【もののけ姫】カヤの人物像やアシタカとの関係性を徹底解説！

まずはカヤについてのプロフィールから紹介しましょう。カヤは『もののけ姫』の物語の序盤で少しだけ登場しますが、その美少女ぶりから登場シーンは少ないものの視聴者の記憶に残る魅力的なキャラクターとなりました。詳しくは後述しますが、カヤは『もののけ姫』の主人公、アシタカとの別れの際に小さな小刀を渡します。その後のアシタカの小刀の扱いについてが話題になり、出番は少ないものの『もののけ姫』では欠かすことのできないキャラクターとなりました。

続いてはカヤの性格について考察していきます。『もののけ姫』で登場シーンが少ないカヤですが、『もののけ姫』の物語の序盤でタタリ神になってしまった「ナゴの守」に遭遇した時は、剣を持って戦う意志を見せていたことからも強い精神力を持った勇敢な少女であることが推測できます。また物怖じせずに素早く剣を構えたことから、普段から野生の動物と対峙することがあり、剣術に長けていたのではないかと推測することもできます。

また、カヤがアシタカに小刀を渡すシーンでは、村の言いつけを破ってまでアシタカに自分の想いを伝えに来たことから、とても素直で情熱的な性格であることも見て取れます。

『もののけ姫』の冒頭で別れのシーンがあったカヤとアシタカは一体どのような関係なのでしょうか。カヤがアシタカのことを「兄さま」と呼ぶことから、2人の関係は兄妹の関係ではないかと思った人も多いのではないでしょうか。実はこの2人の関係は婚約者同士であり、カヤはアシタカの許嫁だったのです。この設定は公式なものであり、『もののけ姫はこうして生まれた』のインタビューで宮崎駿監督自身が明かしています。

『もののけ姫』でカヤがアシタカに小刀を贈った理由を、単なる旅立ちのお守りという意味合いで受け取った人も多いのではないでしょうか。実のところ、カヤが贈った小刀には全く違った意味が込められていました。そのことについては、スタジオジブリの『もののけ姫』公式本にこのような内容の記載があります。「小刀は黒曜石でできており、黒曜石はこの時代では高級品で乙女が変わらぬ心の証に、異性へ贈るもの」とのことです。

つまりカヤは「アシタカ以外の人とはもう恋愛しません」と誓いをたてたということになります。そしてこの時、カヤは「いつも兄さまを思っています」と告げ、アシタカも「いつもカヤを思おう」と返し2人はひっそりと別れるのでした。

上述したように、カヤがアシタカ以外の人とは恋愛しないと誓いをたて贈った小刀を、アシタカは『もののけ姫』の終盤のシーンであっさりとサンに渡してしまいます。アシタカのこの行動にはカヤを裏切ったと批判が上がり話題となりました。アシタカがなぜサンに小刀を渡してしまったのかは、宮崎駿監督自身も名言はしていませんが、有力な考察としては「サンの無事を祈る気持ちから」「純粋にサンを愛する気持ちから」という2点が挙げられます。

このことを『もののけ姫』でサンとカヤ2人の声優を務めた石田ゆり子さんが、納得が行かないと宮崎駿監督に抗議したようですが、監督から返ってきた答えは「男ってこんなもん」という答えだったようです。アシタカは村の長になるはずの男だったため、妻を2人迎えることに抵抗はなく、小刀を別の女性に渡してしまう感覚も悪気があってのものではないと考えられます。

『もののけ姫』で婚約関係にあったカヤとアシタカには突然の別れが訪れますが、実は既にカヤのお腹にはアシタカの子供がいたのではないかという説があります。なぜこのような考察が出てきたのかというと、一番の理由はカヤが小刀をアシタカに渡し、一生アシタカ以外の人とは恋愛しないという誓いをたてたからです。13歳のカヤのその強い意志は、既にアシタカとの子供を身ごもっていたからこそ生まれた意志なのではないかと考察されています。

また、評論家の岡田斗司夫さんはYouTubeで「小さな村で夜中に人目を忍んで小刀を渡すために会いに来る」という行動自体が暗に2人は男女の関係であることを物語っており、カヤが「ついて行く」と言わないのは既に子供を授かっているからだと考察しています。カヤとアシタカには子供がいる説は、公式では何も発言がないため、考察の域を出ないですが、そうであることを望む『もののけ姫』ファンは多いようです。

最後はカヤのその後を考察していきましょう。カヤは『もののけ姫』のストーリーの序盤、アシタカを見送ってからは残念ながら作中に一度も登場していません。そのためカヤがその後どうなったのか気になる人も多いのではないでしょうか。カヤのその後の考察にもさまざまあり、カヤはアシタカの子供を産んで村で幸せに暮らしているという説もあれば、カヤはアシタカが去った後、巫女になったという説もあるようです。

こちらも公式な発表がないため、予測するしかありませんがカヤがその後幸せに暮らしていることを願うファンは多いでしょう。