【進撃の巨人】九つの巨人まとめ!能力や継承者について徹底考察
『進撃の巨人』の作中で人類を脅かす存在として登場した巨人たちの中に、九つの巨人という存在がありました。九つの巨人は他の巨人と違い、物語の核心にも触れる重要な役割を果たしました。本記事では『進撃の巨人』に登場する九つの巨人の能力や継承者について詳しく紹介します。
目次
【進撃の巨人】九つの巨人とは?
『進撃の巨人』のタイトル中に示す存在、巨人にはさまざまな種類が多数登場しますが、物語において重要な役割を果たすのが“九つの巨人”といわれる九体の巨人です。人類の脅威だった巨人の中から、九つの巨人が姿を表すにつれて謎が深まりつつも物語の大きなターニングポイントを迎えていきます。彼らの行動と目的とは一体なんなのでしょう?
九つの巨人とは?
九つの巨人は『進撃の巨人』に登場する巨人の中でも特に重要な巨人となります。一般のいわゆる無垢の巨人と違って固有の能力を持ち、外見もその能力を反映した姿となるようです。何より決定的に無垢の巨人と違うことは知性を持ち、人間とのコミュニケーションが取れることでしょう。のちに詳しく述べますが九つの巨人は特定の条件を持った人間がなれる巨人たちなのです。
進撃の巨人の概要
『進撃の巨人』は諫山創によって描かれたダークファンタジー漫画です。「別冊少年マガジン」2009年10月号から連載が開始され、2021年5月号で完結しました。当初は中世ヨーロッパ風の世界で“人類対巨人”という構図が展開された物語でしたが、徐々に判明していく世界の仕組みと人類の戦いがメインとなる物語へとシフトしていき、入念に計算された伏線とその回収にファンも驚嘆する作品となります。同作はスピンオフ小説・アニメ・映画化などメディアミックスで展開され、世界的な大ヒット作となっています。
進撃の巨人のあらすじ
かつて人類は突如現れた巨人により、滅亡の寸前にまで追い込まれていました。生き残った人類は三重の巨大な城壁によって囲まれた内側を生活圏として自らをその中に閉じ込めてしまいます。それからおよそ100年後、巨人の脅威を半ば忘れていた人々の前に超大型の巨人が出現し、シガンシナ区の壁の扉を蹴破ります。破壊された扉から巨人たちが侵入、主人公エレン・イェーガーは目の前で母親を巨人に食い殺されてしまいました。ここからエレンの巨人に対する復讐が始まるのですが・・・
【進撃の巨人】九つの巨人(始祖・超大型・鎧)の能力や継承者
ここからは九つの巨人のそれぞれの能力などについて見ていくことにしましょう。その前に巨人について重大な事項を1つ解説しますと、巨人とは人間がなるもので、その中でも巨人になるのはエルディア人の血を引くものに限られているということです。これは『進撃の巨人』ファンには周知の事実でしょうが、九つの巨人にも例外はなく、巨人はすべてエルディア人ということになります。ではここからは九つの巨人を見ていくことしましょう。
九つの巨人①始祖の巨人
始めは「始祖の巨人」です。全ての巨人の始祖となる存在ですが、登場するのは九つの巨人のうち最後となっています。『進撃の巨人』の歴史上、最初に登場した巨人にして全ての巨人を統べる存在で、九つの巨人の中でも別格といえる巨人でしょう。なお始祖ユミルから九つの巨人へと分れることになるのですが、九つの巨人となっても始祖の巨人は他を圧倒する能力をもっています。
始祖の巨人の能力や強さ
始祖の巨人の能力は絶大です。始祖ユミルから九つの巨人へと分かれた後もその力は絶対的なものとして、歴代の始祖の巨人が駆使しました。巨人に対する能力としては、全ての巨人を操る能力があります。また巨人の肉体を無尽蔵に想像することが可能です。人間、特にエルディア人(ユミルの民)に対する能力としては、記憶への干渉・改竄ができ、体の構造を変えることができます。
始祖の巨人の継承者の正体
最初の巨人となったユミルの死後、始祖の巨人を継承したのがユミルの子女(マリア、ローゼ、シーナのいずれか)を経てからの歴代フリッツ王たちでした。その後145世フリッツ王カールがパラディ島へと移住、初代レイス王となってからはレイス家が継承します。しかしフリーダ・レイスの継承後、グリシャ・イェーガーによって始祖の巨人の力を強奪されてしまいました。グリシャは我が子エレン・イェーガーに継承、これが最後の始祖の巨人継承となります。ユミルが巨人となってから2000年後のことでした。
九つの巨人②超大型巨人
『進撃の巨人』で1番有名といえる巨人が超大型の巨人です。壁の高さを越える身長60mほどの巨体は威圧感があり、物語の序盤から終盤まで登場しているので、ある意味巨人の象徴ともいえるでしょう。コスプレやバラエティ番組など何かと取り上げられることの多い人気巨人でもあります。そんな超大型の巨人の出現によって『進撃の巨人』物語の扉が開けられることになります。
超大型巨人の能力や強さ
超大型巨人の能力及び強さは、その見た目通りの巨大さが物語っています。『進撃の巨人』序盤でシガンシナ区の壁の扉を一撃の蹴りで破壊するようなことは他の巨人には真似できないでしょう。超大型巨人の能力は質量的な破壊力だけではなく、体の筋肉を消費して熱風を起こすことができるというものもあります。この熱風を起こすことによって巨大ゆえの弱点である動作の鈍さをカバーする描写が作中で見られました。
超大型巨人の継承者の正体
『進撃の巨人』作中での超大型巨人の継承者は2人です。前継承者はエレンと同じ第104期訓練兵団生で調査兵団に入団したベルトルト・フーバーでした。そして彼は始祖の巨人奪還計画のためにパラディ島へと侵入したマーレ国の戦士でもあります。次の超大型巨人の継承者はエレンの幼馴染でやはり訓練兵団104期生から調査兵団に入団したアルミン・アルレルトです。超大型巨人(ベルトルト)によって瀕死となったアルミンは結果的にベルトルトを捕食し、超大型巨人を継承することになります。
九つの巨人③鎧の巨人
鎧の巨人はいかにも硬そうな鎧を纏った筋骨隆々の外観をしています。その見た目に違わず、パワーとタフさは対峙する人間に恐怖を植え付けるでしょう。『進撃の巨人』での初登場は、超大型巨人の襲撃に合わせてシガンシナ区に突入する場面でした。シガンシナ区からウォールマリア内に通ずる扉へ突進して体当たりをぶちかまし、一撃で破壊してしまいました。
鎧の巨人の能力や強さ
鎧の巨人は甲殻類や昆虫のように硬い殻で覆われた体をしています。刃はおろか砲弾でさえ跳ね返す強靭な体表を持ち、剛力で他者を圧倒するのが鎧の巨人の特徴です。調査兵団による雷槍攻撃を受けるまでは無類の防御力を誇りました。単純に鉄壁の防御と力強さが鎧の巨人の能力ですが、たとえ弱点を突いて攻略しようとしても非常に手強い相手となります。
鎧の巨人の継承者の正体
鎧の巨人の正体はエレンと同じ第104期訓練兵団生で、調査兵団に入団するライナー・ブラウンです。訓練兵団時は同期のリーダー格で仲間思いの頼れる兄貴分といった人物でしたが、ベルトルトと同じくマーレ国の戦士でした。エレンに自らとベルトルトの正体を明かし、パラディ島から離れる頃には精神的に病んでしまいます。その後の『進撃の巨人』最終局面まで苦悩は続きました。彼はマーレ人の父とエルディア人の母の間に生まれたことも苦悩の種としていたようです。
【進撃の巨人】九つの巨人(女型・顎・獣)の能力や継承者
引き続き九つの巨人の紹介を続けます。ここからは女型の巨人、顎の巨人、獣の巨人を見ていきましょう。この3つの巨人は比較的調査兵団との関係が深い存在です。またこの3つの巨人は初登場時において『進撃の巨人』の世界には海の向こうに他の国があるという事実が明らかにされていない時から登場していました。
九つの巨人①女型の巨人
巨人との戦いで最前線に立つ調査兵団の中で、特に精強なリヴァイ班をほぼ壊滅までに追い込んだのが女型の巨人です。超大型巨人や鎧の巨人には感じることのない知性を見せたことに、九つの巨人は知性ある巨人だという布石にもなった存在でした。また女性体型の巨人という存在は初登場の時点で前例がなかったので珍しい巨人として印象を持ったものです。
女型の巨人の能力や強さ
女型の巨人の能力は格闘技術に秀でていることと、体の一部を硬質化できることが挙げられます。この2つの能力は調査兵団と巨人化したエレンとの戦いにおいて存分に発揮されました。数多くの巨人討伐数を誇るリヴァイ班員を次々と葬り、巨人化したエレンをも軽く撃破したシーンには戦慄を覚えます。戦闘時以外にも叫び声で無垢の巨人を呼び寄せる能力を持っていて、この力により調査兵団に捕獲されかけたピンチを逃れることができました。
女型の巨人の継承者の正体
女型の巨人の正体はアニ・レオンハート、第104期訓練兵団生でライナーやベルトルトと同じ目的でパラディ島に潜入しました。ただし訓練兵団卒業後は調査兵団ではなく憲兵団に入ります。女型の巨人の格闘技術はアニ本人の能力によるものでした。クールな性格で他人と交流せず、孤高な人という印象です。エレンとミカサによって調査兵団に捕われますが、秘密保持のために硬質化の能力でクリスタル結晶内に閉じこもります。その後『進撃の巨人』の最終局面で結晶から目覚めることになるのです。
九つの巨人②顎の巨人
九つの巨人の中では小柄な体躯の顎の巨人は『進撃の巨人』内で継承した人物が何回か変わっていく巨人でした。そういった事情のせいか継承者が変わるごとに顎の巨人の外観も変わっていきます。最終的な継承時には獣の巨人の影響で空を飛ぶ能力を得ることになるのでした。
顎の巨人の能力や強さ
前述のように小柄な体躯に長い腕、そして強靭な爪と顎を持つのが特徴です。特に顎の力は凄まじく、硬質化能力による巨人の防御をいとも容易く噛み砕きます。ただし総合的な力では不足気味であるようです。素早い動きをするので奇襲攻撃には向いています。なお巨人としては珍しく、若干ですが言葉を話すことができました。最終継承時には獣の巨人の影響により、飛翔能力を持つことになります。この能力が最後の戦いへのアプローチとなりました。
顎の巨人の継承者の正体
『進撃の巨人』の作中では目まぐるしいほどに継承者が変わりました。当初の継承者はライナーたちとともにパラディ島に赴いたマルセル・ガリアードです。しかし彼は無垢の巨人だったユミル(のちに第104期訓練兵団を経て調査兵団に入る)に捕食され、思わぬ形でユミルが継承します。その後にユミルはマルセルの弟ポルコに返還するため食われます。そのポルコも進撃の巨人の攻撃で重症を負い、最終的には獣の巨人の力で無垢の巨人となったファルコに継承されることになりました。
九つの巨人③獣の巨人
九つの巨人はそれぞれが特徴ある姿をしていますが、獣の巨人はその呼び名からしてユニークな巨人です。獣なのに巨人だというギャップを感じます。初登場時の姿は猿そのものですから、巨人というより巨獣とでもいうへきものでした。『進撃の巨人』のストーリーを動かすキーマン的な存在で、獣の巨人が登場してからの展開は物語の終焉まで影響しています。
獣の巨人の能力や強さ
獣の巨人の能力は継承者であるジーク・イェーガーの影響が大きく反映されています。そのために歴代の獣の巨人を遥かに凌ぐ恐ろしい能力を獲得しました。前述のように言葉を話すことができるのですが、その言葉によって無垢の巨人に命令することが可能です。さらには自身の骨髄液をエルディア人に摂取させると任意で巨人化させることができます。戦闘では長い腕を活かした投擲能力が絶大な威力を発揮し、調査兵団に壊滅するほどの被害をもたらしました。
獣の巨人の継承者の正体
獣の巨人の正体はジーク・イエーガー、マーレの戦士長です。始祖の巨人奪還計画ではライナーたちのリーダーでした。またジークはエレンの異母兄弟でもあります。先代継承者のクサヴァーとともにエルディア人の安楽死を画策し、始祖の巨人の能力を使って計画を実行するつもりでした。なおシガンシナ区での攻防以来、人類最強といわれるリヴァイとの因縁対決ではことごとく敗走しています。
【進撃の巨人】九つの巨人(車力・戦鎚・進撃)の能力や継承者
九つの巨人に限らず多くの巨人は人間時の姿を反映しているものですが、ある意味1番人間体との姿からかけ離れた巨人が車力の巨人ではないでしょうか。しかし巨人としての能力は実に優秀です。車力の巨人について詳しく見ていくことにしましょう。
九つの巨人①車力の巨人
車力の巨人は見た目は人間体の巨人と捉えられますが、常時四足歩行の巨人です。その背中に物資を載せて戦場を駆け巡る様子はまるで運搬車です。戦局によっては顔面に装甲をつけ重火器を載せて戦闘に参加することもあり、その時は装甲車ともいうべき働きをします。
車力の巨人の能力や強さ
車力の巨人には直接打撃するといった戦闘能力はありませんが、人間と火器を背負っての戦闘では時に近代兵器よりも有能な兵器となります。獣の巨人と同じく言葉での会話が可能ですが、車力の巨人の能力として特筆すべき点は持久力の高さです。2ヶ月もの期間を巨人化したままでいることが可能となります。ただし長期間巨人になっていると、人間体に戻っても四足歩行のクセがなかなか抜けなくなるようです。
車力の巨人の継承者の正体
車力の巨人の継承者はマーレ国の戦士であるピーク・フィンガーです。本人の話によれば、唯一の家族である父に満足な医療を受けさせるため、戦士になったとのことでした。ピーク本人の美しさと車力の巨人のユニークな見た目のギャップがすごいですが、知能の高さゆえの的確な状況判断力は仲間のピンチを救う頼もしい存在といえるでしょう。
九つの巨人②戦鎚の巨人
戦鎚の巨人は見た目のユニークさだけでなく、その能力にもユニークさが見て取れます。戦闘力は高い方ですが、格闘よりも別の点で注目される巨人です。どんな点で注目されるのか、戦鎚の巨人の詳細を見ていきます。
戦鎚の巨人の能力や強さ
戦鎚とは武器用のハンマーのことで、実際に巨人化したエレンとの戦闘中でも柄の長いハンマーで攻撃する様子が描写されています。このハンマーは硬質化能力によって戦鎚の巨人が作ったもので、ハンマー以外にも槍やボウガンなど、巨人に対する殺傷能力が高い武器を作ります。また巨人は通常うなじ部分に本体がいるものですが、戦鎚の巨人は結晶体に身を包んだ本体が地中から遠隔操作するという唯一の形態を取る巨人でした。
戦鎚の巨人の継承者の正体
戦鎚の巨人の能力はかつての巨人大戦でマーレに協力したエルディア人の貴族だったタイバー家が所有していました。現在は当主であるヴィリー・タイバーの妹ラーラ・タイバーが継承しています。しかし巨人エレンとの戦いで戦鎚の巨人は敗北し、ラーラは殺されると同時に戦鎚の巨人はエレンに継承されることとなってしまいました。
九つの巨人③進撃の巨人
九つの巨人の最後に紹介するのが“進撃の巨人”です。作品のタイトルにもなっているこの巨人は主役にふさわしい存在でした。当初は誰もが巨人化したエレンとしか認識していなかったと思われますが、のちに進撃の巨人という九つの巨人の1体だと判明した時は驚きと納得感があったのではないでしょうか。それでは進撃の巨人を見ていきましょう。
進撃の巨人の能力や強さ
進撃の巨人の能力は巨人としての強さよりも「道」を通じて未来の継承者の記憶を共有し見ることができるという能力に注目すべきでしょう。他の九つの巨人では捕食した者が前継承者の過去の記憶を共有することはできますが、未来の継承者の記憶まで共有することはできません。この能力を持つことによってエレンは巨人を駆逐する望みを実現させたといえるのではないでしょうか。
進撃の巨人の継承者の正体
『進撃の巨人』作中で判明している継承者はエレン・クルーガー、グリシャ・イェーガー、エレン・イェーガーの3人です。エレン・クルーガーはマーレに潜む王家革命軍残党“エルディア復権派”を率いた人物でした。エレン・クルーガーから進撃の巨人を継承したグリシャは大陸からパラディ島に渡りシガンシナ区へ医者として潜入します。超大型巨人と鎧の巨人たちの襲撃後、フリーダ・レイスから始祖の巨人を強奪したグリシャは、エレンに自分を捕食させて巨人の能力を継承させたのです。
【進撃の巨人】巨人化の秘密や脊髄液を考察
『進撃の巨人』序盤では人類の敵、謎の存在だった巨人ですが、物語が進むにつれ徐々に秘密が解明されていきます。巨人とはエルディア人が変化してなるもので、自らの意思ではなく強制的にされてしまうものでした。ここからはエルディア人が巨人化する秘密と、巨人化するのに必要な脊髄液について焦点を定め、考察していきます。
巨人化する仕組み
巨人化の仕組みは巨人の始祖となるユミルの体験が解明の鍵となります。後の世に残るマーレの伝承では、ユミルが大地の悪魔と契約したことにより巨人になるとされていますが、事実は異なっていました。迫害を受けたユミルが逃げ込んだ先に太古から生存していた全ての有機生物の起源生命体(ハルキゲニアまたは光るムカデのような)に寄生された影響で巨人の力を得たのです。ちなみにハルキゲニアは5億年ほど前のカンブリア紀の海に生息していた葉足動物で化石も見つかっています。
巨人がパラディ島を襲う理由
巨人がパラディ島を襲うのは、大国であるマーレの思惑による意図的な事情があるからです。巨人の力によって大国となったマーレですが、各国の軍事力が近代化してその対応に迫られることになります。巨人の力は兵器の近代化に対して優位ではなくなりつつありました。そこで目をつけたのがパラディ島に眠る地下資源です。この資源によって近代化へのアドバンテージを得るにはパラディ島のエルディア人が邪魔となるので、マーレが巨人を生み出し送り込んでいたのでした。
巨人化するための脊髄液
脊髄液の注射や経口摂取によってエルディア人(ユミルの民)は巨人化してしまいますが、これはユミルの末裔であるエルディア人には元々ユミルに寄生・融合した有機生物の起源生命体と関連があると推測できます。『進撃の巨人』終盤で現れたこの生命体によって巨人化するエルディア人の描写がありました。巨人化する脊髄液にはこの生命体の噴霧する成分が含まれていると考えられるのではないでしょうか。
【進撃の巨人】九つの巨人で最強は?継承の数はエレンが最多?
ここまで『進撃の巨人』に登場する九つの巨人を1体ずつ見ていきましたが、気になることといえば「結局はどの巨人が最強なのか」ということではないでしょうか?そこでここからは各巨人の能力や強さを比較、推測して最強の巨人を選びたいと思います。さらには複数の継承を成し遂げたエレンの巨人についても考察していきましょう。
九つの巨人で最強なのはどの巨人?
知性を持つ巨人の強さは巨人固有の能力と継承者の能力やメンタルによって左右されると思われます。そういった要素を踏まえ総合的に考察してみると始祖の巨人の強さが抜きん出ているといわざるを得ないのではないでしょうか。なんといっても全ての巨人に対して命令できるという強みは絶対的に優位です。超大型の質量的優位、戦鎚の武器、女型の格闘術など戦闘的強さの有力候補と比較しても始祖の優位は揺るがないでしょう。
エレンが継承した九つの巨人は最多?
エレンは父グリシャから巨人の力を継承した時点で、進撃の巨人と始祖の巨人を持つことになっていました。これに合わせて戦鎚の巨人を奪い、継承します。顎の巨人も継承しようとしましたが、これは未遂に終わりました。結果として進撃・始祖に加え戦鎚という計3体の巨人を継承することになります。九つの巨人を複数継承した者はいないので、エレンが最多の巨人継承者となりました。
エレンの最後はどうなった?
『進撃の巨人』の主人公として物語に終止符を打ったエレン・イェーガーは幼馴染のミカサ・アッカーマンによって首を刎ねられ絶命してしまいます。彼の行った地鳴らしは、国家間の敵味方の枠を超え力を一致させた人間によって阻止されました。また始祖ユミルが2000年の苦しみから解放されたのもエレンの働きがあればこそのことです。自分を人類の敵とし犠牲にすることによって、エレンは自分の望みを叶えたのではないでしょうか。
【進撃の巨人】九つの巨人に対する世間での評判や人気
ここでは『進撃の巨人』ファンたちによる、九つの巨人への反応を見ていきましょう。苛烈な世界の彼らの生き様はファンの目にどのような印象をもたらしているのでしょうか?
進撃の巨人の存在は、人類の滅びを阻止するための巨人に対するフェイルセーフだったのかもしれません。結果として巨人の力はなくなり、エルディア人も迫害を受けることがなくなった世界となりました。
九つの巨人は無垢の巨人たちと違い“ユミルの呪い”によって、巨人の力を継承後13年の寿命となってしまいます。始祖ユミルが巨人化できるようになってから13年で死んだことが由来となっていますが、この呪いは九つの巨人の特別な力に対する代償なのかもしれません。
それだけ作者の諫山創がすごいという証となる作品が進撃の巨人なのでしょう。主人公がラスボスというのも斬新です。
【進撃の巨人】九つの巨人には様々な種類があった
『進撃の巨人』の特別な巨人、九つの巨人は知性を持ち自らの意思で人間に戻れ、固有の能力や強さを発揮させます。その反面、心身に多大な負担をかける力の所有者ともなるのです。双刃の剣といえる力を持った継承者は何を思って巨人となるのでしょう。九つの巨人継承者は過去の継承者の記憶を知ることができます。もし『進撃の巨人』でエレンによる巨人の力の消滅がなかったら、記憶を積み重ねていく分、九つの巨人はさらなる進化を続けて行ったのかもしれません。
この記事のライター
zedafenrir
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