【チェンソーマン】東山コベニは最後に死亡するのか調査！契約悪魔の秘密も

東山コベニは『チェンソーマン』の主人公デンジと同じく公安対魔特異四課に所属しています。同僚が死亡していく中でも最後まで生存し、契約悪魔も秘密であることから、読者や視聴者に黒幕ではないかとも噂されている女の子です。そんな東山コベニのプロフィールと『チェーンソンマン』の作品をここでは紹介します。

東山コベニは『チェンソーマン』の主人公デンジの同僚です。後ろで縛った黒髪と、2つのヘアピンで留めた前髪がトレードマークです。極度の怖がりと引っ込み思案の性格でいつもおどおどしています。公安対魔特異四課に入ったのは、優秀な兄を大学へ行かせるためでした。風俗に行くかデビルハンターになるか苦渋の選択を親に迫られ、デビルハンターになることを選びます。恐ろしい悪魔を目の前にしてパニックに陥ることもしばしありますが、意外にも高い身体能力を持っています。

『チェーンソンマン』は藤本タツキ原作のコミックです。第1部の公安編は「週刊少年ジャンプ」で2019年から2021年まで連載され、第2部学園編は2022年から「少年ジャンプ＋」で連載中です。アニメはテレビ東京系列で2022年から放映されています。登場人物たちのぶっ飛んだ性格とバイオレンスシーンが話題となって、2020年には第66回小学館漫画賞少年向け部門にて受賞しています。

父親の残した借金を返すためにデンジは、チェンソーの悪魔であるポチタとともに悪魔を倒して、お金を稼ぐ日々を過ごしていました。ある日デンジはヤクザの裏切りにより生命の危機に陥りますが、ポチタがデンジの心臓になることで生還します。しかしそのためにデンジは戦う時はチェンソーマンに変身してしまうようになるのでした。そして公安対魔特異四課のマキマのスカウトを受けデビルハンターとして働き始めます。特異四課は銃の悪魔を追いますが、銃の悪魔はデンジの心臓を求め熾烈な戦いが続きます。

東山コベニが所属する公安対魔特異四課では、悪魔との戦いで姫野を始め多くの同僚が死亡していきます。そんな過酷な状況でも東山コベニは生き抜くことができました。なぜ東山コベニは生存できたのか、その謎は東山コベニの性格と身体能力にあると、ファンの間では考察されています。

『チェーンソンマン』の第1部公安編では、東山コベニは最後まで生存することができました。その理由はまず東山コベニが怖がりだからです。悪魔によってフロアに閉じ込められた時にはパニックとなりトイレの水を飲んでしまうぐらいなので、悪魔と正面から戦うことを避けます。同僚たちが積極的に戦う中で、東山コベニはなるべく戦わず逃げて生き残ろうとします。

しかしいつも逃げてばかりではありません。銃撃犯に襲われた時には、敵の攻撃をかわし、銃を奪う素早さを見せています。東山コベニが生存できるもう一つの理由はこの身体能力の高さです。この能力は契約悪魔の力ではなく、東山コベニ自身の能力であることにファンは驚かされます。

東山コベニは第148話時点で、第2部学園編には登場していません。しかし、ネット上では、今後東山コベニが第2部に登場する可能性は高いと考察されています。理由としては、第1部の最後までコベニの契約悪魔に関する伏線が回収されなかったことや、第2部で東山コベニの弟らしき人物が登場していることが挙げられています。「弟のピンチを助けに来るのではないか」「東山コベニが黒幕なのではないか」などファンの間では様々な説が囁かれていました。

東山コベニはこれまで戦いの場で強い敵と遭遇したときには逃げるまたは排除することで生存してきましたが、それでも死亡しそうになったことが何度かありました。その時東山コベニはどのようにして生存することができたのか、ここではそのシーンを振り返って説明していきます。

東山コベニは荒井ヒロカズとバディを組んで行動していました。姫野が提案した歓迎会の翌日、荒井と一緒に街で聞き込み調査をしていた東山コベニは、老婆に扮した銃撃犯に襲われます。荒井は背後からの銃で撃たれ、東山コベニも撃たれるところを荒井がかばい難を逃れます。しかし荒井は死亡してしまうのでした。この後東山コベニは銃撃犯と立ち向かい、銃撃犯を撤退させます。しかしこの出来事は東山コベニには衝撃的で特異四課を辞めたいと思うようになります。

荒井が死亡した後は暴力の魔人がバディとなり、悪魔討伐へ出かけます。そこでサンタクロースの襲撃に遭い、デパートに閉じ込められ地獄へと落とされてしまいます。その時闇の悪魔によって、両腕を切り落とされてしまうのでした。しかし死亡することなく、その後マキマから助けられます。両腕が無くなった東山コベニですが、再登場したときにはなぜか両腕は元通りになっていました。普通ではあり得ないことに、東山コベニが契約している悪魔が関係しているのではないかと言われています。

東山コベニは特異四課を辞めた後ハンバーガーショップで働き出します。そこでは注文後にキャッチフレーズを言わないといけませんが、引っ込み思案の性格から上手く言えず、店長から平手打ちの暴力を受けるようになってしまいました。この仕打ちに耐えられず東山コベニが思わず「助けて」とつぶやくと、チェンソーマンが反応してハンバーガーショップへ来ます。店長たちはチェンソーマンに殺されてしまいますが、助けを求めた東山コベニはなぜか死亡しない稀な展開となりました。

東山コベニは先述のように幾度も生命の危機に陥りながらも生存し続けます。そのことから一部では「コベニが生き残るのは黒幕だから」という説が浮上するようになりました。おどおどした性格も、身体能力の高さをあまり見せないのも、黒幕だと気付かれないためのカムフラージュではないかと言われています。また、東山コベニはそのクセの強さから人気を集めるキャラです。SNSでは、第2部でも活躍してほしいという期待を込めて、彼女の黒幕説を推す意見も見られました。

『チェーンソンマン』ではデビルハンターは悪魔と契約して戦います。例えばデンジはチェンソーの悪魔と契約してチェンソーマンとなります。悪魔と契約すると血を飲めば回復するなど生命力が強くなり、戦闘能力をアップさせることも可能です。東山コベニにももちろん契約悪魔がいるはずですが、歓迎会では他のメンバーが自分の契約悪魔を発表したにも拘わらず、秘密にしています。そこでここでは東山コベニの契約悪魔は何であるのか考察していきます。

東山コベニは「契約悪魔は秘密です」と言っていて、これを言葉通りに捉えたら秘密の悪魔と契約していることになります。東山コベニのバディであった荒井と暴力の悪魔は東山コベニを助けて死亡しています。このことから自分の能力を秘密にすることで弱い人間と見せかけ、周りの人に助けてもらい危機から回避している可能性も高いです。また黒幕であることを秘密にしているかもしれないので、東山コベニには秘密のワードが付きまといます。

東山コベニの武器は包丁です。しかしいつも持ち歩いている雰囲気はまるでなく、戦いの時に唐突に現れます。また東山コベニの包丁さばきは見事で、サムライソードの戦いでは、敵との接近戦で両腕を切り落とす荒業をやってのけます。このことから契約悪魔は包丁ではないかと言われることも多いです。

東山コベニが死にそうで死亡しないのは、契約悪魔がゴキブリだからという説もあります。ゴキブリは古代からどんな環境下でも対応して生き続けた生物であることから考えられました。また東山コベニの動きは素早く、敵の攻撃からも俊敏にかわすことができます。これもなかなか駆除できないゴキブリと通じるところがあります。

東山コベニはコベニカーと呼ばれる愛車を持ち、9人姉妹であることも明かされています。しかし東山コベニの弟らしい人物が第2部学園編で登場し、家族構成は実際にどうなっているのかと読者を混乱させました。ここではこれらについて考察し、少し掘り下げて説明していきます。

コベニカーは東山コベニが給料を貯めて買った車で、ルパン三世の愛車フィアット500と似ています。家族の送迎のために買った車でしたが、無免許のパワーが「運転させろ！」と強引に運転してしまいます。そしてなんとデンジと黒瀬を轢いてしまうのでした。黒瀬は結局刺客が成りすましていた偽物でることがわかり、パワーは自分が助けたと得意になります。その後サンタクロースとの戦いで、デンジがコベニカーを敵へと放り投げて大破させてしまいます。東山コベニはこの悲劇にただ茫然するしかありませんでした。

東山コベニは自分には9人姉妹がいることや優秀な兄のために特異四課に入ったことを話しています。このことから家族は両親、それから兄と合わせて10人の兄弟がいることがわかります。東山コベニは兄の学費のために働いたり、家族の送迎のためにコベニカーを購入したり、家族に対してかなり貢献していますが、これに対して家族が感謝しているのかは不明です。そのため東山コベニが家族から不当な扱いを受けている可能性もあり、不憫だとも健気だとも言われています。

第2部学園編では東山コベニの再来かと思われる人物が登場します。その人物は言明されてはいませんが、東山コベニの弟であろうと思われる「東山ノバナ」です。東山コベニ同様の引っ込み思案の性格であり、デビルハンター部に所属します。デビルハンター部に入ったのも奨学金をもらうために母親から強引に入れられたのでした。東山ノバナが弟である可能性は高いですが、9人姉妹であるならば、弟ではなく妹であり、男装しているのではないかとも言われています。

個性が強いキャラクターが多い『チェーンソンマン』では、東山コベニは地味で目立つ方ではありません。しかしコベニカーやハンバーガーショップでコミカルな明るさを提供しています。また死亡しないことや契約悪魔の秘密などの謎もあり、ファンの間で話題が絶えないキャラクターでもあります。

東山コベニが悪魔を前におろおろする姿やハンバーガーショップで前のめりにこけてしまうところなどを「かわいい」と思うファンが多いです。そんな東山コベニのようになりたいと髪型や服装を真似て楽しんでいる人もいて、親しみのあるキャラクターとして愛されています。

東山コベニはいつもおどおどして頼りないように見えますが、いざ敵と対峙しなければいけない時には、素早く体を動かし包丁を鮮やかに使い、敵を仕留めます。この相反するところが東山コベニの魅力として捉えられ、かっこいいと称賛されています。

東山コベニは親に無理やり働かされ、やっと買った車も他人に壊され、不幸な人生を歩んでいます。それでも耐え忍び生き続ける東山コベニはまさに禅の精神が宿っている、尊いと崇めているファンも出てきています。東山コベニのように人生を悟りきってしまうと生きやすいだろうなと考える読者も少なくないです。

ネガティブな性格と生き方をしている東山コベニは、殺戮の絶えない『チェーンソンマン』の世界で結局最後まで死亡しませんでした。黒幕や契約悪魔などいろいろ謎が残ったままの退場となっていますが、不思議な魅力のある東山コベニの第2部での再登場を願っているファンは多いです。