【犬夜叉】神楽はツンデレキャラ?その正体とは?殺生丸との関係や最期も
神楽は漫画「犬夜叉」に登場するキャラクターの一人です。主人公・犬夜叉達と敵対する「奈落一派」の一人で、女性の姿をした妖怪です。神楽の正体や能力、一派の仲間である奈落や、殺生丸との関係性、アニメで彼女を演じた声優などについて、それぞれ詳しく見ていきます。
目次
【犬夜叉】神楽はツンデレキャラ?
神楽は「犬夜叉」に登場するキャラクターの一人です。主人公・犬夜叉達の敵である奈落の味方として登場する女性で、風を操る妖怪として活躍します。まずは神楽のプロフィールや、「犬夜叉」の作品概要について詳しく見ていきます。
神楽のプロフィール
- 所属:奈落一派
- 年齢:人間換算で17歳
- 家族での順列:次女
- 能力:風を操る
神楽の正体は宿敵・奈落が生み出した分身の一人で、「風」を操る力を持った美女です。非常に勝気な性格で、「風」を元に生み出されていることから、自由になりたいという強い気持ちを抱いています。奈落が生み出した分身の中では、作中最初に登場したキャラクターで、その自由を求める性格から奈落との相性は非常に悪く、一派の中でも特に忠誠心の薄い妖怪です。
神楽の性格は?ツンデレ?
神楽は自身を生み出した奈落への忠誠心をほとんど持っておらず、自身が自由になることを求めて活動しています。非常に強気かつ高圧的な性格の女性ですが、一方で自身が心を許した相手には優しい一面をのぞかせるなど、いわゆる「ツンデレ」な面も持ち合わせています。登場初期こそ敵らしい残虐な一面が覗いていたものの、作中で犬夜叉達と交流を続けるうちに、その性格にも変化がもたらされていきます。
犬夜叉の概要
「犬夜叉」は「週刊少年サンデー」にて1996年から連載された、高橋留美子さんによる少年漫画です。戦国時代へとタイムスリップしてしまったヒロインと、彼女が出会った半妖・犬夜叉を中心に、妖怪達との激闘やキャラクター達の恋模様が描かれていきます。2020年9月時点でコミックスの累計発行部数は5000万部を突破しており、平成13年度の「小学館漫画賞」を受賞している人気作品です。
犬夜叉のあらすじ
15歳の誕生日を迎えた神社の娘・日暮かごめは、神社にある古びた井戸を通じて戦国時代へとタイムスリップしてしまいます。戦国時代ではあらゆる願いを叶える宝玉・四魂の玉を巡り、人間と妖怪による戦乱が繰り広げられていました。かごめは蘇った半妖の青年・犬夜叉と共に、宝玉を巡る戦いへと巻き込まれていきます。
【犬夜叉】神楽の正体や目的
神楽は美しい女性でありながら、主人公・犬夜叉達の敵として劇中に登場します。その正体は犬夜叉らの宿敵・奈落とも密接な繋がりがあり、非常に複雑な目的、背景を持ったキャラクターです。ここからは神楽の正体や、劇中で彼女が活動する目的について見ていきます。
神楽の正体や奈落との関係
神楽の正体は「犬夜叉」における宿敵・奈落が生み出した分身の一人で、一家の中では次女にあたる人物です。奈落は四魂の玉を奪うための協力者として様々な分身を生み出しましたが、一方で分身達の中には奈落を慕っていないものも多く、神楽は特に奈落に反抗的な態度をとっていました。一方、奈落が神楽の心臓を掴んでいるため、神楽自身はどれだけ傷付いても死ぬことはなく、奈落のおかげで不死身の肉体を持っているとも言えます。
神楽の目的
神楽は奈落一家として活動はしているものの、実際は奈落の元を離れ、自由になりたいという思いを抱いていました。しかし、奈落に心臓を握られているため反抗することができず、嫌々ながらに命令に従っていたのです。神楽は奈落の指示を受けて動く一方で、ひそかに心臓奪還を狙い続けていました。
神楽の技
神楽は武器として扇を振るいますが、これ自体には直接的な攻撃力はなく、その扇によって生み出される「風」を操ることで、様々な効果を発揮します。ここからは劇中で神楽が見せた技の数々について、詳しく見ていきます。
神楽の技①竜蛇の舞
周囲の風を操ることで無数の「竜巻」を生み出し、その鋭利な先端を使って相手を串刺しにする技です。風で相手を切り裂くことはもちろん、風の中に自身の身を隠したり、風に刃や骨といった固形物を混ぜることで威力を強化することも可能です。
神楽の技②風刃の舞
周囲の風に妖力を込めることで三日月状の刃を生成し、相手を攻撃する技です。神楽が用いる中でも非常にオーソドックスな技の一つで、一回に複数の刃を生み出すことができ、高い切れ味を誇るなど、非常に使い勝手の良い技となっています。
神楽の技③屍舞
風を操ることによって死体を操る技です。複数の死体を同時に操ることで自身の手駒として利用することができ、同時に自身も他の技を使って戦うことができるなど、非常に応用が利く技となっています。
【犬夜叉】神楽と殺生丸との関係や最期
「犬夜叉」の劇中にて、神楽は自身の自由を求め、様々な場面で暗躍しました。ここからは劇中で神楽とも深い関係にあった殺生丸との出会いや、彼女の最期のシーンについて詳しく見ていきます。
殺生丸を利用しようと近づく神楽
神楽は自身の心臓を縛り続ける奈落を何とか倒そうと試みますが、強大な力を持つ奈落には到底勝てないことを悟ります。このため、神楽は自分だけの力ではなく、犬夜叉や殺生丸の力を利用し、彼らに奈落を倒させるように仕向けることを思いつき、行動を開始します。神楽は奈落一派でありながら、奈落が戦う上で不利になる情報を犬夜叉達に伝えるなど、スパイのような立ち位置として活動し続けます。
神楽は殺生丸に惹かれていく
当初は犬夜叉達を自身の目的のために利用しようと考えていた神楽でしたが、そんな彼女のことを殺生丸は警戒し、当初は口も利かない関係でした。しかし、交流を続けるうちに徐々に会話を交わすようになり、互いに助言をしあうような仲に発展していきます。神楽もツンデレな性格故に素直になれない一方で、自身を助けてくれる殺生丸に惹かれていきます。
神楽とりんの関係
殺生丸は犬夜叉との激闘によって深手を負ってしまいますが、人間の少女・りんによって介抱され、一命を取り留めます。当初は苛烈な性格の殺生丸でしたが、りんとの交流を経て、優しい心を持つことができました。神楽にとってりんは言わば「恋敵」とも呼べる関係性ですが、殺生丸にとってはどちらも非常に重要な関係性を持つ女性となっています。
神楽の最期や死亡シーン
神楽は殺生丸達と交流を重ねるうち、ついに奈落一派から完全に離反することを決意します。しかし、これを察した奈落の手によって、一時は心臓を元に戻されるものの、そのまま心臓を触手で貫かれ致命傷を負ってしまいます。なんとか逃走に成功した神楽でしたが、瀕死の中、彼女の危機を察して駆けつけた殺生丸と出会い、最期は彼に出会えたことを喜びながら「風」となって消えてしまいます。
神楽の最期はアニメと漫画で違う?
神楽はアニメ版の「犬夜叉」にも登場しており、最期を愛する殺生丸によって見届けられるという点は原作と変わりません。しかし、心臓に致命傷を負ってから殺生丸と出会うまでがアニメ版だと他のエピソードが割り込まずに描かれており、彼女の最期のシーンへの繋がりがより明白になっています。
【犬夜叉】神楽の声優
「犬夜叉」は2000年よりアニメ放映が開始されており、さらに2009年には「完結編」と称された続編も作成されました。アニメ版でも神楽のバトルシーンや殺生丸との出会い、そして最期はしっかりと描かれています。ここからはアニメ版「犬夜叉」で神楽を演じた声優について、詳しく見ていきます。
神楽の声優は「大神いずみ」
アニメ版「犬夜叉」において神楽を演じたのは、フリーアナウンサーやタレントとして活躍する大神いずみさんです。大神いずみは1999年にフリーに転向し、声優として活動を開始しました。
大神いずみのプロフィール
- 出身地:福岡県福岡市
- 生年月日:1969年6月10日
- 血液型:B型
- 最終学歴:フェリス女学院大学文学部英米文学科卒業
- 配偶者:元木大介
大神いずみさんは1992年にアナウンサーとして日本テレビに入社し、活躍していました。バラエティ番組を中心にアナウンサーとして活動していましたが、フリーになってからはアニメやテレビドラマ、映画といった場面でも声優として活躍するようになります。
大神いずみの主な出演作品
大神いずみさんは声優として活躍していた時期は短いものの、様々な作品に参加しています。特撮の「燃えろ!!ロボコン」ではロボプルの声を担当しており、自身もアナウンサー役として出演しました。アニメ作品の出演はそこまで多くないため、大神いずみさんにとって神楽が声優として演じた代表的なアニメキャラクターとなっています。
【犬夜叉】神楽に対する世間での評判や人気
神楽は奈落一派でありながら、利用するために近付いた殺生丸に恋心を抱くという、実に複雑な立ち位置のキャラクターです。ツンデレな一面を見せつつも恋する相手を思い続ける彼女と、その恋が叶わないという悲劇の最期に思いを馳せるファンは少なくはありません。また、りんと神楽という二人の女性に対して、殺生丸がどういった感情を抱いていたのか、という点についてもファンは様々な考察をしています。
神楽の最期は「犬夜叉」の中でも屈指の悲痛なシーンとして、多くのファンの心を揺れ動かしています。自由を求める中で「恋心」という人間臭い感情を抱くことができた神楽の成長と、それが無残にも引き裂かれたその衝撃的な最後に、涙するファンも少なくはありません。また、彼女への所業がより一層、宿敵である奈落の極悪非道ぶりを際立たせる要因にもなっているようです。
殺生丸はりんと触れ合う事によって優しい心を手に入れることができましたが、同時に神楽との触れ合いも彼が成長した一因となっていると考えているファンもいるようです。元々は敵同士であるはずの神楽が、知らず知らずのうちに殺生丸と信頼関係を築き、互いに心を許していたことが、その後の殺生丸の言葉や態度にも明白に表れています。後の戦いの中で神楽をバカにされたことで殺生丸が激動するシーンが描かれるなど、二人の信頼関係の強さがうかがえます。
【犬夜叉】神楽はツンデレキャラだった
神楽は奈落の分身という正体を持った敵でありながら、自身の目的のために暗躍し、そして殺生丸との恋心の狭間で揺れ動く、ツンデレな一面を持つキャラクターでした。敵でありながらも誰かに恋をするという「自由」を求め、最期は儚く散ってしまった彼女の姿は、「犬夜叉」の読者、視聴者を強く惹きつけています。
この記事のライター
創也慎介
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