【犬夜叉】奈落の正体は?最強の敵?桔梗との関係や一派のメンバーも紹介
本記事では『犬夜叉』に登場する奈落の正体を徹底調査しました。奈落と桔梗の関係や彼の目的、最後までをネタバレ解説します。そして、一派のメンバーや奈落の形態について紹介するとともに、アニメ版『犬夜叉』で奈落役を演じた声優情報もまとめました。
目次
【犬夜叉】奈落とは?
『犬夜叉』に登場する悪役キャラの奈落(ならく)は、犬夜叉最強の敵とされています。奈落自身は、盗賊として恐れられる存在でした。彼は四魂の玉を手に入れるために、犬夜叉と桔梗の関係を終わらせます。それどころか、弥勒(みろく)の祖先へ風穴の呪をかけただけでなく珊瑚(さんご)の一族を襲い壊滅状態に追いやった極悪半妖怪です。中には、奈落をラスボスキャラとして捉える読者もいます。ここでは、奈落のプロフィールや犬夜叉のストーリーについて説明します。
奈落のプロフィール
- キャラクター名:奈落(ならく)
- 年齢:23歳(人間換算)
- 種別:半妖怪
- 本来の姿:鬼蜘蛛
- 武器:瘴気(しょうき)
- 分身(兄弟姉妹関係):7人※後ほど紹介
犬夜叉の概要
『犬夜叉』は、漫画家・高橋留美子(たかはし るみこ)によって描かれた作品です。1996年より2008年までの11年間、週刊少年サンデーに長期連載された人気漫画です。これまでに、コミックス全56巻既刊され、2020年時点で累計発行部数5000万部を突破しています。2023年漫画売上ランキングでは、数ある漫画の中で47位と犬夜叉の人気ぶりが分かります。
犬夜叉のあらすじ
あらゆる願いを叶えると言われる、四魂の玉を手に入れたい人間と妖怪との間で争いが続いていました。この争いの中、四魂の玉を守る巫女・桔梗と半妖怪の犬夜叉は互いに惹かれあいます。しかし互いを裏切り、犬夜叉は封印され桔梗は命を落としてしまうのです。その500年後、とある神社の娘・日暮かごめは神社の井戸から戦国時代にタイムスリップます。かごめの出現により、犬夜叉の封印が解かれました。そして、彼女から出てきた四魂の玉が砕けその欠片を集める旅に出る物語です。
【犬夜叉】奈落の正体や桔梗との関係
『犬夜叉』に登場する、最強の敵・奈落ですが読者の中には彼のファンが少なくありません。この2人は、元々思い合っていたのではないかと推測する読者もいます。はたして、奈落と桔梗はどのような関係だったのでしょうか。奈落と桔梗の関係と、奈落の正体について解説します。
奈落の正体
『犬夜叉』に登場する奈落の正体は「盗賊・鬼蜘蛛(おにぐも)」で元々は人間です。しかし、彼の持つ邪気は妖怪をも超えるものでした。ある日、全身にやけどを負った鬼蜘蛛は、桔梗の妹である楓の村にたどり着いたところを巫女だった桔梗に助けられます。次第に鬼蜘蛛は、悪党である自分を介抱してくれる桔梗に恋心を抱き始めました。しかし、鬼蜘蛛の体は、全身やけどによって自由がきかないせいで、桔梗への想いは次第に鬱屈したものへと変化します。
鬼蜘蛛が鬱屈したことにより、彼の持つ邪気も強烈なものとなって、数えきれないほどの妖怪を引き寄せました。そこで鬼蜘蛛は、自身の魂を妖怪に喰わせ、妖怪を受け入れることで動ける体を手に入れることに成功します。つまり、奈落の正体は、人間・鬼蜘蛛が無数の妖怪に魂を食わせて融合させた半妖怪なのです。そのため姿を変えることも可能であるとともに、感情は一つでなく融合された数の妖怪の分だけあるとも言われています。
奈落は犬夜叉と桔梗の仲違いの原因
犬夜叉と桔梗の関係が仲違いしたのは、最強の敵である奈落の企みが原因です。桔梗と半妖の犬夜叉は互いに惹かれ合う関係で、将来四魂の玉の力で犬夜叉を人間にし、ともに添い遂げることを誓っていました。そのことを知った奈落は、犬夜叉と桔梗に姿を変え2人を騙します。騙されたと知らないまま、犬夜叉が桔梗の村を襲い、桔梗は犬夜叉に矢を放ち封印したのです。こうして、2人は憎しみ合いながら別れてしまいました。
奈落の目的
『犬夜叉』のストーリーの中で、犬夜叉達の最強の敵である奈落の目的は四魂の玉とも受け取れますが、実は本当に欲しかったのは桔梗の心でした。奈落の正体は、人間であり半妖怪になった原因は桔梗への想いからです。奈落に変化してからは、鬼蜘蛛の桔梗に対する想いが邪魔で仕方ありません。そのため、ついには桔梗を自らの手で殺してしまいます。桔梗を殺したことでスッキリすると思いきや、奈落自身も桔梗の心を自分のものにしたかったのだと気付いたのです。
奈落は最強の敵でラスボス?
『犬夜叉』を読んでいるほとんどの読者が、最強の敵である奈落のことをラスボスと思っていました。しかし奈落が敗れた後、真のラスボスが姿を現します。それは、「四魂の玉」です。どのような願いも叶えてくれる宝玉ですが、この四魂の玉自体には自我があります。四魂の玉は、持ち主の願いを閉じ込めることで存在し続けることが可能になるのです。現に、奈落の強さを引き出していたのは四魂の玉でした。
四魂の玉は、存在し続けるため「真の願い」は叶えず、持ち主が願いを叶えようとするための欲望を掻き立てます。奈落が敗れた後、持ち主がいなくなった四魂の玉は、かごめを利用しようとしますが思い通りにはいきません。四魂の玉の性質を知るかごめが正しい願いとして、「四魂の玉の消滅」という趣旨の願いを口にし、真のラスボスである四魂の玉は消失しました。
奈落の最後はどうなった?
『犬夜叉』の完結編で最終的に、奈落は四魂の玉に魂を喰わせる判断をしました。巨大化した奈落は、体が崩れながらも、強力な瘴気を放ち村を襲います。そこへ、かごめが隙を見て矢を射ろうとしますが、奈落の妖力で思い通りにいきません。犬夜叉達は、奈落の体内から出て攻撃を続けます。一瞬、かごめは四魂の玉が見え、かごめが放った矢が四魂の玉を貫き奈落の本音が漏れます。
最後は首だけになった奈落は、四魂の玉が一番の願いを叶えることなく存在し続けることを望ませたと話し消滅しました。奈落の最期は、最強の悪役と言われながらも、桔梗に対する想いが描かれた切ない回だったと呟く読者もいました。
【犬夜叉】奈落一派のメンバー
『犬夜叉』の悪役キャラである奈落は、姿を変えるだけでなく分身を誕生させました。奈落から誕生した分身は7人で、兄弟姉妹関係にあり性別も違います。ここでは、奈落一派のメンバー7人の分身について紹介します。
奈落一派のメンバー①神無
『犬夜叉』コミックス15巻で登場する最初のメンバーは、長女・神無は少女のような見た目と白髪が特徴のキャラクターです。彼女は奈落の「無」をつかさどる分身とされ、妖力や特有の臭いはありません。体が弱い神無ですが、彼女が抱えている鏡は死鏡と言い、戦いの際には「鏡の妖(あやかし)」を解き放ち相手の能力を吸収して跳ね返す力があります。一部の読者は、神無の容姿から次女と思っている人もいるようです。
奈落一派のメンバー②神楽
奈落の分身2人目のメンバーは、次女・神楽(かぐら)はコミックス15巻で初登場する「風」の分身です。長女よりも大人っぽい容姿が特徴で、『風』の分身ともあって奈落に縛られることを嫌がっています。神楽は悪役ですが、人気の高いキャラクターとして多くのファンがいます。
奈落一派のメンバー③悟心鬼
悟心鬼(ごしんき)は、奈落の3人目のメンバーで長男に当たります。『犬夜叉』コミックス16巻で初登場する妖怪です。読者の間で、年齢は0歳との噂もあります。悟心鬼は名前に「心」がついているように、相手の心を読むことができます。そのため相手が攻撃しようとしても、悟心鬼に心を読まれてしまうため、犬夜叉達も彼との戦いには苦戦を強いられました。
奈落一派のメンバー④影郎丸・獣郎丸
犬夜叉にとって最強の敵である奈落は、双子の分身も誕生させています。その双子が次男・影郎丸(かげろうまる)と三男・獣郎丸(じゅうろうまる)です。次男・影郎丸は体が小さくカマキリのような虫の容姿をし、獣郎丸を操ります。一方、獣郎丸は言葉を一切発することなく影郎丸の指示しか聞きません。
また名前のように強暴で、壺で生まれた瞬間から偽物の奈落の首を斬り落としています。 戦う時は、双子の特性を生かし2人で連携して攻撃を仕掛けます。この攻撃が、鋼牙(こうが)を苦しませました。
奈落一派のメンバー⑤白童子
四男・白童子(はくどうし)は、奈落が生み出した分身で赤子の片割れです。白髪で中性的な容姿が可愛いという声もあります。その可愛さとは反対に、白童子の性格は最強とも言われる奈落よりも冷酷と言われていました。また、片割れである赤子に心臓があるのに対して、白童子には心臓がないため、奈落と同じような不死能力を持っています。
奈落一派のメンバー⑥夢幻の白夜
犬夜叉達の最強の敵である奈落の分身の末子は、五男の夢幻の白夜です。背中には大きな刀を背負い、長い黒髪で切れ長の目が特徴の美男子です。背中の大きな刀には刀身彼がないものの、妖力を写し取る力がありました。妖力のある彼が、積極的に戦うことはありません。その代わりに、犬夜叉や殺生丸の様子を観察し逐一奈落に報告し、奈落に変わって戦うための対策を考え実行していました。
【犬夜叉】奈落の形態
ここまでで『犬夜叉』に登場する奈落の正体は、無数の妖怪の融合体で容姿を自由に変化させることや分身を誕生させることが可能であることが分かりました。ここからは、最強の敵である奈落の形態について説明します。
奈落の形態①変化していない時
奈落が変化していない時の姿は、狒々の面と皮を被り素顔を見せません。『犬夜叉』コミックス6巻~9巻で登場します。
奈落の形態②第二形態
『犬夜叉』コミックス9巻~28巻で登場するのは、奈落の第二形態です。彼は人見蔭刀を乗っ取った姿です。城主でもあり、『犬夜叉』の奈落と言えば第二形態を思い浮かべる読者が多くいます。
奈落の形態③第三形態
奈落の第三形態は、分身の赤子を誕生させた後の姿です。『犬夜叉』コミックス29~54巻に登場します。全身に鎧をまとい、胸の中央には目があり尻尾もあり異様な姿です。奈落が最強と言われ始めた形態です。
奈落の形態④第四形態
奈落の第四形態は真っ黒で巨大な蜘蛛です。『犬夜叉』コミックス54巻~56巻に登場します。
奈落の形態⑤最終形態
奈落の最終形態は、下半身は無く不気味な姿を現し動くことができません。しかし瘴気を自在に操り、攻撃されても四魂の玉があるため再生するのが特徴です。『犬夜叉』コミック56巻に登場します。
【犬夜叉】奈落の声優
『犬夜叉』登場する最強の敵・奈落は2人の声優が担当しました。ここでは、2人の声優について紹介します。
奈落の声優(鬼蜘蛛)
奈落の声優1人目は、鬼蜘蛛を担当した声優・家中宏(やなか ひろし)です。1980年にデビュー以降、数多くの作品に出演しています。彼が出演する作品は、ヒットした作品が多くあり出演作品とキャラクターが分かると多くの人はピンとくることが多い人気声優です。
家中宏のプロフィール
- 名前:家中 宏(やなか ひろし)
- 生年月日:1958年3月10日
- 出身地:東京
- 職業:声優、俳優、ナレーター
アニメから映画の吹き替えまで多岐にわたり、活躍する声優です。彼自身について、多くは語られていません。しかしアニメや映画好きの人が、家中宏が声優だと分かると「安心する声」と呟く人も多くいます。
家中宏の主な出演作品
- こちら葛飾区亀有公園前派出所/本田速人
- はじめの一歩/玉置
- スティッチ/ハムスターヴィール博士
- ハイキュー!!TO THE TOP/雲雀田吹
- 転生したらスライムだった/エドモン
声優・家中宏は、劇団青年座に所属し俳優を務めながら声優をしています。声優デビューは1986年テレビアニメ『マシンロボ クロノスの大逆襲』タフトレーター役でした。これまでに、数多くの作品に出演する中でジョン・キューザックの吹き替えと言えば家中宏として多くの人に知られています。
奈落の声優(人見蔭刀)
『犬夜叉』奈落の声優2人目は、森川智之(もりかわ としゆき)です。彼の低く響く声質から、アニメだけでなくハリウッドの人気俳優を担当する事でも有名で女性に人気の声優でもあります。
森川智之のプロフィール
- 名前:森川 智之(もりかわ としゆき)
- 愛称:モリモリ、帝王
- 生年月日:1967年1月26日
- 出身地:神奈川県
- 職業:声優、歌手、タレント
『犬夜叉』に登場する最強悪役キャラの声優を務める森川智之は、小学生の時に体を鍛えることに目覚め、中学校ではテニスをしていました。将来は体育教師になることを夢見ていましたが、アメリカンフットボール中の大怪我で断念します。それでも、スポーツに関わる仕事をしたいという思いと友人の勧めもあり、アナウンサーを目指しました。いざアナウンスの学校のパンフレットを手に取ると、声優部の方が楽しそうだと感じたことがキッカケで声優に転身しました。
森川智之の主な出演作品
- 美少女戦士セーラームーンS/風間ユウ
- 金田一少年の事件簿/明智健吾
- キャシャーンSins/ディオ
- キングダム/李牧
- 鬼滅の刃/産屋敷耀哉
森川智之の声優デビューは、1987年に外国人向け日本語教材のナレーションでした。デビュー当初より、ナレーションや映画の吹き替えを担当し、数多くの作品に出演しています。2016年には『クレヨンしんちゃん』の父・野原ひろし役である藤原啓治(ふじわら けいじ)の代役を務めたことでも有名です。残念ながら声優・藤原啓治の復帰叶わず、森川智之が引き継ぐ形となり、現在も活躍する人気声優です。
【犬夜叉】奈落に対する世間での評判や人気
『犬夜叉』で最強の敵とも言われた奈落ですが、元々は人間です。奈落の正体は鬼蜘蛛に集まった無数の妖怪達の融合体のため、人間の頃の心や思いが見え隠れするシーンもありました。奈落のファンは、彼の正体や性格までを知り尽くしていることが多いためストーリーには描かれていない感情が読めていることがうかがえます。
アニメ『犬夜叉』の放送が終了して10年以上たった今も尚、「犬夜叉」と聞くともう一度見たくなるファンが多く人気だったことがうかがえます。中でも最強と言われた奈落は、実力があり犬夜叉も倒せるはずでした。しかし、何故か倒さずに逃げるシーンが多くあることから「ヘタレキャラ」と呼ばれ多くのファンに親しまれています。
『犬夜叉』の連載やアニメの放送を子供の頃に初めて見て、映像やイラストに衝撃を受けたファンもいます。しかし何年後かの再放送などを見た時は、子供の頃とは視点が違うため、以前は恐ろしいと感じたキャラを深読みすることで推しキャラへと変化していく人達もいます。
【犬夜叉】奈落の正体は鬼蜘蛛だった
『犬夜叉』最強の敵と言われた奈落の正体は、鬼蜘蛛の放つ強烈な邪気によって来た妖怪の融合体です。そのため、姿を自由に変えることができ、犬夜叉と桔梗の仲違いをさせて関係を断たせました。性格も融合された妖怪の分だけありますが、奈落が犬夜叉達に敗れた際には「本当の目的は桔梗だった」と発言しています。人間であった頃の、鬼蜘蛛の桔梗への気持ちが最後まで残っていた切ない最期でした。最強と言われた奈落の心を読みつつ、『犬夜叉』をチェックしてみて下さい。
この記事のライター
ONIYOME
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