【鬼滅の刃】冨岡義勇の使う凪の強さとは?登場回や名前の意味を紹介
『鬼滅の刃』に登場する冨岡義勇は水の呼吸の剣士。炭治郎が知っている水の呼吸は拾ノ型までですが、冨岡義勇は拾壱ノ型「凪」という技を使います。水柱・冨岡義勇が使う水の呼吸拾壱ノ型「凪」の効果や登場シーンなど、「凪」について詳しくお伝えしていきます。
【鬼滅の刃】冨岡義勇とは
冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)は、『鬼滅の刃』の物語の序盤で竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が初めて出会う鬼殺隊士です。鬼になった炭治郎の妹・禰豆子(ねずこ)を殺そうとしますが、炭治郎を守ろうとする姿に何かを感じ、炭治郎を鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)という育手に引き合わせました。炭治郎が鬼殺隊に入るきっかけとなった人物です。何巻で登場したのかというと、1巻第1話に登場しています。
生殺与奪(せいさつよだつ)の権を他人に握らせるな!!
出典: utamonogatari.jp
冨岡義勇のプロフィール
- 名前:冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)
- 誕生日:2月8日
- 年齢:21歳(初登場時は19歳)
- 身長:176cm
- 体重:69㎏
- 趣味:詰将棋
- 好きな食べ物:鮭大根
- 使用する呼吸:水の呼吸
- 階級:柱(水柱)
冷静沈着でとても寡黙なタイプです。寡黙すぎて謎な部分も多いです。一見クールなようですが、言葉足らず過ぎて伝わりにくく、説明なしで行動に出るため、柱の中では協調性に欠けると認識されており、蟲柱・胡蝶しのぶには「皆に嫌われている」と言われて、強く否定したもののショックを受けていました。作中で表現される冨岡義勇の歩行音は「てちてち」で、どんな音かは謎らしいのですが、そう聞こえるようです。
冨岡義勇の羽織が半分ずつ柄が違うのには、葡萄色(えび色)無地の方が鬼に殺された姉の形見、亀甲柄の方が亡くなった友人・錆兎(さびと)の形見という理由があります。
冨岡義勇は水柱
冨岡義勇は水柱ですが、最終決戦前の柱稽古で炭治郎に付きまとわれるまでは、自分が水柱だとは認めていませんでした。それは、自身が臨んだ最終選別で、共に鱗滝の元で修業をした錆兎が手鬼以外の鬼を倒し、自分は最初に遭遇した鬼に重傷を負わされて意識を失い、気がつけば錆兎だけが死んで最終選別が終わっていた・・・という不本意な形での鬼殺隊入隊だったからです。
冨岡義勇は、血反吐を吐くような鍛錬によって実力をつけ、炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)にも努力家と言われるくらい、努力を重ねて柱まで上り詰めたのですが、最終選別の結果に後ろめたさを感じていたため、自身を他の柱と肩を並べられる存在ではないと思っていたのです。ですが、炭治郎の言葉でようやく水柱として立ち上がりました。
漫画『鬼滅の刃』をおさらい
『鬼滅の刃』の概要
『鬼滅の刃』は、『週刊少年ジャンプ』で2016年~2020年に連載された、単行本の累計発行部数が1億5000万部を超えた、超人気作品です。作者は吾峠呼世晴先生で、「これは、日本一慈しい(やさしい)鬼退治」というキャッチコピーがつけられた、とても感動的な物語です。2019年にアニメ化され、2020年には『鬼滅の刃 無限列車編』が映画化されました。
『鬼滅の刃』のあらすじ
物語のはじまりは、炭治郎の家族が鬼に殺され、妹の禰豆子が鬼になってしまったこと。炭治郎は禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊に入って禰豆子と一緒に鬼と戦っていきます。こうして、鬼の始祖である鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)との最終決戦での死闘をくぐり抜け、鬼のいない世界を取り戻しました。
冨岡義勇の使う凪の強さとは
鱗滝が水の呼吸は拾までの型があると説明しているため、拾壱ノ呼吸「凪」というのは謎の多い呼吸です。冨岡義勇が使っている水の呼吸拾壱ノ型「凪」について、どのような効果があって、どのようにして冨岡義勇は習得したのか。水の呼吸拾壱ノ型「凪」が使われたシーンが何巻に登場するのかなどを含めて、謎に包まれた「凪」について詳しく見ていきたいと思います。
水の呼吸拾壱ノ型「凪」の効果
水の呼吸拾壱ノ型「凪」は、技を発動すると、間合いに入った術がすべて無になるという効果があります。視認できない速さの斬撃で、間合いに入った術が斬り刻まれて凪ぐ・・・水の呼吸拾壱ノ型「凪」はとても静かに、敵の力を受け流して斬り刻む効果を持った技です。どんな形にもなれる水のように、水の呼吸はどんな敵にも対応でき、防御に特化しています。その効果を最大限に活かした技が「凪」です。
作中では「凪」を使うシーンは静かな描写で描かれています。 冨岡義勇が「凪」の構えをすると、辺りがシーンと静まり返るような効果もあるようです。
冨岡義勇のオリジナル技
本来、水の呼吸には拾ノ型までしかありません。凪という技は、冨岡義勇が水の呼吸を極めたのちに編み出した、水の呼吸の奥義とも言える技で、冨岡義勇のオリジナルの技です。水の呼吸を極めていくためには、水面のような静かな心が必要とされています。時岡義勇は常に冷静に判断できる人物なので、この静かな心をもって水の呼吸を極めたのだと思われます。
いつ身につけたのかは謎
作中では、水の呼吸拾壱ノ型「凪」は冨岡義勇が編み出した独自の技だという記述はありますが、それ以外は謎に包まれています。冨岡義勇がどういった経緯で「凪」を編み出したのかは、作中では何巻を見ても描かれていないシーンのため、いつ頃習得したのかは謎です。
過去との関係
冨岡義勇は、鬼殺隊に入る前に姉を鬼に殺されています。そして最終選別では、友人であり共に鱗滝の元で修業した錆兎を鬼に殺されています。鬼殺隊に入ってからも、たくさんの人の死を目の当たりにしてきました。そんな冨岡義勇は、人々を鬼から守りたいという気持ちがとても強い人物です。その守りたいという想いが、究極の防御とも言える水の呼吸拾壱ノ型「凪」を完成させたのではないかと考えられますが、真実は謎です。
初登場回や使用シーンは何巻なのか
何巻で冨岡義勇が初めて水の呼吸拾壱ノ型「凪」を使ったのかというと、5巻第42話で、那田蜘蛛山で炭治郎が下弦の伍・累(るい)との戦闘中でした。累が血鬼術で作り出す糸は、炭治郎の日輪刀を簡単に折ってしまう強靭さでしたが、冨岡義勇の「凪」は、その糸を簡単に斬り刻んで無効化したのです。さすが水柱といった感じでした。
水の呼吸拾壱ノ型「凪」を使ったシーンは他にもあります。それが何巻かと言うと、17巻第148話と18巻第152話です。どちらも上弦の参・猗窩座(あかざ)との戦いで使っています。そして最後に、21巻第82話。無惨との戦いで使いました。最終決戦での「凪」は、その戦闘シーンの激しさから、静かに凪ぐ描写ではありませんでしたが、猗窩座や無惨の複数の攻撃を受け流すといった、「凪」の強さが描かれています。
凪という名前の意味
凪という言葉は、風がなく波が立っていない穏やかな海の状態を表す言葉です。穏やかで波風が立っていない様子から、凪という名前をつける際には、いつでも穏やかで平和な人生を送って欲しいというような願いが込められます。
水の呼吸の技一覧
初心者でも習得しやすいという、水の呼吸の型は壱ノ型~拾ノ型があります。それぞれどのような効果がある技なのか、一つずつ見ていきましょう。
水の呼吸壱ノ型「水面斬り」
水の呼吸壱ノ型「水面斬り(みなもぎり)」は、水の呼吸の基本となる技で、両手を交差させて外側に向かって水平に刀を振りぬく斬撃の技です。跳び上がった状態でも、その効果が発揮できる型です。水の呼吸壱ノ型「水面斬り」が初めて登場したシーンが何巻かというと、1巻第7話で、炭治郎が最終選別で手鬼の頚を斬ったシーンでした。
水の呼吸弐ノ型「水車」
水の呼吸弐ノ型「水車(みずぐるま)」は、体ごと縦方向に水平に1回転させながら斬る技で、炭治郎は横向きに斬る応用技「改・横水車」も披露しています。回転する加速が加わり、威力が増す効果がある技なので、大型の鬼にも有効です。水の呼吸弐ノ型「水車」が初めて登場したシーンが何巻かというと、1巻第6話で、最終選別で炭治郎が手鬼と遭遇したシーンです。
水の呼吸参ノ型「流流舞い」
水の呼吸参ノ型「流流舞い(りゅうりゅうまい)」は、流れる水のような動きで、相手の攻撃を避けながら斬撃を繰り出す技です。同時に複数の攻撃が可能なので、複数の敵を相手にする場合や、動きの速い敵に効果的です。水の呼吸参ノ型「流流舞い」が初めて登場したシーンが何巻かというと、2巻第16話、珠世(たまよ)の屋敷で毬の鬼・朱紗丸(すさまる)に対して使いました。
水の呼吸肆ノ型「打ち潮」
水の呼吸肆ノ型「打ち潮(うちしお)」は、海岸に打ち寄せる大きくうねった波のような斬撃を連ねる技で、同時に複数の鬼の頚を斬ることができます。水の呼吸肆ノ型「打ち潮」が初めて登場したシーンが何巻かというと、1巻第6話の最終選別で炭治郎が初めて水の呼吸を使うシーンでした。この時炭治郎は、鬼2体の頚を同時に斬っています。ちなみに、冨岡義勇はこの技で、那田蜘蛛山のお父さんの硬い頚を簡単に斬り落としています。
水の呼吸伍ノ型「干天の慈雨」
水の呼吸伍ノ型「干天の慈雨(かんてんのじう)」は、全呼吸の中で唯一苦痛を与えずに鬼の頚を斬る技です。鬼が自ら頚を差し出してきた場合のみ使用する慈悲の剣撃で、作中では唯一4巻第31話、那田蜘蛛山で隊士を糸で操っていた鬼に対してのみ炭治郎が使用しました。頚を斬られた鬼は、優しい雨に打たれているようだと表現していました。
水の呼吸陸ノ型「ねじれ渦」
水の呼吸陸ノ型「ねじれ渦(うず)」は、体をねじった状態から繰り出す斬撃です。体をねじることで強烈な回転による渦ができ、その渦が斬撃となります。水の中のような抵抗のある場所では、その効果が最大限に発揮できる技です。また、この技は防御としての効果もあります。水の呼吸陸ノ型「ねじれ渦」が何巻で初めて登場するかというと、2巻第12話で炭治郎が沼鬼と戦ったシーンです。
水の呼吸漆ノ型「雫波紋突き」
水の呼吸漆ノ型「雫波紋突き(しずくはもんづき)」は、水の呼吸の中で最速の突き技です。突き技なので鬼の頚を斬るのではなく、相手の攻撃に対する迎撃として使われます。水の呼吸漆ノ型「雫波紋突き」が登場したシーンが何巻かというと、16巻第136話、冨岡義勇が風柱・不死川実弥(しなずがわ・さねみ)との稽古です。応用編だと、2巻第16話で炭治郎が「雫波紋突き・曲」を使っています。
水の呼吸捌ノ型「滝壷」
水の呼吸捌ノ型「滝壷(たきつぼ)」は、自分よりも下にいる相手や足元の相手に対して使う技で、滝を流れ落ちる水のように、頭上から渾身の力を込めて振り下ろし、強烈な一撃を与える斬撃です。威力はありますが、離れた相手には効果的ではありません。何巻で初めて登場するかというと、2巻第10話で炭治郎が遭遇した沼鬼が、3体になって出てきたシーンで使われました。
水の呼吸玖ノ型「水流飛沫・乱」
水の呼吸玖ノ型「水流飛沫・乱(すいりゅうしぶき・らん)」は、足場の悪い場所での戦いに効果的で、着地時間・着地面積を最小限にしながら、あらゆる方向に動き回りながら攻撃できる技です。水の呼吸玖ノ型「水流飛沫・乱」が何巻で登場したかというと、3巻第25話で炭治郎と響凱(きょうがい)の戦闘シーンです。くるくると回る部屋での戦いに、この技はとても効果的でした。
水の呼吸拾ノ型「生生流転」
水の呼吸拾ノ型「生生流転(せいせいるてん)」は、体を回転させながら、うねる龍のように連撃を繰り出す技で、斬撃を重ねるたびに回転により威力が増していきます。水の呼吸の中で一番精度の高い技です。最初に使用したシーンが何巻かというと、5巻39話で炭治郎が累の糸を斬るシーンです。水の呼吸拾ノ型「生生流転」は、動きを止めなければ、違う型に切り替えてもその威力が持続します。
冨岡義勇の凪に対する世間での評判や人気
水の呼吸拾壱ノ型「凪」は、水の呼吸の中で一番好きという人がとても多かったです。静まり返る水面の美しさや、静の攻撃であることが、他の技と違っていて人気があるようです。
那田蜘蛛山で使った静かな「凪」も好きだけれど、無限城で猗窩座との戦いで使った激しい「凪」も好きだと言っている人も多かったです。静と動、どちらの「凪」も人気があります。
水の呼吸拾壱ノ型「凪」がカッコイイという意見も多かったです。アニメでは那田蜘蛛山で炭治郎のところに駆けつけた後の「凪」でしたが、やっぱり動く映像があると、そのカッコ良さが倍増します。
冨岡義勇が、水の呼吸拾壱ノ型「凪」を生み出したことを評価する人もたくさんいます。水の呼吸を極め、独自の技を生み出し、それでも過去を引きずって自分を過小評価するところが冨岡義勇っぽいところです。でも、ファンの意見としては、「そんなことないよ、冨岡義勇は最強だよ」そんな意見がたくさんあります。
凪は冨岡義勇という天才が自ら生み出した技
水の呼吸拾壱ノ型「凪」は、水柱・冨岡義勇が人々を鬼から守りたいという強い想いによって、血反吐を吐くような鍛錬の末に生み出した技でした。水の呼吸の特徴ともいえる防御という効果を、最大限に活かした「凪」は、水の呼吸を極めた天才である冨岡義勇だったからこそ生み出せた技です。間合いに入った鬼の術が、すべて無となる静かな技は、無惨にも通用する凄い技です。
この記事のライター
*haru
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