【弱虫ペダル】登場キャラが乗る自転車のメーカーやモデルを調査！値段も紹介

『弱虫ペダル（よわむしペダル）』は、2008年から『週刊少年チャンピオン』で連載している渡辺航による自転車競技を題材にした少年漫画です。アニメ化をはじめ、さまざまなメディアミックス展開がされている、週刊少年チャンピオンを代表する作品となっています。現在、原作コミックスは82巻、スピンオフは11巻刊行されており、アニメは第5期まで放送されています。

弱虫ペダルの作者は漫画家の「渡辺航」先生です。1971年生まれ、長崎県出身の漫画家で、代表作として弱虫ペダルの他に『まじもじるるも』があります。15歳という若さでデビューしましたが、なかなか連載に至らず、連載作品も打ち切りが続きました。その後、2007年に読み切りとして掲載された『まじもじるるも』が月刊少年シリウスでの連載となったことが転機となり、2008年には念願の少年漫画誌で弱虫ペダルの連載をスタートすることになりました。

『弱虫ペダル』は、ロードレースおよび自転車競技を題材にした少年漫画です。オタク少年の小野田坂道がひょんなことから自転車競技と出会い、仲間と共にロードレースでインターハイ優勝を目指す青春ストーリーとなっています。『弱虫ペダル』というタイトルは、作者の渡辺航が軽いギアで回転数を上げてクルクル回す乗り方をそう呼んでいたことに由来しています。近年ではデジタル作画の漫画が多い中、弱虫ペダルはアナログで作画されています。

千葉の総北高校の新入生「小野田坂道」は、高校ではアニメ研究部に入るつもりでしたが、部活が活動を休止していることを知り、自分で部員を集めようと考えます。一方、中学の頃から自転車競技で活躍していた今泉俊輔は、ママチャリで激坂を上る小野田坂道を目撃し、勝負を挑んだ上で自転車競技部へ誘います。運動音痴ということもあり入部を迷う坂道ですが、偶然目にした自転車競技部の走りに惹き込まれ、「自分に可能性があるのなら」と自転車競技部へ入部することになるのでした。

弱虫ペダルはロードバイクを題材にした漫画であるため、登場するキャラクター達はそれぞれ実在するメーカー、モデルの自転車に乗っています。弱虫ペダルの読者には、好きなキャラクターが乗っているロードバイクが欲しいという人も多いです。ここでは、主人公が所属している総北高校の登場キャラが乗っている自転車のモデルを紹介していきましょう。

弱虫ペダルの主人公、小野田坂道が乗っているロードバイクは、黄色いフレームが特徴の「BMC」の「TEAMMACHINE SLC」という自転車です。BMCはスイスの自転車メーカーで、ハイレベルなモデルの自転車を展開していることから、ロードバイク乗りに人気があります。しかしその分値段も高く、小野田坂道が乗るロードバイクのモデルである「BMC SLC 01」は100万円以上すると言われています。

弱虫ペダルの鳴子章吉が乗っているロードバイクは、イタリアの自転車メーカー 「PINARELLO（ピナレロ）」の「PINARELLO PRINCE」です。作中で鳴子章吉の自転車は、赤いフレームにディープホイールを履いています。また、左右非対称のフロントフォークやシートポストが特徴的で、キャラの個性にマッチした、とにかく目立つロードバイクになっています。作中の自転車は2008年モデルとなっていますが、現在では後継モデルが販売されており、値段は46万円ほどとなっています。

総北高校のエース、今泉俊輔が乗っているロードバイクは、もともとスキー用ストックを開発していたメーカー「SCOTT」の「CR1」です。映画版では「ADDICT」というモデルに乗っています。青いフレームが特徴の自転車で、SCOTTは軽量化に力を入れていることもあり、軽量フレームで振動吸収性能が高く、疲れにくいと言われています。「CR1」は販売終了していますが、現在販売されている後続モデルの値段は30万円ほどとなっています。

小野田坂道の1年上の先輩スプリンター、青八木一が乗っているロードバイクは、「corratec（コラテック）」の「corratec R.T.CARBON」です。青八木一が乗っているモデルは2012年モデルで、値段は24万円ほどとなっています。このモデルは、ヘンペイ形状のシートと疲れにくいフレーム構造になっている点が特徴で、ロングライド向きになっています。また、値段も比較的手頃となっているため、初めてロードバイクを購入する人にも適しています。

小野田坂道の1年下のスプリンター、鏑木一差が乗っているロードバイクは、「FELT」の「FELT F75」です。値段は16万円ほどと手頃な価格になっており、ロードバイク初心者にも購入しやすくなっています。鏑木一差が乗っているモデルは、FELTが製造しているロードバイクの中でも「レースに勝てるフレーム」というコンセプトで開発されているモデルです。そのため、高い反応性と快適性を備えているのが特徴です。

インターハイ2年目で総北高校の主将となる手嶋純太が乗っているロードバイクは、「Cannondale（キャノンデール）」の「Cannondale CAAD8」です。値段は26万円ほどとなっています。Cannondaleは優れたアルミの加工技術を持つ人気メーカーで、Cannondaleのアルミフレームは高い耐久性を実現しているのが特徴です。また、下手なカーボンフレームよりも軽いと言われており、乗りやすいと評判です。ロードバイクだけでなく、ミニベロやMTBなどさまざまな自転車を販売しています。

杉元照文が乗っているロードバイクは、映画版ではイタリアの自転車メーカー「COLNAGO（コルナゴ）」の「A2-r TIAGRA」となっています。フレームフォルムが美しく、芸術的な塗装が特徴のメーカーです。速さを追求するというよりも、堅実に力強く走り抜けるロードバイクだと言われています。値段は14万円ほどとなっているため、購入しやすい価格帯です。

弱虫ペダルでは主人公が所属する千葉の総北高校のライバルとして、神奈川の王者箱根学園が登場します。箱根学園の自転車競技部に所属しているキャラクター達も、実在する個性あふれるロードバイクに乗っています。ここでは箱根学園の登場キャラが乗る自転車のモデルについて紹介していきましょう。

箱根学園の主将、福富寿一が乗っているロードバイクは、台湾の自転車メーカー「GIANT」の「GIANT TCR ADVANCED3」です。GIANTは生産力とコストパフォーマンスが高いのが特徴で、値段が手頃なモデルも多いため、国内でも多くのロードバイク乗りが乗っています。また、同価格帯であれば他のメーカーよりも性能が高いと言われています。福富寿一が乗っているモデルの値段は63万円ほどと高価ですが、精密なハンドリングが実現でき、世界最高峰のレースでも使用されています。

インターハイ2年目で登場した箱根学園の新エース、葦木場拓人が乗っているロードバイクは、「Wilier（ウィリエール）」の「Izoard XP」です。葦木場拓人が乗っているモデルは販売終了していますが、後続モデルである「GranTurismoR」の値段は24万円ほどとなっています。Wilierのロードバイクはもともと走行時の安定感に定評がありましたが、後続モデルになってより安定感が増したと言われています。そのため、高速巡行などを楽しみたい人に向いています。

箱根学園のエースアシストである黒田雪成が乗っているロードバイクは、イタリアの振興自転車メーカー「KUOTA（クオータ）」の「KORSA」です。このメーカーは、高い技術力を生かしたカーボンフレームが特徴です。黒田雪成が乗っていたモデルは販売終了していますが、後継モデルとして登場したKOBALTの値段は23万円ほどとなっています。振動吸収性に優れているため、長時間走行していても疲れにくく、手もしびれにくいと言われています。

主人公である小野田坂道のライバル、箱根学園のクライマー真波山岳が乗っているロードバイクは、「LOOK」の「LOOK 595」です。硬めの設計であるため、踏み込みに対しての反応が良いです。「LOOK 595」は販売終了していますが、現在購入できる795の値段は41万円ほどとなっています。「LOOK」は自転車業界で初めてビンディングペダルを導入したり、ツール・ド・フランスで試験段階のカーボンフレームを採用するなど、革新的な自転車メーカーとして知られています。

箱根学園の全身スプリンターマシーン、泉田塔一郎が乗っているロードバイクは、スペインの自転車メーカー である「BH」の「RC1」です。このモデルはすでに販売終了しており、後続モデルも発表されていません。近いモデルであるQUARTZの値段は27万円ほどとなっています。「BH」は軽量かつ剛性のフレームが特徴で、このモデルも軽量で安定性が高く、コントロール性が高い点が特徴です。

インターハイ2年目で活躍する箱根学園のスプリンター銅橋清正が乗っているロードバイクは、「SPECIALIZED（スペシャライズド）」の「S-WORKS」です。プロの自転車レースでも結果を出している最高品質のロードバイクとなっており、値段は112万円ほどと高価です。

箱根学園の1年生レギュラー新開悠人が乗っているロードバイクは、カナダの自転車メーカー「cervelo（サーヴェロ）」の「R3」です。「cervelo」はロードバイクやトライアスロン用のフレームを多数生み出しているメーカーです。兄の新開隼人も同じ「cervelo」の自転車に乗っており、値段は53万円ほどとなっています。「cervelo」はスプリンター向けのメーカーとして知られていますが、平坦も上りもこなせるオールラウンドなロードバイクとなっています。

箱根学園のクライマー、東堂尽八が乗っているロードバイクは、ベルギーの自転車メーカーである「RIDLEY（リドレー）」の「FENIX AL」です。映画版は「DAMOCLES ISP」となっています。RIDLEYは「クライマーのために生まれたメーカー」と言われており、それだけRIDLEYのロードバイクは登りに特化しています。「FENIX AL」の値段は30万円ほどとなっています。非常に推進力が高いため、坂道でもグイグイ登っていくことができます。

箱根学園の運び屋、荒北靖友が乗っているロードバイクは、イタリアの自転車メーカー「Bianchi（ビアンキ）」の「Bianchi Sempre Pro」です。値段は28万円前後となっています。Bianchiのロードバイクは青と緑の中間のような印象的なチェレステカラーが特徴で、おしゃれな外観から人気も高いです。バネのような跳ね返しがあり、リズムよく走行することができます。

弱虫ペダルには、総北高校と箱根学園のキャラクター以外にも、京都伏見高校をはじめとしたさまざまなライバルキャラが登場します。ここでは弱虫ペダルに登場するその他のキャラが乗っている自転車について紹介していきましょう。

京都伏見のリーダー、御堂筋翔が乗っているロードバイクは、イタリアの自転車メーカー「DE ROSA（デ・ローザ）」の「DE ROSA TITANIO 3.2.5」です。ハートのロゴが特徴的なメーカーで、値段は70万円ほどとなっています。高いフレームの性能を持ち、振動吸収性に優れているため、安定した走りが実現できると言われています。

京都伏見の1年生レギュラー岸神小鞠が乗っているロードバイクは、イタリアの自転車メーカー「CARRERA（カレラ）」の「VELENO」の2011年モデルです。現在は販売終了しており、後継モデルとして登場した「VELENO TS」の値段は18万円ほどとなっています。独自のカーボンフレームによってフルパワーで踏んだ際の振動をなくしており、疲れにくい設計になっています。

京都伏見の石垣光太郎が乗っているロードバイクは、純国産の自転車メーカー「ANCHOR」の「RFA5W」です。「ANCHOR」のロードバイクは日本人の体形に合った設計になっている点が特徴で、値段は10万円ほどと購入しやすい価格帯になっています。硬い剛性フレームは踏み込みに対しての反応がよく、安心して身体を預けることができます。

自電車を見に行って、弱虫ペダルに登場するメーカーの自転車を買ってしまったというツイートがありました。弱虫ペダルでは格好良いロードバイクが多く登場するため、読んでいるうちにロードバイクが欲しくなるという読者も多いです。

アニメの弱虫ペダルを見て、ロードバイクという乗り物に興味を持ったという人も多いです。実際のロードバイクは普通の自転車と違い、フォルムが美しく、芸術的です。そのため、実物のロードバイクを見て買いたくなる人も多いと言われています。

アニメの弱虫ペダルを見ている人の中には、実際のロードレースが好きな人もいます。新開隼人はバキュンポーズが特徴のキャラクターですが、バキュンポーズでお馴染みの実在のロードレーサーの「アルベルト・コンタドール」をモデルにしているため、自転車とバキュンポーズが相まって格好良いという声もありました。

弱虫ペダルのキャラクターが乗っている自転車の実在のモデルについて紹介してきました。弱虫ペダルではキャラクターの個性に合わせたさまざまなモデルのロードバイクが登場するため、ロードバイクにも注目しながら本作を読むことで、よりストーリーを楽しむことができます。