【チェンソーマン】デンジとパワーの関係性とは?恋愛感情があるのかも考察
「チェンソーマン」作中でバディを組んでいるデンジとパワーの関係性について解説します。昼夜問わず一緒にいる二人ですが、彼らの間に恋愛感情は存在するでしょうか?デンジとパワーはお互いにどういった存在なのか作中の描写をもとに考察します。
目次
デンジとパワーとは?
「チェンソーマン」の主人公は、死に際にチェンソーの悪魔ポチタと契約を交わし、悪魔の心臓を持つチェンソーマンとなった自称16歳の少年デンジです。パワーは、理性の高さを買われ、デビルハンターとして公安対魔特異4課に所属する血の魔人です。二人は、同課、内閣官房長官直属のハンターであるマキマに引き合わされ、安全上、公安の義務として”バディ”を組むことになります。
デンジのプロフィール
デンジは、父が生前に借金した老父のヤクザの下、その返済と生計を立てるため不当にデビルハンターをしていました。しかし、ある日、いつものように狩りの依頼を受け、連れられた場所で裏切りに遭ってしまいます。ゾンビの悪魔とそれと契約したヤクザ達にポチタ共々バラバラに殺されてしまいます。しかし、デンジは、彼の血を飲み蘇ったポチタと契約をし、ポチタの心臓を手にしたチェンソーマンとして生き返ります。
パワーのプロフィール
地獄からこの世界に蘇った若い女性の姿をした魔人です。理性が高く、それをマキマに評価され、課に入隊させられました。戦いを好み、ワガママな性格で、民間デビルハンターの業務妨害をした挙句にデンジに責任転嫁したというエピソードも持っています。「ひれ伏せ人間」と人間を嫌い、同時に仲良しの猫ニャーコをさらわれた事で悪魔嫌いでもあります。ニャーコ奪還に向けデンジと交渉し、成功のあかつきに”胸を揉む”というデンジの望みを叶えると約束しました。
チェンソーマンの概要
「チェンソーマン」は藤本タツキさんによるアクション漫画です。2019年から2021年にかけて「週刊少年ジャンプ」にて第一部が連載され、現在は「週刊少年ジャンプ+」にて第二部が連載されています。過激な描写や衝撃的な展開が特徴の作品ですが、コミカルなシーンや欲に忠実な心情、心温まる家族の絆なども見どころの一つとなっています。壮大なアクションやお茶の間の笑い、孤独を経た者同士の寄り添い等が、物語の随所に散りばめられています。
チェンソーマンのあらすじ
デンジは、相棒のポチタに対し深い愛情で接し、彼が自立出来るか心配していました。自身が悪魔に敗れ殺されても、ポチタに身体を授け、”デンジとして”普通に生き、死んでいってほしい、と望んでいます。その後、デンジはポチタを内に宿したチェンソーマンとなり、公安入りで環境が一変します。返済に追われる毎日から解放され、人並み、年並の幸せを夢見るようになります。マキマの気を引こうとパワーや仲間達と共に任務にあたってゆきます。
デンジとパワーの関係を考察!恋愛感情はある?
「チェンソーマン」作中では、二人が親密な関係である様子が描かれています。 しかし、デンジは、自身がマキマに対して抱いているような恋愛感情がパワーに対しては全く生じないと感じていました。二人がお互いにどのような存在だったのか、作中のエピソードをもとに考察していきます。
デンジとパワーの二人はバディ
二人の仲が深まってゆくのは、コウモリの悪魔との戦いからです。その後、共生を通じ、次第に打ち解け、波長が合ってゆく様子が描かれています。パワーを”パワ子ちゃん”と呼称する場面があり、パワーもデンジをバディと認識し、パワー節ながらも協力体制である事が伺えます。両親と育っていないデンジと、慣れない人間界に身を置くパワーが、互いの世間知らずを補い合い、公私共にバディであることが垣間見えます。
デンジとパワーは岸辺の弟子
二人は、マキマの依頼で「悪魔が恐れるデビルハンターは、頭のネジがぶっ飛んでるヤツだ」と言う特異1課の岸辺と引き合わされました。ハンターとしての素質に通ずる質問がなされ、二人の回答は岸辺から誠に優秀であるとお墨付きを貰います。しかし実際に修業が始まると、二人は何度も殺されてしまいます。「最強のデビルハンター」を自称する岸辺を負かすべく、二人は結束を強め作戦を練るのでした。
デンジはパワーに何度も裏切られている
パワーは、息をするかのように嘘をつきます。野菜嫌いなはずが、行きつけのマーボーナス屋があったり、元々、海ではなく山で生活をしていたはずが、江ノ島に別荘を持っていたりとめちゃくちゃです。ニャーコのためですが「そういう設定」とコウモリの悪魔にデンジを売る局面もありました。しかし、最後には初めてできた”友達” デンジのため勝機の無いマキマとの戦いに挑み、良い意味で読者を裏切ってくれます。
デンジはパワーの胸をもんだ?
コウモリの悪魔を倒し、晴れてニャーコ奪還となった二人は、エリア外巡回、館でのデンジ流血に関し事情聴取されます。デンジは「パワーはいいヤツだぜ」と彼女に売られ、殺されかけた事は伏せていました。ニャーコ奪還・悪魔撃退・彼女の擁護の報いにパワーから約束の”3揉み”の許可が降ります。デンジは、パッドを入れ見栄っ張りが発動するパワーの”それ”に確かに触れました。その時、女性の胸がこの程度かと発見し、その後、空虚な時間ができてしまいます。
デンジに甘えるパワー
パワーは、闇の悪魔との一件後、地獄からの監視の目を疑い、常に怯えていました。デンジは、それを落ち着かせ、お世話をします。一人でトイレとお風呂、着替えが出来ない状態で、添い寝もしてあげます。
パワーは、頼りない自分のせいで嫌われてしまったか聞きますが、ちゃんと好きだと返答が貰えました。彼女は、特別に自身の血を飲んでも良いとデンジに勧めます。そこまでしても彼は、共に浸かる浴槽で不思議と「全然エッチな感じしねえ」と恋愛感情が湧かないことに言及しています。
デンジとパワーは恋人?恋愛感情は?
二人は、バディとして少しずつ仲を深めてきました。デンジは、初めこそパワーを女性として見ていたものの、段々と友達や家族、兄弟のような関係になってゆきました。マキマに感じるような恋愛のドキドキをパワーから感じることは、ありません。しかし、お互いお調子者である部分が重なり、良い波長が保たれたコンビとなれています。元々、身寄りの無い者同士で互いの存在が必要不可欠となってゆく様子が描かれています。
デンジとパワーは家族?
デンジとパワーは先輩デビルハンター・早川アキの家で共に暮らしています。元々、”家族”というワードに縁遠い経歴の二人は、今の共生を通じ、家族さながらの関係となりました。デンジは、食事の作法を弁え、掃除など家事をこなし、パワーの面倒を見ます。パワーは、末っ子のように自由奔放ですが、デンジが落ち込んでいる時など元気付けようとし、互いに持てる限りで支え合う姿勢が伺えます。この基本を築いたのは、間違いなく生真面目なアキの存在です。
デンジの目の前で死んだパワー
パワーは、無念にも現世で命を落とします。元々、第1部公安編の黒幕、支配の悪魔マキマの歪んだ正義感を基に描かれた絵面に踊らされ、日々を過ごしていたのです。他の愛情を知らないデンジに慈悲深いアキを充て、手のかかる妹役としてパワーを加え、情を刷り込ませてゆきました。パワーの死を経て心が壊れたデンジの姿がそこにありました。
パワーの死亡シーン
アキの死から立ち直れずにいたデンジの前にマキマが、現れました。「手が冷たいよ?」と声を掛け、マキマの自宅で一緒に温まろうと誘います。現実逃避のため思考を捨てマキマの「犬になりたい」と伝えます。そこに次なる訪問者パワーがデンジの17歳の誕生日を祝うケーキと共に現れます。しかし、これもマキマの目論見でした。何も知らないデンジは、ドアを開けるよう頼まれ、マキマの「私がパワーちゃん殺すから」の言葉に聞き間違いを疑いました。
デンジとパワーの「恋しい」シーン
パワーは、次々と”大切なもの”を失い空っぽのデンジに寄り添い、立ち上がる”力”を与えようとしました。しかし、彼は心に穴が開いてしまい、既に十分満足した時間を過ごせたので、終わりにしたいと無気力になっていました。ただ、デンジが彼女への恋しさを伝えると「ワシの血をやる。血の悪魔を見つけに行け。」パワーへと戻してほしいと言われます。デンジは、「ワシを見つけに来てくれ」とのパワーの言葉を最期に目を覚まし、涙ながらも再び前を向きます。
パワーは一度復活して再び死亡
デンジが悪魔化し、錚々たる面々と繰り広げる戦闘の中で窮地に立たされていました。既に現世を離れたパワーにポチタが語り掛け、悪魔に復活し”バディ”の危難に力を貸してほしい、と契約を迫ります。彼女は二つ返事でポチタの一部を食べ、再びマキマの前に姿を見せます。しかし、やはりマキマの圧倒的強さに歯が立たず、出来る限りチェンソーマンをマキマから遠ざけようと身を呈し、力尽きてしまいます。
パワーは第二部で復活する?
現状、推測の域を出ませんが、パワーから血を譲り受け、契約を交わし、マキマの制止に努めたデンジは、パワー、アキのいない生活をどのように過ごしてゆくのでしょうか。パワーと次に会う時は、敵同士だという共通認識の下、血の悪魔からまたパワーに戻してほしいとの約束は果たされるのでしょうか。ネット上では「デンジは契約に従い血の悪魔を探しに行くはずなので、第二部でパワーが復活する可能性は高い」という見方が有力視されています。
デンジとパワーの声優
アニメ「チェンソーマン」のキャスティングでは、大げさではない「生っぽい芝居ができるか」が重視されたそうです。ここではアニメ「チェンソーマン」で見事デンジ役とパワー役を射止めた声優を紹介します。
デンジ役の声優は「戸谷菊之介」
「チェンソーマン」でデンジの声を担当したのは戸谷菊之介さんです。アニメへの出演は3作品目と声優としてのキャリアは浅いものの、オーディションでの自然体な演技が評価され、デンジ役に抜擢されました。
戸谷菊之介のプロフィール
戸谷さんは、1998年生まれで、2017年開催アニメオーディション「第6回アニストテレス」特別賞を受賞し、それが声優業のスタートとなっています。アニメだけではなく、アプリゲームのメインキャラクターも担当しており、アニメの声優業としては、現在はチェンソーマンのデンジ役として、作品の非常に重要な役割を果たしています。来年には「UniteUp!」のメインキャラクターである「清瀬 明良」役の担当が決定しています。
戸谷菊之介の主な出演作品
AIによる対話型乙女アプリゲームの束縛彼氏では、2人の登場人物のうちの1人で、都内の小児科医として働くイケメン新藤 暁を演じています。さらにUniteUp!は、ソニーミュージックの多次元アイドルプロジェクトで、YouTubeでジャンル問わず、様々なアーティストの楽曲を取り上げています。人気楽曲のカバー、「歌ってみた」を公開し、その企画の中でも彼の役どころは、歌い手からアイドルに変身を遂げる”ProToStar”の清瀬 明良です。
パワー役の声優は「ファイルーズあい」
パワー役の声優はファイルーズあいさんです。集英社の雑誌インタビューで「生っぽいお芝居」のためアニメ感が出過ぎないよう努めたと語っています。一番の苦労は、キャラが画面外の時のアドリブのリアクションだったそうです。彼女は、良くも悪くも空気の読めないパワーちゃんが大好きだと述べています。
ファイルーズあいのプロフィール
ファイルーズあいさんは、1993年に東京で生まれました。エジプト人の父と日本人の母を持つハーフで、アラビア語を話すことも出来ます。中学生の頃「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」を読んでファンになり、「ジョジョ」の朗読会に参加したことがきっかけで声優に憧れるようになったそうです。声優の養成所を卒業し、2020年に開催された第十四回声優アワードで新人女優賞を受賞しました。
ファイルーズあいの主な出演作品
ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャンが、その一つです。シリーズ初の女性主人公「空条 徐倫」を演じます。ジョジョは、1987年から連載が続く作品です。シリーズ毎に血統を継ぎ、主人公が移り変わります。パワー然り、徐倫もタフな女性です。
デンジとパワーに対する世間での評判や人気
作中では、デンジのパワーに対する気持ちが恋かどうかは明らかにされていません。しかち、マキマとの関係でドキドキする感覚の恋を感じ、パワーに対しては、ドキドキする気持ちは抱かないけれど、恋しく思う愛が感じ取れると考えた読者もいました。
デンジがパワーをあだ名で呼ぶようになる姿に、お互いが家族のような存在になっていること感じ微笑ましくなったという声もありました。
デンジとマキマの関係性を日常的な切ない恋、デンジとパワーの関係性を不器用な愛情表現と感じたファンもいます。デンジが、あれだけ思いを馳せたマキマが本当に欲していた物は、デンジ自身ではなくチェンソーマンであったことをよくある恋のすれ違いとも捉えています。
デンジとパワーは家族のような存在だった
最初、デンジは邪にパワーと協力しましたが、パワーのニャーコへの気持ち、自分のポチタへの気持ちが重なることを知りました。それを機に親睦を深めますが、パワーに恋愛感情が湧かない事を常々疑問に思います。結果、恋より”当たり前の存在”と整理がつきます。アキとの別れにより、これまでの生活とは異なりますが、互いを気に掛ける姿勢は変わりません。デンジが地獄で血の悪魔を見つけ、パワーとして再会し、賑やかな食卓を囲む日は来るのでしょうか。
この記事のライター
MH0105
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