【チェンソーマン】伏線を回収済と未回収に分けて紹介!持ち越した謎も
現在連載中のチェンソーマンは奇抜な世界観や個性的なキャラクターが注目を集めていますが、読者の間では伏線回収の話題で盛り上がっています。本記事ではチェンソーマンにて回収済み、未回収の伏線をそれぞれ紹介していき伏線に関する謎についても解説していきます。
目次
【チェンソーマン】とは?
チェンソーマンの伏線についてまとめていく前に、まずはチェンソーマンの作品概要やあらすじについてまとめていきます。初掲載から人気が広がり続け、2022年10月にはアニメ化が予定されている話題沸騰中の本作についておさらいしていきましょう。
チェンソーマンの作者
チェンソーマンを連載している作者は藤本タツキ先生です。1992年10月10日秋田県生まれで、幼い頃から絵を好んで描き続け本格的に漫画を描き始めたのは高校生の頃でした。当時は『長門は俺』名義でウェブコミックをアップロードする日々を続けていましたが、『ファイアパンチ』の連載が少年ジャンプ+にて決定して以来東京へ移り住んで本格的な漫画家活動を開始しました。
チェンソーマンの概要
チェンソーマンは藤本タツキによって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。主人公がチェンソーの悪魔に変身し他の悪魔を駆除する物語が描かれており、奇抜で支離滅裂な世界観をしていながらシナリオ展開が分かりやすいところが評価されています。2022年9月には累計発行部数1500万部を突破しており、同年7月からは第2部『学園編』が新たにスタートしています。
チェンソーマンのあらすじ
主人公のデンジは死んだ父の借金を返すために悪魔を駆除するデビルハンターとなって生計を立てていましたが、ある日ゾンビの悪魔に襲われ殺害されてしまいます。その時相棒であるポチタがデンジの心臓になって蘇生すると、デンジはチェンソーの悪魔『チェンソーマン』となって復活を遂げ、新しい力を手に入れました。その力を公安のマキマに見込まれると、デンジは公安のデビルハンターとなり銃の悪魔を倒すための物語が始まるのでした。
【チェンソーマン】回収済み伏線や設定一覧
チェンソーマン作中には数多くの伏線が張り巡らされており、読者はその伏線の謎や回収された時の反応を共有することで盛り上がっています。また、本作の世界観は緻密な設定が練られていることにより独特で他作品では見られない魅力が詰まっています。ここでは回収済み伏線や設定一覧についてまとめていきます。
伏線①マキマの正体は支配の悪魔
物語序盤から登場しておりデンジにとって上司の存在だったマキマには正体の設定に謎が残されていました。作中で戦闘描写が少ないながら、持ち得ている能力が異様に高く他キャラクターからも恐れられていたマキマでしたが、その正体は支配の悪魔と判明し、あらゆる生物を支配し意のままに操れる恐ろしい存在でした。
伏線②マキマが映画で泣いた理由
マキマは映画好きという設定がつけられており、デンジと劇場へ行った際は登場人物が抱擁するシーンを見て涙を流したことがありました。ただの抱擁シーンでなぜ涙を流したのか謎に包まれていましたが、マキマは誰かと対等な関係を築いたことがなく家族のような関係性に憧れを持っていたことが物語後半で明かされました。マキマが悪魔であっても人間らしい思いを抱いていたのが窺えるシーンでした。
伏線③悪魔たちがデンジの心臓を狙う理由
作中ではデビルハンターたちがデンジの心臓を狙っているという設定になっていますが、厳密にはデンジの心臓に成り変わったポチタそのものを狙っています。ポチタには悪魔の存在と概念を世界から消す能力が秘められていますが、それを狙う人たちは支配の悪魔であるマキマの存在を世界から消そうと画策していたのでした。
伏線④扉の向こうにあったもの
作中では度々、デンジが幼い頃の姿で扉の前に佇み、扉の向こうから「開けちゃダメだ」と声がする謎の回想シーンが描かれていました。その扉が何を意味している設定なのか長らく不明でしたが、扉の向こうにあったのはデンジが記憶の奥底に閉じ込めていた『父親を殺した過去』でした。思い出すまで父親は自殺したと思い込んでいたデンジでしたが、扉が開かれた後は強いショックを受け廃人状態となってしまいます。
伏線⑤チェンソーマンが岸辺を殺さない理由
岸辺はデンジにデビルハンターとして特訓をつけた師匠という設定です。作中でデンジが意識を持たずチェンソーマンに変身してしまい暴走するシーンが描かれると、そこで岸辺もデンジに襲われてしまいますが、不思議なことに岸辺は殺されず見逃されました。実はデンジに意識が残っていた時に『岸辺のことは殺さない』という約束を交わしており、それが岸辺を見逃すことに繋がっています。
伏線⑥人類に最悪な平和の意味
アメリカ大統領はマキマを殺さなければ人類に最悪の平和が訪れてしまうと予知していました。大統領がそう語った理由はマキマが目指している世界を知っていたからです。マキマは世界から戦争や死といった人にとってなくなったほうが幸せになれるものを失くそうとしていました。しかしその思想は『人にとって』ではなく『マキマにとって』なくなったほうがいいもので、彼女のとってディストピアな世界を人類にとって最悪な平和と表現していました。
伏線⑦サンタクロースの正体はトーリカの師匠
サンタクロースが初めて登場した時は老いぼれた爺さんが本人だと思われていました。しかし、サンタクロースの正体はソ連からやってきたトーリカの師匠で、人形の悪魔である彼女の力によって老人やトーリカたちは操られているという設定でした。
伏線⑧1話が掲載されたジャンプの表紙
チェンソーマンが初めて掲載された週刊少年ジャンプの表紙には、デンジがチェンソーを抱えて不敵に笑うイラストが大きく描かれていましたが、そのチェンソーには鏡反射のようにしてマキマの姿が描かれていました。この描写の謎は将来的にデンジの前に立ちはだかるのはマキマであるというシナリオ設定を示唆していたと考えられています。
伏線⑨4巻の表紙の意味
4巻のカバーイラストはアキが返り血を浴びている姿が描かれていますが、その背景は射撃の的らしきものになっていました。この謎はアキが銃の悪魔に憑りつかれて魔人になってしまうシナリオ設定を示唆していたと考えられています。
【チェンソーマン】未回収で2部に持ち越した謎や伏線一覧
チェンソーマンは2022年7月より少年ジャンプ+にて第2部の連載が開始しています。そのことを受けてネット上では2部に入る前に残されていた伏線がそこで回収されるのではないかと噂されています。ここでは未回収で2部に持ち越した謎や伏線を一覧にしてまとめていきます。
伏線①マキマが言及した「4人の騎士」の謎
マキマが残したセリフの中に『4人の騎士』という存在が登場しています。この4人の騎士はヨハネの黙示録を元ネタに生み出された存在であり、それぞれ死、戦争、飢餓、支配の能力を持っています。マキマはその支配に当てはまる人物ですが、他の3人とは仲が悪い様子が描かれています。この関係性の設定を記述しているあたり、2部にて残りの3人が登場するのではないかと言われています。
伏線②コベニの契約悪魔の正体
コベニが初めて登場した時契約悪魔の正体を秘密にしていました。臆病で気弱な性格をしているコベニですが、周りが次々と死んでいく大惨事が起きた時にコベニは一切の傷痕を負わずに生き残っている姿が描かれていました。このことからコベニの契約悪魔はとても強いものではないかと噂されており、2部にて公開されることを強く望まれています。
伏線③銃の悪魔の生死
1部の公安編にて重要人物だった銃の悪魔は最終的にデンジの手によって殺害されるシーンが描かれました。ただしこのシーンには謎が残されており、銃の悪魔はアメリカが持つ20%の肉片からできた存在だったことが後に判明し、残りの80%は他国や悪魔たちが持っていると明かされました。肉片が残っていることは銃の悪魔が2部にて復活する伏線ではないかと言われています。
伏線④ポチタの銃痕らしき傷
ポチタが初めてデンジの前に姿を現した時、小さな体には銃痕らしき傷がついていて弱っている状態でした。ポチタが負傷した経緯はマキマのセリフから考察されており、地獄で死闘を繰り広げたところを命からがら逃げ伸びたと考えられています。傷痕が銃痕だったことから、地獄で戦っていたのが銃の悪魔だった可能性も指摘されていますが、その謎が2部で明かされるかもしれません。
伏線⑤デンジとパワーの契約
1部のクライマックスシーンにて、デンジはパワーの手によって復活し代わりにパワーが死亡する展開が描かれましたが、彼女の死の間際、パワーはデンジに「血の悪魔を見つけて再びパワーに戻せ」と頼んでいました。2部ではデンジがその約束を果たすために動き出す可能性が高く、パワーもそこで再登場するのではと噂されています。
伏線⑥レゼたちもデンジと同じ?
サムライソード、レゼ、クァンシの3人は悪魔の姿に変身できるデビルハンターです。彼らの特性はチェンソーマンに変身するデンジと酷似しており、変身の仕組みや悪魔になった経緯も一緒ではないかと考えられています。仮にデンジと同じだった場合、3人の心臓は悪魔のものを移植されていることになり、クァンシの年齢が見た目に合っていないことから悪魔の心臓の持ち主は不老ではないかと推察されています。
伏線⑦デンジと並んで座ったキャラが死ぬ
ファンの間で迷信として流行っている説に、『デンジと並んで座ったキャラは死亡する』というものがあります。作中でデンジと並んで座ったことがあるのはパワーと姫野、アキ、コベニの4人ですが、この中から生き残っているのはコベニただ1人です。単なる偶然だとは思われますが、2部にてコベニが死亡した場合、いよいよこの考察が信憑性を帯びることになるでしょう。
伏線⑧ループ説と白と黒のコマ
一般的な漫画作品では基本的なコマ割りは白枠を使い、回想シーンなどで黒枠にして違いをはっきりさせることが多いですが、チェンソーマンの場合は黒枠がパラレルワールドを表しているのではないかと言われています。過去に荒井が撃たれるシーンが描かれると、白枠の世界では頭に、黒枠の世界では頭と喉元に銃弾を受けていました。そしてその場にいたコベニにも黒枠で返り血を浴びていながら、白枠ではその形跡が一切描かれていません。
伏線⑨太陽と日曜日の概念
チェンソーマンの世界には太陽と日曜日の概念が存在しない可能性があると言われています。作中を見返してみると太陽が描かれたコマは1つも存在せず、コウモリが日中の空を飛ぶという現実では考えられない描写がされたこともあります。また、デンジが暮らすアキの家には当番表が貼られていますが、そこには月曜日から土曜日までしか描かれておらず日曜日が存在しません。
【チェンソーマン】登場人物の名前の由来
様々な設定や伏線の組み合わせによって物語が展開されているチェンソーマンですが、登場人物の名前にも由来があることが知られています。ここではチェンソーマンの主要キャラクターであるデンジ、マキマ、パワー、早川アキの名前の由来についてまとめていきます。
デンジの名前の由来
デンジの由来は『天使』であり、そこに濁点をつけたことでデンジとなっています。元々は二瓶勉の『ABARA』の主人公である駆動電次が由来と考えられていましたが、2021年のジャンプフェスタにて作者本人の口から由来について明言されました。
パワーの名前の由来
パワーの由来は天使の階級である『能天使(Powers)』となっています。人物モデルは作者の大学時代の知人とされており、その人は作者の女性の好みである高圧的で理不尽な性格をしていたそうで、その性格がパワーに反映されています。
マキマの名前の由来
マキマの由来は『ママ』となっており、木を切る道具チェンソーで『マキマ』の『キ(木)』を切ると『ママ』になると作者から説明されています。デンジのモデルが親から虐待を受けた子どもとされており、デンジがマキマに対して恋愛ではなく母性的なものを追い求めていることから名前が考えられました。
早川アキの名前の由来
早川アキの由来は銃の1つ『AK-47』の『AK』をもじったものとされています。単行本9巻にてアキは家族の仇である銃の悪魔に肉体を乗っ取られてしまい、アキ自身が銃の悪魔へ成り果ててしまう展開が描かれていますが、この展開への伏線が名前に隠されていました。
【チェンソーマン】第2部の今後を予想
公安編が終了したチェンソーマンは現在第2部の学園編の連載が少年ジャンプ+にてされています。少年漫画らしい学園をテーマにした物語が展開されていますが、ここでは第2部の今後について3つの予想をまとめていきます。
予想①武器人間の再登場はある?
公安編にて武器人間のほとんどがチェンソーマンによって死亡していきました。しかし武器人間には特定の動作を行うことによって蘇生することが可能で、存在そのものが消えることはチェンソーマンに食べられない限りありません。この特性を利用して武器人間が2部に再登場する可能性があるかもしれません。
予想②パワーの再登場はある?
パワーは自分を犠牲にする代わりにデンジを蘇生し本編から退場していきました。その別れ際にはデンジに「地獄まで探しに来て」と約束をしています。第2部ではデンジがパワーを探すための物語が展開されるとネット上でも推察されており、公安編の重要人物だったことからパワーが再登場する可能性はかなり高いと考えられます。
予想③吉田ヒロフミとバディになる?
2部の学園編ではデンジが高校に通う物語であると発表されていますが、実際に第1話が公開されると吉田ヒロフミが高校に通う姿が描かれていました。さらにその高校にはチェンソーマンがいるという噂が立っており、デンジと吉田が同じ学校に通っているのではないかと考えられています。
【チェンソーマン】伏線に対する世間での評判や人気
これまでチェンソーマンの伏線や2部に持ち越した謎などについてまとめてきましたが、これらの要素に対してチェンソーマンファンたちはどのような印象を抱いているのでしょうか?ここでは伏線や謎に対する世間での評判や人気について、実際のコメントを参照しながらまとめていきます。
チェンソーマン1部を読み終えた読者からは、伏線回収が秀逸でとても面白かったという評価が多数寄せられていました。特に物語後半での描かれた怒涛の伏線回収について語る人が多く、コメントしている人の中には著名人やネット界隈で有名な方など、幅広い層に受け入れられているようでした。
伏線の数が多いことで評判になっているチェンソーマンですが、その見せ方が1つ1つ丁寧であり最後まで読みやすかったと語られていました。チェンソーマンは設定や伏線が多く張られているのに対して、シナリオ構成に無駄がほとんどないところが人気の秘訣なのかもしれません。
公開予定のアニメ版ですが、そのOP担当アーティストが米津玄師であると公式から発表されると、ネット上ではそれに対し過去に米津さんがウルトラマンの主題歌を務めていた際に『変身』という曲名が伏線だったんだと冗談まじりのコメントで盛り上がっていました。アニメ制作から発表があるとネット上ではその都度大きな話題を生み出しているようです。
【チェンソーマン】伏線は多かった
チェンソーマンは人の目引く奇抜でサディスティックな世界観をしておきながら、そこで展開されている物語は緻密な設定と丁寧な伏線回収によって構成されていました。これからの2部でも面白い物語が展開されることを期待しておきましょう。
この記事のライター
zeile
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