【弱虫ペダル】鳴子は総北の主要メンバー！魅力や活躍を徹底紹介！

弱虫ペダルの主役は、総北高校自転車競技部に所属する小野田坂道です。鳴子はそんな小野田のチームメイトで、共に日本一を目指しています。大きな目に赤い髪と、いかにも明朗活発なイメージを放つ鳴子章吉ですが、真面目で面倒見がいいという一面も持ち合わせたキャラクターです。ここでは鳴子の魅力を掘り下げる前に、鳴子のプロフィールと弱虫ペダルの基本情報を紹介します。

鳴子章吉（なるこしょうきち）は、『浪速のスピードマン』を自称するスプリンターです。親の転勤による引っ越しで千葉・総北高校に入学します。小野田とは学校ではなく秋葉原で出会い、その際に自転車競技部への入部を勧めていました。仲間思いですが、同級生の今泉や先輩の田所にはチームメイトながらもライバル心を燃やし、張り合うこともあります。「試合に勝って目立つこと」に何よりも喜びを感じているようです。

弱虫ペダルは原作者・渡辺航（わたなべ・わたる）により、2008年から現在に渡り『週刊少年チャンピオン』にて連載中の漫画です。高校生の自転車競技（ロードレース）が題材となった作品で、2022点時点でコミックスの累計発行部数は2800万部を突破しています。2013年から現在まで通算5期のテレビアニメが放送されており、劇場版アニメ、舞台、テレビドラマ、実写映画など多くのメディアミックスが実現している人気作品です。

弱虫ペダルの主人公は、アニメやゲームが大好きなオタクの小野田坂道です。そんな坂道ですが、学校前の急坂を歌いながママチャリで走ったり、そのママチャリで秋葉原まで遊びに行ったりと、自身も気づいていない自転車の才能を発揮します。この才能に刮目（かつもく）した今泉と鳴子は小野田を自転車競技部に勧誘し、ここから小野田は坂登りのスペシャリスト・クライマーとしての実力を磨いていくのです。

弱虫ペダルは癖の強いキャラクター揃いです。その中でも鳴子は裏表がなく、ストレートな性格をしています。しかし鳴子をよく知る人は、決して単純なだけのキャラクターではないと感じているのではないでしょうか。ここでは鳴子の人間関係を掘り下げ、元気な彼の裏に隠された奥深くかっこいい魅力に迫っていきます。

鳴子は”派手”が口癖なほどに派手好きなキャラクターです。髪色も自転車も赤く、弱虫ペダルのキャラの中でも目立つビジュアルをしています。スプリンターを選んだのも、「とにかくスピードが速いのが一番目立つから」という理由でした。ところが、彼の言う”派手”は形だけのものではありません。目立てれば何でもいいという訳ではなく、勝利して脚光を浴びたいという意味で「派手に」と言っているのです。

鳴子は弱虫ペダルのあだ名メーカーであり、以上のリストは鳴子があだ名で呼ぶ弱虫ペダルのキャラ一覧です。ライバル心を抱く相手に対しては、スカシ、オッサン、キモー筋などやや乱暴なあだ名をつける傾向があります。基本的には見た目や性格の印象からストレートにあだ名をつけているようです。

そもそも小野田がロードレースを始めたのは、今泉が勝負を挑んだことと鳴子の誘いがきっかけでした。今泉と鳴子の存在なくして、今の小野田はいないのです。小野田の入部後も鳴子は積極的にアドバイスをし、小野田のパワーアップに一役買っています。また、今泉と鳴子は正反対の性格ゆえ摩擦も多く、しょっちゅう喧嘩をしていますがよきライバルとして互いを認め合ってもいます。2人が仲違いする時は、小野田がうまく中和しているようです。

後述しますが、鳴子は元々スプリンターでした。そんな鳴子が身近でライバルとして意識していたのが、田所です。鳴子と田所の関係は、”先輩と後輩”と言うより”ライバル同士”と言った方が相応のようです。普段は田所を「オッサン」呼ばわりし、軽口を叩いてばかりの鳴子ですが、同じスプリンターとしてしっかりリスペクトしています。また田所も、そんな好戦的な鳴子を受け入れる懐の深さを見せています。

今泉は鳴子のポテンシャルを見抜き、オールラウンダーへの転向を勧めますが、スプリンターとしてのプライドから鳴子は拒否しました。そんな折、御堂筋との勝負の機会が訪れ、鳴子は「負けたらスプリンターを辞める」と言い放ちます。鳴子はサドルを捨ててまで勝利を掴もうとしますが、この勝負は御堂筋が勝利を収めました。鳴子は悔し涙を流しながら、宣言通りスプリンターを辞めてオールラウンダーへの転向を決意します。

ここまでは鳴子と周りのキャラクター達との関係性から、彼の魅力を探ってきました。続いては、弱虫ペダル作中屈指の名シーン・名言の中から鳴子の活躍に迫っていきます。彼の男気あふれる活躍の場面を見ていきましょう。

鳴子自身が好むように、鳴子の活躍シーンはどれも弱虫ペダル作中きっての派手で熱い展開ばかりです。ここでは鳴子のドラマチックな活躍シーンを紹介します。また、鳴子の斬新な作戦として話題が集まった”サドル外し”についてや、捨て身の鳴子が陥った”目が見えない”症状についても解説しています。

1年時、鳴子たちは弱虫ペダル作中最初の試練・4日間で1000キロを走り切る合宿に挑みます。1日のノルマは250キロという超ハードなメニューに加えて、鳴子と今泉にはハンデが与えられ、鳴子は下ハンドルが使用できないようにハンドルを差し替えられていました。しかし鳴子達は1000キロを達成した上、手嶋達3年生との勝負に勝ち、インターハイに向けたレギュラーとして選ばれたのです。

鳴子の見せ場はなんと言っても3日目です。鳴子は『アームストロング・クライム』によってスプリントの技術をクライムに応用し、苦手なはずの山を猛スピードで走ります。しかしこれは体への負担が大きく、前を行く箱学をとらえたところで力つきて倒れ、仲間へ優勝を託しました。このシーンは、多くの弱虫ペダルファンの涙を誘ったようです。

インターハイ2年目は、因縁の相手・京都伏見の御堂筋に苦戦を強いられます。そんな御堂筋を、2日目は鳴子が徹底的にマークしました。そして見せ場はやはり、最終日の3日目です。前を走る京都伏見と大差がついた上、残されたメンバーは鳴子世代の3人しかいないと言う状況に追い込まれました。その時鳴子はサドルを外して自転車の軽量化を図り、京都伏見に追いつくという活躍を見せます。そしてその大活躍のあと、今泉・小野田に全てを託して倒れ込みました。

鳴子は御堂筋との勝負の時と、2年目のインターハイ3日目で、サドルを投げ捨てるという離れ業を披露しています。自転車のサドルはおよそ450g程度と考えられ、それに加えボトルも捨てると計800g程度の軽量化を図ることができます。実際に得られる効果はごく僅かであると推測されていますが、サドルを捨てることは即ちずっと立ち漕ぎをすることになります。このことから、”サドル外し”は体力を使い果たしリタイアすることも覚悟で挑んだ策だったと推測されます。

インターハイ1年目・2年目の最終日に決死の覚悟で食らいついた鳴子は、リタイア時に目が見えないという症状に襲われています。この症状について考えられる要因の1つ目は『ハンガーノック』です。これは長時間のスポーツを行う際になりやすく、いわゆるエネルギー不足の状態のことを言います。2つ目は酸欠です。短距離走のような力のいる動きを続けたことで、脳に酸素が回らなくなった可能性があります。頭痛やめまいなどを引き起こす場合もあるようです。

熱い男・鳴子章吉の名言は、弱虫ペダル作中屈指の熱いものばかりです。その中でも今回は、仲間でありライバルでもある今泉との絆や関係性を思わせる名言を2つ紹介します。普段は喧嘩が絶えない2人ですが、今回紹介するものは単なる”犬猿の仲”という一言では言い表せない2人の間柄が見えてくる名言です。

2年目のインターハイ2日目、ゴール目前での名言です。鳴子は元々スプリンターだったため、山登りは決して得意分野ではありません。ところがそこは山岳ライン、しかも総北メンバーは鳴子たった1人、加えて相手には山も得意とする御堂筋がいるという絶対絶命の状況でした。この追い込まれた状況で鳴子はこう叫びます。後ろから必ず仲間である今泉が来てくれると信じて、何としても先頭を守ろうとするのです。

2年目のインターハイ2日目終盤、前述した名言に続く名言です。今泉を信じて諦めない鳴子に対し、無慈悲にも御堂筋は体をぶつけます。いよいよ鳴子が限界を迎えたというところで、ついに今泉が後方から姿を現しました。役割を果たした鳴子は、ここで今泉に”バトンタッチ”します。鳴子の思いを受け取った今泉は、御堂筋をゴールを奪い合う勝負に出るのです。

鳴子はとにかくエネルギッシュです。アニメ版弱虫ペダルで鳴子を演じる声優には、パワフルな演技が求められます。また、鳴子は関西弁をしゃべるため、関西弁も操らなければなりません。そんな難易度の高いキャラクターですが、SNS上では「イメージにピッタリ」「とても自然な関西弁」など、声優に対し絶賛の声が上がっています。鳴子のはまり役である声優は、一体どんな人でしょうか。

鳴子章吉を演じる声優は、福島潤さんです。同じく声優の福山潤さんと名前が1文字違いのため、しばしば間違われることがあります。福島さんはキャラ愛がとても強く、鳴子が作中で使用しているものと同じメーカーで、同じ赤色のロードバイクを購入し、愛用しているそうです。

福島潤さんは1976年9月4日生まれの46歳（2023年3月時点）です。血液型はO型、身長は171cm、愛媛県松山市出身、アーツビジョンに所属しています。日本ナレーション演技研究所の卒業生であり、講師をし若手声優の育成にあたっていた経験もあるそうです。2022年放送のアニメ『アオアシ』では声優として出演する他、愛媛の方言指導も行っていました。プライベートではギターやビリヤードなどを嗜んでいます。

福島潤さんは主にアニメ声優として活動していますが、アニメ以外にはCMや吹き替え、特撮の声などを担当することもあるそうです。また歌唱力も高く、弱虫ペダルのキャラクターソングの他にも、さまざまな出演アニメでキャラソンをリリースしています。今回は弱虫ペダル以外に出演したアニメの中から、一部のキャラクターを紹介します。

歯に衣着せぬ物言いで目立ちたがり屋の鳴子ですが、決して口だけということはありません。小柄なため、スプリンターとしてスピードを出すために人一倍努力を重ねてきた実力者です。また、決して「自分だけが目立てばいい」と考えているわけではなく、自分がリタイアすることも覚悟でチームメイトを引っ張っていくこともありました。そんな自転車に対する真摯な姿勢が、鳴子の魅力の一つだと捉えられています。

第一印象では天真爛漫なイメージを持たれがちな鳴子ですが、実は4人兄弟の第一子です。度々見せる兄らしい気遣いや振る舞いには、ギャップを感じキュンとくるという意見が多々見られます。鳴子の”お兄ちゃん気質”は部内でも発揮され、特に後輩の鏑木との関係は兄弟さならがで微笑ましいという声があがっていました。

鳴子は身長165cmと、弱虫ペダル作中ではかなり小柄ですが、スプリントで鍛えられた太ももは筋肉で逞しく育っています。その男らしくガッシリした太ももには、ギャップを感じ乙女心をくすぐられる読者も多いようです。SNS上には、可愛らしさと格好良さが共存しているという二面性に魅せられている弱虫ペダルファンがたくさんいました。

いかがでしょうか。何事も派手な鳴子は、時に「サドルを外す」など見た人を驚かせる突飛な行動を取ることがあります。だからといって単なるパフォーマーというわけではなく、地道な努力に裏付けされた実力を持つキャラクターです。また随所で見せる面倒見の良さや男らしさなど、人を惹きつける人柄も持ち合わせています。弱虫ペダルを読み返す人もこれから読む人も、ぜひ鳴子の魅力を堪能してみてください。