【進撃の巨人】ライナーとベルトルトの目的とは?正体についても考察
大人気作品である『進撃の巨人』に登場するライナーとベルトルトは、物語の初期から登場しているキャラですが、ある重要な目的を抱えています。ライナーとベルトルトの目的とは何だったのでしょうか?2人の人物像や正体、物語中の活躍について詳しく解説していきます。
目次
ライナーとベルトルトとは?
ライナーとベルトルトは、主人公であるエレンたちと一緒に調査兵団に入団した、第104期訓練兵団の卒業生です。物語の初期からいろいろな伏線が張られている2人ですが、まずはライナーとベルトルトのプロフィールや進撃の巨人のあらすじについて紹介していきます。
ライナーのプロフィール
- 名前:ライナー・ブラウン
- 年齢:17歳(訓練兵時)→21歳(マーレ編以降)
- 身長:185cm→188cm
- 体重:95kg→83kg
- 誕生日:8月1日
ライナー・ブラウンは、第104期訓練兵団を次席で卒業した調査兵団のメンバーです。金髪で大柄な体格が特徴で、104期の中では頼れるリーダー的存在です。気さくで面倒見の良い性格のため、仲間からの信頼は厚いです。クリスタに対して密かに好意を抱いており、心の中で何度か「結婚したい」と言っています。
ベルトルトのプロフィール
- 名前:ベルトルト・フーバー
- 年齢:16歳
- 身長:192cm
- 体重:81kg
- 誕生日:12月30日
ベルトルト・フーパーは、第104期訓練兵団を3番で卒業した調査兵団のメンバーです。黒髪の長身で、積極性に欠ける控えめな性格をしていますが、潜在能力が高くなんでも卒なくこなす実力を持っている優等生です。芸術的と言われるほどの寝相の悪さが特徴的です。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は、諫山創(いさやまはじめ)による漫画作品です。別冊少年マガジン(講談社)で2009年9月9日発売の10月号から2021年4月9日発売の5月号まで連載していました。巨人と人間たちの戦いを描いたダークファンタジーである本作品は、2013年4月にはアニメ化し、実写映画やゲームなど様々なコンテンツ展開をしています。
進撃の巨人のあらすじ
突如現れた巨人により絶滅の危機に瀕した人類でしたが、50mの高い壁の中で生活することにより100年もの間安全に暮らしていました。そこに超大型巨人が現れて壁を破壊し、人々の日常は壊されることとなります。巨人に母親を捕食されるという悲惨な体験をした主人公のエレン・イエーガーは、幼馴染のミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトと共に、世界から巨人を駆逐(くちく)するべく、立ち向かっていきます。
ライナーとベルトルトの目的や正体・伏線を考察
仲間と思われていたライナーとベルトルトですが、物語の途中からエレンたち調査兵団と対峙していくことになります。ライナーとベルトルトの目的とは一体なんだったのでしょうか?2人の正体や伏線についても詳しく解説していきます。
ライナーとベルトルトの目的は「始祖の巨人の奪還」
ライナーとベルトルトは訓練兵として入団しますが、真の目的は「始祖の巨人」を奪還し、故郷である「マーレ」に持ち帰ることでした。「始祖の巨人」とは、巨人の始祖であり頂点に立つ存在で、全ての巨人を操る力をもっています。世界を滅ぼすほどの力を持っている「始祖の巨人」を手に入れるために、2人はスパイとしてエレンたちの住む「パラディ島」に送り込まれたのです。
ライナーとベルトルトの故郷
ライナーとベルトルトの故郷は、ウォール・マリア南東に在った山村と偽っていましたが、本当の故郷は海を渡った「マーレ」という国でした。「マーレ」とは、巨人の力によって壁外の世界を支配する大国です。2人の故郷である「マーレ」は昔、巨人の力を持つエルディア人によって滅ぼされたため、エルディア人のことを「悪魔の末裔」と呼ぶほど恨みを持っています。そのため、マーレ国内のエルディア人は差別され、様々な制約の中で暮らしていました。ライナーやベルトルトもそんなエルディア人の一人だったのです。
ライナーとベルトルトがエレンを攫おうとした目的
ではなぜライナーとベルトルトはエレンを攫おうとしたのでしょうか?それはエレンが「始祖の巨人」の力を有していたからです。ですが、王家の血がなければその能力は発動しません。エレンは王家の血筋ではないため、始祖の巨人の力を他の誰かに移すべく、ライナーとベルトルトはエレンを攫おうとしました。
ライナーとベルトルトの正体
ライナーとベルトルトの正体は、「マーレの戦士」でした。「マーレの戦士」とは、9つの巨人の能力を継承し、マーレのために戦う戦士のことです。戦うことと引き換えに、マーレ国内での自由な生活が約束されます。2人は、幼少期から巨人の継承権を得るため訓練されてきた戦士だったのです。ライナーは「鎧の巨人」を、ベルトルトは「超大型巨人」を継承しています。
ライナーの正体はマーレの戦士で鎧の巨人
ライナーの正体は、マーレの戦士であり、鎧の巨人です。鎧のような硬質化した皮膚をしており、並の砲弾などは受け付けない防御力を持つ巨人です。その分体が重く持久力がないため、長距離移動や耐久戦には向いていません。実は作中にはアニとの会話などでライナーが鎧の巨人だという伏線がいくつか見受けられます。
ベルトルトの正体はマーレの戦士で超大型巨人
ベルトルトの正体は、ライナーと同じくマーレの戦士であり、超大型巨人です。壁の高さを超える60mほどの巨体で、エレンたちが住む街の壁を破壊した巨人です。巨体による破壊力のある攻撃に加え、自分の筋肉を消費して高熱の蒸気を発する能力を持っています。超大型のため、機動力に欠け長期戦には向かない巨人です。ライナーと同じように、ベルトルトも超大型巨人だという伏線がいくつもありました。
ライナーとベルトルトの最後や活躍をネタバレ
エレンたちを裏切り、調査兵団と敵対したライナーとベルトルトですが、一体どんな最後を迎えたのでしょうか?またどんな活躍をしたのか詳しく解説していきます。
ネタバレ①ベルトルトは死亡した?
ベルトルトは、街の中で超大型巨人に変身することで爆風を起こし、一時調査兵団を壊滅寸前まで追い込みますが、アルミンの作戦によってエレンにうなじを切られ捕らえられます。その後、超大型巨人の能力をアルミンに移すために捕食され死亡します。
ネタバレ②ライナーの苦悩
ライナーは、マーレの戦士として潜入し訓練兵になりましたが、104期生の仲間と一緒に過ごす中で、本来は壁を壊すという目的を持った「戦士」であるはずが、罪悪感から壁を守る「兵士」としての人格ができてしまい、二重人格のような状態になっていました。そんなところからも、ライナーは自分の行動が正しかったのかどうか、常に悩んでいたと言えるでしょう。
ネタバレ③ライナーとエレンの再会
故郷に戻ったライナーは、マーレの戦士として戦争に参加し、成果を上げていきます。一方でクルーガーとしてマーレに潜伏していたエレンは、戦士候補生のファルコを騙して仲良くなり、ライナーを呼び寄せて再会します。その後エレンが巨人に変身し、マーレの人々を虐殺してしまいます。
ネタバレ④「地鳴らし」発動の際のライナー
エレンはパラディ島以外の人類を全滅させるため、壁の中に眠っている巨人を呼び起こし、世界中を踏み潰してしまうという「地鳴らし」を発動してしまいました。ライナーは過去を悔やみつつも、生き残った他のメンバーと協力し合い、エレンを止めるために戦いに向かいます。最後の戦いでは首を爆破されたエレンの再生を阻止するなどの活躍を見せました。
ネタバレ⑤ライナーの最後やその後はどうなった?
エレンを倒した後、巨人の力は消え去ってしまい、巨人に変身してしまった人たちも元に戻りました。ライナーの鎧の巨人の力も消えてしまいましたが、母親に「それはよかった」と言われ、戦士としてではなくそのままの自分をようやく認めてもらえることができました。戦いの3年後にライナーは、壁内と世界との和平交渉を行うためパラディ島に向かいます。向かう船の中で「ヒストリアの筆跡は美しい、いい匂いもする」と言い、ジャンに悪態をつかれるという微笑ましい場面もありました。
ライナーとベルトルトの声優
ここでは、「進撃の巨人」のアニメ版でライナーとベルトルトの声を担当した声優について詳しくまとめました。
ライナーの声優は「細谷佳正」
ライナーの声を担当した声優は、細谷佳正(ほそやよしまさ)さんです。ナチュラルな芝居や表現が持ち味で、朴訥な青年や熱血漢、クールな二枚目など幅広い役柄を演じています。2002年に東京アナウンス学院を卒業後、マウスプロモーションに所属しました。2014年7月にマウスプロモーションを退所してからはフリーとして活躍しています。
細谷佳正のプロフィール
- 本名:細谷佳正(ほそや・よしまさ)
- 愛称:ほそやん
- 性別:男性
- 出身地:広島県尾道市
- 生年月日:1982年2月10日
- 年齢:40歳(2022年11月現在)
- 血液型:B型
- 身長:176cm
- 事務所:マウスプロモーション→フリー
- 活動期間:2004年〜
細谷佳正の主な出演作品
- 2010年:『刀語』の鑢七花を担当
- 2011年:『ちはやふる』の綿谷新を担当
- 2012年:『新テニスの王子様』の白石蔵ノ介を担当
- 2015年:『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』のオルガ・イツカを担当
- 2016年:『文豪ストレイドッグス』の国木田独歩を担当
- 2018年:『ゴールデンカムイ』の谷垣源次郎を担当
- 2021年:『ましろのおと』の澤村若菜を担当
ベルトルトの声優は「橋詰知久」
ベルトルトの声を担当した声優は、橋詰知久(はしづめともひさ)さんです。低音ボイスが特徴的で、アニメ作品の他にもナレーションや副音声などマルチに活躍中の声優です。
橋詰知久のプロフィール
- 名前:橋詰知久(はしづめ・ともひさ)
- 性別:男性
- 出身地:兵庫県
- 誕生日:4月13日
- 血液型:B型
- 身長:173cm
- 事務所:青二プロダクション
- 活動期間:2008年〜
橋詰知久の主な出演作品
- 2012年:『Fate/Zero 2ndシーズン』のミトリネスを担当
- 2015年:『GANGSTA.』のデリコを担当
- 2017年:『大正×対称アリス HEADS & TAILS』の猟師を担当
- 2022年:『ライブ・ア・ライブ』のおぼろ丸を担当
ライナーとベルトルトに対する世間での評判や人気
ライナーとベルトルトがさらっと正体を明かす場面は多くのファンの印象に残っているようです。エレンたち調査兵団を裏切る場面ではありますが、今まであった伏線が回収されるとても重要なシーンです。
理由があったとは言えエレンたちを裏切ったライナーですが、かっこいいという意見が多いです。ライナーは「もう1人の主人公」と言われることもあり、自分の過去の行いに苦悩しながら乗り越えていく姿はまさに主人公のようです。
ベルトルトは控えめで優しい性格ですが、身体能力が高く優秀なキャラクターです。ここぞという場面では活躍を見せるベルトルトに魅力を感じているファンも少なくありません。心を病んでしまったライナーを見守る健気な姿も高く評価されていました。
ライナーとベルトルトの目的は始祖の巨人の奪還だった
ライナーとベルトルトの目的は「始祖の巨人」の奪還し、故郷に持ち帰ることでした。伏線はあったものの、壁を破壊した鎧の巨人と超大型巨人がまさか仲間の中にいたとは思いもよらなかった、という人も多いのではないでしょうか。2人の正体はマーレ国からのスパイで「マーレの戦士」でした。故郷を守るという目的のためとは言え、人殺しをしなくてはいけなかった苦悩を知った上で作品を読み返してみると、伏線に気付いたり新しい発見があるかもしれません。もう一度2人の活躍をおさらいしてみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
モノミ
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