まで来ました。シシ神の首を獲ったエボシでしたが、首だけで動いたモロに片腕をもぎ取られて昏倒します。一方あらゆるものの命を吸い込んでさらに巨大化していくシシ神は、首を求めながら森を荒廃させ、タタラ場も崩壊に追い込みました。

その様を見てサンは絶望しますが、「まだ終わっていない」というアシタカの訴えに応じ、首を取り戻してシシ神に返します。首を得たシシ神が倒れて消えいく中、巻き起こった風は命を復活させていくのでした。こうして以前の姿ではないものの森は蘇り、エボシも皆と一緒に村の再興を誓います。アシタカとサンは、互いの場所で暮らしながら時折逢うことを約束し合い、物語は幕を閉じます。

【もののけ姫】裏設定や謎のシーンを解説

結末込みの『もののけ姫』のあらすじは以上ですが、本作は非常に複雑な要素が絡み合っている上に、細部には表面上説明されていない設定が隠されています。作品を理解する上では、簡単なあらすじだけでなくそれらについて知ることも重要です。ここでは、そうした裏設定や謎めいたシーンの解説を行っていきます。

解説①アシタカが前髪を切ったのはなぜ?

まずはアシタカの断髪シーンの謎について解説しましょう。あらすじでは紹介できませんでしたが、故郷の村を出る際、アシタカは自分の髪を小刀で切り落としています。このシーンは、「死者の髪を切る」というかつての日本の風習を踏まえていると考えられます。呪いを受けたアシタカは社会的には死者であり、もはや村の一員ではいられないのです。断髪はそれを象徴する行為でした。

解説②アシタカの呪いは残っている?

『もののけ姫』の裏設定と謎シーンの解説、2点目は「アシタカの呪いの顛末」です。あらすじで見たように、物語のラストにおいてシシ神が倒れた後、かつての森に再び緑が芽吹きました。しかし、アシタカの手にはわずかに痣の跡が見えます。これを見ると呪いは消えていないかに思えますが、おそらくは「過ちを忘れるな」という戒めの印のようなものであり、呪い自体は消えていると考えて差し支えないでしょう。

解説③タタラ場はハンセン病患者ばかりだった?

タタラ場のシークエンスで体じゅうに包帯を巻いた面々が登場するシーンがありますが、これはハンセン病を患った人びとになります。実はエボシは、女やタタラ者(製鉄業者)と共に病者を多く保護していて、手厚く看護しつつ同時に武器づくりを行わせていたのです。当時ハンセン病患者は忌避された存在であり、女性や製鉄関係者の社会的地位もかなり低いものでした。こうした者たちの存在は、エボシが冷徹なだけの人物ではなく深い憐れみも併せ持っていることを示しています。

解説④サンとエボシは親子?

裏設定というわけではありませんが、『もののけ姫』でのサンとエボシの関係にはある噂が付きまとっています。「2人は親子である」というのがそれで、モロはサンについて「人間が自分だけ助かろうと投げてよこした赤ん坊」と語っていますが、その投げてよこした者こそがエボシではないかというのです。この話の真偽は不明ですが、そう考えると、アシタカとの会話シーンでの「(森を開いて古い神を駆逐すれば)もののけ姫も人間にもどろう」というエボシのセリフがまた違った意味に聞こえてきます。

解説⑤エボシの過去

前述のようにエボシ御前はかなり複雑な人物ですが、彼女には壮絶な過去が裏設定として付与されています。その裏設定とは、「エボシは若い頃海外に売り飛ばされて倭寇の頭目の妻になるも、組織を乗っ取り自身の手で頭目を殺し、その後明国の兵器を携えて帰国した」というものです。エボシの底知れなさやアシタカの物言いへの反感は、こうした過酷な経験に由来していると考えられます。

解説⑥カヤとアシタカの関係

『もののけ姫』の裏設定と謎シーンの解説を続けます。物語の冒頭、旅立とうとするアシタカにカヤという少女が駆け寄り、彼のことを「あにさま」と呼んで玉(ぎょく)の小刀を贈ります。「あにさま」という呼び方からすると妹のように聞こえますが、2人は兄妹というわけではありません。この呼称は年長者に対してのもので、実のところカヤは、アシタカにとっての許嫁にあたっています。

解説⑦アシタカの涙の意味

『もののけ姫』の裏設定と分かりづらいシーンの解説、続いての話題です。タタラ場で重傷を負ったアシタカは一命をとりとめ、サンのかいがいしい世話を受けます。自力で物を噛めないアシタカのために、サンは食べ物を咀嚼して口移しで与えるのでした。そうして看護されるアシタカの目に、涙が光ります。感動的なシーンですが、この涙にはサンの打算のない献身と、そして呪われていても生きられることへの感謝が込められていると見ることができるでしょう。

解説⑧サンとアシタカに性的な関係はあった?

続いての『もののけ姫』の裏設定と謎シーンの解説です。アシタカとサンの絆は本作で最も注目すべきものですが、実は2人には性的な関係まであったのでは?という噂が存在します。それを裏付けるのが、森の洞窟でのシーンです。サンのおかげで傷も癒え、かなり回復したアシタカは、ある夜起き上がって隣で眠るサンを見つめます。

このシーンの絵コンテを見て前述の疑いを抱いた鈴木敏夫プロデューサーが宮崎監督に問いただすと、暗に認めるような反応が返ってきそうです。にわかには信じがたい話ですが、そうなってもおかしくないくらいまで2人の距離が縮まった、という意味合いなのかもしれません。

解説⑨サンとアシタカのその後はどうなった?

『もののけ姫』の裏設定と難解なシーンの解説、9つ目の話題は「アシタカとサンのその後」です。映画のラストで「共に生きよう」とそれぞれの場所へ戻ったアシタカとサンは、以後どのように過ごしているのでしょうか。これについて監督は、Blu-ray収録のインタビューで「良好な関係を築いていく」と述べています。タタラ場と森、それぞれ別の茨の道を歩きつつも、互いの絆や信頼は変わることがないということのようです。

解説⑩宮崎駿が伝えたかったメッセージ

『もののけ姫』の裏設定と謎シーンの解説、続いては「監督が込めたメッセージ」に着目してみましょう。本作のあらすじを追っていくと、そこには「自然と文明の共存」というテーマが浮かび上がってきます。本作では結局神々の世界(自然)は壊され、タタラ場(文明)も解体されますが、アシタカらの努力により決定的な破滅は免れました。そこからの再生は、残された人びとの努力にゆだねられることとなります。監督は観客に向け、それと同じ努力を求めようとしたとも思われます。

解説⑪もののけ姫と風の谷のナウシカの違い

『もののけ姫』の裏設定と謎シーン解説、最後のテーマは「ナウシカとの違い」です。本作と宮崎監督のもう1つの代表作である『風の谷のナウシカ』は、かなり似た要素が多いことが指摘されています。しかし、アニメ版『ナウシカ』で主人公ナウシカが結果的に救世主のように描かれたのに対し、本作のアシタカはより愚直な人物として描かれています。そこには「奇跡に頼らず地道な取り組みを続けるしかない」という監督の思いが込められているように見えます。

【もののけ姫】登場する生き物や神を考察

『もののけ姫』の裏設定と謎シーンの解説を終えた後は、本作に登場する生き物や神の考察に移りましょう。それらの多くは監督の想像が生み出したものですが、基となる伝承や象徴などが存在しており、それを知ることで作品への理解が増します。

考察①シシ神

シシ神は人面獣身の森の神であり、生命を司る不思議な存在です。歩く際足元には植物が生え、瞬時に枯れていきます。ケガしたアシタカを助けた一方で、タタリ神になりかかった乙事主の命は奪いました。また、夜には「ディダラボッチ」という巨神になり徘徊します。生命を育むとともに災害を起こすこともあるという、「自然」そのものの象徴とみることができます。

考察②猩々

本作に登場する「猩々(しょうじょう)」は、猿の姿をした神になります。ニホンザルよりも大きな体格で濃い灰色の体毛を持ち、片言の人語を話します。いくら木を植えても伐採しようとする人間を憎み倒したいと考えており、その力を得るためアシタカを喰おうとしました。中国の古書に由来が求められます。

考察③コダマ

シシ神の森を抜けようとするアシタカの元へわらわら集まってきたコダマは、樹木の精霊になります。豊かな森に棲むとされており、アシタカも知っていたことからエミシの村近くにもいたと思われます。ちなみに裏設定として、コダマが年月を経て成長した姿がトトロであるとされています。

考察④ヤックル

ヤックルは「アカシシ」の名で呼ばれる大型のカモシカで、本作の架空の動物であり、現代ではすでに絶滅したという裏設定があります。アシタカが騎乗用として連れていますが、主従の絆は深く、その忠誠心は傷ついても主人の後を追おうとするシーンなどに見て取れます。

考察⑤タタリ神

タタリ神は本作に登場する荒ぶる神で、通り過ぎた軌跡は焼けただれたような地面だけが残されるという、死と呪いの存在になります。劇中では2体のタタリ神が登場し、そのどちらもが猪神の変じたものでした。自然破壊が災害として自らに還ってくる現象を象徴しているとも見れます。

【もののけ姫】声優一覧

映画『もののけ姫』について結末に至るあらすじや裏設定、シーン解説などを行っていますが、本作は特徴的な声優陣でも話題を集めました。主人公アシタカをはじめとする主要キャストを紹介していきましょう。

声優①アシタカ役/松田洋治

『もののけ姫』の声優紹介、1人目はアシタカを演じる松田洋二です。同氏は東京都出身の俳優で、5歳から子役としてキャリアをスタートさせました。早くから多数の作品に出演しており、『家族ゲーム』などの演技で俳優として注目されるようになります。宮崎映画では本作のほか、『風の谷のナウシカ』のアスベル役も担当しています。

声優②サン役/石田ゆり子

ヒロインのサンの声を担当しているのは、女優のほかエッセイストなどの活動も行っている石田ゆり子です。東京都出身の石田氏は高校生の時にモデルとしてスカウトされ、1988年にドラマで女優デビューしました。主な出演作には『悲しい色やねん』などがあります。また、ジブリ映画ではほかに『平成狸合戦ぽんぽこ』や『コクリコ坂から』にも出演しています。

声優③エボシ御前役/田中裕子

エボシ御前の声を担当しているのは、女優の田中裕子です。大阪府出身の田中氏は大学在学中に文学座へ入り、女優として活動を始めます。1983年のドラマ『おしん』では主役を務め、国民的な人気を得ました。その後も数々の話題作に出演しており、ジブリ映画でも本作以外に『ゲド戦記』のクモ役として起用されています。

声優④ジコ坊役/小林薫

「唐傘連」を率いるジコ坊を演じるのは、俳優の小林薫です。小林氏は京都府出身で、1971年から80年まで唐十郎の「状況劇場」に籍を置き活動しました。舞台出演だけでなく、『峠の群像』や『Dr.コトー診療所』など数々の有名映像作品に出演している実力派になります。

声優⑤モロの君役/美輪明宏

『もののけ姫』の声優紹介、最後はモロの君を演じる美輪明宏です。1935年生まれ、長崎県出身の美輪氏は、最初歌手としてキャリアをスタートさせます。その後寺山修司の舞台や三島由紀夫脚本の『黒蜥蜴』への出演を機に俳優としても開眼し、多数の映画・ドラマに出演しました。宮崎作品では、『ハウルの動く城』でも荒れ地の魔女役を務めています。

【もののけ姫】に対する世間での評判や人気

『もののけ姫』の結末込みのあらすじなどを紹介していますが、ここで「世間の見方」という方向へ話題を転じてみましょう。傑作の呼び声高い『もののけ姫』のあらすじについて、世の中の人はどう感じているのでしょうか。X上の投稿から調べてみました。

こちらの方は、「友人にもののけ姫のあらすじと名シーンの説明を試みたところ、3時間かかった」と述べています。映画本編の時間が133分ですから、それをはるかに超過していることになります。それだけの間語り続けたタフさに驚かされますが、そうさせた本作の魅力にも脱帽するしかありません。

続いての意見は、「もののけ姫とナウシカのあらすじが頭の中で混ざってしまう」というものです。前述のように、本作と『風の谷のナウシカ』は共通する要素が多く、同じテーマの変奏と見ることもできます。もちろん両者ともに固有の魅力があり、それぞれ別の味わい方ができるのですが、筋立てを整理しようとすると混ざってしまう危険性は確かにはらんでいます。

続いても「もののけ姫とナウシカ」について述べた投稿です。旦那さんは両者のあらすじの違いを力説したようですが、悲しいことに当のツイート主はまるで興味がないらしく、伝えることは叶わなかった模様です。夫婦といえども、他人と意思疎通することがいかに難しいかについて改めて考えさせられます。

【もののけ姫】あらすじは面白いと話題だった

『もののけ姫』のあらすじについて紹介しました。このように宮崎駿の7本目の監督作である本作は、それまでの明るく明快な大多数の作品とはまったく異なるストーリーとなっています。『風の谷のナウシカ』と共通しつつも独自の世界が展開されており、以後の作風をがらりと変化させるきっかけとなりました。

しかし「面白さ」という点では一切の変質はなく、見始めれば冒頭から一気に引き込まれ、結末までくぎ付けとなってしまいます。あらすじを踏まえてからでも十分楽しめますから、まだ未見という方は、ぜひ一度鑑賞してみてください。

だいじろう

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