【エヴァンゲリオン】逃げちゃダメだの真意とは?作中で何回言っている?
人気アニメ・エヴァンゲリオンに登場する碇シンジは激しい葛藤の末「逃げちゃダメだ」というセリフを言いましたが、今では作品を知らない人にも知れ渡るほどの名言となっています。本記事ではエヴァンゲリオンにおける「逃げちゃダメだ」の真意や意味についてまとめていきます。
目次
【エヴァンゲリオン】逃げちゃダメだが代名詞のシンジとは?
人間兵器エヴァンゲリオンと謎の生物・使徒との戦いを描いたアニメ作品『エヴァンゲリオン』はファンの間で流行したセリフや名言が多くあり、その中でも碇シンジの発した「逃げちゃダメだ」はアニメを見ていない人でも知られている知名度を誇っています。ここでは逃げちゃダメだを実際に口にした碇シンジのプロフィールと、エヴァンゲリオンの作品概要及びあらすじについておさらいしていきます。
碇シンジのプロフィール
碇シンジはEVA初号機の専属パイロットでありサードチルドレンと呼ばれる少年です。父親である碇ゲンドウの命令によって使徒と戦う使命を背負っており、やや内省的で繊細な心の持ち主で過酷な状況下に置かれた時には情緒不安定に陥ることがあります。
エヴァンゲリオンのアニメや漫画の概要
エヴァンゲリオンは庵野秀明監督の下GAINAXにて制作されたオリジナルアニメです。14歳の少年が襲来してきた使徒との戦いに挑む物語が描かれており、1995年当時では他のアニメ作品に見られないクオリティと繊細なストーリーが社会現象を起こすほどの話題となりました。この作品をきっかけに第3次アニメブームが発生し、2006年からは劇場版の公開もされました。
エヴァンゲリオンのあらすじ
西暦2015年に第3新東京市へ使徒という謎の生命体が襲来すると、国連直属の特務機関ネルフの総司令である碇ゲンドウは自分の息子である14歳の少年・碇シンジを人型決戦兵器エヴァンゲリオン初号機のパイロットに任命しました。その日から碇シンジはEVA初号機パイロットとしての生活を始め、襲来し続ける使徒や裏で動く計画を阻止するために戦っていきます。
【エヴァンゲリオン】逃げちゃダメだの真意や回数
エヴァンゲリオンの中でも特に印象的なセリフとなっている「逃げちゃダメだ」は、主人公の碇シンジが極限の状態になった時に発せられています。ここではエヴァンゲリオンにおける逃げちゃダメだの意味や回数についてまとめていきます。
逃げちゃダメだのセリフの真意や意味
「逃げちゃダメだ」の意味は様々な解釈がされていますが、有力なのは嫌な現実から自分の殻に逃げ込もうとする弱気な自分を無理にでも奮い立たせようとしたと考えられています。父のゲンドウからネルフ本部に呼びつけられたシンジはそこで突然EVA初号機に乗って使徒と戦うことを強要され、それを拒否すると彼の代わりに綾波レイが搭乗することになり彼女がボロボロになっていく様子を目にしています。また、このセリフはアニメシリーズ制作当時の庵野監督の心境を表したとされています。
逃げちゃダメだのセリフをシンジは作中で何回言っている?
初めて「逃げちゃダメだ」を口にしたのは第壱話『使徒、襲来』でその回数は5回です。その後第参話『鳴らない、電話』では計3回、第拾弐話『奇跡の価値は』では計4回言っており、作中での総数は12回です。
逃げちゃダメだのセリフは漫画では登場しない?
アニメで有名になった「逃げちゃダメだ」というセリフでしたが、漫画版ではそのセリフを一度も描かれていません。これはアニメ監督の庵野秀明と漫画を執筆した貞本義行の考え方の違いがきっかけしていると言われており、貞本先生は「本当に嫌だったら逃げればいい」という庵野監督とは真逆の考えを持っている人物でした。
逃げちゃダメだのセリフは心理学的には逆効果?
ポジティブな思考になるために自分に言い聞かせる行為は、心理学上で『セルフトーク』と名前が付けられその効果も証明されていますが、シンジの「逃げちゃダメだ」は逆効果と言われています。その理由は否定的な表現を用いているからで、緊張している時に「緊張しちゃいけない」とセルフトークすると余計に緊張してしまうという研究結果が出ています。
【エヴァンゲリオン】逃げちゃダメだが代名詞のシンジの名言
碇シンジは「逃げちゃダメだ」以外にもアニメ視聴者の印象に残るようなセリフや、心を揺るがした名言を幾つも残しています。ここではエヴァンゲリオンにおける碇シンジの名言について、特に人気の高い8つのセリフを紹介していきます。
シンジの名言①「裏切ったな…」
裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!父さんと同じに裏切ったんだ!
エヴァンゲリオン第弐拾四話にて、父のゲンドウとは別居生活をしていたシンジは親からの愛情に飢えている一面があり、父に初めて褒められた時は関係が修復したと感じて嬉しく思っていました。しかし、その後ゲンドウが下した命令によってシンジは幻滅すると、彼を裏切者と呼び再び父を拒絶するようになりました。
シンジの名言②「僕がどうなったっていい…」
僕がどうなったっていい、世界がどうなったっていい。だけど綾波は、せめて綾波だけは、絶対助ける!
出典: anitype.jp
エヴァンゲリオン新劇場版:破にて、綾波レイがゼルエルに飲み込まれるとシンジは彼女を助けに向かいます。その時赤木リツコから「人に戻れなくなる」と警告されましたが、シンジはそれを無視しレイを助けることを優先しました。
シンジの名言③「笑えばいいと…」
笑えばいいと思うよ
出典: anitype.jp
エヴァンゲリオン第六話にて、レイはラミエルのレーザーから身を挺してシンジを守り、そこでシンジはレイが生きていたことに涙を流して喜びます。レイとしてはどうしてシンジが泣いているのか理解できず、「こういうときどんな顔すればいいかわからないの」と正直に言いましたが、それに対してシンジは上記のセリフを返しレイの笑顔を引き出しました。
シンジの名言④「やめてよ …」
やめてよ! 父さん、やめてよ!こんなのやめてよ!くそっ! 止まれよ、止まれ、止まれ、止まれ止まれ止まれ止まれぇっ!
出典: anitype.jp
エヴァンゲリオン第拾八話にて、ゲンドウは初号機のダミープラグを利用し、搭乗していたシンジのEVA初号機を勝手に操作し始めました。その時にシンジはゲンドウに訴えるように上記のセリフを口にしましたが、ゲンドウはそれを無視してしまいます。
シンジの名言⑤「でもぼくはもう一度…」
…でもぼくはもう一度会いたいと思った。その時の気持ちは本当だと、思うから。
エヴァンゲリオン最終話にて、人類補完計画が発動されてしまうと、シンジはその計画の続行すべきか中断すべきかの決断を迫られます。本来この選択肢はシンジの孤独な気持ちを利用するはずのものでしたが、それに反してシンジはみんなに会いたいという気持ちを優先し計画の中断を選ぶのでした。
シンジの名言⑥「僕はここにいたい…」
僕はここにいたい。僕はここにいてもいいんだ!
エヴァンゲリオン第壱話時点では孤独で満たされない心情だったシンジでしたが、ネルフでの生活と出会った人たちとの関わりによってそれが変化していくと、最終回のラストシーンにて上記のセリフを残しました。
シンジの名言⑦「カヲル君が好きだって…」
カヲル君が好きだって言ってくれたんだ…僕のこと。初めて、初めて、人から好きだって言われたんだ。
エヴァンゲリオン第弐拾参話にて、渚カヲルが初めてシンジの前に姿を現すと、彼はシンジのことを気に入りシンジもカヲルに心を開いていきました。しかし、カヲル自身が最後の使徒であるとカヲルは自分か人類のいずれか片方しか生き残れないとシンジに明かし、最後はシンジのEVA初号機によって殺されることを望みました。シンジは困惑しつつもそれを聞き届けましたが、後になって上記のように語り葛藤していた事実を露わにしました。
シンジの名言⑧「知らない天井…」
知らない天井だ。
上記のセリフは物語の随所で登場しており、初めて描かれたのはEVA初号機に乗ってサキエルと戦闘した後、目を覚ましたシンジが病室の天井を見た時でした。「逃げちゃダメだ」と同じくらい知名度があり、他作品でパロディとして扱われることもあります。
【エヴァンゲリオン】逃げちゃダメだが代名詞のシンジの声優
ここからはアニメ版エヴァンゲリオンにて碇シンジを演じ実際に「逃げちゃダメだ」を演じた声優についてまとめていきます。アニメを普段見ない人でもどこかで耳にすることがあるほどの代名詞は、数々の作品で主役を担当している有名声優によって演じられました。
シンジの声優は「緒方恵美」
碇シンジを担当した声優は緒方恵美(おがためぐみ)さんです。『幽遊白書』の蔵馬役で声優デビューを果たしてから、ハスキーな声質ながら清涼感のある演技が話題を呼び一躍人気声優となりました。
緒方恵美のプロフィール
- 性別:女性
- 出身地:東京都千代田区
- 生年月日:1965年6月6日
- 血液型:B型
- 身長:170cm
- 事務所:Breathe Arts
- デビュー時期:1992年
緒方恵美の主な出演作品
- 蔵馬/南野秀一(幽☆遊☆白書)
- 天王はるか/セーラーウラヌス(美少女戦士セーラームーンS)
- 堀部イトナ(暗殺教室)
- 乙骨憂太(呪術廻戦)
- 賢将ハルピュイア(ロックマンゼロ)
【エヴァンゲリオン】逃げちゃダメだに対する世間での評判や人気
不朽の人気を誇る「逃げちゃダメだ」は深い意味を持った名言ですが、実際にそのセリフ及びシーンをアニメで見たファンからはどのような印象を持たれているのでしょうか?ここではエヴァンゲリオンファンが思う逃げちゃダメだへの印象や意味の解釈を、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。
逃げちゃダメだはネット上にて高い知名度を誇っており、汎用しやすいセリフであることから様々な人がネタやミームとしてそのセリフを使っていました。第72回NHK紅白歌合戦にて大泉洋がそのセリフを言った際に、SNS上では大きな話題となりました。
一部の人は通勤や通学する際の心情を「逃げちゃダメだ」というセリフで表現していました。本心では嫌と思っていることでもそれをしなければならない強制力に抗うという意味で、逃げちゃダメだは一般的に使われているそうです。
セリフの知名度の高さに伴って他作品でパロディとして扱われていることもあります。呪術廻戦の劇場作品『呪術廻戦0』では主人公の乙骨憂太を緒方恵美が演じていることから、作中で「死んじゃダメだ」というエヴァンゲリオンのオマージュらしきセリフがありネット上で話題になりました。
【エヴァンゲリオン】逃げちゃダメだの真意には様々な解釈があった
碇シンジが口にした「逃げちゃダメだ」は、意味の解釈に様々なものがあるものの、シンジの葛藤を鮮明にかつシンプルに表現した名言として多くの視聴者の印象に残っていました。もしもセリフだけを知っていたという人は、元ネタとなったシーンをエヴァンゲリオン本編からぜひチェックしてみてください。
この記事のライター
zeile
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