かぐや様は告らせたいの登場キャラ相関図を解明！関係性やあらすじも

「いかに相手側から告白を引き出し、自分優位で付き合うまでに持ちこむか」の駆け引きを描く『かぐや様は告らせたい』には、メインのほかにも多彩なキャラが登場してストーリーを盛り上げます。それら登場キャラたちの入り組んだ関係が本作の見どころの1つですが、その相関図について触れる前に、まずは本作の基礎情報を押さえておきましょう。

登場人物たちの相関図が興味深い『かぐや様は告らせたい』の作者は、赤坂アカです。赤坂氏は1988年生まれの男性で、出身は新潟県になります。本名は公表されていません。作画も手掛ける漫画家として本作を執筆しましたが、現在は画業からは引退し、原作者としてのみ活動しています。代表作には、本作のほかに『推しの子』があります。

『かぐや様は告らせたい』は、2015年から2022年まで「ミラクルジャンプ」「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた恋愛漫画です。サブタイトルとして、「天才たちの恋愛頭脳戦」という文句が添えられています。2020年には、第65回小学館漫画賞一般向け部門を受賞しました。単行本は全28巻が刊行されており、シリーズ累計発行部数は2200万部を超えています。2019年からはテレビアニメの放送が始まり、同年に実写映画も公開されています。

『かぐや様は告らせたい』は、名門高校に通う生徒たちの恋愛模様を描くコメディ作品です。四宮かぐやと白銀御行は、秀才たちが集う秀知院学園生徒会の副会長と会長という関係にあります。お互い惹かれ合っているものの、プライドにこだわるあまり「告白＝負け」という考えに陥り、どちらも素直に想いを打ち明け付き合うことができません。かくして相手から告白させるために、数々の権謀術数を駆使したバトルが繰り広げられる…というストーリーになっています。

多様なキャラたちの相関図が注目を集める『かぐや様は告らせたい』ですが、その中心に位置しているのが、主人公・四宮かぐやと白銀御行の2人です。まずはこのメインキャラの恋愛関係について整理しておきましょう。

登場人物の相関図が気になる『かぐや様は告らせたい』の物語は、上記のように四宮かぐやと白銀御行の恋愛関係を軸として展開します。お互いが相手に告白させようと、あの手この手の頭脳戦を繰り広げるのですが、基本的にはかぐやのペースで事が進むことが多くなっています。しかし、彼女は押しやアクシデントに弱いという弱点を抱えており、結局2人の関係はなかなか付き合うまでに至らないまま話が進みます。

『かぐや様は告らせたい』の相関図におけるかぐやと白銀の恋愛関係、原作の5巻では花火をめぐる話が展開します。夏休みに生徒会で花火見物に行くことになるのですが、かぐやだけは事情により家から出られません。何とか抜け出したかぐやを見つけた白銀は、彼女に花火を見せるべく奮闘します。そんな彼に見とれるかぐやは、自分の胸の高鳴りで花火の音も聞こえなくなってしまうのでした。

『かぐや様は告らせたい』の相関図について紹介していますが、続いては文化祭でのかぐやと白銀にまつわる展開です。ここにおいて2人の関係に、ようやく変化が生じます。強烈にアプローチし始めた白銀に対する恋愛感情を、かぐやは戸惑いつつもやっと認めるようになりました。さらに白銀の留学を知ったかぐやは、彼が用意した告白に笑顔で応え、その唇を奪うのでした。

文化祭でお互いの気持ちは伝わったかぐやと白銀ですが、きちんと告白して正式な恋人関係になったわけではありません。その中途半端な状態が、またしても事態をややこしくします。かぐやの様子の変化にとまどう白銀は、プレッシャーのあまり対応できなくなるのでした。そして迎えたクリスマスパーティーで、白銀はかぐやへのプレゼントを「彼女にふさわしくない」として、渡すのを拒みます。

しかし、かぐやは素の白銀が見たいと、そのプレゼントを強引に奪おうとします。破れた包みから出てきたのはけん玉でした。白銀は気落ちしますが、かぐやはまったく気にせず、「普通の恋人がクリスマスにするようなこと」がしたいと言います。そして2人は特別ロマンチックというわけでもないキスを交わし、ようやく素直な自分を見せ合えたのでした。

『かぐや様は告らせたい』のかぐやと白銀の相関図、続いての展開を紹介しましょう。冬休みに入り、かぐやと白銀はショッピングモールへデートにでかけます。途中生徒会メンバーに出くわすなどトラブルはあったものの、白銀の機転などでうまく2人きりになれました。そこでかぐやは白銀に告白をし、2人は晴れて正式な恋人関係となります。

告白も終わり、晴れて恋人として付き合うこととなったかぐやと白銀ですが、四宮家にもちあがったお家騒動のあおりで、かぐやが秀知院から姿を消す事態へ発展します。そして白銀の元に、かぐやから「四宮家再建のため政略結婚が必要で、会長と別れたい」との連絡が入りました。

上の騒動を受け、白銀は四宮家から手切れ金として10億円を受け取りました。しかし白銀は、その金を基にかぐや奪還作戦を敢行します。かぐやは彼女の持つ四宮家当主・雁庵の遺言書のせいでピンチに陥りますが、そこへ白銀がヘリコプターでさっそうと登場、見事救出に成功します。そして上空で告白を行い、2人は恋人に戻ったのでした。

その後白銀は、父の会社の再興のため海外へ旅立ちました。2人は遠距離恋愛となりますが、さまざまな手段で関係を深めていきます。そして秀知院の卒業式の日、帰国した白銀はかぐやの卒業を見届けると、自身もサプライズでみんなからの祝福を受け、物語はエンディングを迎えました。

『かぐや様は告らせたい』の登場人物相関図について紹介していますが、気になる関係のキャラはかぐやと白銀だけではありません。続いては、本作の裏主人公と言われる石上を巡る恋愛関係について見ていきましょう。

石上は体育祭で落ち込んでいた時なぐさめられたことで、つばめ先輩に恋愛感情を抱きます。文化祭でまったく無自覚な告白を行うと、意外にも脈ありな反応が返ってきました。そしてクリスマス、石上はつばめ先輩の家のゲストハウスに泊まった際、思い切って告白を行います。しかし、彼女はまだ石上を恋愛対象とみなしておらず、結局2人は付き合うことなく関係はそれ以上進展しないままでした。

『かぐや様は告らせたい』で、つばめ先輩とともに石上の相関図に関係してくるのが伊井野ミコです。2人は同じ生徒会の仲間ですが、性格が真逆のため最初はまったく折り合いませんでした。しかし、お互い陰で助け合うなどしているうちに、次第に関係が変化していきます。

『かぐや様は告らせたい』の石上に関する相関図を紹介しています。ミコは石上への想いを自覚し、彼がつばめ先輩に振られたことを機に積極的な行動に出始めます。石上も彼女を意識するようになり、2人の距離は縮んでいきますが、最終回までに正式に付き合うとまではいきませんでした。しかし物語の最後には、新たに生徒会トップとなった2人の間に、次の恋愛頭脳戦が展開されることが示唆されています。

『かぐや様は告らせたい』の人物相関図、続いてのキャラに移りましょう。田沼翼は本作で比較的序盤から登場し、準レギュラーとしての立ち位置を獲得したキャラです。そんな彼の恋愛関係などは、以下のようなものとなっています。

『かぐや様は告らせたい』の田沼翼の相関図に深く関わってくるのが、柏木渚です。最初田沼翼はクラスメイトの柏木に一方的な想いを寄せており、その恋愛相談を白銀相手にしていました。そして田沼は、白銀直伝の「壁ダァン」という技により、本来脈のなかった柏木と付き合うことに成功したのです。

田沼翼の人物相関図には、もう1人四条眞妃も関係してきます。四条眞妃は柏木・田沼と同じボランティア部所属で、柏木とは親友の関係となっています。しかし、彼女には親友には言えないある秘密がありました。

実は四条眞妃は、田沼翼のことが好きだったのです。しかし、完全なツンデレタイプである四条眞妃はその想いを告げられず、結局田沼と渚は付き合うこととなってしまいます。『かぐや様は告らせたい』作中では、2人のイチャイチャぶりを見せつけられつつも、けなげに翼の翻意を待ち続ける彼女の姿が描かれています。

『かぐや様は告らせたい』の田沼翼の相関図、最後は彼と柏木渚の顛末について紹介しておきましょう。渚は眞妃の隠していた気持ちを知り、翼と別れることにします。しかし、眞妃の気丈な言動に触れて思い直し、関係は元通りに…というところで、意外な事実が発覚しました。その事実とは、渚の妊娠（三か月）です。こうして田沼翼は、祖父から三代続けて17歳で父親となったのでした。

『かぐや様は告らせたい』の登場人物相関図について紹介していますが、ここまで見てきた以外にも、作中にはさまざまなキャラが登場しています。ここからは、そうした人気キャラたちの関係などについて紹介していきましょう。

『かぐや様は告らせたい』に登場するキャラ、まずは藤原千花です。彼女は本作のヒロインで、生徒会では書記という立場にあります。天真爛漫な性格で心根も優しい反面、天然で空気が読めず、自己中心的な言動も目立ちます。かぐやと白銀の恋愛バトルにおいては、無自覚なジョーカー的役割をこなしました。かぐやとは中等部以来の親友、白銀とは、彼の苦手分野克服の特訓に毎回付き合う関係となっています。

アイルランド人のクォーターである早坂愛は、四宮家の使用人で、かぐやの近侍を務めるキャラです。かぐやとは幼等部以来の付き合いで、主従の別はあってもお互い姉妹のような関係を築いています。かぐやにとっては数少ない素をさらけだせる相手であり、白銀との恋愛バトルにおいても、たびたび工作員として送り込んでいます。なお、かぐやに対してはいろいろ恋愛指南をしているものの、本人に誰かと付き合うなどの経験はありません。

『かぐや様は告らせたい』に登場する大仏（おさらぎ）こばちは、高等部1年の風紀委員です。元子役で、巨大な不透明眼鏡のせいで顔は判然としませんが、素顔は美人であると言われています。ミコとは小等部の頃からの親友で、彼女と石上とのいきさつもすべて見ています。彼女自身も石上に対し恋愛感情を抱いていますが、自ら身を引きました。一時はミコと険悪な関係になるものの、後に和解し、2人の仲を応援できるようになっています。

風野は高等部3年B組に籍を置く男子生徒で、ラグビー部部員です。筋肉への強いこだわりを特徴とします。体育祭では赤組応援団団長を務めており、石上は体育祭後も彼のことを、「団長」と呼んでいます。つばめと同学年で距離も近いことから、石上は2人を付き合う仲ではないかと疑っていましたが、実際付き合っていたのはこばちでした。しかし、ノリが合わないとの理由で結局別れ、その後彼はアイドルにのめり込んでいくこととなります。

『かぐや様は告らせたい』に登場する白銀圭は、白銀御行の妹で秀知院中等部2年です。性格はまっすぐで容姿も整っていることから、男女問わず同級生からの人気を集めています。白銀家は経済状態が思わしくないため、彼女も兄同様経済観念は発達しています。母親代わりでもある御行のことは「おにい」と呼んでおり、内心は慕っているものの、現在反抗期真っ盛りで表面的には対立しています。しかし、やはり兄の恋愛関係には興味津々なもようです。

白銀御行の父は、作品内では本名が明かされません。現在の職業は不定ですが、かつては工場を経営していた過去があります。工場を失った後は子供2人と安アパートに暮らしており、経済的に困窮状態にあります。作中でユーチューバーとして「借金5億円チャンネル」というチャンネルを開設すると、キャラクターとトーク力が評価され、収益化には成功しました。息子に対するかぐやの気持ちを見抜き応援していますが、彼女の方は彼を苦手に感じています。

早坂奈央は、『かぐや様は告らせたい』の登場人物相関図では早坂愛の母にあたります。かつては雲鷹の使用人でしたが、黄光のめぐらした計略により、彼との関係は破綻しました。かぐやの乳母も務めた女性で、彼女の三者面談には雁庵の名代という形で出席しています。かぐやが白銀の父にからかわれ翻弄されているのを見て面白がり、思い付きで彼も三者面談に同席させるなど、少々意地の悪い側面も持ちます。

四宮雁庵（がんあん）は、四宮かぐやの父にあたる人物です。四大財閥の1つである四宮グループの総帥で、京都の本邸で暮らしています。娘のかぐやとの関係は一見冷え切っており、少しの愛情も見せないことから早坂も彼を憎んでいますが、いずれはかぐやに会社を任せる気でいます。かつてはそのカリスマで四宮グループをまとめていましたが、物語終盤では弱り切った姿を見せ、それを四条グループに利用されたことで、四宮グループは崩壊の瀬戸際まで行きました。

『かぐや様は告らせたい』のその他登場キャラについて紹介していますが、続いては四宮名夜竹（なよたけ）です。本来の姓は「清水」になります。相関図で言えば、彼女はかぐやの実母であり、雁庵にとっては妾という関係にあたります。作中ではすでに故人で、回想でのみ登場しました。先天的な心臓の病のせいで一時雁庵の前から姿を消し、次に現れた時はかぐやをみごもった状態で、それを「あなたの子」と告げます。そしてかぐやの出産後、ひと月もせずにこの世を去りました。

藤原豊実は藤原家の長女で、千花にとっては姉にあたります。非常に豊かな胸の持ち主で、その大きさは同じく巨乳の千花を超えるほどです。ゆったりした喋り方と奔放な性格も特徴で、大学の授業を抜け出して体育祭の観戦に来た際は、かなり露出度の高い服を着ていました。またクリスマスパーティーの際には、ツリーと門松を融合させた異形の物体も制作しています。父親は「育成失敗」と告白していますが、当人に気にする様子はありません。

『かぐや様は告らせたい』の登場人物紹介、続いては藤原家の三女・萌葉（もえは）です。彼女は秀知院学園の中等部2年で、中等部生徒会副会長を務めています。千花、豊実の2人の姉同様エキセントリックな性向を持っており、同級生で仲の良い圭に対しては「一生地下牢に閉じ込めて可愛がりたい」、かぐやに対しては「食べちゃいたいランキング1位」などと発言しています。白銀に好意を持っていますが、彼の美点をきちんと理解しているということで、かぐやの憎しみは回避できました。

『かぐや様は告らせたい』の登場人物紹介、引き続き藤原家の一員です。藤原大地は豊実・千花・萌葉の父で、職業は政治家になります。妻が不在がちということもあり、主に三姉妹の面倒を見てきました。娘たちに対しては恋愛要素を含むサブカルチャー作品を規制するなど厳しい教育方針を採ってきましたが、それが裏目に出て、彼女らはそれぞれのマニアックな趣味へ走る結果となっています。とは言え基本的には、忙しい合間を見て娘の行事に参加するという、非常に愛情深い父親です。

『かぐや様は告らせたい』の登場キャラ紹介、最後も藤原家です。藤原万穂は大地の妻で、豊実・千花・萌葉の三姉妹にとっては母にあたります。外交官を務めており、世界を飛び回って家を空けることが多いため、育児に関しては基本的に夫に任せています。千花がマルチリンガルとして5か国語を操るのは、ひとえに彼女の指導のたまものです。体育祭には夫婦そろって出席しており、娘への愛情は確かなものと見られます。なお、娘らとは異なり、胸はいたって小さめとなっています。

ここまで『かぐや様は告らせたい』の登場人物相関図やキャラの紹介をしてきましたが、こうした多彩なキャラたちに対する世間の見方はどのようなものなのでしょうか。お気に入りのキャラやその理由など、詳しい印象が知りたいところですが、ここではそれについて見ていきましょう。

まず最初は、「かぐや様かわいい」「こじらせた優等生タイプのキャラが好き」という意見です。かぐやは育ちの影響もあり、偏った思考に陥りがちで他人の気持ちを読むのが苦手、しかも内心をさらけ出すことができないという少女です。そのため内面はこじれまくっていますが、ちゃんと努力家で心優しい面も持ち合わせています。これらの点すべて込みで、彼女が好きというファンは大勢います。

こちらのツイートでは、『かぐや様は告らせたい』の登場キャラについて「好き度」に応じた階級付けを試みています。早坂を頂点（ティア：超越）に、石上、眞妃がそれに続き（ティア：天空）、次に圭とミコ（ティア：菩薩）、そして白銀（ティア：瞑想）と来て、最後は「みんな」（ティア：好き）となっています。結局のところ、キャラの全員に好感を持っているということのようです。

『かぐや様は告らせたい』の登場キャラに対する印象調査、最後の意見を紹介しましょう。アニメ本編をすべて見終わった結果、全キャラ好きだけど中でも特に藤原と石上が気に入ったという告白です。藤原書記は本作のヒロインで、石上は裏主人公ですから、どちらも物語においては重要な立ち位置を占めています。登場頻度や見せ場も多く、ある意味主人公のかぐやや白銀以上に印象深いキャラとなっています。

『かぐや様は告らせたい』の登場キャラの相関図について紹介してきました。このように、本作には多彩なキャラが登場しており、それぞれの関係性も複雑な模様を描いています。中心にあるのはかぐやと白銀の恋愛関係ですが、ほかにも石上・つばめ先輩・ミコ、田沼翼・柏木渚・四条眞妃らの三角関係があり、さらにその周辺にもさまざまなつながりが形成されています。

かぐやと白銀が告白し合い、無事付き合うようになった物語の後半では、それら脇のキャラたちの成長ぶりなどもよりクローズアップされてきます。そうした展開を追うのも、間違いなく本作の楽しみの1つです。『かぐや様は告らせたい』の登場キャラについて興味が湧いたという方は、ぜひ原作やアニメ、実写映画などをチェックしてみてください。