【鬼滅の刃】玉壺は人間の姿のときから残虐?鬼になった理由も徹底調査
玉壺の人間の姿について解説します。『鬼滅の刃』の鬼の中でも一際残虐な玉壺の過去については、本編で明かされていません。人間の姿が一体どういうものだったのか、公式情報を元にまとめました。また、「気持ち悪い」と言われる理由や鬼となった経緯についても紹介します。
玉壺とは?
『鬼滅の刃』の特徴的な点の1つとして、敵側である鬼のインパクトが挙げられます。特に「上弦の鬼」は強烈なキャラぞろいですが、その中でも「玉壺」はいろいろな点で異彩を放っています。残虐性や「気持ち悪い」との評判も際立つ玉壺の過去、鬼となった理由などが気になるところですが、まずは基礎的な情報から辿っていきましょう。
玉壺のプロフィール
人間の姿だった時が気になる玉壺(ぎょっこ)は、『鬼滅の刃』に登場する鬼です。鬼舞辻無残の直属の配下である「十二鬼月」の1人であり、階級は「上弦の伍」になります。普段は壺の中に身を潜めており、体は小さな壺とつながっています。顔は両目の位置にそれぞれ口があり、口と額の位置に目があるという異形の風貌で、上の目には「上弦」、下の目には「伍」の文字が刻まれています。壺づくりと生き物改造を趣味とします。
玉壺が気持ち悪いと言われる理由
人間の姿だった時の想像がつきにくい玉壺は、「気持ち悪い」と言われることが多くなっています。主な理由としては、次のようなものが挙げられるでしょう。まず、外見が鬼の中でも突出して人間の姿からかけ離れている上に、体の動きも蛇を思わせるものとなっていることです。さらにねっとりした慇懃無礼な話し方や、人間を「芸術」と称する作品作りの素材にする感性なども、「気持ち悪い」と思われる要因となっています。
鬼滅の刃の概要
玉壺の人間の姿に注目が集まる『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)が手がけたファンタジーバトル漫画です。2016年から2020年まで「週刊少年ジャンプ」誌において連載されました。単行本は全23巻で、2021年2月時点での累計発行部数は1億5000万部を突破しています。2019年からはテレビアニメの放送が開始、翌年の劇場版『無限列車編』は国内興収歴代1位を獲得する大ヒットとなっています。
鬼滅の刃のあらすじ
人間の姿をとどめない玉壺が登場する『鬼滅の刃』は、家族を鬼に惨殺された少年竈門炭治郎を主人公とする物語です。生き残った妹禰󠄀豆子も鬼と化し、襲われそうになったところを、炭治郎はある剣士に助けられます。富岡義勇という名のその男の導きで鬼を狩る「鬼殺隊」に入った炭治郎は、禰󠄀豆子を人間に戻す方法を求めて、鬼との闘いに身を投じるのでした。
玉壺は人間の姿のときから残虐?鬼になった理由は?
『鬼滅の刃』に登場する玉壺は、非常に残虐な嗜好の持ち主であり、そのために「気持ち悪い」との評判も得ています。果たして玉壺は、人間の姿のときからそうした性格だったのでしょうか。ここでは玉壺の過去と鬼になった理由について解説します。
玉壺は人間の姿のときから残虐?過去を解説
『鬼滅の刃』の玉壺は、殺した人間で作品づくりをするという悪趣味な鬼ですが、人間の姿だったときはどんな性格をしていたのでしょうか。彼の過去は本編では語られませんが、公式ファンブックに記載があります。それに基づく玉壺の過去を、順番に追ってみましょう。
過去①玉壺の両親が死亡する
玉壺は、人間の姿だったときは「益魚儀(まなぎ)」という名前でした。漁村出身の彼は、幼い頃から魚を捕まえることを遊びとして成長ます。そんな彼の両親は、早くにこの世を去っていました。原因は、漁に出た際の海難事故です。やがて2人の変わり果てた亡骸が発見されますが、それを見た益魚儀は、悲しみよりもむしろ感動を覚えるのでした。
過去②異常な感性だった玉壺は孤立していた
上の素振りからもわかるように、玉壺は人間の姿だったときからすでに異常な感性を見せていました。動物をむやみに殺したり、異なる魚同士を縫い合わせるなどしていたのです。壺には鱗や骨を溜め、それを「芸術だ」と称していました。そんな奇行にも村人たちは目をつぶっていましたが、やがて彼の残虐性が最悪の結果を生むこととなります。
過去③玉壺は村の子供を殺す
『鬼滅の刃』における、人間の姿だった玉壺の過去を紹介しています。上記のような玉壺の異常な残虐性は、ついに殺人にまで発展しました。自分をからかいにやってきた子供を殺し、さらに死体を壺に詰めるという挙にまで出たのです。殺された子供の親は激昂し、益魚儀を銛で刺してそのまま放置するという報復に訴えます。
玉壺が鬼になった理由はなぜ?
上で紹介した通り、玉壺は人間の姿だった頃から残虐性を発揮していました。やがてそれを理由として報復を受け、めった刺しにされる目に遭います。しかし彼は、刺されて半日たった時にもかろうじて生きていました。そこへ通りかかったのが、鬼舞辻無残だったのです。無残の手で鬼にされた益魚儀はその後「玉壺」となり、子供を好んで食い生物の改造を嗜むようになります。これが玉壺が鬼になった理由です。
玉壺には人間だった頃の記憶はない?
このような理由によって鬼となった玉壺ですが、人間の姿をしていた過去については覚えていないもようです。その理由は不明ですが、特に人間時代に執着がないということかもしれません。しかし、その残虐性は残っているどころか、さらに深刻度を増しています。
玉壺の芸術観や血鬼術
残虐性ゆえに報復で死にかけ、その時たまたま無残と出会ったという理由で鬼になった『鬼滅の刃』の玉壺ですが、彼の持つ芸術的感性はかなり特殊なものとなっています。ここではそうした彼の芸術観と、作中で見せた血鬼術について解説します。
玉壺の芸術観とは?
人間の姿だった頃の記憶を持たない玉壺ですが、その芸術観は過去からずっと歪んでいました。作中で喜々として披露した「鍛人(かぬち)の断末魔」という「作品」は、殺した刀匠たちの死体を刀で刺し、飾り付けるというものでした。自作に対する自信は絶対で、美しく気品があると信じて疑っていません。それゆえに、他人からの誹謗については烈火のごとく怒りをあらわにします。
玉壺の血鬼術とは?
『鬼滅の刃』本編で玉壺の人間の姿は登場しませんでしたが、血鬼術については詳細が描かれています。それは「壺」を主軸とするもので、壺から壺への高速移動や、壺中から水や水生生物の鬼を出して操るといったことを行っていました。
玉壺の真の姿とは?
『鬼滅の刃』で明かされた玉壺の真の姿は、巨大な体に半魚人のような鱗と鰭がびっしり付着しているというものでした。体の形状はそれまでよりも人間に近づき、全身の鱗は金剛石以上の硬さを持つとされます。玉壺自身はこの形態を「完全なる美しい姿」と形容しています。
玉壺の最後は死亡した?
『鬼滅の刃』の玉壺について、人間の姿だった頃の過去や鬼となった理由などを紹介していますが、作中での最後についても知りたいところです。以下の項目では、異様な芸術観と審美眼を持つ玉壺が作中で死亡したのかどうかについて解説します。
玉壺の死亡シーンは何話?
『鬼滅の刃』の作中で玉壺が死亡したかどうかについての答えは、「イエス」です。他の鬼同様しっかり倒されていますが、彼の死が描かれたのは、原作では単行本14巻収録の第121話「異常事態」の中になります。
玉壺の死亡の経緯
過去の人間の姿について本編で言及されなかった玉壺は、上記のように『鬼滅の刃』作中で倒されることとなりました。その経緯がどういうものであったのか、ここから時系列に沿ってみていきましょう。
死亡の経緯①刀鍛冶の里に潜入する
「気持ち悪い」という声の多い『鬼滅の刃』の玉壺は探索能力を駆使し、隠されていた「刀鍛冶の里」の所在を突き止めました。そして刀匠を皆殺しにするため、上弦の肆「半天狗」と共に里へ潜入、血鬼術を使い次々に刀匠を惨殺していきます。
死亡の経緯②時透無一郎との戦い
『鬼滅の刃』作中における玉壺の死亡経緯について解説しています。同じ頃半天狗の分裂体と戦っていた鬼殺隊剣士・時透無一郎は突風で飛ばされ、戻ろうとする際里の子供の小鉄と遭遇します。小鉄の訴えに動かされた無一郎は、鋼鐵塚蛍らのいる小屋へと向かいました。しかしその途中で玉壺と出くわし、成り行きから戦闘へとなだれこみます。
死亡の経緯③鋼鐵塚蛍をいたぶる
玉壺は無一郎に対し血鬼術「千本鉢・魚殺」による針の攻撃を仕掛けると、さらに水の牢獄「水獄鉢」に閉じ込めて動きを封じてしまいます。そして小屋の中の鋼鐵塚の元へ向かいますが、相手は一心不乱に刀を研いでいる最中でした。それが気に入らない玉壺は片目をつぶすなどいたぶり続けますが、手を止めるには至りません。そうこうするうちに、無一郎は小鉄の助けで水獄鉢からの脱出に成功します。
死亡の経緯④時透無一郎との戦いの結末
痣の発現で勢いづく無一郎は、ついに玉壺の本気を引き出します。次々に予測困難な技を繰り出し無一郎を追い込もうとする玉壺でしたが、相手もまた変幻自在の動きを見せます。ようやく姿を捉えたと思った刹那、無一郎の刀が玉壺の首を刎ね飛ばしました。玉壺は激昂し悪口を喚き散らすも、頭部を細切れにされるというとどめをさされ、絶命するに至っています。
玉壺に対する世間での評判や人気
最後に玉壺の人間の姿に対する世間の評判という点にも触れておきましょう。『鬼滅の刃』の上弦の伍・玉壺の人間の姿については、世の中でどう思われているのでしょうか。X上の意見から浮かびあがったのは、やや意外なイメージでした。
こちらは「人間の姿の玉壺が見たかった」という意見です。本編中で過去の背景が細かく語られる鬼も多い中で、玉壺は完全スルーとなってしまいました。内容的に仕方なかったのかもしれませんが、やはり気になる人は多いものとみられます。
続いては、「玉壺が人間の姿にならないのはおそらくあの姿に誇りがあるからで、そうしたこだわりは良いと思う」という意見です。異形すぎて「気持ち悪い」という意見も出る玉壺ですが、あえて人間から遠ざかろうとするその姿勢をポジティブにとらえる人も、一定数いるものとみられます。
最後の意見も、玉壺の容姿が人間の姿とかけ離れていることについて好意的に評価するものです。「混沌を体現したアートのよう」と表現していますが、確かにこちらの感覚を混乱させるような、ある種のパワーは感じられるかもしれません。
玉壺は人間の姿のときから残虐だった
『鬼滅の刃』の玉壺の人間の姿について解説しました。このように上弦の伍の玉壺は独特の感性を持つ残虐な鬼ですが、鬼と化したからそうなったわけではなく、人間の姿をしていた時から同様の性質を持っていました。そのために周囲からは気持ち悪いと思われ、果ては殺人の報復を受けて鬼と化すこととなります。そんな凶悪な玉壺と無一郎の対決シーンは圧巻の迫力なので、ぜひアニメで体感してみてください。
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だいじろう
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