【はじめの一歩】ユキは戦後編に登場するヒロイン！登場キャラとの関係は？

『はじめの一歩』の「戦後編」は、鴨川と猫田の青春時代を描いたエピソードです。ユキは「戦後編」のヒロインであり、拳闘生活をしていた二人の前に現われます。明るく癒やしの存在であるユキに、鴨川と猫田は惹かれていきます。鴨川と猫田に、ユキはどのように関わっていくのでしょうか。

『はじめの一歩』の「戦後編」でユキは登場します。「戦後編」は、一歩の師匠の鴨川源二と親友という関係の猫田銀八を中心に描かれたエピソードです。そして二人の前に、ヒロインのユキという凜とした美しい女性が現われます。そして鴨川、猫田、ユキの3人の共同生活が始まるのですが、ユキには秘密がありました。

『はじめの一歩』の作者は森川ジョージで、主人公がプロボクサーを目指す物語です。1989年から『週刊少年マガジン』にて、連載が開始されました。『はじめの一歩』に登場する多くの人物は、実在選手がモデルとなっています。19991年度には、「第15回講談社漫画賞少年部門」を受賞しています。『はじめの一歩』は2000年10月から2002年3月までアニメ第1期が放送され、その後第2期、第3期も放送されました。

『はじめの一歩』の主人公の幕ノ内一歩は、母子家庭で家は釣り船屋でした。いじめられっ子の一歩は、プロボクサーの鷹村守と出会い、鴨川ボクシングジムに入門します。一歩は過酷な練習にも耐え、ボクサーの才能を開花させていきます。一歩は周囲の人々の存在や、ライバル達との戦いによって人間としても成長していきます。そして努力が報われ、一歩はプロボクサーのテストに合格し、プロとして歩んでいきます。

ある日、鴨川と猫田の前にユキという女性が現われます。凜とした美しい女性のユキを、鴨川と猫田は気になっていました。そしてアメリカ兵に付きまとわれていたユキを助けたことにより、三人での共同生活が始まります。ユキ、鴨川、猫田の三人の関係について考察していきます。

戦後から2年が経ち、鴨川と猫田は野原にリングを作り上げ、「拳闘」をして日々のお金を稼いでいました。拳闘には元世界5位のアメリカ兵のアンダーソンも参加していました。アンダーソンは次々に日本人を倒し、拳闘後にお菓子をばら撒いていました。しかし一人だけお菓子を拾わない女性がおり、それがユキでした。そんなユキがアンダーソンに付きまとわれているのを鴨川と猫田は助けようとしますが、返り討ちに遭います。なんとかユキを助けた二人ですが、ユキは帰る家がなく、三人の共同生活が始まったのです。

『はじめの一歩』の「戦後編」ヒロインのユキには、秘密がありました。ユキは戦争中広島にいたため、被爆してしまい、原爆病にかかっていました。原爆病はやがて死に至ります。そんな病気を抱えているユキですが、明るさを失うことはありませんでした。そして鴨川と猫田にとって、ユキは癒やしの存在になっていたのです。そんなユキを鴨川は、尊敬していました。

原爆病を患っていたユキは、ひまわりが大好きでした。太陽に向かって真っ直ぐに花を咲かせるひまわりの姿は、病気になっても明るい心を失わず、病気に立ち向かうユキの強さと重なるものがあります。夏が終わり、ひまわりが下に向いているのを、ユキは寂しそうに眺めていました。そんなユキに猫田は「ユキには下を向いてほしくない」と言葉をかけるのです。

『はじめの一歩』のユキは、鴨川のことが好きでした。鴨川もユキを尊敬しており、好意を持っています。そしてユキの気持ちに気付いていました。しかし鴨川は不器用で、ユキに想いを伝えられません。猫田もユキの事が好きで、猫田はストレートにユキに想いを伝えます。猫田と親友という関係の鴨川は、複雑な心境でした。

『はじめの一歩』の猫田には、パンチドランカーの症状が出ており、それはだんだんと重くなっていました。パンチドランカーとは、頭部に強い衝撃を繰り返し受けることでなってしまう病気です。それでも猫田は、アンダーソンと戦う決意をします。鴨川も猫田がパンチドランカーだと気付いていました。猫田はアンダーソンとの試合を、鴨川には黙っていてほしいとユキに頼みます。試合は猫田が勝ちそうでしたが、猫田に発作が出てしまい、アンダーソンのパンチをまともに受けて選手生命を絶たれてしまいます。

親友という関係の猫田の仇を取るために、鴨川はアンダーソンと戦う決意をします。アンダーソンに勝つために、鴨川は毎日特訓をし、鉄拳を習得します。そしてアンダーソンも弱点を克服していました。しかしアンダーソンとの体格差と技術にはまだまだ及ばす、鴨川は苦戦します。鴨川が諦めかけた時、猫田とユキが駆けつけました。猫田からのアドバイスを受けて、鴨川がパンチを繰り出します。そしてアンダーソンの肋骨を粉砕しますが、鴨川も両拳にダメージを負い、拳闘ができなくなってしまいました。

『はじめの一歩』のアメリカ兵アンダーソンと戦い、勝利したものの鴨川と猫田の拳闘選手生命は絶たれてしまいました。猫田は旅立つ決意をし、三人の共同生活も終わりが近づいています。ユキはどんな道を選ぶのでしょうか。

『はじめの一歩』のアンダーソンとの激闘後、猫田は故郷へ戻り、療養することに決めました。鴨川はユキに猫田の側にいてやってほしいと伝え、ユキは猫田と一緒に故郷へ行く決意をします。猫田もユキの鴨川への想いに気付いており、鴨川と話すように促し、ユキは鴨川に自分の気持ちを伝えようとします。

『はじめの一歩』のユキは鴨川に自分の想いを伝えようとします。しかし鴨川は、自分が愛しているのは拳闘だけだと生涯拳闘宣言をし、ユキを突き放したのです。拳闘の魅力を語る鴨川に、ユキは何も言えなくなってしまいました。ユキは鴨川の想いを知り、猫田と共に旅立ちます。こうして三人の関係は終わったのです。

『はじめの一歩』のユキは猫田に付いて行きましたが、病気のため亡くなりました。鴨川はペンションを経営している猫田の元を訪れます。それはユキに鷹村が世界チャンピオンになったことを報告するためでした。鴨川はユキの仏壇に手を合わせます。鴨川と一緒に一歩も訪れていました。猫田はユキの写真に、鴨川の拳を受け継いだのは一歩だと伝えています。

『はじめの一歩』の「戦後編」のヒロインとして登場したユキは、ヒロインに相応しく、美しい芯の強い女性でした。ここからはアニメ『はじめの一歩』でユキを演じた声優の紹介をしていきます。

アニメ『はじめの一歩』のユキの声優は、折笠富美子さんです。折笠さんは女性役を演じる事が多い声優です。『金色のガッシュベル!!』のシェリー・ベルモンドや『BLEACH』の朽木ルキアなどの強い女性から、『黒子のバスケ』の桃井さつきのような可愛い女の子も演じることが多く、様々なタイプのキャラクターを演じています。折笠さんの声は可愛さの中に芯の強さも感じられ、ユキ役にぴったりです。

『はじめの一歩』の「戦後編」は、人気の高いエピソードです。「戦後編」のアニメ化を待っていた方は、多かったのではないでしょうか。アニメはクオリティが高く、「素晴らしい」、「良かった」という感想がたくさんありました。また声優の演技が良かったという声もありました。『はじめの一歩』の「戦後編」のヒロインである、ユキに対する意見を紹介していきます。

『はじめの一歩』の「戦後編」は、若かりし頃の鴨川と猫田の青春時代を描いたエピソードです。親友の二人の前にユキという女性が現われ、三人は三角関係になります。出会い、恋、友情、別れを描いた「戦後編」は、原作ファンからも人気の高いエピソードです。

『はじめの一歩』の「戦後編」が好きという方は、とても多かったです。猫田はユキのことが大好きでした。ユキは猫田に付いて行き、ユキが亡くなるまで二人は一緒にいました。ユキは鴨川が好きでしたが、猫田と幸せに暮らしたのではないでしょうか。

『はじめの一歩』に登場する女性は、魅力的な人物が多いです。一歩の母親は、女手一つで一歩を育てました。穏やかな性格ですが、一歩が殴られるところを見たくないため、一歩の試合を見ることはありませんでした。一歩のことをいつも心配している、優しい母親です。「戦後編」に登場したユキも、明るさと強さがある女性でした。

『はじめの一歩』の「戦後編」は、日本の敗戦後を舞台に、苦しくも強く生きた鴨川、猫田、ユキを中心に描かれています。鴨川、猫田の前にユキが現われ、運命が大きく動き出します。鴨川とユキは両思いでしたが、鴨川はユキを突き放し、ユキは猫田に付いていきます。ユキは原爆病にかかっており、鴨川と別れた後亡くなっています。鴨川と猫田は今でも親友です。そして二人の心の中には、ユキが生き続けています。