【はじめの一歩】よそ見は青木勝の必殺技!実際の試合で使用できるのかも調査
「よそ見」は『はじめの一歩』に登場する青木勝の必殺技です。青木は独特な戦法を用いるボクサーですが、その中でも「よそ見」は特に大胆な必殺技として知られています。本記事では『はじめの一歩』で「よそ見」が使用されたシーンや、実際の試合で使用できるのかを調査しました。
目次
【はじめの一歩】青木勝とは?
まずは『はじめの一歩』に登場する青木勝というキャラクタープロフィールを解説します。一歩たち鴨川ジムに所属する青木とはいったいどのような人物なのでしょうか。合わせて漫画『はじめの一歩』に関しても、その概要と簡単なあらすじを紹介していきます。
青木勝のプロフィール
青木勝(あおきまさる)は、『はじめの一歩』の世界で1971年9月9日生まれの日本ライト級ランカーのプロボクサーです。親友の木村達也をはじめ、幕之内一歩や鷹村守らと同じく鴨川ボクシングジムに所属しています。学生時代は不良仲間の木村とつるんで喧嘩ばかりしていましたが、鷹村に2度敗れてしまいます。鷹村に復讐すべく鴨川ジムに入りますが、ボクシングにのめり込み、徐々に鷹村を尊敬するまでになります。『はじめの一歩』ではムードメーカーとしても愛されているキャラです。
はじめの一歩の概要
『はじめの一歩』は1989年から『週刊少年マガジン』で連載されている、森川ジョージ氏原作の漫画作品です。幕之内一歩がボクシングと出会い成長し、同門や対戦相手との出会いを経て成長していく過程が描かれたボクシング漫画です。コミックスは138巻で累計1億部を超える超人気作品で、アニメシリーズは3度放映、OVAやゲームなども展開しています。『はじめの一歩』は主人公の一歩のみならず、他のキャラの勝敗もファンの話題になるほど作品全体が多くの人に愛されている作品です。
はじめの一歩のあらすじ
高校生の幕之内一歩はある日、ロードワーク中に通りかかったボクサーの鷹村守によっていじめから助けられます。そのことをきっかけに強くなることを志し、鷹村と同じ鴨川ジムに入ることを決めます。幼いころから家業の釣り船屋を手伝ってきたことで強い身体能力を持っていた一歩は、徐々にボクサーとしての頭角を現し、国内屈指のハードパンチャーにまで成長するのでした。『はじめの一歩』は幕之内一歩や鴨川ジムのボクサー、対戦相手たちの戦いと成長を描いた物語です。
【はじめの一歩】よそ見は青木勝の必殺技
続いては青木の放った謎の必殺技「よそ見」について詳しく見ていきます。いったいこの「よそ見」とはどのような戦法で、本当に試合で使われたのでしょうか。ここからは「よそ見」がどのような必殺技であったのか、『はじめの一歩』作中のシーンなどをもとに解説していきます。
青木勝のよそ見とは?
青木が使用した必殺技「よそ見」とは、その名の通り試合中によそ見をすることで相手の視線を逸らし、無防備になったところを攻撃するというものです。一瞬たりとも気の抜けない素早い攻防を繰り広げるボクシングにおいて、試合中に目線を逸らすという信じがたい行為ですが、突然面と向かった相手が目線を逸らすとついつられてしまうという人間の本能を利用した技となっています。
青木勝のよそ見の使用シーン
青木勝はライト級日本チャンピオンの今江克孝との試合で「よそ見」を使用しています。今江は対戦前、青木の戦法やスタイルをふざけていると批判し、カエルパンチなどの必殺技を封殺するべく真面目に対策していました。そこで青木は集中して相対する今江の顔を見つめ手を止めた後、おもむろに視線を逸らし、首ごと横に向けます。今江は本能的に青木の視線を追ってしまい隙だらけとなり、青木にダウンを奪われるのでした。このシーンでは今江だけでなく観客もつられて視線を逸らされています。
青木勝のよそ見は鷹村も使ったことがある?
試合は引き分けとなりベルトは奪えなかったものの、見事日本チャンプからダウンを奪った青木の「よそ見」でした。しかし、なんとこれに感化された鷹村が、この後の自分の試合で「よそ見」を使用しています。そのシーンはラリー・ベルナルドとの防衛戦です。鷹村は青木の「よそ見」をさらにアレンジしたとして、試合中に思いっきり真横を向く作戦に出ます。しかしこの戦法は無防備をさらけ出しただけに過ぎず、全く通用しませんでした。
【はじめの一歩】よそ見の戦法は実際の試合で使用できる?
青木が使った戦法「よそ見」は、果たして現実のボクシングで通用するのでしょうか。現実世界ではこれと似た技として、元世界チャンピオンの輪島功一さんが、「あっち向いてホイパンチ」をオリベイラ選手との防衛戦にて使用しています。作中では、この輪島功一さんを尊敬する青木ですが『はじめの一歩』で描かれたような「よそ見」の使い方は実際の試合で可能なのか考察します。
よそ見は実際の試合でも一回なら通用する?
実際にスパーリングで「よそ見」を試し、成功したボクサーの映像なども動画サイトでいくつか確認できます。相手がこの戦法を知らなければ、一回は通用する可能性があります。ただ実践では、例えば先述の輪島功一さんの場合は目線を逸らしながらもパンチを放っており、青木のようにしっかりと手を止めて横を向いてはいません。膠着した場面でなら通用するかもしれませんが、スピードが大幅に上がっている現代のボクシングで組み込むのは難しいのではないかと言われています。
よそ見を実際の試合で使うには失敗が怖すぎる?
また、青木のように首ごと大きく横を向いて「よそ見」をすると完全に無防備になってしまいます。実際に使ったにもかかわらず、もし相手がつられなかった場合、まともにパンチを受けることとなります。無防備な状態でパンチを受ければ、それがそのまま試合を決めるほどの致命傷になりかねません。したがって『はじめの一歩』のように、実際のボクシングの試合でこの戦法を必殺技として試すには、あまりにもリスキーであると考えられます。
よそ見で勝った場合には批判も殺到する?
また、「よそ見」が無事に成功し試合に勝った場合でも、ファンなどから批判を受けるかもしれません。戦法としてはかなりトリッキーですので、正統派のボクシングスタイルを支持する層からすると邪道に感じる可能性があります。たとえ試合に勝ったとしても、その戦い方を快く思わない人が批判の声を上げることも考えられます。
【はじめの一歩】青木勝のその他の必殺技
ここまで「よそ見」について詳しく紹介しましたが、青木勝は他にも様々な必殺技を持っています。ここからは『はじめの一歩』で青木が放ったユニークな戦法や必殺技について、一つずつ詳しく見ていきます。
必殺技①カエルパンチ
青木の代表的な必殺技と言えるのがカエルパンチです。こちらも元世界王者の輪島功一さんが使っていた技で、すばやくしゃがみ込んだあと飛び上がりながらアッパーを繰り出す破壊力の高い技です。人間の目は左右よりも縦方向への対応が弱いことから効きやすいと作中でも説明されています。しかし青木を研究しつくした今江にタイミングを計られてしまい、青木はカウンターをくらってしまいした。
必殺技②ダブルパンチ
右手と左手、両手から同時に繰り出すパンチです。変則的ですので相手は困惑しますが、威力は大きく落ちることが推察されます。青木はこれをスパーリングなどでも使用しています。また、青木との対戦前に今江はビデオでこのダブルパンチを確認しています。その対策としては冷静に片方だけにカウンターを決めればいいと断定し、特に問題視していませんでした。
必殺技③死んだふり
わざとダウンを取られ、ダメージを負っているふりをすることで相手を油断させる戦法です。青木は今江戦での序盤、パンチをもらいさも押されているような演技をし続けました。その演技力は味方ですら騙されるほどです。今江はここぞとばかりに3Rまで必死に打ち続けますが、ラウンド終了時にケロッとした表情で歩き出す青木を見て、大きく動揺します。相手を精神的にも身体的にも大きく疲労させられる青木の奇策です。
必殺技④きりもみコークスクリュー
きりもみコークスクリューも、今江が研究していた青木のビデオに映っていた必殺技です。普通のコークスクリューと異なり、青木は体を逆方向にひねります。腕と体が逆回転するので回転の意味がなくなってしまい、結局は通常のストレートと変わらないと今江は分析しています。今江の研究通り実践ではあまり効果がないのか、その後も作中で使われている描写はありませんでした。
【はじめの一歩】よそ見に対する世間での評判や人気
青木勝の「よそ見」は『はじめの一歩』の中でも印象深いシーンとして挙げているファンも多いようです。ギャグキャラとして描かれがちな青木ですが、彼の必殺技や戦法は理にかなっている点もあり、『はじめの一歩』の奥深さを感じるといった意見もSNSなどで見られます。
一歩や鷹村など数々のボクサーの試合が描かれた『はじめの一歩』の中で、青木・今江戦に感動を覚えるという意見も見られます。変則的な戦い方をする青木を、対戦前の今江は馬鹿にしていました。しかしラウンドを重ねるごとに今江が青木を尊敬していくようになるなど、熱い展開になっていくところが多くの『はじめの一歩』ファンに刺さったようです。
一方でパパイヤ戦のようにギャグ色が濃い試合もまた、『はじめの一歩』の魅力のようです。特に青木とパパイヤが試合中、同時によそ見をするシーンは多くのファンが『はじめの一歩』の爆笑シーンとして取り上げています。試合も泥仕合などと呼ばれ、青木は作中でもいじられがちなキャラですが、話題性は非常に高いようです。
【はじめの一歩】よそ見は青木勝の強い必殺技だった
『はじめの一歩』のムードメーカーであり努力家でもある青木勝は、数々のユニークな戦法、必殺技を有するキャラクターです。中でも「よそ見」は相手の本能に訴えかける技であり、日本チャンピオンですら惑わせることに成功しました。残念ながら青木はこの戦いで今江からベルトを奪うことは叶いませんでしたが、多くの『はじめの一歩』ファンは青木の泥臭い戦い方に感動を覚え、この試合を印象深いシーンとして語っています。
この記事のライター
PP西村
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