【鬼滅の刃】呼吸の種類や相関図・派生図まとめ!習得方法や技も紹介
『鬼滅の刃』を一等楽しくかっこよくしている要素のひとつ「呼吸」。呼吸の名前一覧とその派生の成立、そして技名や型の名前など、『鬼滅の刃』の呼吸について徹底解説!「この呼吸は何の呼吸の派生?」「この呼吸を使っているのは誰?」など気になる情報をまとめていきましょう。
『鬼滅の刃』呼吸とは
みなさんは『鬼滅の刃』に登場する「呼吸」という重要なファクターはご存知ですか?「呼吸」は現実の剣術にも通じる要素ですが、『鬼滅の刃』においては「人喰いの鬼」という凶悪な存在を討ち斃すために非常に有効で剣士の生存率を格段にあげる人の知恵と言えるものです。今回はそんな「呼吸」の秘密に迫るべく、「呼吸」にはどんなものがあって派生した先などでどのように変化するかを使用する剣士の名前の一覧を挙げながら紹介しましょう!
呼吸の派生図・相関図
「呼吸」とは一口に言っても『鬼滅の刃』においては一緒くたに語れるものではありません。すべての基礎にあたる「全集中の呼吸」を会得した剣士が更に鍛錬を積むことで発揮するのが、ここからがアクションファンタジー要素の醍醐味ですが異能のようにカッコよくて強い能力を発揮出来る「●●の呼吸」と呼ばれる剣術の型を伴った流派です。
原初の呼吸にあたる「日の呼吸」から「水の呼吸」「炎の呼吸」「岩の呼吸」「風の呼吸」「雷の呼吸」と呼ばれる五行説をなぞるような基本の5流派が派生し、更にその5つから派生が生まれ…というように現実の剣術同様に代を経るごとにそれぞれの剣士のもとで技が編み出され鬼の首魁「鬼舞辻無惨」に肉薄していっているのです。
全集中の呼吸とは
「全集中の呼吸」とは武道の「心技体」における「体」のなかでも呼吸法とそれから「心」に含まれる「残心」のように例えば「筋肉の緊張状態を保つこと」と「筋肉の瞬発をよくするために集中力を上げること」、そして「体温を高く保つこと」などを呼吸法から引き出して瞬発力や体力を底上げする技術のことを『鬼滅の刃』のなかでは指します。
全集中常中とは
そして『鬼滅の刃』のなかではその「全集中の呼吸」を昼夜問わず発動させ続けられるように鍛錬を積むことで新陳代謝や免疫力をも向上させ、夜間に襲ってくる鬼の最大のアベレージでもある「夜目が効く」「ニンゲンの体内時計とあべこべに行動出来る」という条件を埋めて体力消耗を抑えることが出来るのです。
『鬼滅の刃』の概要
詳しく「呼吸」の派生先や型について紹介する前に、世界観共有として原作『鬼滅の刃』とは何かおさらいしておきましょう。『鬼滅の刃』とは、「吾峠呼世晴」先生が2016年から執筆開始をされているアクション漫画です。『週刊少年ジャンプ』(集英社)で4年間も連載され、国内外にファンを作ることになりました。舞台は大正日本でその影に暗躍する「人喰いの鬼」に青少年たちがさまざまな願いを胸に立ち向かっていく様が描かれています。
『鬼滅の刃』のあらすじ
鬼にされてしまった妹の「竈門禰󠄀豆子」を救うために旅に出た主人公「竈門炭治郎」は、紹介を受けて辿り着いた先で「鱗滝左近次」という老人に出会い妹を救うために強くなる必要があることと、そして鬼と闘う術として「呼吸」を学ぶことになります。そして、炭治郎は「鬼殺隊」に入隊した先で自分の父親のルーツにまつわる重要なヒントを「呼吸」のなかに見出すのでした…!
呼吸の一覧(基本五流派)
まずは「日の呼吸」から派生した「水の呼吸」「炎の呼吸」「岩の呼吸」「風の呼吸」「雷の呼吸」と呼ばれる基本の5流派について登場剣士などを一覧にしてまとめてみましょう!
炎の呼吸
「炎の呼吸」は文字通り剣気と剣撃から生じる熱と炎で敵を焼き切る型で、煉獄家が代々主にこの「炎の呼吸」を語り継ぎ教え継いでいっています。比較的他の呼吸に比べても歴史の古い呼吸で、煉獄家ではこの「炎の呼吸」についてとその派生元の「日の呼吸」についての指南書をまとめて保存していたようです。
使い手の名前と技
「炎の呼吸」の使い手として劇中に登場するのは炎柱の「煉獄杏寿郎」とそれからその父親である「煉獄槇寿郎」です。炎の呼吸の型を用いた剣技は軸足を踏みしめたまま大振りに斬り払うものが多く、その凄まじい遠心力から生まれる熱気と炎は広い範囲を焼き払い斬り刻んでいきます。代表的な技は「壱ノ型 不知火」や「伍ノ型 炎虎」、「玖ノ型 煉獄」などが挙げられ『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020)ではかなりダイナミックな演出がなされました。
水の呼吸
「水の呼吸」は揺蕩う水や流れ落ちる水を剣線でなぞるような流れを意識した体捌きが特徴的な主人公の竈門炭治郎も師事した流派で、「日の呼吸」から派生した流派のなかで最も持久戦に秀でた呼吸だとも表現されます。
使い手の名前と技
「水の呼吸」はまたその持久性の高さから多くの剣士に教えられており劇中でも最も流派に属する剣士の数が多い呼吸型になります。一覧にすると「竈門炭治郎」「冨岡義勇」「鱗滝左近次」「真菰」「錆兎」「村田さん」「神崎アオイ」7名ものネームドキャラクターが使用していることがわかります。代表的な技は「壱ノ型 水面切り」「参ノ型 流流舞い」「陸ノ型 ねじれ渦」などで、多くの技が足捌きを軽やかにしつつ流線形を描くような剣線で相手の技に返すようになっています。
風の呼吸
「風の呼吸」は「日の呼吸」から派生した流派のうちのひとつで空中から狙い込む技も多いため剣士の柔軟性や脚力が必須となるダイナミックな型です。
使い手の名前と技
『鬼滅の刃』劇中で「風の呼吸」を使いこなしているのは風柱の「不死川実弥」のみとなっています。一子相伝という訳ではありませんが、不死川実弥は鬼殺隊のなかでもトップクラスの実力の持ち主でもあり、それだけ「風の呼吸」そのものを修めるのは難しいということの証左なのかもしれません。主な技としては「壱ノ型 塵旋風・削ぎ」「参ノ型 晴嵐風樹」「捌ノ型 初烈風斬り」などが挙げられます。
岩の呼吸
「岩の呼吸」は「日の呼吸」から派生した型のうちバリアブルな武器の取り回しや強力な振り下ろしによる地面への叩きつけなど圧し斬ることに特化した攻撃が特徴的な型です。また「岩の呼吸」以外の4つの型からは派生する呼吸が生まれていますが、「岩の呼吸」からの派生はなくそこにも質実剛健さや習得の難しさが伺えます。
使い手の名前と技
「土の呼吸」の使い手にして「鬼殺隊」でも最強と謳われる剣士は岩柱の「悲鳴嶼行冥」です。『鬼滅の刃』劇中で「土の呼吸」を使いこなしているのはこの「悲鳴嶼行冥」のみであり、更に言えば盲目というハンデを補うように非常に優れた聴覚と精神力を持っておりどんな敵を前にしても怖気つくことはありません。代表的な技として「弐ノ型 天面砕き」「参ノ型 岩軀の膚」「伍ノ型 瓦輪刑部」など5つの型が挙げられます。
雷の呼吸
「雷の呼吸」は居合の剣気に静電気のようなプラズマを乗せて相手を素早く斬り裂くことに特化した型です。また水の呼吸とは別ベクトルの脚力を要して踏み込みから走り抜けるように斬ってゆくのが特徴でもあります。
使い手の名前と技
「雷の呼吸」の使い手は我妻善逸の身辺のストーリーが掘り下げられた結果比較的『鬼滅の刃』劇中でそこそこ使用している剣士が多く描かれました。一覧にすると、「我妻善逸」「獪岳(桃先輩)」「桑島慈悟郎」の3人が雷の呼吸の使い手となります。代表的な技は善逸の代名詞でもある「壱ノ型 霹靂一閃」や「肆ノ型 遠雷」「漆ノ型 火雷神」などが挙げられます。
呼吸の一覧(派生した呼吸)
この章では次に5つの呼吸から派生した型についても剣士の名前と特徴を一覧にしてまとめていきましょう!
蛇の呼吸
滑らかな剣線で攻撃性を示していく「蛇の呼吸」は「水の呼吸」から派生する流派で、水の呼吸にあった足運びや流れるような剣線を防御やいなしのためではなく最大限攻撃に転じさせたような特徴を持っています。
使い手の名前と技
「蛇の呼吸」の使い手は『鬼滅の刃』劇中だと蛇柱の「伊黒小芭内」のみとなっています。蛇の呼吸の成立に関する情報は不明ですが、おそらくは水の呼吸を学んだ伊黒小芭内が独自に練り上げた体系であると考えられ日輪刀もまた伊黒小芭内専用の独特な形状を採用しています。主な技としては「壱ノ型 委蛇斬り」「肆ノ型 頸蛇双生」「伍ノ型 蜿蜿長蛇」が挙げられます。
花の呼吸
「花の呼吸」は「水の呼吸」から派生した攻守のバランスが取れた型で、水の呼吸の足運びや敵の動きに呼応する形で受け流す太刀筋を手数の多い斬撃へと転じさせたような攻撃パターンを持ちます。
使い手の名前と技
「花の呼吸」を『鬼滅の刃』劇中で使用している剣士は一覧にすると元花柱の「胡蝶カナエ」と炭治郎の同期にあたる「栗花落カナヲ」が挙げられます。胡蝶カナエが水の呼吸から派生されたのか、花の呼吸を使用する剣士を育手として学んだのかは定かではありませんが、その妹弟子にもあたる栗花落カナヲは最終奥義といえる「終ノ型 彼岸朱眼」を使用出来るようになるなど強力な呼吸として成立しているのです。代表技としては「弐ノ型 御影梅」や「陸ノ型 渦桃」など華やかなものが目立ちます。
蟲の呼吸
「虫の呼吸」は「花の呼吸」から更に派生を遂げた攻撃寄りの刺突特化の流派で、鬼に有効な「藤の花の毒」を最大活用出来るような突き技などを基軸とし、風の呼吸のように脚力を軸として翔ぶように刺す剣線を得意とします。
使い手の名前と技
「虫の呼吸」の使い手は『鬼滅の刃』劇中だと蟲柱の「胡蝶しのぶ」のみとなっています。これには確たる理由があり、抜き出た秀才さと薬学知識を有しながらも生まれつきの膂力の限界によって鬼への憎悪や執着心だけでは闘えないという壁にぶつかり、そして独自に生まれたものだからです。筋力を補うように毒を正確に打ち込むための型が創られ、「蝶ノ舞 戯れ」や「蜂牙ノ舞 真靡き」などの技を極めていくことになります。
音の呼吸
「音の呼吸」は「雷の呼吸」から派生したとされる流派ですが、雷の呼吸が居合術のような側面が強かったのに対して音の呼吸は上半身の動きこそ全くの別物に思えその大振りは土の呼吸を思わせますが、踏み込みの力強く俊敏な足捌きなどは雷の呼吸の片鱗が見られます。
使い手の名前と技
「音の呼吸」の使い手は、「蟲の呼吸」同様に音柱の「宇髄天元」が編み出して使用している独自の呼吸型となります。爆薬を仕込んだド派手な技が多く「壱ノ型 轟」や「伍ノ型 鳴弦奏々」など鬼の視力や聴力を奪いつつ斬りつけることに特化しています。
恋の呼吸
「恋の呼吸」は「炎の呼吸」から派生した型で炎の呼吸にあった力強くダイナミックな剣線を引き継ぎつつもアクロバティックに飛び回りながらもその威力で振るう強力な剣技に仕上がっています。
使い手の名前と技
「恋の呼吸」を使用できる剣士は炎柱の継子にもなっていた恋柱の「甘露寺蜜璃」のみとなっています。甘露寺蜜璃の生来からの体質と筋肉量に支えられた大胆で高火力な技は炎の呼吸とはまた違った攻撃性を示します。「参ノ型 恋猫しぐれ」や「伍ノ型 揺らめく恋情・乱れ爪」「陸ノ型 猫足恋風」など名前こそ可憐ですが非常に強力なものが多いのも特徴です。
霞の呼吸
「霞の呼吸」は「風の呼吸」から派生した流派で鋭い剣線の代わりに軌道を読ませづらく脱力したような動きで敵を翻弄するようになった点が特徴となっています。
使い手の名前と技
「霞の呼吸」は使い手が霞柱の時透無一郎のみとなっています。時透無一郎は霞柱であると同時に呼吸の使い手としての素養がずば抜けていたキャラクターでもあり、「壱ノ型 垂天遠霞」「参ノ型 霞散の飛沫」「陸ノ型 月の霞消」「漆ノ型 朧」などの高度な技を独力で練り上げるに至りました。
獣の呼吸
「獣の呼吸」は派生の相関図や一覧でゆけば「風の呼吸」からの派生となる流派です。獣の呼吸は他の型にはない独自性と独創性の高い型でもあり、人間離れした野生の勘や感覚の鋭さに裏打ちされたものが多くなっています。
使い手の名前と技
「獣の呼吸」の使い手は「嘴平伊之助」のみとなっています。嘴平伊之助は主人公の竈門炭治郎と同期でのちに親友となるキャラクターですが後述の方法では呼吸の習得をしておらず、全て一から十まで独力で成立まで持ち込んでいます。「参ノ牙 喰い裂き」や「陸ノ牙 乱杭咬み」のような二刀流を活かした剣術があると思えば「漆ノ牙 空間識覚」や「玖ノ牙 伸・うねり裂き」などのトリッキーなものも取り揃えて絶妙なバランスが取れています。
呼吸の習得方法や型
この章ではどのようにして『鬼滅の刃』に登場する鬼殺隊の剣士たちが「呼吸」を取得してゆくのかを確認していきましょう。
育手の元で呼吸を教わる
「育手や兄弟弟子を介して剣術の型を教え継いでゆく」ことが呼吸の会得方法としては王道とされており、主人公の炭治郎も例に漏れず最初は育手に推薦状を送る方法で呼吸に触れることになりました。これは鬼には出来ない人らしい方法であり、『鬼滅の刃』のサブテーマでもある「引き継ぐこと」をなぞるようでもあります。
自分で呼吸を編みだす隊士も
そんな教え継がれるという人間らしい闘い方のなかで、もうひとつ『鬼滅の刃』の呼吸の要素を面白くしていたのが「独自に流派を編み出してそれをまた教え広げていく」というものでした。代表的なものが「花の呼吸」で、花の呼吸は水の呼吸から派生した後に更に「蟲の呼吸」へと花広がっていきました。これはそれぞれの剣士が自分の特性や弱点を深く理解した上で編み出した努力の結晶です。
適正が低いと薄くなる?
しかしながら理論や座学的な観点だけでは呼吸を習得することはできません。その剣士がどの型に合っているのか、どこまで見込みがあるのかを見極めるのが育手の役割でもあり、なかにはしっかりとした執着心や戦意がありつつも実が伴わなず限界を感じてしまう剣士もいます。そんな剣士たちも様々な道を経て鬼殺隊の一員として鬼に立ち向かっていく姿が『鬼滅の刃』劇中では描かれています。
肺の筋肉が大事
そんな呼吸の最たる領分線にして非常に重要な要素が「肺活量」です。肺は現実でも酸素を取り込むことで血管を介して筋肉や臓器に栄養を届けて瞬発力や筋力、免疫力を底上げするためにも大事な器官です。『鬼滅の刃』ではそんな肺活量を鍛えることを劇中でも度々キャラクターたちが目標としており、これは「呼吸」の使い手にとって必須項目であると考えられます。
使える型が人によって変わる
『鬼滅の刃』のどの呼吸型に適正がありその流派のなかのどの技を得意と出来るかはその剣士の素養やそれまでどんな筋肉を使ってきたかなどの体の癖にもよってきます。たとえば我妻善逸は雷の呼吸のなかでも並々ならぬ瞬発力と脚のバネが必要な「壱ノ型 霹靂一閃」しか終盤まで使えませんでした。
始まりの呼吸(日の呼吸)とは
これらのドラマティックな人と人の繋ぎ合いの最初の起点には「日の呼吸」と呼ばれる剣術と呼吸法があり、その最初の使い手である「継国縁壱」の優しさや厳しさを継ぐようにして炭治郎の代まで繋がってきたのだと想像すると心にくるものがあるという感想もあるでしょう。
呼吸や派生の世間での評判や人気
『鬼滅の刃』の「呼吸」について鬼滅ファンの皆さんはTwitterでなんと言っているでしょうか?少し覗いでみましょう。
こちらの方は派生先のイメージが合致するものと合致しなくてわからないものがあると仰っています。そんな疑問に応えるように外伝作品やスピンオフもあるとのことなので同意見の方は読んでみるもいいでしょう!
こちらの方は呼吸の派生法則として「壱ノ型」など共通する動きがあるのではないかと考察されています。これは現実の武術でも似た現象が見られるためかなり確からしいと考えられるでしょう。
こちらの方は猫は液体なので「水の呼吸」から「猫の呼吸」が派生して生まれるはずだというユニークな感想を述べられています。確かに鱗滝左近次の説明をみるに猫には水の呼吸の素質がありそうに見えます。
こちらの方はジョークとして「社畜の呼吸」が「獣の呼吸」の派生だという内容について説明しています。こうやって『鬼滅の刃』は多くのファンの間でかっこいい、そして面白い要素として語られているようです。
隊士は自分にあった呼吸を編み出してきた
『鬼滅の刃』に登場するかっこいい呼吸の名前一覧と特徴のまとめはいかがでしたか?名前だけではわからないものもアニメやゲームとして動くと際立って由来がわかるのかもしれません。アニメなどでどんどんと深掘りされていく魅力を今一度考察してみると楽しいかもしれません。
この記事のライター
卯龍
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