【ベルセルク】蝕のトラウマになる内容とは?シーンを徹底紹介!ファンの反応も
『ベルセルク』作中にはグロいシーンや残酷な場面が少なくありませんが、その中でも「蝕」のシーンではグロい内容ととんでもない展開によって数多くのファンにトラウマを植え付けています。この記事では蝕で何が起こったかや、内容について徹底的に解説していきます。
目次
【ベルセルク】蝕とは?
この記事では、多くのベルセルクファンのトラウマとなった「蝕」の原因や内容等の解説を行っていきます。最初に、蝕の簡単な内容の解説や、原作何巻での出来事なのかを紹介していきます。
蝕とは?
ベルセルクには「降魔の儀」と呼ばれる絶望した人間が作中に登場するベヘリットという卵型の物体を使用し、最も大切な物を生贄にする事で「使徒」と呼ばれる異形の生物へと転生する儀式が存在します。その「降魔の儀」の中で、使徒ではなく「ゴッド・ハンド」へと転生する儀式が「蝕」と呼ばれています。さらに、蝕が発生する場合は、特殊な祭壇が発生します。
蝕のシーンは何巻?
「蝕」はベルセルクの主人公「ガッツ」が、黒い剣士と呼ばれる前の話である黄金時代篇で起きた出来事です。黄金時代篇は単行本では3巻から14巻で描かれていて、蝕は単行本12巻と13巻で描かれています。
ベルセルクの概要
『ベルセルク』は「三浦建太郎」さん原作の漫画作品で、1989年から休載を何度も繰り返しながら長年連載が続けられている作品です。「月刊アニマルハウス」や「ヤングアニマル」で連載されていましたが、2021年に原作者である三浦建太郎さんが亡くなってしまいました。しかし、三浦さんから最終回までの展開を聞いていた「森恒二」さんによって、翌年の2022年から内容を監修しながら連載が再開しています。
ベルセルクのあらすじ
妖精のパックと共に旅を続けている黒い剣士という異名を持つ「ガッツ」は、かつてガッツが所属していた傭兵団「鷹の団」を壊滅させた者達を追って旅を続けていました。ガッツは「ドラゴン殺し」と名付けられた大剣や左腕の義手に仕込まれた大砲等の多くの武器を駆使し、傭兵団を壊滅させたゴッド・ハンドや使徒と呼ばれる者達へ復讐するために戦いに身を投じていきます。
【ベルセルク】蝕のシーンや内容~始まり~
まずは蝕のシーンの中でも、蝕が発生するまでの経緯や原因といった内容について解説していきます。さらに他にも、ガッツやガッツが所属していたことがある傭兵団「鷹の団」のメンバー達が蝕へと巻き込まれてしまった理由も紹介します。
蝕のシーンに至るまでの経緯
ガッツは幼い頃から傭兵として戦場を巡り、各地の戦場を転々としていました。そんなガッツの活躍を目に留めて決闘をしてまで自身の傭兵団「鷹の団」に引き入れたのが鷹の団団長でもある「グリフィス」です。蝕が始まる原因が発生するのは、鷹の団に入団した後しばらくしたガッツがある決意をしてからです。
経緯①グリフィスから離れるガッツ
鷹の団に入団した後のガッツは剣士として活躍し、団最強の剣士と言われ異名までつけられています。ガッツは次第に「グリフィスと対等となりたい」と考えるようになり、対等になるためにグリフィスとの決闘で勝利して鷹の団を離れて修行の旅へと出ました。
経緯②グリフィスへの拷問
グリフィスはガッツが鷹の団から去った後、王女へと夜這いをかけて操を奪った一連の流れを侍女に目撃されてしまいます。この事は王へと報告され、グリフィスは投獄された上拷問され鷹の団は国から追われてしまいます。グリフィスの身は一年後にガッツの合流後に救出できたものの、拷問によってグリフィスは歩く事も喋る事も出来ない再起不能の状態となっていました。
経緯③自暴自棄になるグリフィス
救出後のグリフィスは再起不能となっていて、自らの夢であった「自分の国を持つ」事を諦めなければならなくなっていました。夢を諦めたグリフィスはキャスカと静かに暮す夢を抱いて生きようとしますが、ガッツと相思相愛という事を知って絶望し自殺を試みますが失敗しています。
蝕のはじまり
自殺に失敗したグリフィスは、拷問された時に失ったはずのベヘリットを水底から発見します。グリフィスの周りにゴッド・ハンド達が現れ、グリフィスが鷹の団を生贄とする事を決めた事で鷹の団が異世界へと引きずり込まれ、蝕が始まりました。
【ベルセルク】蝕のシーンや内容~仲間たちの最期~
蝕に引き込まれて生贄とされてしまった鷹の団は、ゴッドハンドや数多くの使徒達に囲まれてしまい鷹の団のメンバーは次々と力尽きてしまいます。蝕内での主なメンバー達の最後のシーンの内容を紹介していきます。
蝕のシーン①コルカスの最期
鷹の団の千人長「コルカス」は元は盗賊団の頭だったキャラで、グリフィスに敗北した事で鷹の団に入団しています。入団する前のガッツに部下を殺された事が原因でガッツの事は憎んでいましたが、ガッツからは仲間だと思われています。蝕発生後のコルカスの行動内容は次々と使徒達に部下が喰われていく光景を見て精神に異常をきたしてしまい、最後は女性形の使徒に誘惑されて喰われてしまいました。
蝕のシーン②ジュドーの最期
「ジュドー」は、鷹の団の古株の一人で千人長を務めています。その性格からガッツに積極的に接した1人で、後に活躍するガッツの投げナイフを伝授したキャラでもあります。キャスカの事を好きでしたが、ガッツとキャスカの仲を見守り続けていました。蝕の間もその気持ちは変わらずにキャスカを守るために戦い続けていましたが、最後は気持ちを伝える事無く力尽きて倒れています。
蝕のシーン③ピピンの最期
「ピピン」は鷹の団の千人長の1人で、元・炭鉱夫だった巨漢の男性です。メイスや戦鎚から強力な一撃を放ち、殿としてガッツと共に戦った時は「鷹の団パワータッグ」と呼ばれました。蝕発生後のピピンの行動内容は、使徒に囲まれた状態からジュドーとキャスカを逃がす為、力尽きるまで戦い続けました。
蝕のシーン④孤軍奮闘するガッツ
ガッツは部下や仲間を失いながらも1人奮闘し戦い続けていました。自身の剣が折れてしまってもへし折った使徒の角を武器として使用して戦い続けたガッツが見たのは、使徒達に囲まれて空高く掲げられているキャスカの姿でした。ガッツは怒り狂い、キャスカを救うためにキャスカの元へと迫っていきます。
【ベルセルク】蝕のシーンや内容~終焉~
最後に紹介する蝕のシーンの内容は、掲げられるキャスカに迫るガッツのシーンから脱出後までです。また、すでにこの時点で鷹の団の生存者はグリフィスを除くとガッツとキャスカ、別働隊として動いていたリッケルトしか残っていません。
蝕のシーン①グリフィスの転生
グリフィスによって引き起こされた蝕は、グリフィスを人間からゴッド・ハンドの「フェムト」として転生させました。転生後の容姿は、マントのような黒い翼に漆黒の外皮を纏っていて、頭にはかつてつけていた鷹の頭のような兜を被っています。後にこの時の己の行為の内容については一切後悔が無いと告げ、ガッツを怒り狂わせています。
蝕のシーン②凌辱されるキャスカ
「キャスカ」は鷹の団の紅一点で、鷹の団ではグリフィスに次ぐ実力者で副官的な立場でした。過去にグリフィスに救われた事もありグリフィスへの信頼も高く、ガッツとは恋人関係でしたがグリフィスの介護をするために別れています。キャスカを救出するために迫るガッツは使徒に左腕に噛み付かれ身動きを封じられ、キャスカはフェムトとなったグリフィスからガッツの前で凌辱を受けてしまいます。ガッツは左腕を自ら切り落として救おうとしますがすぐ取り押さえられ、見守る事しかできませんでした。
蝕のシーン③蝕の終焉
トラウマやグロいシーンや内容が続いた蝕は、「髑髏の騎士」の突然の乱入により終わりを告げます。髑髏の騎士は乱入後にゴッド・ハンドに斬りかかった後、キャスカとガッツを救出して蝕の空から脱出します。しかし蝕の影響で、ガッツは右眼と左腕を失い、キャスカは記憶を失って幼児退行を起こした上にグリフィスに凌辱された事が原因でお腹の中にいたガッツとの子供は魔物となってしまいます。さらに、二人は悪霊等に永遠に付け狙われる生贄の烙印を押されています。
【ベルセルク】蝕を考察
最後は、「蝕」という儀式についての解説や内容の考察を行っていきます。蝕で発生するゴッド・ハンドへの転生の内容や蝕が発生させるために必要な条件や、漢字の蝕という文字の意味等について紹介していきます。
考察①蝕と転生の関係
蝕とは人間からゴッド・ハンドに転生するための降魔の儀の事です。ゴッド・ハンドは使徒と同じで元人間で最大でも5人しかいませんが、使徒よりも遥かに強力な力や優位性を持ちます。ただし、ゴッド・ハンドになるために必要な真紅のベヘリットである覇王の卵は、手に入れる人物が予め決まっていて、グリフィスは未来にゴッド・ハンドとなる事が決まっていたため失っても再び拾っています。
考察②蝕を発生する条件
蝕を発生させるためには、「覇王の卵」と呼ばれるものが必要です。覇王の卵とはベヘリッドの1種で真紅の色をしていて、216年に1度現れます。覇王の卵の持ち主が最も大切な者達の全てを生贄として捧げる事で蝕が始まります。また、覇王の卵は失っても所有者の手に戻るようになっていて、グリフィスが自殺失敗直後に失くしたはずのベヘリットを拾ったのもこれが理由です。
考察③蝕の漢字の意味
「蝕」という漢字は、むしばむ・侵すという他に日食や月食等の太陽や月が欠けるという意味があります。日食や月食等の食は蝕という文字を使うこともあり、英語では「eclipse」という単語で表されます。
【ベルセルク】蝕の内容に対する世間での評判やファンの反応
ベルセルクの蝕のシーンは多くのファンにとってのトラウマとなっています。中にはあまりにもグロいシーンのため、ベルセルクを読み進める手が止まってしまったというファンもいます。また、ファンでなくてもベルセルクの漫画が病院等に置いてあった事で興味を持って読んだ巻が、蝕のシーンだったという読者もいました。ベルセルクは読んだ事無いけど、トラウマシーンの蝕のグロいシーンだけは見た事ある人もいます。ただし、読み進める手は止めても作品自体を嫌っているという声はほぼありませんでした。
蝕のシーンの途中には、グリフィスと神を名乗る人物が対話をする単行本未収録の話が存在しています。何故未収録になったかはっきりとした理由は明かされていませんが、核心へのネタバレが大きすぎたのではないかと言われています。
ベルセルクは1997年と2016年にアニメ化され、劇場版も3部作が公開されています。ベルセルクの原作者の三浦建太郎さんは画力が高い漫画家としてよく名があがる人物ですが、1997年のアニメの蝕のシーンは漫画に負けずにかなり高い評価となっています。しかし、あまりにもグロいシーンすぎたのか、1997年のアニメは途中で終わっていたりカットの嵐となっています。
【ベルセルク】蝕はトラウマになるグロい内容だった
この記事ではベルセルクの「蝕」について解説してきました。グリフィスがゴッド・ハンドに転生するので非常に重要なシーンではあるのですが、多くのグロいシーンが存在する蝕は多くのファンや読者にトラウマを植え付けてきました。アニメでもグロいシーンは変わっておらず、中には怖くて見れない人も存在するほどであり、漫画でのトラウマを植え付けられたシーンの1つとして多くの人から名前をあげられるようになっています。
この記事のライター
kaewru
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