【エヴァンゲリオン】フォースインパクトの発生原因を追究!インパクトの種類も
『エヴァンゲリオン』の世界では「フォースインパクト」という事象が発生します。本記事ではそんな「フォースインパクト」の発生原因を追求し、さらにその他インパクトの種類や、謎多きエヴァンゲリオン第13号機についても深掘りしていきます。
目次
【エヴァンゲリオン】フォースインパクトとは?
フォースインパクトとは?
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」とは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のクライマックスにて発生した現象です。「フォースインパクト」はその名の通り、エヴァンゲリオンの世界にて4度目に起きたインパクトのことであり「魂の浄化」を目的とし、意図的に発生させられた事象を指します。
エヴァンゲリオンの概要
『エヴァンゲリオン』とは1995年10月から放送開始されたテレビアニメが原作となっており、全26話で構成されたその物語は当時の視聴者の間で話題となり、数々の社会現象を巻き起こしました。少年の自意識や人間関係をリアルに描き、さらにそんな少年が世界の命運を握るという壮大なスケールが物語の魅力のひとつとなっています。その後2006年から新たにストーリーを再構築した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」が全4シリーズにわたって上映され、再び注目を集めました。
エヴァンゲリオンのあらすじ
物語の舞台は2000年。大災害セカンドインパクの発生により世界総人口が約半数になった世界から始まります。その15年後主人公の「碇シンジ」は別居中だった父「碇ゲンドウ」から突然、第3新東京市へ呼び出されました。ゲンドウは、国連直属の非公開組織「特務機関NERV(ネルフ)」の総司令を務めており、久しぶりに対面した息子に対し、エヴァンゲリオンに搭乗し謎の敵「使徒(しと)」と戦うよう命令します。シンジは突然、自身の命が掛かった選択を迫られるのでした。
【エヴァンゲリオン】フォースインパクトの発生原因や時期
フォースインパクトの発生時期
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」の発生は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のクライマックスで確認することができます。因みにフォースインパクトからは劇場版完全オリジナルの展開となっており、全ては後に行われようしている「アディショナルインパクト」発生への過程なのでした。
フォースインパクトの発生原因や条件
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」の発生原因はエヴァンゲリオン第13号機が「疑似シン化形態」に覚醒したことにあります。この覚醒により、ガフの扉が開きフォースインパクトが発生しました。その他にも「生贄としての使徒(アスカ)」「槍に改造された黒き月」「アダムスの器となるための4機(アヤナミシリーズ)」など、数種類の発生条件を全て揃えたことが発生原因となったようです。
フォースインパクトを起こしたゲンドウの目的
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」を起こした目的は「魂の浄化」であると作中で語られていました。これは「アディショナルインパクト」を発生させるまでの儀式であり、ゲンドウは壮大な目標「人類補完計画」を目論む秘密結社「ゼーレ」と共に計画を進めていきます。しかし実はゲンドウの目的は最初からずっと変わっておらず、亡くなった最愛の妻「碇ユイ」との再会を果たすことにあったのです。
フォースインパクトが止まった理由
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」は結果的に中断されてしまいます。覚醒した「エヴァンゲリオン第13号機」を止めるため、パイロット「渚カヲル」はシンジから引き継いだDSSチョーカーを使って自らの命を犠牲にしました。しかしそれでもフォースインパクトは継続しており、それに気づいた「真希波マリ」が第13号機から、まだ搭乗していたシンジを強制脱出させます。この瞬間、第13号機の活動が停止しフォースインパクトは止まったのでした。
【エヴァンゲリオン】インパクトの種類
種類①ファーストインパクト
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」の前にはまず「ファーストインパクト」が起きていました。これは約40億年程前のことで、人類誕生の起源となる出来事です。地球には元々「白き月アダム」が宇宙より漂着しており「使徒」が存在していました。そこへ「黒き月リリス」が地球に衝突します。これが「ファーストインパクト」です。そしてリリスは地球に「人類」を生み出し、人類と使徒の覇権争いが始まったという流れになりました。
種類②セカンドインパクト
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」の前には「セカンドインパク」も起きていました。セカンドインパクトはアニメ版と劇場版で異なりますが、人類総人口の約半数を死滅させた大災害となっています。これが原因となり世界中の海は赤く染まり、セカンドインパクの後に生まれたシンジたちは、青い海や海洋生物を知りません。セカンドインパクト時の回想シーンには「4体の光の巨人」が描かれており、アダムスの描写であると考えられます。
種類③サードインパクト
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」の前には「サードインパクト」も起きていたのです。こちらもアニメ版と劇場版では大きく異なっており「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」にて「エヴァンゲリオン初号機」の覚醒がトリガーとしてガフの扉が開きます。しかし突如月から舞い降りた「渚カヲル」が放った「カシウスの槍」が初号機のコアを貫き、初号機は活動停止となりました。
「サードインパクト」は中断され、これは後に「ニアサードインパクト」と語られる事件となりました。しかし次作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」との間には空白の14年間が存在しており、その間にサードインパクトは再発したという世界になっていたのです。サードインパクトの目的は「大地の浄化」であり、世界中の大地までも赤く染まっている様子が窺えました。
種類④アディショナルインパクト
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」の後「シン・エヴァンゲリオン」にて「アディショナルインパクト」が発生します。これこそが真の目的であり、ロンギヌスの槍とカシウスの槍でエヴァンゲリオンイマジナリーを指すことで発動しました。しかし結果的にゲンドウは「ユイとの再会」を果たすことが出来ず、この先の世界はシンジの意志に委ねられることになります。そこでシンジの願った世界が、劇場版のラストシーンへと繋がっていくのでした。
【エヴァンゲリオン】フォースインパクトと関係のある13号機を解説
解説①エヴァンゲリオン第13号機とは?
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」のトリガーとなった「エヴァンゲリオン第13号機」の外見は「エヴァンゲリオン初号機」と著しく酷似しています。違いとしては目玉が左右に各2つずつ付き、腕も4本生えており、人間2人分を重ね合わせたようなデザインは、エヴァンゲリオン第13号機の最大の特徴である「ダブルエントリー方式(2人乗り)」を彷彿とさせます。
またその呼び名もエヴァンゲリオンには唯一、数字の前に「第」が付いており、これは使徒を数える時と同様なのです。さらに作中で「アダムスの生き残り」と呼ばれていたことから、アダムスの一体をベースに作られた、フォースインパクトを起こすために必要だった「特別なエヴァンゲリオン」であることがわかりました。
解説②13号機にシンジが乗っていた理由
『エヴァンゲリオン』にて「フォースインパクト」のトリガーとなった「エヴァンゲリオン第13号機」の搭乗者は「碇シンジ」と「渚カヲル」でした。このエヴァンゲリオンが「ダブルエントリー方式」だった理由は「保険」が考えられます。全てゲンドウの計画通りに覚醒が進み、フォースインパクトは発動しましたが、搭乗者カヲルは自らの命を犠牲にエヴァンゲリオンを止める作戦に出ました。
しかしこれでエヴァンゲリオンは止まることなく、フォースインパクトはそのまま継続されます。理由はまだシンジが搭乗していたからであり、ゲンドウからすればカヲルのとった行動は想定の範囲内で、仮にカヲルが死亡したとしても、保険として搭乗しているシンジを使ってフォースインパクトを続行させようと考えていたのでした。
解説③13号機が覚醒した理由
『エヴァンゲリオン』の「フォースインパクト」は「エヴァンゲリオン第13号機の覚醒」が原因となります。セントラルドグマにて「リリス」に刺さった槍が2本とも「ロンギヌスの槍」に変わっていたことから、カヲルはフォースインパクトの発生を感知したのです。シンジが槍を抜いたことで「エヴァンゲリオンMark6」の中に封印されていた「第12使徒」が目覚め、エヴァンゲリオン第13号機を丸ごと飲み込んでしまいました。
ここでカヲルを「第1使徒(アダムから第13使徒)へ堕とす」ことが本来の目的であり、ゼーレとリリスが交わした「アダム、リリス以外で10体の使徒を殲滅する」という契約を果たすため、最後の1体にカヲルを選んだのでした。サードインパクトも中断させられ、シンジの幸せのために生きていたカヲルの存在は、ゲンドウからすれば邪魔な存在であったことが想定されます。全てが計算通りに進行し、エヴァンゲリオン第13号機は覚醒と遂げたのでした。
【エヴァンゲリオン】フォースインパクトに対する世間での評判や人気
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」の発生条件やそこに至るまでの経緯や原因を紹介してきました。ここではそんな「フォースインパクト」に対する世間の声を見ていきます。エヴァンゲリオンの世界を完璧に理解することは非常に難しいとされていますが、フォースインパクトについてはどのような意見があるのでしょうか。
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」が発生するまでの流れが分かりにくく、理解に苦しんでいる声が多く見られました。発生までの流れについては複数の記事や考察でも、細部のニュアンスに相違があり、より視聴者の理解を複雑にしている傾向が見られます。
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」は発生すまでに至る映像美がかっこいいという意見が多く見られます。劇場版からは特に映像が美しくなり、リアリティー溢れる戦闘シーンやフォースインパクトのシーンは実に見応えがある様子でした。
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」は作中において複数のインパクトが発生しているため、サードインパクトやアディショナルインパクトと、混同して理解している視聴者も多いようでした。描かれなかった空白の14年間を理解することが重要なのでしょう。
【エヴァンゲリオン】フォースインパクトの発生原因や条件は様々あった
『エヴァンゲリオン』に登場する「フォースインパクト」とはゼーレやゲンドウの実行計画を元に、ひとつひとつ忠実に段階を経て、数々の条件を全て揃え上げたうえで、発生すべくして発生したものだったのです。そして全ての始まりは、最愛の妻であった「碇ユイ」に再び会いたいという、ゲンドウの個人的な目的からだったのでした。エヴァンゲリオンの物語に正解はなく、分析や考察は無数に存在します。しかしその「答えが無い」最大の謎こそが、このエヴァンゲリオン最大の魅力なのかもしれません。
この記事のライター
うら
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