【鬼滅の刃】痣の発現条件とは?人によって模様が違う?所有キャラを紹介
『鬼滅の刃』終盤からのキーとなった「痣」によって死地を突破した鬼殺隊と炭治郎たち。しかし「痣」の発現の代償は「寿命」でした。この記事ではその『鬼滅の刃』の「痣」に着目し鬼殺隊の柱たちや炭治郎やそして「痣」があるように見える黒死牟について解説していきましょう!
目次
鬼滅の刃とは
みなさまは『鬼滅の刃』終盤からのキーとなった「痣」の発現条件や効果をご存知ですか?「痣」の発現によって死地を突破した鬼殺隊と炭治郎たちは何度も窮地を脱することが出来ましたが、しかし「痣」の発現の代償は「寿命」だと言います。この記事ではその『鬼滅の刃』の「痣」に着目し、鬼殺隊の柱たちや炭治郎やそして「痣」があるように見える黒死牟について解説しながら「痣者」が抱える業について考察しましょう。
漫画『鬼滅の刃』をおさらい
「痣者」の覚醒条件や代償と寿命の謎に迫るまえに、『鬼滅の刃』の世界観や作品の展開ルートについて確認しておきましょう!
『鬼滅の刃』の概要
『鬼滅の刃』は「吾峠呼世晴」先生によって4年間205話に渡り連載された「週刊少年ジャンプ」(集英社)が誇る人気作品です。2020年6月に最終話が無事に公開され単行本は全巻23巻と大団円の最後を迎えました。そんな『鬼滅の刃』は2019年にはアニメ化され、「人喰いの鬼の過去」「鬼を赦す主人公•竈門炭治郎」「鬼殺隊の悲しい成り立ちや覚悟」「痣者の寿命と宿命」などダークな設定や丁寧な心理描写が国内外のファンの心を掴むことになりました。
『鬼滅の刃』のあらすじ
妹の禰󠄀豆子を救うべく「人喰いの鬼」との闘いに身を投じ鬼殺隊の仲間たちや柱と協力しながら死闘を繰り広げる主人公「竈門炭治郎」は、「上弦の鬼」と呼ばれる強大な力を持つ鬼との闘いのなかで「心拍数が上がり世界がゆっくり見えるような感覚」に襲われ難を逃れるという奇妙な感覚を覚えます。それから程なくして「刀鍛冶の里」を襲った新たな「上弦の鬼」と対峙した恋柱「甘露寺蜜璃」や霞柱の「時透無一郎」もまた、炭治郎が感じたような奇妙な感覚…「痣の発現」の兆しを覚えることになるのでした。
【鬼滅の刃】痣とは
しかしながら『鬼滅の刃』の「痣の発現」とこの「奇妙な体験」が起きた際に剣士の身に何が起きていてるのでしょうか?この章では早速気になる「痣者」になると起きるメリットについて最初に紹介していきましょう!
身体能力の大幅な向上
「痣者」として覚醒すると瞬間的に身体能力が向上すると言います。これは『鬼滅の刃』の「全集中の呼吸」でも説かれていた内容ですが「痣者」として痣が発現している状態は「全集中の呼吸」を超えるポテンシャルを引き出すことが出来るため、本来ならば歯の立たない鬼の頸を斬り落とせたり、見えなかった剣線を読み取って回避したり出来るという描写が描かれていました。
特定の条件を満たすと浮かぶ模様
『鬼滅の刃』において「痣を発現した状態」のことを「痣者」と表現できる理由はその見た目に端を発しています。「痣者」は主に額や首筋に特徴的な痣が刺青のように文字通り浮かび上がりそうして一気に身体能力のリミッターが外れるのです。
痣を発現させるための2つの条件
「刀鍛冶の里」での交戦を経て「痣者」となった恋柱「甘露寺蜜璃」と霞柱の「時透無一郎」の証言によって痣が発現する条件がいくつか明らかになりました。その内容は「39度を超える体温の上昇」と「毎分200回を超える心拍数の上昇」です。また炭治郎も「熱がある時の方が調子がいいみたい」と感覚的ながら漏らすシーンも存在しています。体が温まると筋肉の反応速度が上がるのは事実ですので、そこから発想を得たものと考察できます。
痣者が一人現れると周りにも現れる
また、「痣者」はひとり覚醒すると周りの者たちも連鎖的に「痣者」に覚醒していくという言い伝えじみたジンクスも存在し、実際に『鬼滅の刃』劇中では主に鬼殺隊の柱たちを中心に「痣者」への覚醒が次々に見られました。これはおそらく、体温と心拍数が急激に上昇し筋力をフルに使わねばならないような強敵に遭遇する際に鬼殺隊が1対1ではなく複数人で連携して闘えるように備えていたこととも関係していると考えられます。
赫刀との関係
また、結果論的側面も強いですが『鬼滅の刃』最終盤では、「痣者」となった柱キャラクターたちが「赫刀」と呼ばれる「日輪刀」側の覚醒段階のような状態を引き出したことで更に戦力を増す描写が描かれていました。「痣者」となり鋭敏になった感覚で「日輪刀」が如何にして「赫刀」へと変じたのかを瞬時に察知し、仲間に広めることが出来たのも柱稽古によって「連携」を強めた鬼殺隊の強みといえます。
【鬼滅の刃】痣のリスクとは
『鬼滅の刃』における「痣者」はぱっと見は非常に有効で良いことづくめであるように見えたかもしれません。しかしながら「痣者」は「寿命が極端に短くなる」とも言われています。なぜ「痣者」は寿命が短くなってしまうのでしょうか?この章では『鬼滅の刃』の「痣者」のもつデメリットと悲しい宿命について紹介していきましょう!
発現条件がそもそも危険
先ほど「痣の発現」に必要な要素として「39度を超える体温の上昇」と「毎分200回を超える心拍数の上昇」というふたつのフィジカル面の条件を挙げました。しかし、想像しやすい事象ですがこのふたつというのはとてつもなく体力を使いますしそもそも人間の細胞の核が耐え切れる温度が42度とされていることなどを鑑みると、高温状態を維持しながら心肺に負荷を掛け続けるのは並大抵の剣士には意図的にやろうとしても出来ない領域になってきます。
25歳を迎える前に寿命で死ぬ
よしんばその条件を満たして痣が発現するまで闘い続けそして鬼に勝利したとしても、その結果「痣者」に待っているのは「25歳までの寿命」という短命の呪いのような悲惨な末路だというのです。生物は寿命のなかで細胞が再生出来る回数というのも決まっていると言います。
その生物学的な知識がなくとも鬼殺隊のまだ若く未来あるはずの剣士たちが「痣者になって鬼を殺し己も齢25を迎えるまでに死ぬか、今ここで大切な人々や自己を殺されるのを悔恨に塗れながら見ているか」という境地に何度も立たされていたことを鑑みるとこのジンクスのように語られる寿命の話がいかに酷か窺い知れるでしょう。
余談ながらこの「痣者は寿命が短くなる」という現象を科学的に説明できるもうひとつの切り口として心拍数と平均寿命の相関性を挙げることも出来ます。炭治郎も『鬼滅の刃』で「呼吸が使い切れていない、息が苦しい」「ヒノカミ神楽を使用すると胸が苦しい」と度々漏らしていましたがこの呼吸をすることは心拍数と密接な関係にあり、心拍数をあげればあげるほど「痣者」になる可能性が上がりますが一方で心肺へかかり続けた負荷は寿命の前借りという形で剣士たちの命を蝕んでいくのです。
25歳を超えても生きていた者もいる
その一方で『鬼滅の刃』の寿命に関する短命の呪いのようなジンクスには例外も存在します。それが『鬼滅の刃』劇中よりも過去の時間軸で「日の呼吸」を編み出した戦国時代の剣士「継国縁壱」です。「継国縁壱」は兄の「継国巌勝」とともに鬼殺隊の基盤を作った人物でもあり、継国縁壱は生まれつき「痣者」でしたが25歳の寿命のジンクスを超越してみせ一方で継国巌勝は自分が弟のようにはなれず25歳で死ぬのだという重圧に耐え切れず弟の剣の境地に至りたい一念で鬼となり「黒死牟」へと変貌するのでした。
【鬼滅の刃】痣を発現させた鬼殺隊士を紹介
この章ではそんな悲劇的な末路を約束されても「痣者」として鬼を倒し仲間を助けることを選らべ、またその「痣者」になる機会を奇しくも得てしまった鬼殺隊の剣士たちを紹介しましょう!
竃門炭治郎
『鬼滅の刃』で真っ先に「痣者」へと覚醒したのは主人公の「竈門炭治郎」です。元々父親が炭焼きの神事として行っていた「ヒノカミ神楽」を覚えていたことで図らずも「日の呼吸」へ至るための切っ掛けを得ていた炭治郎は父の呼吸法を真似ることで「日の呼吸」を体得し更に「上弦の鬼」である「堕姫」との交戦によって覚醒する形になりました。
霞柱・時透無一郎
鬼殺隊の霞柱に数えられている「時透無一郎」は元々天才的な剣術の才を持っている少年でしたが、「刀鍛冶の里」を襲撃され窒息寸前に追い込まれた末に痣が発言することになります。その後、最終決戦では自身のルーツにあたる黒死牟との死闘に臨むことになりました。
恋柱・甘露寺蜜璃
「恋柱」の甘露寺蜜璃は同時多発的ともいえますが鬼殺隊の柱のなかでは最速の痣の発現を果たした剣士となっています。霞柱の「時透無一郎」と同じく「上弦の鬼」を迎え討ちそのなかで能力を開花させました。
風柱・不死川実弥
鬼殺隊の風柱である「不死川実弥」が痣を発現させたのは「無限城」での出来事でした。弟の「不死川玄弥」や霞柱の「時透無一郎」が黒死牟との死闘で瀕死の重傷を負うなかで痣を発現しその後、最終決戦まで最前線で戦い続けました。
岩柱・悲鳴嶼行冥
鬼殺隊の岩柱「悲鳴嶼行冥」が痣を発現させたのも黒死牟戦でのことです。岩柱の「悲鳴嶼行冥」は鬼殺隊最強の剣士とも言われており、意図的に痣を発現する条件を自分で揃え自分のタイミングで発動する荒技を見せました。最終決戦の鬼舞辻無惨相手にもその卓越した精神力は健在で、鬼殺隊の剣士たちが痣を発現させる起点となりました。
水柱・富岡義勇
水柱の「富岡義勇」は炭治郎と共闘して「上弦の鬼」の「猗窩座」と死闘を繰り広げ致命傷にも思える一撃を受けた際に、精神的に吹っ切れたことで痣が発現しました。この猗窩座戦では炭治郎も「透き通った世界」という研ぎ澄まされた特殊な境地に至っており、痣の発現や「透き通った世界」に至るには死に瀕するような強敵との死線に置かれる必要があると考察できました。
蛇柱・伊黒小芭内
蛇柱の「伊黒小芭内」が発現したのは柱のなかでは最後のひとりで、それは最後の鬼である鬼舞辻無惨との決戦の最中でした。非常に緊迫した状態のなかで風柱である「不死川実弥」が痣を自己の意思で発現させたことに共鳴し発現しています。伊黒小芭内は更にその場で赫刀に変異させるなど柱たちの戦力を向上する切っ掛けを作りました。
禰豆子にも発現していた
鬼舞辻無惨に鬼にされてしまった「竈門禰󠄀豆子」は、度重なる闘いのなかで兄である炭治郎を護ろうとし劇的な変化を起こします。それが大人びた姿に藤のような文様の痣と片方だけの角を有した姿への変貌でした。これは所謂呼吸の使い手でいうところの痣の発現と言え、また痣者が呼吸の使い手でなければ出来ないとは明言されていないので禰󠄀豆子が痣者として覚醒したという可能性も十分にあります。もしそうであれば炭治郎が痣者として覚醒したのも禰󠄀豆子に呼応した可能性はあるでしょう。
黒死牟の痣の理由
「上弦の鬼」のなかでも格違いの強さを有している「黒死牟」は「上弦の壱」の位を持つ剣士のような立ち姿の鬼です。なんと「黒死牟」は先述の通り「継国縁壱」は兄である「継国巌勝」が痣者になった上で鬼化した姿であるため不滅の鬼の身でありながらも痣者としてのアドバンテージもほしいままにする反則級の能力の持ち主でした。
【鬼滅の刃】痣に対する世間での評判や人気
『鬼滅の刃』の「痣の発現」という設定要素はファンの間ではどのように受け止められていたのでしょうか?Twitterからいくつか感想を紹介してみましょう!
こちらの方は岩柱・悲鳴嶼行冥の痣が顔にあるのか、腕にあるのか気になっているようです。痣の位置がわかりにくいこともあり、どこにあるのか気になる方も多いようです。
こちらの方は柱2人が痣者化しても苦戦を強いられた黒死牟がどれほど強く凶悪であったかを考えて不味いと感じています。ここまで剣術の高みに至った黒死牟ですら無力感と惨めさを感じたという縁壱の実力などさまざまな感想が去来するシーンでもありました。
こちらの方はファンブックに載っていた書き下ろし漫画を読んで痣者の宿業をしみじみと感じ切なくなったと言います。炭治郎自身も自分が妹を遺して死ぬのだという自覚があったようでそういった細やかな心理描写が涙を誘います。
痣はリスクは大きいがその分の力を得られるものだった
『鬼滅の刃』の「痣者」という設定に関する解説はいかがでしたか?細やかな設定とダイナミックな展開、そして継がれていく想いなどハードな面も持つ『鬼滅の刃』の設定の裏にあるものを知ることでより深く物語が楽しめるかもしれません。
この記事のライター
卯龍
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