【銀魂】ジャスタウェイの正体やその真相は？登場回やモデルも考察！

「銀魂」においてそれ以上でもそれ以下でも、ましてはそれ以外の何物でもないと言われるジャスタウェイ。そんなジャスタウェイとはいったい何なのか、その正体や真相を確認していきましょう。

ジャスタウェイは漫画『銀魂』に登場している物であり、名前はありますがキャラクターではなく、工場で製造される爆弾です。しかし、その後は爆弾以外の物として登場したこともあり、ジャスタウェイの頭と胴体と腕があればジャスタウェイと呼ばれる物になっています。そのため、その正体や真相についてよくわからないという人が多いのです。

『銀魂』は2004年から週刊少年ジャンプに連載された漫画です。江戸末期に天人と呼ばれる宇宙人が襲来したことで侍の時代が終わり、天人が蔓延るようになった世界で、侍の魂を持った坂田銀時が万事屋を開く中で、仲間たちと起こる騒動や戦いを描いていきます。普段はギャグ満載のストーリーですが、時折挟まれるシリアスな戦いはジャンプらしいバトル展開も楽しめるもので、その両方が人気となっています。

「銀魂」はアニメが2006年から2018年にかけて放送されています。また、映画としてはアニメの劇場版が三作品、実写映画が二作品公開されています。いずれのメディアでも原作漫画で描かれたパロディをそのままやったり、アニメ・実写らしさのあるオリジナル要素を交えながら「銀魂」を広く知られるきっかけになりました。

冒頭の説明だけではジャスタウェイの正体がいまいちわからなかったと思います。それではジャスタウェイの正体はずばり何なのでしょうか？

ジャスタウェイの正体については作中において、最初の項目で書いたように「ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何者でもないそれ以上でもそれ​以下でもない」と説明されています。つまり、言葉の意味をそのまま取ればジャスタウェイの正体は「ジャスタウェイ」であると説明できます。

しかし、上記の説明はジャスタウェイを製造している真相を隠すための言い訳に過ぎませんでした。ジャスタウェイの本当の正体はその形からは想像できないような高威力の小型爆弾だったのです。反政府勢力を扇動する企業によって制作されたものであり、攘夷志士を始めとするテロリストが武器として使うために製造していました。

そんなジャスタウェイを製造していたのは「マムシ工業」と呼ばれる工場であり、頭と胴体を作った後、組み立てて腕を付ければ完成というシンプルな製造工程でした。そんなジャスタウェイの製造を取り仕切っていたのは「マムシの蛮蔵」と呼ばれる男で、ジャスタウェイの開発もこの男がしています。

マムシの蛮蔵とは「マムシ工業」の工場長で、職のない浪人たちを雇っては自身の工場で働かせる人情派の男です。しかし、その正体は幕府に恨みをテロリストであり、爆弾のジャスタウェイの正体を隠しながら製造させ、雇った浪人の中から同士を見つけて復讐を目論んでいました。その昔は幕府に仕える立場でしたが、リストラされたことで自分の息子がグレてしまい、それから幕府を恨むようになりました。

ジャスタウェイは爆弾として登場した回以外にも様々な回でちょこっと出演しています。ここではジャスタウェイの登場回を一覧で紹介します。

記念すべきジャスタウェイ登場1回目は先ほどから紹介しているようにマムシ工業で製造される爆弾として製造されていた回です。記憶喪失となった銀時と近藤、潜入捜査中の山崎はマムシの蛮蔵によってジャスタウェイを製造させられており、その際に山崎がマムシに質問すると、ジャスタウェイはジャスタウェイであるという回答を返されています。また、銀時はジャスタウェイの製造がスムーズであったことから「次期工場長候補」と言われました。

しかし、先に紹介した通り、ジャスタウェイの正体は爆弾であり、その真相を銀時たちが知ってしまったことで騒動に巻き込まれてしまいます。ジャスタウェイがメインと言ってもいい回であり、その造形が印象に残ったという人が多くいました。

事故の影響から記憶喪失になった銀時は万事屋の解散を宣言して、江戸の町から離れることになります。大破した万事屋で神楽が燻る中、新八は銀時を探すことを諦めずに神楽を誘って捜索を始めます。一方その頃、噂があったマムシ工業に潜入捜査をしていた山崎はジャスタウェイと呼ばれる物を凄まじい動きで製造する銀時と、ついでに近藤と出会います。

新たな人生を生き生きと過ごす銀時でしたが、その時、製造していたジャスタウェイが爆発したことで事態は大きく動き出します。そして、銀時の行方を探していた新八と神楽もマムシ工業にやって来て……？

ジャスタウェイ登場2回目は銀時と服部がジャンプを取り合う回です。二人に直接関わるわけではありませんが、土方が「マムシ運送」のトラックを見かけたことでマムシの残党がいることを懸念し、そのイメージとしてマムシとジャスタウェイが描かれました。この時点でのジャスタウェイはまだ爆弾という危険物の認識をされていたようです。

大晦日の夜、銀時がコンビニで年末のジャンプ合併号を手に取ろうとすると、同時に服部が手を伸ばしていました。最後の一冊であったことからお互いに譲れないと言い合いますが、二人がそれぞれ出したお金は足りず、結局は二人の代金を合わせてジャンプを購入します。しかし、今度はどちらが先に読むかで言い合いになり、煩悩にまみれた泥沼の戦いが始まってしまいます。

ジャスタウェイ登場3回目は坂本辰馬と陸奥が初登場する回です。この回のジャスタウェイは小型爆弾ではなく、「ジャスタンク」と呼ばれる巨大戦車になっていました。マムシとは関係ない悪の組織が製造したもので、ジャスタウェイの両脇にキャタピラが付き、股間の部分には「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲」が兵器として隠されています。

ある日、快援隊が請け負った荷物を取引先に渡そうとしたが、謎の悪の組織によってその荷物とお金を奪われてしまいます。快援隊の副官である陸奥は奪われたものを取り返すため、万事屋に依頼しました。一方、快援隊のリーダーであるはずの坂本辰馬はお妙の働くキャバクラへ行くなど、自由に行動していました。

ジャスタウェイ登場4回目はアニメの「柳生篇」の最終話となる回です。しかし、登場シーンは後日談のシーンでお妙のキャバクラに訪れた包帯を巻いた土方に向かってジャスタウェイが投げられています。危険な爆弾であったはずのジャスタウェイがなぜキャバクラにあるかはわかりませんが、ちょっとしたシーンながらも再登場しています。

お妙を取り戻すための戦いも大詰めとなり、お妙が本当はみんなの元に帰りたいという気持ちを露わにする中、銀時・新八と九兵衛・敏木斎による戦いは激化していく。圧倒するかに思えた銀時も敏木斎の機転でピンチに陥り、新八も九兵衛に追い詰められるが、それでも銀時と新八は諦めず戦っていきます。果たして、勝利するのはどちらなのか？

ジャスタウェイ登場5回目は神楽がなかなか眠れない回です。この回のジャスタウェイは大きさは爆弾の時と変わりませんが、お腹に時計を付けた目覚まし時計として登場しています。いつの間にか普通の商品となっていることに驚く人も多く、元が爆弾であるため、使って大丈夫なのかと思う人もいました。

昼間にダラダラしていたせいか、夜に眠れなくなった神楽。様々な手段を試して眠ろうとしますが、どれも効果がなく、付き合っていた銀時までも眠れない事態に陥ってしまいます。その後も運動や満腹になることで眠気を誘おうとしますが、神楽は眠りに付けません。いったい眠れない真相は何なのか……？

ジャスタウェイ登場6回目は銀時と長谷川が競馬をする回です。この回のジャスタウェイはお馴染みの見た目ではなく、競走馬の名前として登場します。描かれた馬は栗毛の馬ですが、乗馬している騎手のカラーリングがジャスタウェイっぽくなっており、作中では意外な活躍を見せます。

ある日、人生の一発逆転をかけた長谷川が銀時を連れて競馬場へやって来た。作戦を練った長谷川とテキトーに選んだ銀時でしたが、二人とも惨敗の結果となり、帰りの電車賃まで無くなってしまいます。それでも、長谷川には手ぶらで帰れない理由があり、長谷川と銀時は身ぐるみを剥がされながらも残金をかけて勝負に挑みます。

ジャスタウェイ登場7回目はアニメの「人気投票篇」の最初の話となる回です。ジャスタウェイは直接的には登場していないものの、人気投票の順位を見せる形で描かれます。その順位は21位であり、同じ画面では25位であったさっちゃんと比べられています。上記にある通り、最初以外はちょっとしたシーンの登場であるにも関わらず、そこそこの順位があることは凄いことです。

キャラクター人気投票の結果が発表され、新八は前回と同じ8位という順位に収まります。そんな新八の元に9位だった山崎が訪れ、同じ地味キャラの自分たちがこの順位であることは1位も同然と言います。しかし、新八と山崎はそれぞれ諦めきれない思いがありました。そんな中、山崎が何者かに襲撃されたことで、表示された順位が一気に下がってしまう。

「銀魂」のキャラクターは歴史上の人物をモデルにしていることが多いですが、ジャスタウェイにはモデルはあるのでしょうか？そんなジャスタウェイのモデルについて見ていきましょう。

ジャスタウェイという名前は「すぐに逃げろ」という意味である「Just away」から取られていると考えられていますが、同じ名前を持つものが現実にもいます。それは競馬界の競走馬のジャスタウェイです。つまり、ジャスタウェイは競走馬をモデルにしていると思うかもしれませんが、真相は意外なものになっています。

競馬界のジャスタウェイとは日本の競走馬です。その馬主はアニメ「銀魂」の脚本家を務めた大和屋暁で、実は競走馬のジャスタウェイの方が「銀魂」のジャスタウェイの名前をモデルにしています。暁さんは自身が関わるアニメのキャラクターから名前を取ろうとして、「一見カッコ良さげで、ちょっとアホくさいキャラクター」という理由からジャスタウェイを選んだとしています。

競馬界しか知らない人にとっては「銀魂」のジャスタウェイがモデルになっているとはわからないものです。競走馬としては勝機に恵まれず2着ばかりとることからモデルをネタにして「銀ばかり取る」と言われていました。しかし、2013年の第148回天皇賞（秋）で勝利したことから始まり、ドバイのレースでも勝利したことから世界的に認められる競走馬となりました。その後も様々な賞で勝ちながら2015年1月4日に引退しています。

モデルではなかった競馬界のジャスタウェイですが、「銀魂」のジャスタウェイと比較すると、初めのうちはネタにされていた部分は似ていると言えます。一方、競走馬のジャスタウェイが後に爆発的な勝利を見せているところはモデルとなったジャスタウェイの爆弾という部分と共通しているかもしれません。

また、競走馬のジャスタウェイの性格は素直で真面目な性格と言われています。そんなジャスタウェイは現役時代に厩舎で破天荒な性格のゴールドシップと馬房が隣であり、他の馬はあまり気に入らなかったゴールドシップからえらく気に入られていたようです。人気投票でもそこそこの人気を誇ったモデルのジャスタウェイと同様に競走馬のジャスタウェイも一定の馬に刺さる魅力があったとも考えられます。

ここまで登場回やモデルを見てきましたが、どれも決定的な正体に迫るものとは言えません。ここでは今までの情報を含めてジャスタウェイの真相を考察していきます。

ジャスタウェイは元々マムシが開発した爆弾ですが、どうして顔と腕が付いた謎の造形であるかはわかりません。目覚まし時計など他の商品にもこの造形が使われていることから敢えてそれらと同じ形にして真相をわからないようにしたのかもしれませんが、そもそもジャスタウェイの見た目は爆弾のものが最初であるため、どこか矛盾しています。それに加えてマムシは「ジャスタウェイはジャスタウェイ」と言っているので謎は深まるばかりです。

アニメの第343話「調味料は控え目に」ではエリザベスがジャスタウェイの形をした醬油差しのようなものを使っており、またも爆弾とは違う用途で登場しています。形としては違和感のないように感じますが、これだけ別の物にも見た目が使われていると、最初の爆弾のジャスタウェイも別の物をモデルに作ったという方が真相に近いのかもしれません。

実写映画「銀魂」でも所々にジャスタウェイが登場していますが、その中で「ジャスタウェイドレッシング」なるものが登場しています。実写映画「銀魂」のTwitterにて画像が公開されており、800円となっていますが、これは実際にグッズ販売されているわけではなく、単に映画内の小道具として登場するものです。ファンにとってはグッズ化して欲しいという声が上がったり、色合いと形が別の物を想起させるからアウトではないかという声もありました。

爆弾としてのジャスタウェイは頭と胴体と腕というシンプルなパーツで構成されていますが、記憶喪失となった銀時が素早く量産していた時には周りから大きく評価されていました。元々のジャスタウェイは中に爆弾が入っている関係上、慎重に扱わなければならないことを考えると、意外に難しい製造工程なのかもしれません。

ジャスタウェイはどこか愛嬌がある見た目であるのは確かですが、その出番の数に対して人気が高い物と言えます。その理由の一つにジャスタウェイの目が銀時の「死んだ魚のような目」に似ているからではないかと考える人もいます。開発者は一応、マムシであるため、銀時を元にしたわけではありませんが、何となく雰囲気が似ているところはあると思います。

ここでは「銀魂」のジャスタウェイに関して世間における評判や人気を紹介していきます。ただの爆弾では終わらないジャスタウェイは様々な場所で見られます。

現実のジャスタウェイは調味料入れにはなっていませんが、様々なグッズ展開をしています。キーホルダー等の「銀魂」キャラクターたちがラインナップされた商品の中に入ったり、一番くじ等ではジャスタウェイをモチーフにした専用グッズが登場するなど人気に恥じない商品の多さです。

ジャスタウェイは「銀魂」を代表としても認識されており、「銀魂」のゲーム内では武器として使用されたり、他のゲームと「銀魂」がコラボする際もアイテムやシンボルとして登場しています。これも「銀魂」内のジャスタウェイの人気が高いからこそ成せることであり、ある意味では主要キャラクターと言っても過言ではありません。

先にも紹介した第155話『裏の裏の裏は裏』の競馬をやる回は競走馬のジャスタウェイとその周辺をモデルにしており、「銀魂」と競馬界を知る人には刺さる話になっています。また、ソーシャルゲームの「ウマ娘」ができたことで、ジャスタウェイのウマ娘化を望む声も多数挙がっています。ウマ娘内のゴールドシップは人気キャラの一人であり、モデル的には親友ポジションであったこともジャスタウェイが来て欲しい理由として挙げられています。

実写映画の「銀魂」では公開前のキャラクタービジュアルの時点で隠れジャスタウェイと言えるほどジャスタウェイを散りばめていましたが、映画の本編でも様々な場面でジャスタウェイが置かれていたようです。この時のジャスタウェイは爆弾ではなく、先に紹介したドレッシングやゴミ箱など別の形であり、実写映画で初めて「銀魂」に触れる人はそれほど気になりませんが、知っているファンではあれば思わず目で追ってしまうものになっています。

意外なところでは戦隊シリーズの一つ「列車戦隊トッキュウジャー」では新八を演じた阪口大助さんが「管理人ナイト」という怪人で登場し、「ジャスタウェイ」と名の付いた武器を持っていました。実はこの回の脚本を競走馬のジャスタウェイの馬主である大和屋暁が担当しており、ネタとしては競走馬の方を使っているのですが、モデルや怪人の声を考えると、大元は「銀魂」のジャスタウェイになるという面白い状況になっていました。

最後にもしもの話としてジャスタウェイが○○だったらという妄想を挙げていきたいと思います。原作が終了した今、新たなジャスタウェイの姿は見られませんが、もしも連載が続いていれば別の姿も見られたかもしれません。

もしもジャスタウェイがスペースシャトルだったら、「ジャスタンク」と同じ感覚で今度は羽やジェット噴射の機器が取り付ければ元々の形からして、それらしい姿になると思います。宇宙での活躍は「蓮蓬篇」においてエリザベスと同じ形をしたものが登場しており、ジャスタウェイが食い込んでもおかしくはなかったのですが、残念ながら本編でそれは叶いませんでした。

もしもジャスタウェイが日本刀だったら爆弾のままだと危険ですが、そうでなければ謎の刃やビームサーベルが生えてくるかもしれません。「銀魂」内では妖刀や刀の姿をした宇宙人なども登場していることからジャスタウェイが日本刀になる回があってもあまり違和感はありません。「銀魂」関連のゲーム内ではしっかり爆弾としての役割を果たしていますが、銀時を始めとする侍たちの日本刀として活躍する姿も悪くないと思います。

もしもジャスタウェイが人間だったら表情が読めない不気味な人物になりそうです。実はジャスタウェイは「よりぬき銀魂さん」のエンディングであるVijandeuxの「WAVE」でエリザベスやハタ皇子と共に走る姿が描かれています。実際は夢オチなのですが、腕と同じような足が下に生えたジャスタウェイは可愛いようでちょっとだけ不気味な感じもあります。喋るとすれば、エリザベスのようにプラカードで喋るタイプになると思います。

「銀魂」のジャスタウェイは元々は爆弾ではありますが、その後も様々な形で登場し、ファンからの人気も高い武器キャラです。しかし、その正体や真相については「ジャスタウェイはジャスタウェイ以外の何物でもない」という結論になってしまいます。ただ、個性のある面々が揃う「銀魂」の中でシンプルながらも存在感のあるジャスタウェイは唯一無二であると言えます。そんなジャスタウェイの活躍が気になった人はぜひ登場回をチェックしてみましょう。