【ベルセルク】ルカがいい女と言われる理由とは？登場回や声優について紹介

大人気漫画『ベルセルク』には、ルカというキャラが登場します。ルカは娼婦で、当初はモブキャラの1人とみられていました。しかし、ルカはキャスカと関わったことから大活躍をするようになり、ストーリーに大きく関わる人物になりました。ここでは、ルカのプロフィールと『ベルセルク』のあらましを紹介します。

『ベルセルク』の登場人物ルカは、聖地アルビオンにそびえる岩山の頂にあるアルビオン修道院の難民キャンプで生活をしています。娼婦を生業としていますが、稼ぎの一部を難民に食料提供するなど、その日暮らしながら慈善活動も行っていました。その後、ルカは世界が次第に変わりつつあることを知るようになります。

大人気漫画『ベルセルク』は、三浦建太郎による漫画作品です。1989年より「月刊アニマルハウス（現・ヤングアニマル）」（白泉社）誌上で連載が始まりました。2021年に作者の三浦が逝去しましたが、翌年より三浦の高校時代からの友人である森恒二の監修の元、三浦のアシスタントが所属するスタジオ我画が製作を担当し、連載が再会しました。2002年に第6回手塚治虫文化賞漫画優秀賞を受賞し、2023年3月段階で全世界累計発行部数は5500万部を超えました。

『ベルセルク』の主人公ガッツは、死亡した母親から泥の中に産み落とされ、通りかかった傭兵団に拾われて育てられます。ある日、育ての親を殺害したガッツは傭兵団を脱走し、各地を転々とする生活を送っていました。とある戦場で凄腕の騎士を倒したガッツに「鷹の団」団長のグリフィスが目を留めます。ガッツはグリフィスとの決闘に敗れ鷹の団に入団しましたが、言われるままの自分の人生に疑問を持つようになります。そこで、グリフィスと対等な友になるために、グリフィスと決闘して鷹の団を抜けました。

大人気漫画『ベルセルク』に登場するルカは、数多い女性キャラの中でもいい女と言われています。そこには、ルカならではの様々な理由があります。ここでは、ルカがいい女といわれる理由や魅力を考察します。

『ベルセルク』のルカがいい女と言われる理由①は、ルカの美しい容姿です。茶髪でギャル風ですが、娼婦を生業としているだけあってかなりの美貌の持ち主です。貴族出身のジェロームがぞっこんになり、すべてを投げ出すほどの魅力があります。

『ベルセルク』のルカがいい女と言われる理由②は、曲がったことが嫌いな姉御肌の性格です。ルカは、自分よりも若くて年端の行かないぺぺ、ニーナ、リューシー、フーケの4人の若い娼婦をまとめて中心的な役割を果たしています。また、稼ぎに関係なく売上はみんなで分け合うことや、売上の半分はご近所にお裾分けという約束を守り続けています。また、娼婦の客も選り好みすることがありません。そういうところもルカがいい女と言われる理由となっています。

『ベルセルク』のルカがいい女と言われる理由③は、ルカが幼児退行したキャスカを拾ったことです。キャスカは、グリフィスが引き起こした「蝕」により多くの仲間が殺され、ガッツの前でグリフィスに陵辱されたことから、精神が崩壊し、幼児退行してしまいました。その後、リッケルトが匿っていましたが、いつの間にか飛び出してしまい、アルビオンに辿り着いていました。フラフラ歩いていたキャスカをルカが拾って世話をします。ただ、名前が分からなかったので、「エレーン」と名付けていました。

『ベルセルク』に登場するルカは魅力ある人気キャラですが、登場場面はあまり多くありません。当初はモブキャラの1人と思われていたルカは、実はストーリー上重要な役目を持つキャラでした。ここでは、ルカが活躍する場面の中から特に重要なシーンを紹介します。

ルカの初登場回は、ジェローム相手に娼婦の仕事をしている場面です。『ベルセルク』で聖鉄鎖騎士団（せいてっさきしだん）とは、法王庁直属の騎士団ですが、『お坊ちゃま騎士団』と言われていました。聖鉄鎖騎士団に所属するジェロームは貴族階級の放蕩息子で、昼間から任務を放棄して娼婦と遊んでいました。その相手をしているのがルカでした。

『ベルセルク』の主人公ガッツは、キャスカを探し求めてアルビオンに辿り着き、ルカと行動を共にすることになりました。キャスカは聖鉄鎖騎士団に邪教徒として捕らえられており、救出するために断罪の塔へ向かいます。キャスカは法王庁の異端審問官モズグスから拷問にかけられました。しかし、キャスカの胸の刻印が反応し怨霊が飛び出します。怨霊は周りの人々を襲い始め、パニックになりました。

ルカやガッツ一行はやっとのことでモズグスに追いつきましたが、敵の攻撃でルカは塔から落下してしまいます。絶体絶命のピンチでしたが、髑髏の騎士（どくろのきし）がルカを助けました。そして、そこに潜んでいた「完璧な世界の卵」と出会います。「完璧な世界の卵」は、ルカにアルビオンの異変の秘密を語り、ルカは世界の秘密を知る唯一の人物となります。

修道院で繰り広げられたモズグスや怨霊との戦いに生き延びた後、ルカは仲間の娼婦たちと合流しましたが、ニーナは青年ヨアヒムと駆け落ちしてしまいます。そこで、ルカは残りのフーケ、ぺぺ、リューシーの3名と共にジェロームに身請けしてもらい、アルビオンを離れることにしました。しかし、ジェロームには本国に本妻がいることを知り、ジェロームとの関係から身を引きます。その後は、3人と長旅を続け、城塞都市ファルコニアに落ち着いた後は難民宿の管理人となりました。

ここまで、大人気漫画『ベルセルク』に登場するルカの活躍や魅力を通して人物像を探りました。当初モブキャラのように思われていたルカですが、実はストーリーに大きな影響を与えるキャラです。そのため、アニメの声優も大物声優が担当しています。ここでは、アニメ『ベルセルク』でルカを担当した声優を紹介します。

アニメ『ベルセルク』でルカを担当した声優は、沢城みゆきです。沢城みゆきは実力や人気からトップ声優の1人として活躍しています。デビュー以来、多くの作品に出演し、主演キャラも多数担当しています。アニメ『ベルセルク』では、出演場面は多くはありませんが、ルカの人物像と魅力をよく伝えていて、深みを与えていると評価されていました。

沢城みゆきは、1985年6月2日に長野県で生まれ、東京都で育ちました。声優に興味を持ったのは、アニメ『るろうに剣心』を友達と見たことと、本を読んだ時には登場人物のキャラになりきれるという体験からです。そして、演技経験がないまま、『デ・ジ・キャラット』新人声優オーディションで審査員特別賞を受賞し、プチ・キャラット役で声優デビューをしました。2年後の2001年には、『しあわせソウのオコジョさん』のコジョピー役でテレビアニメ初主演を飾っています。

沢城みゆきは、魅力と人気を兼ね備えた実力派声優だけあって、多くの受賞歴があります。声優アワードでは、第3回助演女優賞（2009年）、第４回主演女優賞（2010年）、第5回海外ファン賞（2011年）、第9回助演女優賞（2015年）を受賞しました。また、ファミ通アワードキャラクターボイス賞や、Newtype×マチ★アソビ アニメアワード女性声優賞も受賞しています。

『ベルセルク』に登場するルカは娼婦ですが、姉御肌でいい女と言われる魅力あふれるキャラでした。そのルカをファンはどのように見ているでしょうか。ここでは、SNSの投稿から探ります。

SNS上にはルカに関連する投稿は多数ありますが、その中でも「ルカが一番好きだ」ということだけを伝えている投稿がたくさんあります。そのシンプルさから、ルカの魅力にはまっているファンが多いことが見て取れます。

ルカは、姉御肌のキャラで自分よりも周りの人々のことを優先して行動します。どのような危険が迫っていようとも、我先に逃げ出すということはありません。ニーナが危機に陥っても、自らの危険を顧みることのない活躍を見せて救出しました。そのようなルカの姿を聖人に見立てている投稿です。

『ベルセルク』の断罪編がテレビアニメ化されることが分かると、好きなキャラやお気に入りのキャラをいったいどの声優が担当するかは、さほど熱心なファンでなくても気になります。ルカの担当が人気の実力派声優である沢城みゆきであることが発表された時の歓びがあふれているツイートです。

大人気漫画『ベルセルク』で活躍するルカは、修道院の難民キャンプで生活する姉御肌の娼婦ですが、誰もが認めるいい女キャラです。初めはモブキャラの1人と思われていましたが、世界の秘密を知る唯一のキャラでした。ガッツと共に行動するなど大活躍し、すべてが終わった後は、仲間と一緒に旅に出て、その後、難民宿の管理人として過ごしています。『ベルセルク』を読む際は、ルカの活躍に注目してください。