【弱虫ペダル】荒北靖友は運び屋で献身的なキャラ？過去や人間関係を紹介

荒北靖友は、ロードバイクを題材にした少年漫画『弱虫ペダル』に登場するキャラクターの一人です。主人公が所属している総北高校のライバル校である箱根学園の自転車競技部の3年生レギュラーで、インターハイ1年目でチームの運び屋として活躍します。チームでの役割はエースを運ぶ運び屋となっていますが、作中でも屈伸人気を誇るキャラクターで、特に女性からの人気を集めています。また、番外編である『SPARE BIKE』では、大学生になった荒北靖友が活躍しています。

弱虫ペダルの荒北靖友は、王者箱根学園の3年生レギュラーです。作中では、主にインターハイ1年目で運び屋として活躍しました。見た目は三白眼気味でとっつきにくい皮肉屋ですが、チームの主将である福富のことを信頼しており、チームメイトや後輩からも慕われています。また、高校卒業後は洋南大学に進学しており、同じようにインターハイを戦った総北の金城や呉南の待宮とチームメイトになっています。

弱虫ペダルの作中では、過去に荒北靖友の実家が登場したことはなく、実家に関する設定は明らかにされていません。しかし作者である渡辺航先生のサイン会で、先生の口から「荒北靖友の実家は横浜の高級住宅地にある」という話が出ています。また、実家では秋田犬の「あきちゃん」を飼っているという話もあるため、実家はお金持ちだと言われています。

弱虫ペダルの荒北靖友の性格は、一言にまとめると粗暴な皮肉屋です。過去にヤンキーだったこともあり、口調も荒々しく、敵味方を問わず相手に突っかかるところがあります。しかし、福富をはじめとしたチームメイトのことを信頼しており、面倒見も良いことから、後輩達からも慕われています。荒北靖友のファンからは、「とにかく性格が格好良く男前」という声も出ています。

『弱虫ペダル（よわむしペダル）』は、自転車競技を題材にした渡辺航作の少年漫画です。『週刊少年チャンピオン』で2008年から連載しています。『弱虫ペダル』というタイトルは、作者の渡辺航が軽いギアで回転数を上げる自転車の乗り方をそのように呼んでいたことに由来しています。現在、アニメは5期まで放送されており、舞台化やテレビドラマ化、映画化もされています。

『弱虫ペダル』は、千葉の総北高校に入学したオタク少年小野田坂道が、ひょんなことから自転車競技部に入部することになり、仲間と共にインターハイを目指す青春ストーリーです。アニメや漫画が好きで運動音痴だったはずの坂道は、高校で出会った今泉俊輔や偶然友達になった鳴子章吉とともに、ロードレースを通して絆を深め、クライマーとしても成長していきます。

荒北靖友は、箱根学園自転車競技部ではエースをゴール前まで引っ張っていく運び屋というポジションです。そのため、荒々しく粗暴なキャラクターではありますが、献身的にチームのアシスト役を務めています。また、荒北靖友は、その過去についても注目されているキャラクターです。ここでは弱虫ペダルの荒北靖友の過去や、インターハイでの活躍などを詳しく紹介していきましょう。

弱虫ペダルの荒北靖友は、チーム内では運び屋という役割を持っています。ゴールを獲るチームのエースではなく、エースをサポートすることが荒北靖友の仕事です。チームが勝利するためには、自分が途中でリタイアすることも厭わず、エースを牽引します。そのため、チームの中ではある意味、荒北靖友がもっともチームの勝利に対して献身的なキャラクターとなっています。

弱虫ペダルの荒北靖友が自転車競技を始めたのは、高校に入学してからです。過去には有名な野球の選手だった荒北靖友ですが、肘を痛めて野球ができなくなり、荒れていました。しかし、偶然ロードバイクに乗った福富と出会い、原付きバイクで勝負して負けたことをきっかけに、自転車競技部に入部しています。その際の荒北靖友の内面については詳しく描かれていませんが、野球よりも熱中できるものを見つけたことが自転車競技を始めた理由だと言われています。

荒北靖友は乗っている自転車は、イタリアの自転車メーカー「Bianchi（ビアンキ）」のロードバイクです。ビアンキの代名詞でもある美しいチェレステカラーが特徴で、黒く「Bianchi」のロゴが入っています。荒北靖友ファンの中には、実際にビアンキのロードバイクを購入している人もいます。

弱虫ペダルの荒北靖友は、インターハイ1年目で活躍しています。特にインターハイの3日目の小野田坂道との協調は、ファンの間でも熱い展開だと言われています。敵チームであるはずの小野田坂道と協力してピンチを切り抜けたことで、荒北靖友は小野田の実力を認め、「小野田チャン」という呼び方に変えています。結果的に荒北靖友はチームの優勝のために全力を尽くし、途中でリタイアしましたが、その活躍は読者の胸にも強く残っています。

荒北靖友は高校卒業後、洋南大学工学部に進学しています。大学に進学してからも自転車競技は続けており、過去に死闘を繰り広げた総北の金城や呉南の待宮とチームメイトになっています。どちらもインターハイでの因縁のある相手ですが、良好な関係を築けているようです。なお、荒北靖友の大学進学後の活躍は、弱虫ペダルの番外編である『SPARE BIKE』に掲載されています。

弱虫ペダルの荒北靖友の周りには、チームの主将である福富とはじめとしたさまざまなキャラクターが存在しています。口が悪く皮肉屋の荒北靖友ですが、意外に面倒見が良いこともあり、チームメイトや後輩との人間関係は良好です。ここでは荒北靖友の人間関係について紹介していきましょう。

荒北靖友と主将の福富寿一は、強い信頼関係で結ばれています。荒北靖友が自転車競技を始めたきっかけになったのが、福富との出会いでした。原付きバイクに乗っていながらロードバイクの福富に勝負で負けた荒北靖友は、福富のことを「福ちゃん」と呼ぶようになり、自転車競技部では運び屋を務めるようになります。インターハイ3日目、力を振り絞ってチームを牽引し、荒北靖友が長い独白を呟くシーンは、福富との信頼関係がわかる名シーンとなっています。

荒北靖友は多くの後輩に影響を与えています。1年後輩のクライマーである黒田雪成は、荒北靖友に初対面で「クソエリート」と揶揄されたこともあり、荒北靖友のことを嫌っていました。しかし、何度勝負を挑んでも荒北靖友に勝てなかった黒田は、プライドを捨てて教えを乞うようになります。そして、黒田は荒北靖友と同じように、チームの勝利のためにプライドを捨てて己の役割を全うできる選手へと成長していきました。

スプリンターである泉田塔一郎も、荒北靖友の1年下の後輩です。黒田とは幼馴染で、3年生になってからは泉田が新主将、黒田が副主将になります。しかし本編でのインターハイ1年目では、泉田は総北高校に敗北したことで悔しさのあまり涙を流しています。号泣する泉田に対して、荒北靖友は「2位を嘆くのは俺達の役割だ」と告げ、次へ進むようにと背中を押しています。こうして次の箱根学園を任された泉田は、翌年には後輩を導く余裕や貫禄を身につけました。

真波山岳は箱根学園の1年生クライマーで、主人公である小野田坂道のライバルという位置づけのキャラクターです。荒北からは「不思議チャン」とも呼ばれています。インターハイ1年目では共に呉南の待宮とのレースを潜り抜けており、途中でリタイアした荒北靖友のことを真波は「すごい人だった」と表現しています。また、インターハイ2年目では、ゴール前で競り負け、空元気を見せている真波に対に荒北靖友が声をかけたことで、真波はレース後はじめて涙を見せています。

荒北靖友は独特の口調が特徴のキャラクターですが、作中では多くの名言を残しています。インターハイでは最後の力を振り絞ってチームを引っ張り、自身は途中でリタイアすることになります。弱虫ペダルの読者の中には、インターハイでの荒北靖友の名言が心に残っているという人も多いです。ここでは荒北靖友の名言を紹介していきましょう。

「あんときこうしてりゃあ…」は、『RIDE.176 その先の領域』での荒北靖友の名言です。荒北靖友の過去編を交えたエピソードで、給水ポイントまでわずか20メートルというところの待宮との勝負で、荒北靖友はこのような台詞を独白しています。過去に挫折を経験し、一時は不良になって濁っていた荒北靖友だからこそ、説得力のある名言となっています。

「レース終わったら…」は、先に紹介した「あんときこうしてりゃあ…」と同じエピソードでの荒北靖友の名言です。死闘を繰り広げた呉南の待宮を引き離し、振り返った荒北は、待宮に対して「レースが終わったら一緒にベプシを飲もう」と告げます。そしてまた前を向いた荒北靖友は、そのまま呉南を旗3本分引き離し、待宮に負けを悟らせることになります。

「走った…」とは、インターハイ1年目の3日目、ゼッケン2番としてここまで活躍してきた荒北靖友がリタイアする際にモノローグとして登場した名言です。過去の腐っていた時に福富に出会い、自転車競技に出会って救われた荒北靖友の、「福富だけにほめてほしい」という気持ちが表れています。インターハイでは他にもチームに勝利を託してリタイアする選手はいますが、荒北靖友がリタイアするシーンは弱虫ペダルの中でも屈指の名シーンと言われています。

弱虫ペダルで荒北靖友を演じているのは、声優の「吉野裕行」さんです。荒北靖友は原作でも独特の喋り方をしていますが、吉野裕行さんは荒北靖友の癖のある喋り方をアニメで見事に演じています。ここでは荒北靖友の声優について紹介していきましょう。

荒北靖友を演じている声優、 吉野裕行さんは、声優だけでなく歌手やナレーターとしても活躍しています。弱虫ペダルの荒北靖友のほかに、『機動戦士ガンダム00』の「アレルヤ・ハプティズ」や『ハイキュー!!』の「岩泉一」などさまざまな主要キャラクターの声優を務めています。

吉野裕行さんの出演作品としては、『結界師（墨村良守）』、『機動戦士ガンダム00（アレルヤ・ハプティズム / ハレルヤ）』、『SKET DANCE（藤崎佑助〈ボッスン〉）』、『ハイキュー!!（岩泉一）』、『薄桜鬼（藤堂平助）』、『イナズマイレブン（鬼道有人）』、『ヤッターマン（ガンちゃん / ヤッターマン1号）』、『スター☆トゥインクルプリキュア（プルンス）』、『僕のヒーローアカデミア（プレゼント・マイク）』などがあります。

ツイッター上を検索すると、弱虫ペダルの荒北靖友に関するさまざまな感想や評判が見つかります。毎年荒北靖友の誕生日である4月2日に多くのファンがお祝いツイートをしているところを見ても、それだけ荒北靖友が人気の高いキャラクターであることがわかります。ここでは世間での荒北靖友の評判や人気について紹介していきましょう。

荒北靖友の誕生日である4月2日には、誕生日を祝うツイートをしているファンが多くいます。また、荒北靖友のグッズを集めた祭壇を作ったり、手作りの誕生日ケーキの写真を投稿したりしているファンも多いことから、荒北靖友が多くのファンから愛されているキャラクターであることがわかります。

アニメの弱虫ペダルを見ていた視聴者の中には、インターハイ1年目で荒北靖友がリタイアしたところからアニメの続きを見ることができていないという人もいました。現在アニメは第5期まで放送されています。それだけ、アニメ1期での荒北靖友の活躍や、途中退場が視聴者にとって衝撃的だったということがわかります。

ツイッターには原作コミックスの弱虫ペダルを読んでおり、その感想をツイートしているファンも多いです。荒北靖友に関する感想はインターハイ1年目やSPARE BIKEに関連した内容が多いですが、このツイートではインターハイ2年目でゴール直前で競り負け、空元気を見せている真波に荒北靖友が声を掛けるシーンについて呟いています。何度読んでも、荒北靖友の優しさにグッときてしまうシーンの一つです。

弱虫ペダルの荒北靖友は、王者箱根学園のゼッケン2番を背負う運び屋です。エースをゴールまで引っぱっていくという、献身的なアシスト役となっています。ポジションとしてはエースのサポート役ですが、チームの勝利のために己のプライドを捨て、個人の成績を捨てることができる荒北靖友は、多くの読者の心を惹きつけています。荒北靖友は高校を卒業してしまいましたが、番外編のSPARE BIKEでも活躍しているため、気になる人はチェックしてみてください。