【七つの大罪】作画崩壊で制作会社が変更された?原因の3期を徹底調査
アニメ『七つの大罪』の第3期で発生した作画崩壊の理由と問題のシーンについて、徹底調査しました。長編アニメは何期かに分けて放送されることが多く、『七つの大罪』もその1つです。本記事では、作画崩壊して話題となった第3期のアニメ制作会社や変更理由を紹介します。
目次
【七つの大罪】とは?
『七つの大罪』は、2012年から『週刊少年マガジン』で連載され、2年後にアニメ化された人気作品です。アニメ化された2014年時点ではまだ原作の漫画は連載中だった為、24話ずつに区切り、第4期までが放送されました。作画崩壊が著しかった第3期について紹介する前に、まずは『七つの大罪』の原作者や概要、あらすじについて簡潔にまとめていきます。
七つの大罪の作者
『七つの大罪』の原作者は、漫画家の鈴木央(すずき なかば)先生です。『週刊少年ジャンプ』にて漫画家として初連載をはたし、その後は『週刊少年サンデー』や『週刊少年マガジン』など様々な少年漫画雑誌で連載をしていました。本記事で紹介する『七つの大罪』は、鈴木央先生の描く漫画作品としては初めてアニメ化された作品で、2021年には『七つの大罪』の続編となる『黙示録の四騎士』の連載を開始しています。
七つの大罪の概要
『七つの大罪』は、2012年から2020年まで『週刊少年マガジン』で連載されていた少年漫画です。2014年にアニメ化されると人気が急上昇し、スピンオフ作品や劇場版などが制作されました。『週刊少年マガジン』では珍しい、人間以外の種族も多く登場するバトルファンタジー作品です。
七つの大罪のあらすじ
架空の国・リオネス王国では、「聖騎士」と呼ばれる者達が暴れ回り国は混乱していました。第三王女のエリザベスは、その状況を打破しようと大罪人で構成された騎士団「七つの大罪」のメンバーを探す為に城を抜け出します。そして七つの大罪の団長・メリオダスと偶然出会い、国を救う為の長い冒険に出かけるのでした。
【七つの大罪】4期は3期の作画崩壊で制作会社が変更された?
『七つの大罪』のアニメは、全部で第4期まで放送されました。壮大なストーリーとファンタジーの設定は視聴者に好評で、アニメは大人気となります。しかし、第3期では、第1期と第2期の制作会社ではなく、別のアニメ制作会社が請け負うことになり、結果として作画崩壊が問題となりました。ここからは、第4期のアニメ制作会社が変更されたのかの真相と、制作会社について解説していきます。
七つの大罪3期と4期の制作会社は同じ
『七つの大罪』のアニメ第3期では、数々の作画崩壊が発生し話題となりました。そして、物語の最終章となる第4期も、第3期と同じ制作会社がアニメーションを担当することが決定します。これに対して、ファンからは作画を心配する声が多く挙がりました。
七つの大罪3期と4期の制作会社はスタジオディーン
『七つの大罪』のアニメ第1期と第2期は、「A-1 Pictures(エイ・ワン ピクチャーズ)」というアニメ制作会社が手掛けていました。しかし、第3期と第4期は、アニメ制作会社が「スタディオディーン」に変更されてしまいます。
スタジオディーンは、1980年代からアニメ制作を行っている会社で、『ひぐらしのなく頃に』や『薄桜鬼』などの人気シリーズを手掛けていることでも有名な制作会社です。アニメのクオリティーも決して低い訳ではなく、人気のアニメーターや演出家も多く所属しています。
七つの大罪3期と4期の制作協力はMarvy Jack
アニメ『七つの大罪』の第3期からアニメ制作会社がスタジオディーンに変更になり、その制作協力を行っているのが「Marvy Jack(マーヴィージャック)」というアニメ制作会社です。
Marvy Jackは、スタジオディーンの下請け会社で、スタジオディーンで制作しているアニメの作画協力などを行っています。『七つの大罪』第3期と第4期の両方でMarvy Jackは制作協力をしています。低予算でアニメを仕上げるスタジオディーンの下請け会社が、さらに低予算で作画に当たっていることが、作画崩壊を招いてしまったようです。
【七つの大罪】3期の作画崩壊シーンとこれまでの作画を比較
アニメ第1期と第2期では、『七つの大罪』の魅力でもある派手な戦闘シーンが綺麗な作画とダイナミックな演出で描かれています。しかし、第3期では、別の制作会社に変更されてしまい、多くの作画崩壊が発生して視聴者を困惑させました。ここからは、第3期の有名な作画崩壊シーンを4つ紹介します。以前の作画とどのように違うのか比較してみてください。
3期の作画崩壊シーン①メリオダスの顔
まずは、『七つの大罪』の主人公であるメリオダスの顔について比較します。幼い容姿ですが凛々しい表情が魅力的なメリオダスを、第1期と第2期では丁寧に描かれています。特に髪のハイライトがあることで、より綺麗な作画となり、視聴していたファンからは好評でした。一方、第3期からは輪郭や髪の描き方が少々変わり、髪のハイライトも描かれなくなりました。どれも同じメリオダスですが、比較してみると線の描き方や色の塗り方で雰囲気が大きく変わることが判ります。
3期の作画崩壊シーン②エスカノール
夜は貧弱な顔と体ですが、朝から昼にかけては豪快な巨漢となるのが『七つの大罪』に登場するエスカノールです。巨漢姿では自身に満ちた凛々しい表情が特徴であり、それが人気の要因となっているのですが、第3期では線が簡略化されているのか凛々しい表情とは言えないような作画となっています。第3期では、暴走したエスカノールをメリオダスが止めようと激しい戦いを繰り広げる名シーンが描かれていますが、どこか迫力の欠けるシーンとなってしまう作画崩壊が発生してしまいました。
3期の作画崩壊シーン③キング
小柄で生意気そうな顔が特徴の人気キャラ・キングも、第3期で作画崩壊をしています。『七つの大罪』を知らない人が見たら気付かないかもしれませんが、目の形や髪のハネ具合などが第3期では違って描かれているのです。
第1期や第2期の作画と比較してみると、その違いがよく判ります。特に、キングの顔をアップで描く際に必須とされている下まつ毛が第3期では描かれていません。キング以外のキャラも比較してみると細かい部分で第1期、第2期のデザインと違っていて、作画崩壊の前にキャラクターデザインが変わってしまったかのようになってしまいました。
3期の作画崩壊シーン④血の色
『七つの大罪』は激しいバトルの多いアニメの為、流血シーンも多くあります。第2期までは普通に赤い血で描かれていましたが、第3期からは血の色が白に変更されています。これは、子供が見てショックを受けない為の規制と考えられていますが、流れる血の色が全て白になっているのは不自然であり、迫力に欠けてしまいます。
放送時間が深夜でないアニメの血に関する表現が一律で白に変更されているのであれば仕方ありませんが、他のアニメでは、血の色は普通に赤で描写されています。制作会社側が何らかの意図で白にした可能性が高く、ファンの間では、これも第3期の作画崩壊問題として話題となりました。
【七つの大罪】3期の作画崩壊の理由や放送局
第1期と第2期の作画と比較してみると、第3期の作画のどこがおかしいのかよく判ります。また、第3期と第4期では、制作会社だけでなく放送局も変更となりました。多くの作画崩壊が問題となった第3期ですが、なぜここまで著しい作画崩壊が発生してしまったのでしょうか。ここからは、作画崩壊の理由や放送局の変更理由について解説していきます。
七つの大罪3期の作画崩壊の理由
アニメ『七つの大罪』で発生した作画崩壊の理由は、制作会社がA-1 Picturesからスタジオディーンに変更になったからです。そして、制作会社が変更になった理由としては、放送局自体が変更されたということだとされています。放送局が変わればスポンサーなどが変わってしまい、アニメの制作会社を変更せざるを得ない状況が発生します。その為、作画のスタッフが一新されて作画崩壊が発生したのです。
七つの大罪3期の放送局はテレビ東京
『七つの大罪』のアニメ第1期と第2期はTBS系列で放送されていました。この時の制作会社はA-1 Picturesで、丁寧な作画と迫力のある演出で人気でした。しかし、第3期からは放送局がテレビ東京系列に変更され、制作会社もスタジオディーンに変更されます。作画崩壊が起きたのは第3期からなので、この放送局の変更が作画崩壊の根本のようです。
七つの大罪3期の放送局が変わった理由
では、なぜ『七つの大罪』のアニメは放送局が途中で変更されてしまったのでしょうか。詳しい経緯については公式から発表されていない為、不明です。しかし、考えられる要因としては、第2期までの視聴率やグッズの売り上げが伸び悩み、アニメ制作に予算を多く出せなくなってしまったからです。原作の漫画が人気であっても、テレビ局側が重要視するのは視聴率となります。視聴率の低い番組は打ち切りという形で放送を終了させてしまいます。
しかし、中途半端なところでアニメが終了してしまうのは、ファンを悲しませることになります。そこでアニメの続編を放送すると名乗りを上げたのがテレビ東京だったということです。作画や演出方法に違いが出てしまいましたが、テレビ東京はストーリーを原作通りに描いて完結させています。
【七つの大罪】アニメの作画崩壊に対する世間での評判や人気
第3期では、七つの大罪同士の激しい戦いが繰り広げられる展開となる為、原作を読んでアニメを楽しみにしているファンは大勢いました。しかし、制作会社が変わったことで、作画が安定していなかったり血の色などの演出が悪くて迫力に欠ける作品となってしまいます。アニメでこのシーンを楽しみにしていたファンは、悲しい思いをすることになりました。
『七つの大罪』の第3期は、制作会社がスタジオディーンが制作協力のMarvy Jackにアニメの制作をグロス請けしたことで、作画のクオリティーが低いアニメとなってしまいました。『七つの大罪』という作品を知らない人でも、アニメの作画として不自然に見えるシーンが多く、視聴者を困惑させています。
『七つの大罪』の作画崩壊については、作品自体が非常に面白いだけに残念だと感じているファンが多くいました。アニメの制作には多くのスタッフと時間が必要であり、制作に携わっている人達に対しては敬意を払いながらも、第3期以降のクオリティーの低さには、怒りすら覚えるファンもいました。
【七つの大罪】3期の作画崩壊がひどいと話題だった
第2期までの作画が良すぎた為に、比較してみると第3期の作画崩壊がどれ程酷かったかよく判りました。アニメの制作には、非常に多くのスタッフと時間が必要となります。作画については、比較してみると確かにおかしな点がいくつも見えてきますが、ストーリーは面白く、放送に間に合うように手掛けた制作会社の仕事ぶりは素晴らしいです。是非『七つの大罪』のアニメを視聴して楽しんでみてください。
この記事のライター
ルキナ
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