【キングダム】向は嬴政の正妻!二人の信頼関係や妊娠と出産についても
『キングダム』で描かれる向は、秦国の宮廷に勤める宮女の一人です。田舎育ちで地味な向ですが、秦国王・嬴政の伽に幾度となく呼ばれる事で二人の関係にも変化が訪れます。この記事では『キングダム』のキャラクター向が、嬴政の正妻となり愛娘を出産するまでを紹介します。
目次
【キングダム】向とは?
向のプロフィール
- 名前:向(こう)
- 性別:女
- 生年月日:不明、初登場時12歳
- 出身地:田舎(詳細不明)
- 職業:宮女
- 性格:内気
『キングダム』に向が登場するのは、コミックス7巻74話です。この時、友人の陽(よう)を一つ年上の13歳と言っている事から向は12歳という事がうかがえます。性格は、おとなしく目立つ事はないですが、嬴政(えいせい)の事を心から愛しむキャラクターです。向の生まれは貧しい商人の家で、貧しさから両親は向を宮女として宮廷に差し出しました。しかし、そんな両親を嫌うことなく時折気にかけるようなシーンが見られ彼女の優しさがうかがえます。
キングダムの概要
『キングダム』は、漫画家・原泰久(はら やすひさ)が描く中国の戦国時代漫画です。2006年1月より週刊ヤングジャンプで連載開始し、現在に至ります。連載直後より、中国戦国時代の漫画として人気を博し、2013年には「第17回手塚治虫文化漫画賞」を受賞しました。また、2018年コミックス第50巻を記念し実写映画化を発表、2019年4月19日映画「キングダム」を公開し、累計観客動員数210万人(2022年8月時点)を突破しています。また、コミックスは2022年9月時点で既刊66巻累計発行部数9200万部と人気の漫画です。
キングダムのあらすじ
『キングダム』は紀元前、戦国時代の中国が舞台です。天下の大将軍を夢見る信(しん)と、漂(ひょう)はともに孤児で互いに夢を持ち日々剣の練習をしていました。漂の実力が認められ王宮に向かうのですが、途中で何者かに襲われます。漂は命からがら信の元へ戻り、地図を託して息を引き取りました。信は漂から託された地図の示す方へ向かい、出会ったのはクーデターにより命を狙われている秦国王・嬴政でした。この二人が主人公となり、秦国の王座奪還と中華統一を目指していく物語です。
【キングダム】向は嬴政の正妻!登場シーンや関係を考察
向の活躍①生い立ち
『キングダム』に登場する向は、田舎の貧しい商人の家に生まれました。向の両親は貧しさ故、向を宮女として差し出し生計を立てています。向は、後宮で働きながら陽(よう)と出会い、二人で支え合いながら生活していました。また向は生活のために両親から王宮に差し出されていながらも、決して両親を恨むことなく時には心配する一面をのぞかせています。
向の活躍②政が向を何度も伽に呼んでいた理由
『キングダム』コミックス7巻74話で、向を伽(とぎ)へ何度も呼ぶ理由は、書物を読む為であると嬴政が向へ説明しています。厳しい務めで疲労した嬴政は、穏やかな時間を過ごしたかった事が理由として描かれていました。また、向が隣にいると安心するとも話していた事から、嬴政の向に対する思いを推測する事が出来ます。
向の活躍③向が政に恋をした理由
『キングダム』に登場する宮女・向が、嬴政に恋したキッカケはコミックス7巻74話に描かれています。4度目の伽に呼ばれたときの事です。読書をする嬴政より先に寝てしまった向が、くしゃみをしてしまいます。この時、嬴政がそっと向に布団をかけた事で向が彼に恋心を抱くようになりました。
向の活躍④紫夏の話を聞く
伽を重ねるごとに、向と嬴政の関係は深くなっていきました。『キングダム』コミックス8巻で、嬴政が話す事はないと決めていた紫夏(しか)との思い出を向に話しています。嬴政が敵国である趙に生まれ人質として育った事や、虐待された日々について話し、紫夏が自分を救ってくれた事を超然と話しました。嬴政が残酷な子供時代を送り、紫夏との悲惨な別れをした事に向は感情を抑えきれず涙を流しています。
向の活躍⑤呂不韋の裏切りを目撃
『キングダム』コミックス18巻の中で向は、呂不韋の裏切りを目撃します。ある日の夜、向が木簡を片付け忘れた、為真っ暗な後宮に戻り片づけをしている時の事です。政の母親・太后と呂不韋が話をしている所を目にし、彼女が呂不韋の傘下に入った事を知ります。また太后は嬴政に対し、何も関心が無い事を知り怒りを覚えた瞬間、太后の側近から壁越しに一刺しされ重傷を負います。
向の活躍⑥政に自分が見たことを伝える
『キングダム』に登場する向は、嬴政から何が起きたのか聞かれます。向は、太后と呂不韋が長い間恋人関係にあり、彼女が呂不韋の傘下に入ったことを伝えました。この話を聞いた嬴政は、向の頭を優しくなで彼女を労うと共に自分の命を救ったと礼を言います。重傷を負いながらも、嬴政が危機にさらされている事を伝える向の姿から一途な思いがうかがえます。
向の活躍⑦政の子供を妊娠する
『キングダム』コミックス24巻261話で、向が嬴政との間に子供を授かります。嬴政は向が自分との子供を授かった事を知ると、守るべき家族が増えたと喜びを表していました。また、ライバルである呂不韋や周囲の役人達など多くの人々に祝福された出来事です。
向の活躍⑧悲痛な思いで政を見送る
『キングダム』24巻261話で向は嬴政との子供を授かった時に、幸せ過ぎて恐ろしいというような言葉を発していました。この時の勘が的中し、合従軍政が秦国に攻めてきており、嬴政は戦場に行く事を決断し向へ伝えに行きます。嬴政と会うのが最後になるかもしれないと察した向は、お腹の子供が大きくなった等と嬴政を引き止めようとします。しかし、最終的には覚悟を決め悲痛な面持ちで嬴政を送り出しました。
向の活躍⑨政の子供を出産する
『キングダム』34巻366話で、向が嬴政との子供を出産します。子供は女の子で、「麗」と名付けられました。麗は秦国を代表する老将軍・蒙驁(もうごう)が死去した数日後に生まれたと推測されます。それは、例の誕生を政の親友である信が知った時に「亡くなる命があれば生まれる命がある」という事を語っていました。2か月の休暇最終日に入った向が出産したという知らせは、歓喜と共に戦地へ向かう飛信隊の力になった事がうかがえるシーンとなっています。
向の活躍⑩太后に怒りをぶつける
『キングダム』コミックス40巻436話で嬴政と実母・太后の親子関係が描かれています。毐国の権勢が衰える中、太后は毐国君主・嫪毐との二人の子だけは見逃がして欲しいと身勝手な頼み事をします。しかし、敵国の血を残すわけにはいきません。当然のことながら太后の頼み事を断るのですが、ここで太后の態度が一変します。向は、太后が嬴政の存在意義を否定する言葉を浴びせた事に対し彼女を一括しました。
【キングダム】向の性格や史実
向の性格
宮女・向は、決して自分の感情を表に出す事のない優しい性格をしています。しかし嬴政との関係を自らの努力で縮めました。その甲斐あって、正妻となってからは芯の強い正義感のある女性へと変化しました。
向と陽の関係
『キングダム』登場する陽は、向の一つ上の親友です。互いに支え合い宮女として生活をしてきました。いざ向がピンチになった時は、陽が向を守る姉のような存在でもあります。
向は史実で実在した?
『キングダム』に登場するキャラクター向は、史実で実在していたのかどうか分かっていません。嬴政が秦国の始皇帝になった史実はありますが、妻に関しては記載がありません。多くの宮女が存在した事実はある為、推測にはなりますが「向」という名前の宮女がいたのかもしれません。
【キングダム】向の声優
アニメ『キングダム』に登場するキャラクター向は2人の声優、中津真莉子(なかつ まりこ)と松田利冴(まつだ りさえ)が担当しました。2人の声優について紹介します。
向の声優①中津真莉子
アニメ『キングダム』に登場する向の声優は、中津真莉子です。現在は、中津真莉として活動しています。
中津真莉子のプロフィール
- 本名:中津真莉子(なかつ まりこ)
- 芸名:中津真莉(なかつ まり)
- 愛称:まりにゃん、なかっちゃん
- 生年月日:1983年7月8日
- 出身地:大阪府
- 職業:声優、女優
中津真莉子が声優を目指したのは、幼少期に病気を患い入院していた時にアニメを見ていた事がキッカケです。また、声優の他に女優としても活動しており、2001年~2003年まで『フェアリーセクターテント』のブルーテント役でデビューしています。声優活動を始めたのは、2010年『クッキングアイドルアイ!マイ!まいん!』の天王寺蘭子役です。また、日本LD学会に参加し特別支援教育や発達障害について勉強しており、指導教室でボランティアをしていました。
中津真莉子の主な出演作品
- 銀河へキックオフ!!/高遠エリカ(たかとう えりか)
- さくら荘のペットな彼女/青山七海(あおやま ななみ)
- ダンボール戦機WARS/金箱スズネ(きんばこ すずね)
- 咲-Saki-全国編/愛宕絹恵(あたご きぬえ)
- きららファンタジア/日暮香奈(ひぐらし かな)
中津真莉子は、2010年NHK教育テレビ『クッキングアイドルアイ!マイ!まいん!』の天王寺蘭子役で声優デビューを果たします。デビュー後は、数多くの作品に出演し、アニメのテーマソングを歌う歌手としても活躍する人気声優です。
向の声優②松田利冴
『キングダム』に登場するキャラクター向の2人目の声優は、松田利冴(まつだ りさえ)です。2020年~2022年まで向の声優を務めました。実は、双子の妹がおり妹の松田颯水(まつだ さつみ)も声優として活躍しています。
松田利冴のプロフィール
- 名前:松田利冴(まつだ りさえ)
- 愛称:りっさん
- 生年月日:1993年7月16日
- 出身地:大阪府
- 職業:声優
松田利冴が声優を目指したキッカケは、2007年~2008年まで放送されたテレビ朝日系列「仮面ライダー電王」です。役者の口の動きに合わせて、関俊彦(せき としひこ)がセリフを言っている所を見て、声優という職業に憧れを抱きます。また、高校3年間で「全日本アニソングランプリ」に妹と共に出場し2010年と2011年2大会連続で大阪大会優勝した経歴の持ち主です。
松田利冴の主な出演作品
- 魔法少女育成計画/ミナエル
- 刀使ノ巫女/益子薫(ましこ かおる)
- ハクメイとミコチ/ハクメイ
- 彼方のアストラ/ルカ・エスポジト
- かげきしょうじょ!!/沢田千夏(さわだ ちか)
松田利冴は、2013年「メタルマックス4月光のディーヴァ」ボニエ役としてデビューを果たします。これまでにテレビアニメ100作品以上に出演している他、劇場版アニメ・OVA・Webアニメ・ゲームに数多く出演する人気声優です。
【キングダム】向に対する世間での評判や人気
宮女の向は、嬴政と出会った事で強く逞しい女性へと変化してきました。向が登場する回は、涙なしでは読めないという読者も多くいたようです。
『キングダム』コミックス40巻では、反乱軍に追われる向と子供の麗を守るために陽が功に向かって逃げる伝えます。しかし向は陽に一緒に逃げるように説得しますが、陽から自分の子供を守りなさいと叱責される場面がありました。危機迫る中でも、互いの事を大切に思う二人の友情に涙するファンが多くいます。
王の正妻=美人という流れを変えた場面でもあります。向は田舎の貧しい商人の家出身で、容姿は地味な存在です。しかし、嬴政を思う気持ちは人一倍強い向の健気さを高く評価する読者もいます。
【キングダム】向は嬴政の正妻だった
『キングダム』に登場する向は、秦国の王・嬴政の正妻でした。田舎出身で宮女として勤める中で、決して派手ではない彼女が嬴政の正妻に慣れたのは純粋な心にあったと推測されます。また、向は嬴政と出会う事で妻として母としての成長がみられるキャラクターです。嬴政との恋模様だけでなく、彼女が人として成長する姿もチェックしてみて下さい。
この記事のライター
ONIYOME
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