【ベルセルク】使徒のメンバーを一覧で紹介！新生鷹の団や鷹の団についても解説

ベルセルクは主人公ガッツが復讐を果たすまでの物語が描かれており、彼の旅路には強敵との戦いがつきものです。その中でも使徒と呼ばれる存在は人間を超える強さを有しており、ガッツにとっても大きな脅威として立ちはだかっています。使徒一覧を紹介する前にまずはベルセルクにおける使徒や蝕の概要についてまとめ、ベルセルクの作品概要についてもおさらいしていきます。

使徒は愛情や友情といった人生で培った大切なものを魔へ捧げることで、精神的にも肉体的にも人間を超越した存在に転生した人物のことを指します。使徒に転生した者はその証としてベヘリットを与えられ、定められた時に直面した時に所有者の血の涙をベヘリットに呼応させることで異界の扉を開き超越者へと転生することができます。

蝕（しょく）とは人間が使徒に転生した後、ゴッドハンドに転生するために行う儀式の総称です。216年周期で現れる深紅のベヘリット・魔王の卵を手に入れた者だけが蝕を行うことができ、自身の人生で培った大切なものを捧げた後現実世界と隔絶された異空間の中で生贄の体や命、断末魔などを魔に捧げることでゴッドハンドへの転生が成功します。なお、人間が使徒に転生する儀式は降魔の儀と呼ばれています。

ベルセルクは三浦健太郎によってヤングアニマルに連載されている漫画作品です。中世ヨーロッパを下地に剣と魔法の世界で主人公ガッツが復讐の旅をするダークファンタジーが描かれており、細部まで描かれた作風やキャラクターの個性などが世界的人気を博しました。全世界累計発行部数は2023年3月時点で5500万部を突破しており、アニメ化やゲーム化といったメディアミックスも展開されています。

身の丈を超える巨大な剣を持つ黒い剣士・ガッツはゴッドハンドを探す旅を続けていました。序章で妖精のパックと出会い共に行くことを決めると、彼は狂戦士のような戦いを繰り広げながら過去に鷹の団に所属していたことを明かします。そこで団長だったグリフィスとの確執や自身がしてきたことの後悔を晴らすために旅をしていることが明かされると、使徒やゴッドハンドたちとの死闘を繰り広げていきます。

ベルセルクに登場する使徒一覧はそれぞれ傭兵団や組織に所属しています。新生鷹の団は使徒によってグリフィスを信奉して集まった人間と使徒が集まった騎士団で、伝説の勇者や軍人といった手練れの実力者が揃っています。ここではベルセルクにおける新生鷹の団の使徒メンバーの強さを一覧にして紹介していきます。

ゾッドは不死者の異名を持つ伝説の戦士です。大振りの蛮刀や戦斧など力任せに戦うスタイルを得意としており、使徒として変身するとコウモリの翼を持つ猛牛の悪魔のような姿に変わり牙の一噛みで甲冑ごと人体を引き千切るほどの力を手に入れます。蝕においてガッツに死が訪れることを予言するも、それを打ち破ったことでガッツを認めています。

アーヴァインは大型の弓を扱う狩人です。弓には単眼がついている特徴があり、1度に何本も矢を放ち人間離れした飛距離と命中精度を誇る技巧者です。使徒になると四足の猛獣に上半身が筋肉質になるケンタウロスのような姿になり、頭部にある角に弓弦を張り尻尾から毛をむしり取ることで弓矢を扱えるようになります。

グルンベルドは強敵との戦いを望む武人です。かつてはチューダー帝国の侵攻を10年に渡って防ぎ続けた経験を持ちます。人の目を引く膂力の持ち主で戦闘時は戦槌と仕込み大砲で並みの使徒を上回る破壊力を発揮します。使徒の本性を露わにすると巨大な火竜に変身し口から炎を吐き出すようになります。

ロクスは月光の騎士の異名を持つ騎士です。数多の決闘で常勝の伝説を持っており、現在は新生鷹の団の槍騎兵隊長として新兵の指導役の務めを果たしています。使徒になると金属質のケンタウロスのような姿に変わり、武器の騎兵槍が伸縮したり二又に分かれたりと変幻自在に操れるようになります。蝕の際にガッツと対峙すると彼の左手を吹き飛ばしました。

ラクシャスはグリフィスのボディガードを任されている戦魔兵です。仮面を被り全身を黒いローブで覆い隠した謎が多い人物で、戦闘時は闇に潜り込む能力を使用し敵の急所を狙う暗殺者スタイルで戦います。使徒になっても巨大化するだけで見た目は変わりません。

ボルコフは硬質の鱗に覆われた恐竜のような使徒です。ロクス率いる戦魔槍騎兵隊に所属しており、異形な見た目をしていますが背中に小さい顔と腕があります。蝕の際にフェムトに斬りかかろうとしたガッツの腕に噛みついて足止めをし、彼が隻腕になるきっかけとなりました。

その他に分類されている使徒一覧は明確な組織に所属していない無所属や、国から階級を与えられた人物などを指しています。彼らの中にはガッツと敵対せずグリフィスや使徒同士の戦いを繰り広げた人物がおり、必ずしも悪役という立場ではありません。ここではベルセルクにおけるその他の使徒メンバーの強さを一覧にして紹介していきます。

ガニシュカはクシャーン帝国を治める皇帝です。自身を王の中の王と言って憚らない傲岸不遜な性格で、残虐ながらもカリスマ性や軍略の才能、使徒の戦闘能力は最強格です。使徒になると肉体が雲で構成された天を衝くほどの巨人になり、一撃で使徒を仕留めるほど強烈な雷を操ります。

髑髏の騎士は1000年の間ゴッドハンドや使徒と敵対している騎士です。髑髏を模した鎧を身につけており、その内側には人外らしき雰囲気が漂っています。愛馬に跨って魔物たちを容易く切り裂く強さは並みの使徒を圧倒するほどで、喚び水の剣によって異空間へ物理的に介入することができ、作中では蝕に巻き込まれていたガッツを救い出しました。

盗賊団首領はコカ城を拠点に活動している盗賊の首領です。物腰柔らかで紳士然とした人物ですが、狂暴で人肉を好む本性を秘めています。使徒になると手足を持つ巨大なコブラに変身します。ベルセルク本編にて初めてガッツが戦った使徒であり、油断したところをドラゴン殺しで真っ二つに斬られました。

伯爵は元地方領主の中年男性でテレジアの父に当たる人物です。冷酷で非道な性格をしており、蝕ではピピンの屍を人形のように扱う姿をガッツに見せつけました。妻を生贄にすることで使徒に転生しており、使徒になると四肢と腹部に無数の手が生えた巨大なナメクジのような見た目に変わります。

ワイアルドは黒犬騎士団の団長です。エンジョイ＆エキサイティングをモットーに殺人や性的暴行を日々繰り返している極悪人で、他の騎士からはミッドランドの恥部と吐き捨てられています。使徒の正体を現すと巨大化した身体に三つ目と大口が生えた異形に成り変わります。

ロシーヌは頭部から蛾の羽を生やした半裸の少女です。元は寒村に暮らす人間で父親からの暴力によって親を信じられなくなり、両親を生贄にして使徒になった経緯を持ちます。使徒になると巨大な蛾のような見た目になり、超音速での飛行や衝撃波を起こせるようになります。

完璧な世界の卵は断罪の塔編にて登場した使徒です。物心ついた頃から聖地アルビオンのゴミ捨て場で生活しており、自身の名前や両親など何も知らないまま育った過去を持ちます。ベヘリットに触手と足が生えたような見た目をしており、触手から生えた針を人に刺すことで使徒もどきを生み出すことができます。作中では異端審問官のモズグスを使徒もどきに変貌させ、その後幼魔の命と引き換えにグリフィスを誕生させました。

ガッツが最初に倒した使徒は蝕を生き延びたガッツの匂いを辿って追ってきた男です。蝕で仲間を失ったことで激情を露わにし仇であるガッツと戦闘を行いました。使徒になると巨大な豚のような姿に変わります。ガッツにとって初めての使徒戦で義手の大砲の衝撃に耐えきれず吹き飛ぶといった慣れない戦闘シーンが描かれました。また、2016年の新アニメ版では辺境伯爵ランズダウンに仕える犬小屋番として登場しました。

鷹の団はグリフィス率いる傭兵団で後に戦場の死神という異名を付けられる精鋭部隊です。過去にガッツも入団した傭兵団でミッドランド王国の正規軍にまで上り詰めましたが、黄金時代に起きたある出来事がガッツに大きな影響を与えストーリーにも重要な要素として絡んでいます。ここではベルセルクにおける鷹の団メンバーの強さを一覧にして紹介していきます。

グリフィスは鷹の団の団長です。ガッツを鷹の団に誘った張本人でもあり、戦略や指揮能力、人望などあらゆる面に秀でた天才的な人物でいつか自分の国を持つという夢を抱いていました。ガッツは彼と対等の存在になるために鷹の団を抜けることを決意しますが、それを止めようとしたグリフィスと確執を生んでしまいます。グリフィスにとってガッツは夢を忘れられるほど大きな存在でしたが、彼を失ったことで血迷ってしまい仲間を生贄にしてゴッドハンドへ転生することを決意します。

ガッツはベルセルクの主人公です。身の丈を超える大剣・ドラゴン殺しが特徴的な戦士で使徒からは黒い剣士と呼ばれています。かつての盟友グリフィスと共に切り込み隊長として名を馳せていましたが、蝕にてグリフィスがゴッドハンドになるための生贄にささげられてしまい左腕と右目を失いました。以降は悪霊や妖魔に命を狙われながらゴッドハンドの使徒へ復讐するための旅を続けています。

キャスカは鷹の団の副官的立場にいる女騎士です。鷹の団の紅一点でありスピードと技術を併用した戦闘スタイルはグリフィスでしか彼女に勝てないと言われるほどの強さを誇ります。ガッツと出会った当初は反発し合う関係でしたが紆余曲折あって恋仲になります。蝕で豹変したグリフィスからの凌辱と仲間の死を受けて幼児退行してしまい、ガッツに保護されてからは彼と共に行動を共にするようになります。

ジュドーは鷹の団の千人長です。旅芸人の一座に所属していた過去を持ち、人懐っこい性格でガッツとも好意的に接していました。短曲刀と投げナイフを利用したテクニカルな戦闘スタイルを得意としており、見張りの兵が声を上げる前に仕留められる腕を持ちます。戦闘技術のみならず頭も切れる人物ですが、どれも1番になれないことに劣等感を抱いておりキャスカに好意を寄せていたもののガッツとの仲を影で見守っていました。

コルカスは鷹の団の千人長です。ガッツと同じくグリフィスに敗れたことで鷹の団に入ったメンバーであり、お調子者かつ皮肉屋という人間臭い人柄をしています。千人長を務めているのに反して作中では突出した能力を見せたことがなく、読者の間では返り討ちされる戦士として知られています。

リッケルトは鷹の団が盗賊集団だった頃からの古株メンバーです。傭兵らしからぬ華奢な体格と少年らしい純粋な心の持ち主で、同じメンバーのコルカスからよくいじられています。短剣使いのジュドーとは別の器用さを持っており、ガッツが使用する義手大砲や連射式ボウガンはリッケルトの手で作られています。

ピピンは鷹の団の千人長です。かつては炭鉱夫として働いていた大男で、入団仕立てのガッツの攻撃的な言動を気にも留めず淡々と酒を勧めるような人柄をしています。普段は無口で職人気質な性格をしていますが、危険が迫った時は大声で仲間に警告を放ち迅速な危機対応能力を見せます。また、豪腕のイメージ通り大振りのメイスや戦槌による一撃は強烈です。

ガストンは鷹の団の副隊長です。気さくで人情に厚い性格をしており、戦闘時は切り込み隊長としてガッツらと共に前線に立つことが多いです。手先が器用で編み物を作ることができ、百年戦争終了後は念願だった仕立てやを開きます。切り込み隊長としてグリフィスよりもガッツを慕っているところがあり、グリフィス救出後もガッツと共に行くことを宣言しました。

ゴッドハンドはベヘリットが引き起こす蝕によって転生した元人間によって構成された集団であり、ゴッドハンドの名の通りその総数は5人と決められています。儀式によって人間を超えたという点では使徒と同じ存在ですが、使徒よりも絶対的な権威と優位性を持っており戦闘力も比べ物にならないほどの強さを誇ります。ここではベルセルクにおけるゴッドハンドの強さを一覧にして紹介していきます。

フェムトはグリフィスが鷹の団を生贄にして転生した5人目のゴッドハンドです。グリフィスの頃から愛用していた鷹の頭を模した兜と漆黒の外皮を纏っており、空間を質量化させる能力を手に入れました。空間を圧縮することで攻撃の軌道を変えたり、相手を重圧で潰して攻撃することができます。

ボイドはゴッドハンドのリーダー的存在です。ミイラめいた髑髏の顔に剥き出しの歯と脳みそを乗せたような見た目をしており、髑髏の騎士を因縁の相手と認めています。空間を操作する能力を持っており、突き立てられた剣を別の空間へ転移させその攻撃を他人に命中させるという芸当を見せています。

スランはゴッドハンドの紅一点です。メドゥーサのような髪とコウモリのような羽を持つ美女で、コルセット状のもので覆っている上腹部以外は全裸という大胆な見た目をしています。性的な意味合いを含めた言葉を使う特徴があり、ガッツのことを「坊や」、顔見知りの髑髏の騎士を「王様」と呼んでいます。作中ではガッツ一行がクリフォトに踏み入った時に登場しガッツの上半身を鎧ごと切り裂くほどの攻撃力を見せました。

ユービックはゴッドハンドの一員です。鳥賊の触腕のような手足を持つ悪魔のような見た目をしており、顔には常に嘲笑うような笑みが浮かんでいるのが特徴的です。使徒になる可能性を持つ者を過去の姿、もしくは潜在意識を呼び起こすことで生贄を捧げるよう引き込むことができ、彼の術にハマると生贄を捧げるしか選択肢がないと思い込まされてしまいます。

コンラッドはゴッドハンドの一員です。ずんぐりむっくりな体格に顔は赤ん坊のように幼い見た目をしており、ゴッドハンドの中で最も寡黙な性格をしています。グリフィスが蝕を行うための祭壇を作り上げました。

これまで使徒のメンバーや強さを一覧にしてまとめてきましたが、使徒一覧に対してベルセルクファンはどのような印象を抱いているのでしょうか。ここではベルセルクファンが思う使徒一覧について、実際にSNS上に投稿されているコメントを参照して内容をまとめていきます。

使徒に対して多くの読者はとても強い存在と思われています。フェムトやゾッド、髑髏の騎士などベルセルク作中に登場する使徒はどれも強力な強さを持っており、ガッツたちと壮大な戦いを繰り広げています。

使徒のデザインがかっこいいと人気がありました。ベルセルクはキャラクターデザインに定評があり、使徒が変身した姿は奇妙ながらかっこいい悪魔の姿をしているデザインが読者の心を掴んでいるそうです。禍々しいデザインがベルセルクの世界観をより際立たせていると言えるでしょう。

使徒の強さ設定が物語をより面白くしているという評価も寄せられていました。一覧にしてまとめた通り、使徒たちは生贄を捧げたことで強大な力を手に入れており作中でもガッツが容易に勝てない相手として描かれています。主人公が勝てない相手という設定が読む人に緊迫感を与えており、セオリーに反した作風が作品の面白さに繋がっています。

ベルセルクに登場する使徒を一覧にするとどれも個性的で強い存在だったことが分かりました。使徒は強さだけでなくデザインも秀逸で人気があり、ファンの間では恐怖の象徴であると共にかっこいい敵キャラとして見られています。ガッツは親友だったグリフィスを始めゴッドハンドの使徒たちと戦うことになるわけですが、今後のベルセルクではこれほどの強敵を相手にどのように勝利していくのかに注目していきましょう。