【鬼滅の刃】累の家族構成まとめ!人間時代の過去や絆が欲しい理由とは
『鬼滅の刃』で炭治郎達と戦った下弦の伍・累は、那田蜘蛛山で家族と暮らしていた鬼です。その累の家族は、本当の家族ではなく、累によって集められた仮初めの家族。累がなぜ家族にこだわったのか、人間だった頃の累の過去を読み解き、その理由を探っていきます。
目次
【鬼滅の刃】累とは
累(るい)は『鬼滅の刃』で那田蜘蛛山に住んでいる蜘蛛の鬼です。父、母、兄、姉と暮らしていて、家族それぞれが違った能力を持つ鬼です。累は下弦の伍で、鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)から、自身の血で人間を鬼にすることを許されていました。
累のプロフィール
- 名前:累(るい)
- 人間の頃の名前(キメツ学園より):綾木累(あやき・るい)
- 身長:135cm
- 体重:30㎏
- 趣味:あやとり
鬼は群れることを嫌う生き物で共食いしたりしますが、累は家族の絆を強く求めているため、家族で暮らしています。那田蜘蛛山は、累の家族が棲みついた鬼の巣窟となっていました。累が操る糸はとても強靭で、日輪刀も簡単に切断してしまいます。累の頚はどの糸よりも硬く、炭治郎のような一般隊士では斬ることができません。見た目は子どもの鬼です。
鬼滅の刃の概要
『鬼滅の刃』は、大正時代を舞台に鬼と人間が戦う物語です。2016年~2020年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、2019年にアニメ化されました。アニメ化されると一気に人気が広がり、2020年に公開された劇場版『鬼滅の刃』無限列車編は日本歴代興行収入が1位となりました。「それは、日本一慈しい鬼退治」というキャッチフレーズもつけられた、切なくも優しい物語です。
鬼滅の刃のあらすじ
ある日家族を殺され、妹を鬼にされてしまった主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)は、妹を人間に戻すために鬼殺隊に入って鬼と戦います。鬼の始祖である鬼舞辻無惨を倒さない限り、この世から鬼はいなくなりません。再生能力があり、圧倒的な能力の差がある鬼との戦いは、人間にとってとても不利であり、柱でさえ命を落とす壮絶な戦いとなりました。
最後まであきらめずに鬼舞辻無惨や上弦の鬼と戦い、炭治郎たち鬼殺隊は、命を繋いで鬼のいない世界を取り戻します。
【鬼滅の刃】累の家族構成
那田蜘蛛山で暮らす、累の家族は父、母、兄、姉の四人。累は名前がありますが、他の家族には名前はつけていないようでした。それぞれ累によって血を与えられて能力を得た鬼達です。四人が使う能力は、それぞれ違っていて、家族とはいえ累に支配されている間柄です。累の家族それぞれについて詳しく見ていきましょう。
家族①父蜘蛛
累の家族の中で、ただ一人顔が人間寄りではない鬼です。知能は低いですが、発達した筋肉と硬い体を持っていて、家族の中では最も強い戦闘力です。脱皮することで巨大化と戦闘力が更に上がるといった能力があります。炭治郎と伊之助(いのすけ)が戦いましたが、頚を斬ることはできず苦戦を強いられました。最終的に水柱・冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)によって頚を斬られました。
父蜘蛛の声を担当した声優は、稲田徹(いなだ・てつ)さんです。独特な話し方が特徴の父蜘蛛を、見事なバリトンボイスで演じました。
家族②母蜘蛛
まだ幼い子鬼でしたが、母という役割を与えられて累に大人の鬼にされました。母親らしい振る舞いができるまで、累に厳しく拷問されていました。累の期待に応えられないことが多く、父蜘蛛に暴力を受けたり、兄蜘蛛に馬鹿にされたりと、家族の中では立場の低い存在です。小さな蜘蛛を使って鬼殺隊を操り、鬼殺隊同士を戦わせていました。
『鬼滅の刃』の物語の中で、唯一頚を差し出した鬼です。炭治郎は母蜘蛛の頚を斬る時に、水の呼吸伍ノ型・干天の慈雨を使いました。これは、痛みを与えずに鬼の頚を斬る技です。『鬼滅の刃』ではこのシーンのみで使いました。母蜘蛛の声を担当した声優は、小清水亜美(こしみず・あみ)さんです。幼女から大人まで、幅広く演じられる声優です。
家族③兄蜘蛛
累の家族の中で、兄蜘蛛だけが見た目が蜘蛛そのものです。体から刺激臭を放っていて、それは鼻が利く炭治郎だったら死んでると、善逸(ぜんいつ)が言う程の刺激臭です。兄蜘蛛には、口から溶解液を発射する能力と、小さな蜘蛛を使って人間を蜘蛛に変える能力があります。蜘蛛化されつつあった善逸によって、頚を斬られました。
兄蜘蛛の声を担当した声優は、森久保祥太郎(もりくぼ・しょうたろう)さんです。熱血な役を演じることが多い森久保さんは、好戦的な性格の兄蜘蛛にぴったりの声でした。また、兄蜘蛛と掛け合わせて「森蜘蛛祥太郎」などというあだ名もつけられたようです。
家族④姉蜘蛛
姉蜘蛛は、家族の中で最も要領よく立ち回る鬼です。他がどうなろうと自分さえ良ければいいと考えています。累のことも心の中で「アイツ」呼ばわりしていて、くだらない家族ごっこだと馬鹿にしています。使用する能力は、人間を繭の中に閉じ込めて、溶解液で溶かすというもの。姉蜘蛛が作る繭は、強靭さと柔軟さを併せ持っているため、日輪刀で斬るのは困難とされています。
姉蜘蛛は、蟲柱・胡蝶しのぶの毒で殺されました。柱にかかれば、強靭な繭も簡単に斬ることができます。姉蜘蛛の声を担当した声優は、白石涼子(しらいし・りょうこ)さんです。特徴的なハスキーボイスで姉蜘蛛を演じました。
家族⑤姉蜘蛛の姉
姉蜘蛛の姉は、『鬼滅の刃』原作には登場しておらず、アニメのオリジナルキャラクターです。姉蜘蛛よりも先に累の家族になっていた鬼で、家族の中では良識がある鬼でした。恐怖で家族を支配する累の家族ごっこにうんざりしていた姉蜘蛛の姉は、後から家族となった姉蜘蛛に、累の元から逃げようと誘いました。ですが、姉蜘蛛に裏切られて密告されたため、累に縛り上げられて太陽の光で焼かれてしまいました。
姉蜘蛛の姉の声を担当した声優は、伊藤かな恵さんです。伊藤さんはとても小柄で童顔の声優で、トナカイを幻獣だと思っていたリアルアホの子と言われている、とても可愛い声優です。
本当の家族ではない?
累の家族は、本当の家族ではありません。弱い鬼を集めて、累が能力を与えた鬼達です。累は下弦の伍ですので、その強さで家族となった鬼達を恐怖で支配しています。寄せ集めて恐怖で支配しているため、累が求める絆などというものは、この家族には存在しません。
【鬼滅の刃】累の過去
累は、鬼になってからも人間の頃と名前が変わっていません。名字がなくなっただけです。そんな累はどのような人間だったのでしょうか?人間だった頃の名前は綾木累。ここでは綾木累について詳しく見てみましょう。
過去①病弱だった
累は生まれつき体が弱く、走ったこともありませんでした。歩くことさえ苦しいほどに弱かった累は、ずっと家の中で過ごして生きてきました。そのため、同年代の子供と遊んだこともありませんでした。
過去②家族を殺してしまう
いつものように床に伏していた累の前に、鬼舞辻無惨が現れました。「可哀想に、救ってあげよう」鬼舞辻無惨はそう言って累を鬼にしました。鬼になった累は、病弱な体ではなくなりましたが、人間を食べるようになりました。日の光にも当たれません。当然、両親は喜んではくれず、父親は累を殺そうとし、母親はそんな父親を止めようともせずに泣くばかりでした。
この家族は偽物だったのだと考えた累は、両親を殺してしまいました。
過去③累が家族に憧れる理由
累は人間だった頃、川でおぼれた我が子を助けて死んだ親の話を聞いたことがありました。その死んだ親は、見事に親の役割を果たしたのだと、累は感動しました。そして、親の愛と絆というものを感じました。親に殺されそうになった累は、怒りで何も見えておらず、両親を殺してしまってから、本物の絆を自らの手で切ってしまったと自責の念にかられます。
無惨に励まされた累でしたが、自分のしてしまったことに耐えられず、毎日両親を恋しく思い、偽りの家族を作って、絆を手に入れようとしていたのでした。
過去④累が鬼になった理由
累が鬼になった理由で一番大きかったのは、生まれた頃から体が弱かったことです。友達もいなくて、外を自由に歩くこともできない累にとって、強い体に対する憧れは強かったと思います。そんな累の強い体に対する憧れが、鬼舞辻無惨の言葉を受け入れてしまったのではないでしょうか。
【鬼滅の刃】累の声優の名前は
『鬼滅の刃』で累の声を担当したのは、どの声優だったのでしょうか?累の声を演じた声優について詳しくお伝えしていきます。
累の声優は「内山昂輝」
下弦の伍・累を演じた声優は、内山昂輝さんです。累の物憂げな感じにぴったりだった内山昂輝さんは、どのような声優なのでしょうか。プロフィールと出演作品を見ていきましょう。
内山昂輝のプロフィール
- 名前:内山昂輝(うちやま・こうき)
- 生年月日:1990年8月16日
- 身長:177cm
- 血液型:A型
- 出身地:埼玉県
- 趣味:映画・音楽・サッカー鑑賞、読書
- 所属事務所:劇団ひまわり
以前、友達と一緒に映画を見に行った時に、あまりウケなかったことがあり、それ以降は一人で映画を観に行っているようです。とてもマイペースな方で、話し方や不健康そうな体格から、他の声優からおじいちゃんみたいと言われたりしています。また、内山さんはとても人見知りのようで、他の声優たちから心配する声も聞かれます。よくネガティブなところを弄られたりしている、とても愛される声優です。
内山昂輝の主な出演作品
- 『ハイキュー!!』月島蛍
- 『ソウルイーター』ソウル=イーター
- 『六花の勇者』ゴルドフ
- 『僕のヒーローアカデミア』死柄木弔
- 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ベネディクト・ブルー
- 『池袋ウエストゲートパーク』安藤タカシ
- 『呪術廻戦』狗巻棘
- 『ホリミヤ』宮村伊澄
- 『takt.op Destiny』朝雛タクト
- 『ドラゴンクエストⅪ』カミュ
内山昂輝さんの声は、やや低音で優しい声をしています。そんな内山昂輝さんは、何となく影のあるキャラを演じることが多いです。演じたキャラの中には、『呪術廻戦』の狗巻棘のように、おにぎりの具で表現する難しい役どころもありました。口数はあまり多くないキャラが多いです。
【鬼滅の刃】累の家族に対する世間での評判や人気
累が殺してしまった本当の家族は、累が死んで地獄へ行くことになっても、一緒に行くよと言ってくれた優しい家族でした。累が謝りたかったことを思い出せて、本当に良かったと思います。このシーンは、感動した人がとてもたくさんいました。
『鬼滅の刃』那田蜘蛛山編は、累の家族の絆に対する憧れと、炭治郎達の家族の絆が描かれたとても切ない物語になっていて、那田蜘蛛山編は『鬼滅の刃』の中でも人気のある物語です。最後、炭治郎の温かい手に触れた累の心が救われたところが、とても感動的です。
累の蜘蛛の家族を見て、なぜ兄蜘蛛だけあんな姿・・・そう疑問を抱く人は多かったです。本編でもファンブックでも語られていない、兄蜘蛛の姿の謎。いつか解明される日がくるのでしょうか?
【鬼滅の刃】累がもしも〇〇だったら
家族の絆を求め続けた累の「もしも○○だったら」をお届けします。どんな累を妄想したいですか?
累「彼氏」篇
もしも累が彼氏だったら、彼女にしか見せない優しい笑顔が見れるかもしれません。周りに誰かがいると、強気な態度をとってしまう累ですが、二人きりになるととても優しいし甘えたりもします。ただ、独占欲が強いのがたまに傷と思うこともあります。基本的には守ってくれますが、行き過ぎてしまうこともあるので、そんな時は止めてあげましょう。
累「幼馴染」篇
幼馴染みの累はとてもあやとりが上手です。いつも一緒にあやとりをして遊ぶのですが、たまには他の遊びもしたいなと思ってしまいます。でも、二人で一緒にいられるのは嬉しいです。幼馴染みから発展・・・は、今のところ難しそうです。
累「会社の後輩」篇
会社の後輩の累は、取引先でも先輩でも関係なく、自分の意見を否定されたりすると、もの凄い形相で睨みつけてきて「今なんて言ったの?」などと言ってきます。めちゃくちゃ怖いです。でも、取引先で話を通す時には、とても頼もしく思います。累が一緒に取引先に出向くと、うちの会社の意見はほぼ通るので。
累の家族は累が絆を求めて作ったものだった
『鬼滅の刃』那田蜘蛛山編で、下弦の伍・累が作り上げた家族は、恐怖で支配された偽物の家族でした。それは、自身が手にかけてしまった両親を求め続け、絆を求めて作った家族でした。炭治郎との戦いで、自分が本当は謝りたかったのだと気づけた累は、再会した本当の絆を持った家族と、地獄であっても幸せになっていることを願います。
この記事のライター
*haru
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