【鬼滅の刃】不死川実弥はかっこいい？名シーンや弟との関係性についても

鬼滅の刃に登場する鬼殺隊には階級制度が設けられており、作中で最高位の精鋭・柱が初めて紹介されるとその内の一人として不死川実弥が登場しました。ここでは不死川実弥のプロフィールをまとめ、鬼滅の刃の作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

不死川実弥（しなずがわさねみ）は鬼殺隊の風柱です。鬼に対して強い憎しみを持っている鬼殺隊の中でも随一の殺意を抱いており、普段から苛烈で粗暴な言動が目立ちます。柱合会議で初めて炭治郎と禰豆子と会った時は鬼を連れている隊員と2人に目をつけ、禰豆子の目の前に血を見せつけて鬼の本性を引き出そうとしました。

鬼滅の刃は吾峠呼世晴によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。鬼に家族を奪われた炭治郎が唯一生き残った妹を鬼から人間に戻すために戦う物語が描かれており、分かりやすいストーリー構成とキャラクターの繊細な心理描写が人気を集めました。2021年2月時点で累計発行部数1億5000万部を突破しており、アニメ化や舞台化といったメディアミックスも展開されています。

大正時代の日本にて、炭焼きをして家族の暮らしを支えていた少年・竈門炭治郎は家を空けたその日に家族が鬼に惨殺されてしまい、唯一生き残っていた妹も鬼になってしまいました。そこに鬼を狩る剣士・富岡義勇が現れると、彼の導きに従い炭治郎は鬼殺隊を育成する育手・鱗滝左近次と出会い、そこで妹を治すために鬼殺隊となることを決意するのでした。

誰よりも鬼に強い殺意と執念を持ち禰豆子と炭治郎に嫌悪感を見せていた不死川実弥でしたが、物語が進んでいくと彼の内面が明かされていき読者の間からかっこいいと言われるようになりました。ここでは不死川実弥がかっこいいと言われる魅力や弟との関係について紹介していきます。

不死川実弥には不死川玄弥という弟がいますが、作中では弟なんていないと言い張り彼に辛くあたる場面が描かれていました。そうしていた理由は家族が鬼に襲われてしまった時、鬼殺隊になる自分とは別に弟には普通の暮らしをして幸せな家庭を築いてほしいという思いがあったからでした。

粗暴な言動が目立つ不死川実弥は炭治郎から「理性も知性もない」と言われてしまいますが、その裏で目上の人に対してはしっかり敬意を払っており、とても礼儀正しい様子を見せています。女性や子ども、動物に対しても優しく接することがあり、普段の言動とギャップがあってかっこいいと言われています。

少年だった頃、不死川実弥は仕事から帰ってこない母を心配して迎えに行きましたが、その入れ違いで母親が家に帰ってくると鬼の本性を露わにしながら子どもたちを惨殺してしまいました。遅れてその事実を知った実弥は母を追いかけて殺害しましたが、そこで何も知らなかった玄弥に「人殺し」と罵られてしまいました。

戦いの中でどれだけ劣勢に追い込まれても一切弱音を吐かず、不屈の精神で抗い続けます。十二鬼月の上弦の壱・黒死牟を相手にした時には、内臓が飛び出そうなほどの深手を負ってしまいますが強気な姿勢を崩さず一歩も引くことなく戦い続けました。鬼が憎いという性格で禰豆子を傷つけていましたが、その信念は手強い鬼を前にしてもブレることはありません。

普段から堂々とした態度を取っている不死川実弥ですが、黒死牟を相手にしてもその態度は変わらず敵を目の前にして「テメェの頸をねじ斬る風だ」と勇敢なセリフを残しています。他人の意見に流されることなく常に自分の信念に従って行動する人柄が彼の人気を集めています。

母親を殺害した時から弟の玄弥とは険悪な関係になりましたが、その真相は弟に全うな人生を送ってほしかったという願いがあります。炭治郎も彼の匂いを嗅いだ時に弟に対して冷たくあたっていても憎しみの感情は持っていないと語っており、彼が家族思いであることを感じとりました。

初めて炭治郎と対面した時は彼を鬼を連れた隊員と称し禰豆子に傷を負わせ険悪な関係になりました。その後も炭治郎とは反りが合わず、竈門兄妹が功績を上げたという報告に対しても認めないような態度を見せていました。しかし、物語後半で生き残ったと禰豆子と遭遇した時は彼女の頭を優しく撫でてあげる描写がされました。

不死川実弥は柱の中でも高い戦闘センスを持っていると言われており、その戦闘シーンは力強く疾走感があって迫力があります。元々日輪刀を持たずに鬼を退治するほどの強さを持っており、喧嘩殺法と呼ばれるアクロバティックかつ野性的な戦い方を得意としています。

物語が進んでいく度に不死川実弥の魅力が明かされていきますが、それを表現した名言や名シーンがかっこいいと評判になっています。ここでは不死川実弥のかっこいい名言や名シーンについて、読者に間で特に人気が高いものを紹介していきます。

お館様が囮となって爆発した時、不死川実弥は他の柱たちと共にそこにいた無惨に一斉に襲い掛かりましたが無限城に落とされてしまいます。そこで複数の鬼を複合したような巨大な鬼と対峙すると、実弥はお館様の死に涙を流しながら上記のセリフを口にして鬼に襲い掛かりました。

柱稽古編にて不死川実弥と玄弥が再開すると、そこで実弥は実の弟である玄弥を突き放すような態度を取りました。玄弥は「あの日のことを謝りたい」と近寄ろうとしたものの、実弥はそれを聞こうとせず上記のセリフを言い返します。素直になれない彼の人柄が表れた名シーンです。

柱合会議編にて初めて禰豆子を見た不死川実弥は彼女に強い殺意を見せます。そんな時に手紙が届くと、もしも禰豆子が人を食べてしまった時は鱗滝左近次と富岡義勇が責任をとって切腹するということを伝えました。それに対して実弥は上記のように語り鬼に対する強い執念を見せつけました。

弟の玄弥に冷めた態度を取り続けていた不死川実弥でしたが、無限城にいた黒死牟に玄弥が殺されかけていたのを見つけるとすぐに助けに向かい黒死牟に立ち向かいました。そこで初めて玄弥のことを弟と呼び直すようになり、それまで冷たくあしらっていた理由を上記のように語りました。

黒死牟との死闘を制した不死川実弥でしたが、戦いの中で玄弥が致命傷を受けてしまいそこで最期を迎えることになってしまいました。段々と全身が消えていく玄弥のことを看取りながら彼の遺言を聞き届けた実弥は、最愛の弟を失う悲しみに涙を流しながら彼を抱きしめようとしました。誰よりも弟を愛していた一面が分かる名シーンです。

無惨との最終決戦を生き抜いた不死川実弥は人間に戻った禰豆子と再会します。そこで禰豆子から怪我の心配をされると、それに実弥はぶっきらぼうな受け答えをし、同時に彼女にしてきた非礼を詫びました。その後、実弥は優しい笑みを浮かべながら彼女の頭を撫でてあげ「元気でな」と去っていく場面は本編の中でも屈指の名シーンです。

鬼滅の刃では登場人物が次々と死亡していく作品として知られており、本編が連載中の頃は読者の間で死亡したキャラクターや死亡しそうなキャラクターの予想考察などで盛り上がっていました。その中で不死川実弥は結果的に死亡せず最後まで生き残ってみせました。ここでは不死川実弥の強さや死亡しなかった理由についてまとめていきます。

不死川実弥は稀血という特殊体質を持っており、稀血の中でも希少性があるとされています。実弥の稀血を鬼が食らうとその鬼は酩酊状態に陥り、その効果は上弦の鬼である黒死牟に対しても働きます。実弥は出血すればするほど鬼を酩酊にさせられるため出血のピンチをチャンスに変えることが可能です。

壱ノ型塵旋風・削ぎ（じんせんぷう・そぎ）は竜巻のような螺旋状の風を突進させる攻撃技です。技の威力は地面を抉るほど高く、連続技の繋ぎとしても使われます。作中では不死川実弥が最も使用していた技です。

弐ノ型爪々・科戸風（そうそう・しなとかぜ）は縦方向に鋭利な爪を思わせる4つの斬撃を打ち下ろす技です。原作漫画では獣が爪で引っ掻くような描写で描かれており、黒死牟戦にて使用しました。科戸の風は罪や穢れを祓う風という意味があります。

参ノ型晴嵐風樹（せいらんふうじゅ）は周囲を竜巻のように激しく連続で斬りつける技です。技の特性上防御として使うことが可能で、黒死牟戦では敵の攻撃をいなすために使用しました。風樹という単語は風樹の嘆から来ていると考えられており、親孝行をしようとした時には両親が亡くなっておりどうしようもなくて嘆くという意味があります。

肆ノ型昇上砂塵嵐（しょうじょうさじんらん）は上方に向けて巻きあがるような砂塵の斬撃を連続で繰り出します。砂塵とは砂嵐に近い現象のことで、玄弥に向けられた攻撃から彼を救うために使用しました。

伍ノ型木枯らし颪（こがらしおらし）は空中から地上に向けて広範囲を巻き込みながら回転斬りをする技です。柱稽古編の富岡義勇戦と無惨戦にて使用しており、柱稽古編では技の威力に木刀が耐え切れず折れました。

陸ノ型黒風烟嵐（こくふうえんらん）は下からすくい上げるように刀を振り上げ敵を斬りつける技です。酩酊状態の黒死牟に使用しましたが、その時は回避されてしまいました。

漆ノ型勁風・天狗風（けいふう・てんぐかぜ）は空中で旋風のような縦回転斬りを連続で繰り出す技です。作中では悲鳴嶼行冥の攻撃に風を纏わせて威力を強化しており、サポートとしての役割を担っていました。

捌ノ型初烈風斬り（しょれつかざきり）は相手に素早く近づき、すれ違いざまに相手を取り囲む渦のような斬撃を叩きこみます。頸を落としてもなお蘇生しようとする黒死牟に追い打ちするために使用しています。名前の由来は鳥の翼の先端にある羽の名将・初列風切から来ています。

玖ノ型韋駄天台風（いだてんたいふう）は空中から地上へ向けて大小様々な斬撃を放つ技です。無惨戦にて赤ん坊の姿に変化した無惨を足止めするために使用しています。また、韋駄天という言葉には仏陀の遺骨を盗んだ鬼を追いかけて倒したという由来があります。

不死川実弥は高い身体能力を持っているのに加えて、愈史郎の札の効果を瞬時に理解して利用したり、赫刀の出し方を思いつき富岡義勇と共に発現させることに成功したりと、変則的な戦闘曲面に対する対応力も高いです。また、強敵との戦いでは仲間の助けもあったため実弥は最後まで生き残れたことでしょう。

鬼のいない世界が訪れるとそこで不死川実弥と禰豆子の絡みが描かれました。それから時間は過ぎ百余年後の世界が描かれると、現代社会で不死川実弘という警察官が登場しました。実弘は実弥が転生した姿とされており、似たような顔つきの後輩がいると彼と兄弟のように仲が良い様子が描かれました。

鬼滅の刃はアニメ化されたことで爆発的なヒット作となり、劇場映画化された時は国内興行収入ランキング1位になるほどの話題性を生み出しました。ここではアニメ版鬼滅の刃にて不死川実弥を演じている声優についてまとめていきます。

不死川実弥を演じている声優は関智一（せきともかず）さんです。声優界の第一線で活躍し続けている人気声優であり、純粋な少年からぶっきらぼうな青年、ツンデレキャラや思慮深いクールキャラ、クセの強いオタクキャラなど、どんなキャラクターでも完璧に演じ切る高い演技力を持っています。

これまで不死川実弥のかっこいい魅力や名シーン、弟との関係などについてまとめてきましたが、彼の人柄や活躍に対してファンたちはどのような印象を抱いているのでしょうか？ここでは不死川実弥に対する評判や人気を、実際にSNS上に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。

始めは不死川実弥のことを嫌っていたものの、物語が進んでいくにつれて彼の素性が明かされていき段々と好きになっていったという人が多くいました。初登場した時はヒロインである禰豆子に冷たくあたっていたためあまり人気がありませんでしたが、誰よりも弟思いで強いところが注目を集めていきました。

不死川実弥を好きになる人は他作品でも実力がありながら不器用で素直になれないキャラクターを好む傾向にあるそうです。素直になれない味方キャラクターはどこか子どもっぽく可愛いらしく見えることがあるでしょう。

不死川実弥のことを好きなファンの中には兄弟揃って好きと語る人もいました。実弥が弟思いでかっこいいところは人気が高く、玄弥も兄のことをずっと思っていたことを明かすシーンに感動した人が多くいたそうです。

不死川実弥は気性の荒い性格をしていますが、その内面は弟思いでかっこいい兄さんでした。最初は険悪な関係だった炭治郎と禰豆子に対しても、最終的に2人を許し禰豆子の頭を撫でており、その場面は多くのファンの感動を誘った名シーンとなりました。