【鬼滅の刃】喜怒哀楽は半天狗の分身！能力や倒し方を徹底調査

この記事では『鬼滅の刃』に登場する「半天狗」およびその分身である「喜怒哀楽」の能力や倒し方について解説します。まず最初に半天狗の簡単なプロフィールや鬼滅の刃の概要についておさらいしておきましょう。

「半天狗」は鬼滅の刃本編で、無惨によって上弦の鬼が招集させられた場面で初登場した上弦の肆の鬼です。その後、刀鍛冶の里へと上弦の伍「玉壺」と共に侵入して襲撃を行っています。半天狗は頭に大きなコブを持つ老人のような、あるいは妖怪のぬらりひょんのような姿をしています。小心者かつ卑屈な性格です。会議中でも無惨の言葉に怯え続けていました。「分裂鬼」という別名を持っていて、血鬼術の能力は「分裂能力」となっています。

鬼滅の刃は「吾峠呼世晴」さんが週刊少年ジャンプで2016年から連載していた漫画作品です。2020年に全205話で完結し、単行本も23巻が刊行されました。2019年からはアニメも放送が開始され、2023年10月時点では刀鍛冶の里編までがアニメ化され柱稽古編の制作も発表されています。アニメ化後に鬼滅の刃の人気が爆発的に高まり、アニメ化後は劇場版やゲーム・舞台・コラボ等様々なメディアに展開しました。

亡き父親から炭焼きの仕事を継いで家族を支えていた「竈門炭治郎」ですが、炭治郎が家を空けていた間に家族が鬼に襲われ妹の「竈門禰豆子」以外は殺されてしまいます。禰豆子も鬼へと変えられていて炭治郎を襲いますが、通りがかった「冨岡義勇」に炭治郎は助けらました。禰豆子も退治しようとした義勇ですが2人に兄弟の絆が残っている事に気付き剣を収め、炭治郎へと育手「鱗滝左近次」を紹介します。炭治郎は禰豆子を人間に戻すため、鱗滝の元で2年間修行を続け「鬼殺隊」へと入隊しました。

鬼滅の刃作中の半天狗との戦いの最中に現れた4体の鬼「喜怒哀楽」の正体は、半天狗の血鬼術の能力によって作られた半天狗の分身体です。物語が進むと戦闘中に「憎珀天」「恨の鬼」と名乗る分身体がさらに2体登場し、全部で6体の分身体が出現しました。最初は分身体の容姿やそれぞれ持っている固有の能力・特徴について6体全て解説していきます。

鬼滅の刃作中で半天狗の血鬼術によって生み出した分身は鬼殺隊に「喜怒哀楽鬼」と呼ばれ、半天狗の若い頃とそっくりな容姿をしています。分身体は本体がストレスを感じて追い込まれている程強力になり、それぞれが固有の血鬼術・高速の再生能力を持ち頸を斬っても死なずに分裂します。分身の舌には担当する喜怒哀楽の文字が刻まれていて舌を斬り落とすと再生力が少し落ち、本体・分身共に情報は直接共有するしかないのとエネルギーは本体から供給されているため使いすぎると本体が消耗してしまう等の弱点もあります。

「空喜」は喜怒哀楽の中の喜を司る分身体で黄色の目と半人半鳥の翼を持つ青年の姿をしていて、ほとんどの分身体の1人称が「儂」の中で1人だけ一人称が「俺」となっています。性格はハイテンションでポジティブですが、敵をじわじわ甚振る等自身の喜びを最優先で行動するため慢心をしやすく、慢心した結果炭治郎に斬られています。戦闘方法は空中からヒットアンドアウェイや血鬼術の超音波、金剛石を砕くと豪語している爪を武器として使用しました。また、空を翼で飛行可能なためか体重は軽いです。

「積怒」は喜怒哀楽の怒を司る分身体で、濃い赤の目を持ち喜怒哀楽の中では最年長の見た目となっています。荒々しい性格をしていて常に何かへと腹を立てていますが怒担当とは思えないほど冷静沈着な部分を持っていて、本体を守る事を常に考え他の分身体への指示や援護をこなすなどリーダー格でもあります。錫杖を武器として使用し、錫杖から雷を広範囲へと放つ血鬼術を使用しました。雷は味方を認識して味方には効かないようになっていますが、作中で炭治郎に空喜の足を盾にして電撃を無効化されています。

「哀絶」は喜怒哀楽の哀を司り、暗い青色の目を持つ喜怒哀楽の4人の中では最年少の外見に作務衣を纏っています。性格は暗くテンションも低めですが、それ故にスキも少なく冷静です。武器は十文字槍を使用し技量も高く、「激涙刺突」と呼ばれる槍から衝撃波のようなものを飛ばす技を使用しています。しかし、鬼滅の刃作中で戦ったのは不死川玄弥という特異体質を持つ相手であり、相性もよく無かったたため活躍はあまりできませんでした。また、分身体の中では人気が高く第2回人気投票で8位に入っています。

「可楽」は喜怒哀楽の中の楽を司り、緑色の目を持つ半裸の分身体です。楽天家であると同時に戦闘狂である上空喜と似た性格をしているため慢心も非常に大きく鬼滅の刃作中で自分の楽しみを優先した結果、竈門禰豆子に手痛い反撃を喰らってしまい冷静さを失っています。強力な風を巻き起こす羽団扇を武器として使用していますが他の者でも使用可能で、物語内では禰豆子が武器を腕ごと奪って使用して可楽を大きく吹き飛ばしました。

「憎珀天」は本体を守るため、積怒が喜怒哀楽の他の三人を強引に吸収して合体した分身体です。容姿は褐色の肌を持ち哀絶よりさらに幼い外見で、司る憎の一文字は背中に背負っている連鼓やアニメで舌にも書かれているのが確認できます。性格は傲岸不遜で気に食わない者に憎悪し、自身を否定されると逆切れします。喜怒哀楽の集合体であるため戦闘能力は高く、血鬼術の樹木の竜「石竜子」から強化された喜怒哀楽達の血鬼術を持っているバチで連鼓を叩いて発動します。しかし、燃費が非常に悪いという欠点を持ちます。

「恨の鬼」は、本体の頸を斬る直前に生み出された新たな分身体です。外見や性格は本体にそっくりですが、2メートル以上の背丈と屈強な肉体を持ちます。原作で血鬼術らしき術は潰されて不発となっていましたが、アニメでは空喜と同じ超音波を使用しています。本体を心臓の中へと匿って守っていて、倒されたふりをしてその場を凌ごうとする知恵もあります。さらに少しの間であれば日光の元でも活動可能となっていて、恨の鬼の体が無事な間は体の中で匿っている本体を日光から守る事ができます。

半天狗は上弦の鬼の中でも鬼滅の刃の作中に登場した鬼の中でも特に厄介な能力を持っていて、能力・弱点や倒し方を知っていても非常に倒しづらい鬼と読者からは評価されています。また、半天狗の過去については、鬼滅の刃の原作では見開き2ページに描かれていました。ここからは、半天狗の倒し方や過去に鬼になる前に人間時代で何があったか等について解説していきます。

半天狗の分身体である喜怒哀楽は、頸を斬っても分裂するだけで倒すことはできません。喜怒哀楽達の倒し方は、本体の頸を斬ることです。しかし、ここまでの記事の内容では鬼滅の刃作中で登場した半天狗の分身体達については紹介してきましたが、本体についてはまだ紹介できていません。ここからは半天狗の本体の倒し方について解説していきます。

半天狗の本体は野ネズミ並に小さい小人のような鬼で、舌には「怯」の文字が刻まれています。戦闘を分身達に任せて戦場から離れた場所に隠れているため、小さい本体を分身達の攻撃を掻い潜りながら探さなければいけません。倒し方は頸を斬れば倒せる上に本体の攻撃能力は無いですが、発見できたとしても本体の肉体の硬度は非常に高く首を斬るのも苦労します。しかし、分身体達のエネルギーは本体が補っているため、分身が力を使いすぎてしまうと本体のエネルギーが枯渇してしまうという弱点もあります。

半天狗は幼い頃から虚言癖があり小心者で気弱であり、その性格から人からいじめられていましたが自分だとばれないように仕返しはしていました。さらに、半天狗の過去の話から盗みや殺人等の悪事を重ねていたと考えられ、結婚して妻や子供から自身の虚言癖等を責められ逆上して殺害する事を何度も繰り返しています。年を経た後は目の見えない老人を演じ世話してくれた人物から盗みや殺人を繰り返していました。悪行がばれて奉行に打ち首を宣告された後に無惨によって鬼となり、仕返しに奉行を殺害しています。

アニメ版鬼滅の刃では、半天狗本体と恨の鬼は同じ声優が演じていますが、それ以外の喜怒哀楽や憎珀天といった分身体については、それぞれ別の声優がキャスティングされています。半天狗には分身も合わせて6人もの声優が起用されているのです。ここからは半天狗や分身体達を担当した声優達を紹介していきます。

半天狗の本体や「恨」「怯」の鬼の声を担当しているのは「古川登志夫」さんです。声優としては1974年に『ゼロテスター』でデビューし、俳優やナレーターとしても活動しています。主な出演した作品で担当したキャラは『うる星やつら』の「諸星あたる」、『ドラゴンボール』の「ピッコロ」や「ブルー将軍」、『北斗の拳』の「シン」、『名探偵コナン』の「山村ミサオ」、『ONE PICE』の「ポートガス・Ｄ・エース」等のキャラを演じています。

空喜の声を担当しているのは「武内駿輔」さんです。2013年に声優としてデビューし、2018年からは音楽活動も行っています。主な出演した作品で担当したキャラは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の「プロデューサー」、『ダイヤのA』の「結城将司」、『僕とロボコ』の「金尾モツオ」、『REVENGER』の「叢上徹破」等のキャラの声を演じています。

積怒を演じているのは「梅原裕一郎」さんです。1991年生まれで、2013年に『シェラキ!』の「モンキー」役で声優としてデビューしました。主な出演した作品で担当したキャラは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の「ユージン・セブンスターク」、『ゴブリンスレイヤー』の「ゴブリンスレイヤー」、『フルーツバスケット』の「草摩紅野」、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の「ウェザー・リポート」等のキャラクターを演じています。

哀絶を演じたのは「斉藤壮馬」さんです。2010年にゲーム『剣と魔法と学園モノ・2G』でデビューし、シンガーソングライターや作家としても活躍しています。主な出演した作品で担当したキャラは『ハイキュー!!』の「山口忠」、『アカメが斬る!』の「タツミ」、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の「ヤマギ・ギルマトン」、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-（2023）』の「緋村剣心」等のキャラを演じています。

可楽を演じたのは「石川界人」さんです。2010年にゲーム『AKIBA`S TRIP』で声優としてデビューし、ゲームや吹き替え等で活躍しています。主な出演した作品で担当したキャラは『東京レイブンズ』の「土御門春虎」、『ハイキュー』の「影山飛雄」、『ワンパンマン』の「ジェノス」、『盾の勇者の成り上がり』の「岩谷尚文」等のキャラを演じています。

憎珀天を演じたのは「山寺宏一」さんです。1985年に『メガゾーン23』で声優としてデビューしてナレーター・俳優・タレント・吹き替え等の幅広いジャンルで活躍し、七色の声を持つと言われ世界に数人しか存在していない「ディズニー公認ドナルドダック声優」「ウィル・スミス本人公認吹き替え声優」です。主な出演した作品で担当したキャラは『攻殻機動隊 STND ALONE COMPLEX』の「トグサ」「笑い男」、『ソードアート・オンライン』の「茅場晶彦」、『ドラゴンボール超』の「ビルス」等の声を演じています。

喜怒哀楽のデザインを気に入っている読者もそれなりの数がいて、中には「鬼滅の刃という作品の鬼の中では一番好き」という発言もありました。さらに、喜怒哀楽の4人に加えて憎珀天のデザインも好きな人もいましたが本体のデザインに関してはふれている人は少なく、ふれている人がいてもその性格が災いして人気もあまり高くはなさそうでした。

半天狗の本体の戦闘能力はありませんが戦い方は非常に厄介だとされ、本体のその習性や硬さからは「メタルスライム」等と呼ばれていたりします。一方で喜怒哀楽達のはっきりとした強さはどの程度かははっきりしていませんが、上弦の陸「妓夫太郎」以下「堕姫」以上ではないかという意見が多いです。そのような強さを持つ鬼がどんどん増えてしまう血鬼術は厄介ですが、最初に生み出した分身以上の強さにならない事に安心していた読者も存在しています。

喜怒哀楽の声優ですが半天狗の声優が発表された時点で、喜怒哀楽や分身達の声優も全員が同じだと思っていた人も少なくありませんでした。しかし、半天狗の分身体の声優は全員がそれぞれ違う上、予算も潤沢なおかげか人気のある声優達によって演じられています。余りにも半天狗や分身達の声優が豪華すぎることから、「半天狗の豪華声優の欲張りセット」「人気声優の無駄使い」等読者から様々な呼び方をされています。

この記事では、半天狗の分身達である「喜怒哀楽」の能力や倒し方や本体の事を解説しました。半天狗の本体は強さを持ちませんが逃げ足は早い上に非常に厄介な能力を持つ鬼で、そんな半天狗の本体を守るために生み出されたのが喜怒哀楽をはじめとする半天狗の分身達です。喜怒哀楽達は強さは上弦の陸「妓夫太郎」よりも下ですが、デザインは読者達から支持されている上にアニメでの声優達は非常に豪華と立場的に恵まれているキャラ達となっていました。