【チェンソーマン】銃の悪魔と早川アキの関係とは?能力や死亡説を解説
本記事では『チェンソーマン』で強大な力を持つ銃の悪魔について解説します。『チェンソーマン』の銃の悪魔と関係が深い早川アキの人物像を紹介し、銃の悪魔と早川アキの関係性を考察します。そして最強と言われる銃の悪魔の能力や死亡説も併せて解説していきます。
目次
【チェンソーマン】銃の悪魔とは?
『チェンソーマン』では数々の悪魔が登場しますが、人間側の被害の甚大さにおいて最強クラスの力を奮ったのが銃の悪魔です。強さだけでなく、その肉片でさえ他の悪魔への影響を及ぼすほどの存在で『チェンソーマン』第1部のクライマックスではその力の一部を披露しましたが、全力でなくとも甚大な被害が出るほどのものでした。人間を恐怖させるのに十二分な殺傷力を示す最強クラスの悪魔といえるでしょう。
銃の悪魔とは?
『チェンソーマン』の作中では13年前に現れ、世界中に甚大な被害を及ぼした悪魔として知られた存在が銃の悪魔です。『チェンソーマン』に登場し敵対する悪魔は、大抵が凶悪な犯罪者のような振る舞いですが、銃の悪魔は生物を超越した厄災的な悪魔として描かれていました。第1部で登場した最強の悪魔は闇の悪魔といわれますが、死亡者の数では銃の悪魔が圧倒しているかもしれません。
チェンソーマンの概要
週刊少年ジャンプ2019年1号〜2021年2号の期間に連載された『チェンソーマン』は、作者の藤本タツキによるダークファンタジーです。第1部の公安編でハードなアクションシーンとユニークな登場キャラやストーリーの大胆かつ緻密さが人気を博しました。数々の賞を受けた同作品は、2022年10月にアニメ化され、現在少年ジャンプ+にて第2部の学園編が連載中です。
チェンソーマンのあらすじ
自殺した父の借金返済のため、学校にも行かずデビルハンターとして稼ぐデンジは相棒の悪魔ポチタと暮らす少年です。雇い主のヤクザの裏切りで、悪魔に殺されましたが、ポチタが心臓となることでチェンソーの悪魔として復活しました。公安のデビルハンターとなり悪魔と戦ううちに、上司マキマの計略で自らと人類の未来が絶望的なピンチを迎えます。果たしてデンジはマキマを討つことができるでしょうか。
【チェンソーマン】銃の悪魔と早川アキの関係
早川アキは公安のデビルハンターで、登場当初は対魔特異4課に所属しています。彼が公安のデビルハンターになった理由は、銃の悪魔を倒すためです。13年前に出現した銃の悪魔によって早川アキは両親と弟を亡くしました。彼にとって銃の悪魔は家族の仇であり、復讐の対象です。銃の悪魔を倒すために1番最適な方法として選んだのが公安のデビルハンターになることでした。なお公安のデビルハンターには早川アキと同様に銃の魔神を倒す目標を持った人物が少なくありません。
早川アキのプロフィール
- 名前:早川アキ
- 出身地:北海道
- 生年月日:不明
- 身長:180㎝くらい
- 所属:公安対魔特異4課
- 契約悪魔:狐の悪魔・呪いの悪魔・未来の悪魔
早川アキは銃の悪魔のせいで家族を失った過去がある
早川アキは両親と弟のタイヨウの4人で北海道の1軒屋に暮らしていました。病弱で寝込むことの多いタイヨウは兄のアキと遊びに出かけ2人で雪合戦をし、キャッチボールをすることにした直後にアキの運命が大きく変わることになります。グローブとボールを取りにタイヨウが家に戻った瞬間、銃の悪魔によって彼の家は破壊されてしまいます。外でタイヨウを待ったアキだけが生き残り、家族は全員死亡してしまいました。
早川アキは銃の悪魔との戦いで死亡?
銃の悪魔討伐隊へ逡巡しつつも参加することにした早川アキがマキマから告げられたのは銃の悪魔はすでに倒され、各国がその肉片を所有し管理していることでした。その肉片を奪うことに変更された作戦前にデンジとパワーを死なせないため、残り少ない命を削ってまで悪魔と契約するとアキはマキマに懇願します。マキマは自分との契約を命じ、アキは正体を現す支配の悪魔マキマと契約してしまいます。その直後アメリカ大統領と契約した銃の悪魔が秋田県沖に出現、マキマを攻撃しますが、その余波でアキは死亡します。
早川アキは銃の魔人になった?
完全体ではない銃の悪魔ですがマキマに向けての攻撃で、マキマは29度目の死亡が確認されています。しかし正体が支配の悪魔であるマキマはその能力を駆使し、銃の悪魔を倒します。マキマに倒されたものの、銃の悪魔はこの時点で死亡していた早川アキを乗っ取って、銃の魔人になってしまいます。なお早川アキが銃の魔人になってしまうことはマキマの計略だったことは後に判明します。
【チェンソーマン】銃の悪魔の能力や強さ
その出現で世界に甚大な被害をもたらした銃の魔人は『チェンソーマン』の世界での認知度や死亡者などの被害の規模を見れば間違いなく最強の部類に属する悪魔です。ここからは天災クラスの脅威として各国を襲った銃の悪魔が人間に及ぼした被害を、具体的な数字などをみていきながらその能力や強さについて考察していきましょう。
銃の悪魔の最初の襲撃で出た被害
『チェンソーマン』を通して銃の魔人が出現したのは、これまでで2回です。ただ2回目の出現時は完全体の20%でしかありません。初めて出現し、世界中に被害をもたらした時こそが本来の力を持った完全体です。この初回時の出現では約5分で120万弱の人が死亡したといいます。以下に被害の出た国や地域と死亡者数を挙げますが、最強クラスといわれれる銃の悪魔の強さを感じられるのではないでしょうか。
- 日本:579,12人
- アメリカ:548,012人
- カナダ:8,481人
- ハワイ:780人
- 中国:316,932人
- ソ連:155,302人
- メキシコ:6,088人
- インド:29,950人
銃の悪魔の判明している能力
銃の悪魔の初出現時での様子は死亡者数や移動速度の異常な速さなど物理的な被害は判明しています。しかし銃の悪魔がどのような殺され方をしたのかなどの描写はされていませんでした。正体が支配の悪魔であるマキマを倒すために現れた2回目では出現直後にその能力を発動します。具体的には以下の能力を発揮しました。
- 銃の魔人の周囲およそ1000m以内の男性の頭部を銃弾で撃つ。
- 銃の魔人の周囲およそ1500m以内のすべての子供(0歳〜12歳)頭部を銃弾で撃つ。
- 周囲のおよそ1キロの誕生月が1月・2月・3月・5月・6月・8月・9月・11月・12月の生物の心臓を銃弾で撃つ。
- 500キロ先のマキマに向け銃撃。
銃の悪魔は最強?
マキマとの対決では20%の力でしかなかった銃の悪魔でしたが、それでも日本国内での犠牲者は多数です。しかしマキマは正体である支配の悪魔としてあらかじめその動きを読んでいた節がありました。それだけでなく銃の悪魔を秒殺してしまいます。マキマ自身も死亡していますがその直後に蘇り、完全体ではない相手とはいえ銃の悪魔に対して余裕を見せていました。銃の悪魔は物理的な攻撃では最強の悪魔かもしれませんが、総合的な強さでは支配の悪魔に及ばないといえるかもしれません。
【チェンソーマン】銃の悪魔は死亡?倒した人物の正体は?
初出現時もそうでしたが、銃の悪魔は短い時間で多数の人間を死亡させているものの、自身も倒されてしまっています。2度目の出現ではマキマに倒されたことが明確になっていますが、では1度目の出現時は何者が銃の悪魔を倒したのでしょうか?マキマの話によればすでに倒された後だったのをソ連軍によって確認された後だったようで、誰に倒されたのか正体は不明です。ここでは何者が銃の悪魔を倒したのか考察していきましょう。
銃の悪魔の肉片は各国が所持している
初出現で世界各地に甚大な被害を及ぼした銃の悪魔は、ソ連軍に確認された時にはすでに意識がない状態だったといいます。そうした銃の悪魔の肉体は各国が分割され所持することになりました。その割合はアメリカ20%・ソ連28%・中国11%・その他の国4%となり、残りの37%は肉片として世界中に散らばる悪魔たちが持つことになったようです。
銃の悪魔を倒したのはポチタ?
デンジとポチタが出会った時、ポチタは瀕死の状でした。腹部には銃創のような傷が確認できます。もしかするとこの時、ポチタはチェンソーの悪魔として銃の悪魔と戦い、倒したのでしょうか?その可能性はあるかもしれませんが、ポチタの重傷は銃の悪魔との戦いで負ったものではないでしょう。銃の悪魔が出現したのは13年前であり、デンジの年齢から考えるとポチタとの出会いより前だと思われます。13年前にポチタと銃の悪魔が戦った可能性はありますが、勝敗については不明だといわざるを得ません。
銃の悪魔を倒したのはマキマ?
『チェンソーマン』の作中で一番詳しく銃の悪魔を知っていたのはマキマです。内閣官房長官の直属なのでその程度の情報は把握していてもおかしくありませんが、自分を倒すために2度目の出現をすることまでわかっていました。それをあっさり返り討ちにできる点を見ても、完全体の銃の悪魔とやり合って勝てるだけの能力を持っていて不思議はありません。むしろ支配の悪魔の正体であるマキマが銃の悪魔を倒していたとみる方が、その後の展開に矛盾をきたさないでしょう。
【チェンソーマン】銃の悪魔とアメリカの関係
『チェンソーマン』では銃の悪魔が人類への脅威として捉えられている一方で、その力を利用するために暗躍するヤクザやテロリスト、そして国家などの動きもみられました。特にアメリカは現実の世界でも銃とは関係の深い国として知られ、作中でも銃の悪魔の肉片を一番多く所持するソ連よりも関係深く描写されています。ここからは銃の悪魔とアメリカはどういった関係にあるのか、その点について考察してみましょう。
解説①アメリカ大統領が銃の悪魔と契約?
『チェンソーマン』75話ではアメリカ大統領が銃の悪魔と契約し懇願するシーンが描かれます。マキマこと支配の悪魔による最悪な平和の実現を阻止するため、国民の寿命1年分と引き換えにマキマを殺してほしいという内容でした。『チェンソーマン』は現実世界と異なる世界です。そのような世界でもアメリカは自由の国であり、世界を牽引する国なのでしょう。そのリーダーたる大統領には支配の悪魔による平和は許し難いものです。多大な犠牲を払っても支配の悪魔を倒さなければならないと判断した結果の契約なのでしょう。
解説②「銃と自由をかけている」と作者が発言?
銃は「じゅう」であり、自由は「じゆう」です。そこで「銃=自由」とみなせばマキマとの戦いは「自由と支配の戦い」になる…このように読み取った人もいるのですが、それが作者である藤本タツキの発言かの真実は不明です。しかし銃の悪魔と契約したのが自由の国アメリカの大統領であることも考えれば、作者の意図する設定だった可能性は高いでしょう。このほかにも『チェンソーマン』の作中にはかなり緻密な裏設定や元ネタが仕掛けられているので、あながち誤った情報ではないかもしれません。
解説③銃の悪魔とマキマの戦い
アメリカ大統領との契約で秋田県沖に出現した銃の悪魔は、本来の20%の力ながら周囲の人間を殺戮していきます。これは少しでもマキマに再生の可能性を与えないために日本国民を殺害したようです。対するマキマは500キロ先に銃の悪魔を確認した時点で、攻撃への体制を取り始めました。先制攻撃は銃の悪魔による銃撃でこれによりマキマは29度目の死亡が確認されますが、支配の能力による複数の悪魔での反撃で銃の悪魔を倒します。銃の悪魔の出現から倒されるまでの時間はわずか12秒でした。
【チェンソーマン】銃の悪魔と関係の深い早川アキを解説
銃の悪魔の出現と攻撃により、早川アキは死亡してしまいます。彼は銃の悪魔の最初の出現時に家族を殺され、2回目の出現では自分も死に、さらには銃の魔人にされることになります。銃の悪魔を倒すことのみを目標に公安のデビルハンターとなり、それでも家族といえるデンジとパワーのために銃の悪魔を倒すことを躊躇した人間に対して、残酷な顛末になってしまいました。ここでは銃の悪魔に振り回された早川アキについてみていくことにしましょう。
早川アキの性格
デンジとの初対面時から、早川アキはデンジを冷遇していました。デンジの無茶苦茶な性格に嫌悪感を持っていたようです。しかしマキマの命令により一緒に住むことになり、のちにパワーも同居してからはその関係性は良好になります。そして非常に面倒見の良い面を見せるようになりました。少年の頃からぶっきらぼうな一面があるものの、内面は優しく面倒見の良い性格であるようです。公安一の悪魔嫌いといわれていますが、デンジやパワー、天使の悪魔を助けるなど、性格の良さが行動に出ています。
早川アキの契約悪魔
早川アキの契約した悪魔は3体です。登場順に、狐の悪魔・呪いの悪魔・未来の悪魔となります。狐の悪魔は人間に友好的ですが面食いです。アキは2枚目と認定されましたが一方的に契約を破棄されます。呪いの悪魔は対象に釘状の刀を3度刺すと呪い殺してくれる能力を持ちますが、契約者の寿命を吸い上げるという代償を払います。最後の未来の悪魔は、契約者に少し先の未来を見せてくれるという能力を持つ陽気な悪魔です。悪魔との契約は代償を伴いますが、未来の悪魔はアキの右目に住まわせることが契約の条件でした。
早川アキの強さ
最強のデビルハンターである岸辺に師事しただけあり、早川アキの強さはデビルハンターとして上位に位置すると思われます。並の悪魔なら問題なく倒せるだけの強さを持っていますが、最強クラスの悪魔のような強力な相手では太刀打ちできません。もっとも銃の悪魔を相手にしては、最強クラスのデビルハンターでも敵わないでしょう。
早川アキの名前の元ネタ
『チェンソーマン』の男性キャラで一番人気といわれる早川アキの名前には元ネタになったものが2つあると作者が明言しています。1つ目は旧ソ連製の自動小銃「AK47」のAKからアキという名にしたことです。2つ目が「アキ=空き」すなわち空っぽということを由来にしたということでした。早川アキはマキマによって記憶を消去され、中身がないことが決まっていたという、正体を知るとはじめから定められた実に悲運なキャラだったのです。
早川アキと姫野の関係
早川アキと姫野は公安デビルハンターの先輩と後輩であり、かつてはバディを組んでいました。タバコにまつわるエピソードが2人の間には多く、アキにタバコを教えたのは姫野でした。アキは姫野のお気に入りなのは誰の目にも明らかで、命をかけても惜しくないことは永遠の悪魔編や公安テロ事件でも明白です。マキマによるアキの記憶の操作がなければ2人は愛し合う関係になっていたかもしれません。アキだけでなく姫野も悲運なキャラでした。
【チェンソーマン】銃の悪魔に対する世間での評判や人気
ここからは、世間では銃の悪魔に対してどんな評判で人気なのかをみていきましょう。人によって銃の悪魔にどんな印象を持っているのか、意見や考え方の違い、共感や賛同など考えさせてくれる意見が見つかることもあるでしょう。また自分では思いつかなかった銃の悪魔の真実に触れることができる可能性があるかもしれません。
作者の魅力の術中にはまっている、いや支配されているかもしれません。作者の藤本タツキが仕掛けたネタや遊びは『チェンソーマン』のそこかしこに散りばめられています。銃の悪魔は単なる恐怖の対象や最強の力を誇るだけの悪魔ではないことも味わい深いといえるでしょう。またストーリーの落差の激しさも魅力の1つになっています。
『チェンソーマン』の序盤や出現時のインパクトはとてつもありませんでしたが、最強クラスと思われた銃の悪魔がマキマの正体である支配の悪魔の手の上で転がされてるのを感じた時、支配の悪魔に背筋が凍る思いをした人は少なくないでしょう。13年前の初出現の時から、銃の悪魔と早川アキの命運は関係づけられていたとしたら、本当の最強クラスである闇の悪魔より恐ろしさを感じます。
銃の悪魔は他の悪魔と比較すると、そのスケール感が違います。大きさでは現在までの『チェンソーマン』中、一番です。また5分で世界の各国を移動しているスピード感や物理的な攻撃力は最強クラスであることは疑いようがありません。ある意味わかりやすい魅力を満載した悪魔が銃の悪魔の本質といえるのではないでしょうか。
【チェンソーマン】銃の悪魔と早川アキには因縁があった
『チェンソーマン』における銃の悪魔と早川アキは、最終的に正体を現した支配の悪魔ことマキマによって操られていた存在でした。マキマがどこまで謀略していたのかは不明ですが、デンジとポチタを分断させるために利用していたことは確かです。銃の魔人の正体がアキだと知ったデンジの動揺を、マキマはほくそ笑んでいたことでしょう。ちなみに銃の魔人となったアキは、魔人ではなく武器人間であったという説もあります。もしかすると第2部以降の『チェンソーマン』で再登場することがあるかもしれません。
この記事のライター
zedafenrir
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