【鬼滅の刃】禰豆子が人間に戻るまでの経緯を解説!鬼になった理由とは?
『鬼滅の刃』に登場する竈門禰豆子(かまどねずこ)は、ある出来事がきっかけで鬼となってしまいますが、人間に戻ることができた少女です。本記事では、そんな禰豆子が人間に戻るまでの経緯や鬼になった理由について解説すると共に、人間に戻ったその後の変化について紹介します。
目次
禰豆子とは?
禰豆子とは『鬼滅の刃』に登場するキャラクターで、人間から鬼へと変わってしまった少女です。そんな禰豆子が人間に戻るまでの経緯に迫る前に、彼女のプロフィールや『鬼滅の刃』の作品について紹介します。
禰豆子のプロフィール
- 誕生日:12月28日
- 年齢:12歳(初登場時)→14歳(最終選別後)
- 身長:150cm→153cm
- 体重:39kg→45kg
- 出身地:東京府 奥多摩郡 雲取山
- 趣味:裁縫
- 好きなもの:金平糖
鬼になる前の禰豆子は、6人兄弟の長女で美しい容姿から町でも評判でした。家族思いの優しい性格で、弟や妹の面倒を見る気立ての良い少女です。
鬼滅の刃の概要
『鬼滅の刃』は、2016年から2020年まで週刊少年ジャンプ(集英社)で連載されていた吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)の漫画作品です。略称「鬼滅」と呼ばれる本作は、コミックス全23巻までの累計発行部数1億5000万部(2021年2月時点)を突破している人気漫画となっています。他にもアニメ化や映画化、舞台化など多くの分野でメディアミックスが展開され、注目を浴びる話題作です。
鬼滅の刃のあらすじ
『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎は、亡き父が営んでいた炭焼きを継いで家族の暮らしを支えていました。ある日、炭治郎が不在の間に家族が鬼に襲われ惨殺されてしまい、妹・禰豆子だけが助かりますが、鬼となってしまいます。そんな中で出会った鬼殺隊の冨岡義勇の計らいで、育手の鱗滝左近次の所へ向かった炭治郎は、禰豆子を人間に戻す方法を見つける為、厳しい修業を積んで鬼殺隊へ入隊するのでした。
禰豆子が人間に戻るまでの経緯や戻れた理由
鬼殺隊士となった炭治郎は、懸命に任務をこなしながら、鬼と化してしまった禰豆子を人間に戻す方法を模索していました。ここからは、禰豆子が人間に戻るまでの経緯や戻れた理由について解説します。
禰豆子が人間に戻るまでの経緯
『鬼滅の刃』に登場する禰豆子が鬼から人間へと戻るシーンが描かれたのは、コミックス17巻147話「小さな歯車」からです。禰豆子はこの時、太陽の光を克服していた為、無惨が自身の体に吸収しようと狙っていました。そのことを知った産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、禰豆子を守る為に屋敷に匿います。
宇髄天元や煉獄槇寿郎が屋敷の警護に当たる中、珠世から薬を預かっていた鱗滝は、言われた通りに禰豆子に投与します。しかし、薬を投与された禰豆子はすぐに人間に戻ることはなく、大量の汗をかき、苦しみながら横になっていました。薬を投与した鱗滝は、本当に人間に戻るのかと不安を感じます。その後の詳細は不明ですが、炭治郎の所へ向かう禰豆子が少しずつ人間らしい姿へと変わるシーンが描かれていました。
禰豆子が人間に戻れた理由
鬼になってしまったら最後、人間に戻るはできないと言われていました。それでは、なぜ禰豆子が人間に戻ることができたのか、その理由について解説していきます。
理由①人間に戻る薬があった
禰豆子が人間に戻れた理由1つ目は、人間化薬があったからです。今までは、鬼から人間へと戻すことは不可能でした。しかし、禰豆子の存在がその常識を覆します。まさに、禰豆子は無惨の脅威から人々を救う一筋の光明だったのです。
理由②禰豆子は他の鬼と違う
禰豆子が人間に戻れた理由2つ目は、禰豆子が他の鬼とは違うからです。それは、人を食べる代わりに睡眠をとります。そして、鬼の最大の弱点である太陽の光を克服したことです。禰豆子が他の鬼と違う特殊な体質へと変化したのは、炭治郎が初めて鱗滝の所へ行った時から2年間、眠り続けたことが原因ではないかと珠世が分析しています。
理由③無惨の弱体化
禰豆子が人間に戻れた理由3つ目は、無惨の弱体化です。無惨は珠世が持っていた人間化薬を吸収し、弱体化していました。この薬には人間化の他にも、老化や分裂阻害、細胞破壊の効果もあったのです。結果、この薬が作用して無惨の体が衰えたことにより、彼の血を直接与えられた禰豆子の体にも影響が現れたと推測されます。
禰豆子が飲んだ人間に戻る薬が完成した理由
ここからは、禰豆子が飲んだ人間に戻る薬が完成した理由について解説します。人間化薬の完成には、鬼と人間との境界を越えた並々ならぬ努力がありました。
理由①珠世が禰豆子の血を研究した
禰豆子が飲んだ人間に戻る薬が成功したのは、珠世が禰豆子の血を研究したからです。珠世も無惨によって鬼となってしまいますが、医者である彼女は長きにわたる研究で自身にかけられた無惨の呪いを解き、人間を食べずとも定期的に血液を摂取するのみで衝動を抑えられる改造を施しました。その後、鬼の治療法を研究しますが難航してしてしまいます。そんな時に出会ったのが炭治郎と禰豆子だったのです。
炭治郎に許可をもらい、他の人喰い鬼とは違う禰豆子の血を採取し研究することによって、人間に戻る薬の開発から成功へと繋がったのだと推測されます。
理由②炭治郎が渡していた鬼の血で珠世が研究した
禰豆子が飲んだ人間に戻る薬が成功したのは、炭治郎が渡していた鬼の血で珠世が研究したからです。人間に戻る薬の開発には、無惨の血を濃く受け継いでいる十二鬼月の血が必要となります。その為、これから戦うであろう十二鬼月の血を採取し、使い猫の茶々丸を介して届けるよう珠世は炭治郎に頼みました。その後、炭治郎は十二鬼月と戦い勝利を収め、血を採取すると珠世に届けていたのです。炭治郎の協力のお陰で、珠世の研究は進むことになります。
理由③しのぶと珠世が共同で研究した
禰豆子が飲んだ人間に戻る薬が成功したのは、胡蝶しのぶと珠世が共同で研究したからです。鬼殺隊「蟲柱」であるしのぶは、隊士たちの怪我の治療や藤の花で鬼を殺す毒を作るなど、医学・薬学に精通する人物でした。本来ならば敵対関係にある2人が禰豆子を人間に戻し、無惨を倒すという共通認識のもと、薬の共同開発をしていくことになります。しのぶと珠世の協力なくしては人間に戻る薬の成功はなかったと推測されます。
禰豆子が鬼になった理由や謎を考察
禰豆子は炭治郎や珠世、しのぶたちの努力によって人間に戻ることができました。それでは、そんな禰豆子がなぜ鬼になってしまったのか、その理由や謎を考察していきます。
禰豆子が鬼になった理由
禰豆子が鬼になった理由は、無惨の血を体に取り入れたことです。『鬼滅の刃』物語冒頭、炭治郎が炭を売る為、家を空けている間に悲劇は起きました。炭治郎が家に戻ると、母や幼い弟や妹たちが惨殺されていたのです。そんな中、禰豆子だけが生き残っていたのですが、鬼と化し炭治郎に襲い掛かります。ところが、炭治郎の必死の呼び掛けや、冨岡義勇とのやり取りを見た禰豆子は炭治郎をかばう行動をしたのです。禰豆子は、鬼の祖である無惨の血を取り入れながらも、自我は残っていたのだと推測されます。
鬼の禰豆子が口枷をしていた理由
禰豆子が口枷をしている理由は、人間を食べたくなる衝動を抑える為です。鬼になってしまった禰豆子は、竹で作られた口枷をするようになります。この口枷は、炭治郎と禰豆子が気を失っている間に冨岡義勇によって付けられました。禰豆子の口枷は、人間を食べたくなる衝動を抑える他に、鬼特有の牙を隠す目的もあるのではないかと考えられています。
鬼の禰豆子にとっての睡眠
鬼となった禰豆子にとっての睡眠は、消耗した体力を回復させる為です。本来、鬼は睡眠は取らず、人間を食べることで体力を回復させます。しかし、禰豆子は鬼となってすぐ、2年間も眠り続けていたのです。その間に禰豆子の体は変化し、睡眠で体力の回復ができるようになっていました。通常の鬼と違うのは、人間を食べなくても大丈夫な代わりに傷の治りは遅い所です。
鬼の禰豆子は炭治郎の言葉がわかる?
禰豆子は、鬼になったばかりの頃は簡単な意思疎通しかできませんでしたが、徐々に炭治郎の話を理解できるようになります。鱗滝によって「家族である人間を守れ、家族を傷付ける鬼を許すな」と暗示を掛けられました。暗示を掛けられた禰豆子は、鬼に襲われている人間を見ると自分の母や弟、妹の姿を重ねて守り、鬼に攻撃するようになったのです。
鬼の禰豆子は太陽の光を克服した?
『鬼滅の刃』15巻126話「彼は誰時・朝ぼらけ」で、禰豆子が太陽の光を克服するシーンが描かれています。半天狗との戦いで、太陽の光を浴びて焼かれてしまった禰豆子でしたが、やけどの傷がほぼ治った状態で炭治郎の前に「おはよう」と笑顔で現れます。珠世が以前、禰豆子が太陽の光を克服すると予見していました。この予見から推測できるのは、2年間の眠りで起きた禰豆子の体質変化や「青い彼岸花」の存在です。「青い彼岸花」は無惨が人間の頃、病にふす彼に処方された薬の原料で、鬼となった原因とされています。
無惨は完璧な存在になる為に、太陽の光を克服する必要がありました。その為に必要としていたのが「青い彼岸花」だったのです。しかし、青い彼岸花は1年のうち数日の間、昼にしか咲かない為、とても希少な植物でした。そんな青い彼岸花は禰豆子の母・葵枝だけが知っていたと明らかにされています。もしかすると、禰豆子が病になった時に葵枝が青い彼岸花で薬を作り、服用させていたのではないかと考察されています。他にも、日の呼吸や禰豆子の血鬼術・爆血との繋がりなどにも注目されています。
禰豆子が人間に戻ったその後や後遺症の有無
珠世としのぶが協力して作った薬によって、禰豆子は人間に戻ることができました。ここからは、人間に戻った禰豆子のその後や後遺症の有無について考察します。
その後①暴走する炭治郎を止める
人間に戻った禰豆子は、無惨との最終決戦に臨む炭治郎の所へと向かいます。そこにいたのは、無惨の血と力を取り込んでしまい鬼となった炭治郎の姿がありました。鬼と化した炭治郎を殺す為に伊之助が斬り掛かろうとしますが、大切な友達を斬ることを躊躇してしまいます。その隙を狙い、炭治郎が伊之助を殺そうとしますが、禰豆子が現れ「おにいちゃん一緒に帰ろう」としがみ付きます。
しかし、禰豆子の声は届かず、炭治郎は妹の体に傷を付けてしまうのです。その時、栗花落カナヲが現れて人間化薬を炭治郎に注入しました。人間化薬は3つ作られており、1つ目は禰豆子、2つ目は無惨、そして残り3つ目が残っていると気付いたカナヲは鬼となった炭治郎に使う為に、満身創痍になりながらもやってきたのです。炭治郎の精神世界では、無惨が鬼になるよう必死になりますが、多くの仲間に背中を押されて人間へと戻ることができました。
その後②無惨との戦いから3ヶ月
無惨との戦いから3ヶ月、季節は春を迎えます。最終決戦で負傷した鬼殺隊士たちは蝶屋敷で治療を受けていました。炭治郎の右目や左腕は、無惨の血で復活したものの、機能は失われていたのです。それでも、仲間の心配ばかりする兄を禰豆子は注意しながらも、人間に戻って良かったと心から安心します。その後、不死川実弥と再会した禰豆子は、彼から過去に刺してしまったことや炭治郎が鬼化している間、寝ていたことを謝罪されました。
詫びる実弥に「私も寝るのが好きです」と笑顔を向けると、禰豆子の頭を撫で去って行きます。そして、炭治郎と共に鱗滝や義勇との再会を喜び、鬼殺隊士の墓参りをすると、善逸や伊之助を連れ竈門家のある雲取山へ向かいました。禰豆子と炭治郎は家族が眠る墓に手を合わせ、その後4人は竈門家で暮らし始めるのです。
その後③善逸と結婚する
『鬼滅の刃』最終話で、禰豆子と善逸の子孫が登場するので2人は結婚していることになります。無惨との最終決戦後、善逸や伊之助と暮らすことになった禰豆子と炭治郎は、楽しく賑やかに暮らしていました。そんな中、怠けてばかりで情けない姿だった善逸を炭治郎は「そのままじゃ、禰豆子からは弟として見られてしまう」と忠告します。その言葉で心を入れ替えた善逸は、花畑に禰豆子を誘うと「1年かけて変わる」と約束して告白しました。
その後④禰豆子に後遺症はある?
人間に戻った禰豆子には、薬による後遺症はありませんでした。人間化薬で人間に戻ることができた禰豆子は、人間の頃の記憶を取り戻し、鬼となっていた頃の記憶も残っています。鬼となって暴走する炭治郎を制止したり、過去の出来事について謝る実弥に笑顔で返すなど、問題なくやり取りができていました。珠世としのぶが協力して作り上げた薬は大成功を収めたのです。
禰豆子に対する世間での評判や人気
人間に戻った禰豆子が、炭治郎と共に竈門家に帰って来れたシーンに感動したと言う声が多数ありました。辛い時を乗り越えてつかんだ幸せは、ファンにとっても大変喜ばしいものとなったようです。
人間に戻った禰豆子の寿命について考えている人もいます。痣が発現した炭治郎や義勇たちは、25歳までしか生きられません。禰豆子も鬼化が進んだ時に体に模様ができていましたが、このことについては明らかにされていない為、ただただ禰豆子が長生きできるよう願っている声がありました。
炭治郎の1番の願いが叶ったと涙するファンもいました。禰豆子が人間に戻るシーンは、多くの読者が感動して喜んでいます。
禰豆子が人間に戻れるまで様々な事があった
『鬼滅の刃』に登場する禰豆子は、鬼から人間に戻るまでに様々な出来事がありました。そこには、炭治郎の支えや珠世としのぶの決死の思いが込められていたのです。人間化薬のお陰で人間に戻ることができた禰豆子はその後、善逸と結婚して子孫を残しました。『鬼滅の刃』の原作は終わってしまいましたが、アニメはまだまだ続くので今後の禰豆子の活躍をチェックしてみてください。
この記事のライター
rymamimo
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