【東京リベンジャーズ】作者の死亡説の真相は?打ち切りや休載についても考察
2022年11月16日発売の週刊少年マガジン51号で、『東京リベンジャーズ』は最終回を迎えました。同作は作者の死亡説や打ち切り説が出たことでも知られています。本記事では、なぜ東京リベンジャーズに作者の死亡説や打ち切り説が出てきたのか、真相を探ります。
目次
【東京リベンジャーズ】とは?
2017年週刊少年マガジン13号から連載開始した『東京リベンジャーズ』は、いわゆる「ヤンキー」を題材とした漫画作品ですが「ヤンキー」というジャンルにSFやサスペンスなど、さまざまな要素を取り込んだ異色の漫画作品です。その異色な設定の面白さから幅広いファン層をつかんだ作品といえるでしょう。
東京リベンジャーズの作者
『東京リベンジャーズ』の作者は漫画家「和久井健」です。2004年9月期のヤングマガジン月刊新人漫画賞で佳作を受賞した『新宿ホスト』がデビュー作となり、2005年別冊ヤングマガジン8号から『新宿スワン』で連載デビューをします。漫画を描く前は歌舞伎町でスカウトマンをしていたとのことで、漫画作家としては異色の作者といえます。
東京リベンジャーズの概要
『東京リベンジャーズ』は週刊少年マガジン2017年13号から連載開始された和久井健の作品で、2022年51号で最終回を迎えた漫画です。ヤンキー・SF・サスペンス・アクションなどの要素を盛り込んだ異色作として人気を呼び、2021年にはテレビアニメ化・実写映画化・舞台化とマルチにメディア化されました。なお漫画でのタイトルは『東京卍リベンジャーズ』で、略称として「東リベ」「東卍」と呼ばれています。
東京リベンジャーズのあらすじ
底辺生活を送るフリーター「花垣武道(26歳)」は、中学時代の彼女だった「橘日向」と日向の弟「直人」が犯罪集団「東京卍會」の抗争に巻き込まれ死亡したことをニュースで知ります。その翌日には武道が何者がによって電車のホームに突き落とされました。死を覚悟した武道でしたが、突如12年前の世界にタイムリープします。絶頂期だった中学の不良時代を追体験していた武道は、偶然直人と遭遇した後に直人との握手によってタイムリープできることを知りました。これを機に日向と直人の死を阻止すべく東京卍會のトップを目指します。
【東京リベンジャーズ】作者の死亡説や休載理由
ついに物語が最終回を迎えた『東京リベンジャーズ』ですが、漫画の連載中から作者の和久井健が死亡したとの噂が一部ネットで駆け巡っていました。なせ作者死亡というような噂が出てきたのでしょう?こうした噂が立ったことにはそれなりの理由があるはずです。ここからは事実と異なる作者死亡の噂について、わかってきたことを考察していきます。
東京リベンジャーズの作者の死亡説の理由
作者の死亡が囁かれた理由は確定されたわけではありません。しかし、漫画の連載が休載されたこと・ストーリーの展開が変わったこと・アニメ1期が人気だったために2期以降の展開が気になり作者死亡となったらどうなるか不安視されたことに尾鰭が付いてしまったこと、それらの要素から出てきた死亡説なのではないでしょうか。特に漫画の休載とストーリーの展開が変わったことで、作者が変わったと思った読者の想像が一人歩きしたとも考えられます。
東京リベンジャーズの作者の年齢は?
2005年から連載デビューした和久井健は2004年に月刊新人漫画賞で佳作を受賞していますが、それ以前には新宿でスカウトマンをしていたそうです。漫画家以前の経歴を考慮してみると、現在はおそらく30代後半〜40代前半ではないかというのが大方の見方になっています。年齢に限らず本名や家族構成など公表されていない事柄が多いので、ある意味謎の漫画家なのかもしれません。もっとも自分の情報をすべて公表する漫画家はそれほど多くはないでしょう。
東京リベンジャーズの休載理由
東京卍會VS関東卍會の抗争が激化した247話が掲載された週刊少年マガジン2022年17号でしたが、この247話の最後に18号の休載が予告されています。休載の理由は「関係者がコロナ陽性となり製作が難しく」とのことでした。公式Twitterにも作者のお詫びコメント付きで告知されています。これ以降19号の248話から最終回までの間に休載はありませんでしたが、この1回の休載が作者の死亡説の噂となる原因になってしまうことになります。
【東京リベンジャーズ】打ち切りの最終回だといわれる理由
『東京リベンジャーズ』は278話で最終回を迎えましたが、その1つ前の277話の内容が雑すぎて「これは打ち切りの展開だ」と話題になっていました。読者がそう感じるのも当たり前のように、277話の急展開ぶりは次の278話で終わりにさせる感が半端ないほど手に取るように理解できます。ではなぜこのように打ち切りだと思われてしまうような終わり方になってしまったのか、指摘されている点を検証してみましょう。
打ち切り理由①終盤に強くない作者
『東京リベンジャーズ』とともに和久井健の代表作の1つとされる『新宿スワン』は実写でドラマ化・映画化までされた人気作品でしたが、最終回ではバッドエンドとなってしまいました。和久井健の作品は序盤から中盤あたりまでの展開は概ね好評を得る一方でラストに向けての物語の収束が雑な印象を受けているようです。また多くの伏線が張られているのに、その回収への中途半端さも読者にとって不満となっています。
打ち切り理由②編集者が悪い
漫画誌の編集者は漫画家とともに作品の構成を考える役目があります。客観的な目で見て、作品が面白いかを判断する力も求められる仕事です。『東京リベンジャーズ』は人気が高かったため、編集側の意向で物語を必要以上に引き伸ばしてしまったのではないかという意見があります。その良し悪しについての評価は分かれるところですが、作者の意図する物語の到達点を見失うことになりかねません。真相は不明ですが作品を見る限り、特に終盤にかけてはまとまりに欠けていた感は拭えないでしょう。
打ち切り理由③話を広げすぎた
『東京リベンジャーズ』はヤンキーをメインとしてサスペンス・SF・アクションといった様々なジャンルの要素を含んだ作品です。そういう背景を持つだけに話が広かりすぎてしまったという印象があるでしょう。また前述のように、人気があるがゆえに作品の引き延ばしという手段を選んでしまった結果が、話の広がりすぎという形になったとも推測できます。
【東京リベンジャーズ】不評の理由
『東京リベンジャーズ』は漫画での最終回を迎えましたが、アニメ第2期などこれからのメディア展開は続くことになるでしょう。ただ漫画編の最終回に至る物語の展開は賛否両論といったところで、ざわついているのも事実です。『東京リベンジャーズ』が不評となった原因はどこにあったのか、ポイントごとに詳しく見ていきましょう。
不評の理由①感情移入しづらいストーリー
『東京リベンジャーズ』の不評な点で目につくのが感情移入できないというものです。東京リベンジャーズに登場するキャラは多数いて、それぞれの魅力を持ってストーリーを盛り上げていますが、感情移入ができなくて今ひとつのめり込めないと聞きます。物語の主軸が中学生の不良の話となっているところで、馴染みがない上に主人公がアホすぎともいわれているようです。ヤンキー漫画は昔からマガジンの伝統ですが、今の世代には刺さらないのかもしれません。
不評の理由②理解しづらいストーリー
様々な要素を盛りすぎたことに関連し、ストーリーが理解しづらくなってしまったようです。ヤンキーのタイムリープという発想は悪くはないと思われましたが、主人公が何度もタイムリープを繰り返す展開にストーリー的にも無理が生じてきました。こうした点にも話を引き伸ばしてきた弊害が現れてきたのかもしれません。
不評の理由③ご都合主義
ご都合主義ともいわれてしまう『東京リベンジャーズ』ですが、どの点がご都合主義と見られているのでしょう。まず主人公に都合よい設定があります。タイムリープはぴったり12年後にしかいけないという縛りがありますが、発生させる条件が簡単ですし、東京卍會に認められすぎるとの指摘があります。またその場限りの盛り上がりの連続と感じる人もいるようです。
不評の理由④人気キャラが死亡する
タイムリープという設定があるせいが、主要人物が死亡することが多いのも『東京リベンジャーズ』の特徴といえるかもしれません。武道のタイムリープによっては死亡したのちに生存する人物もいるのですが、それでも死亡が確定してしまう人気キャラが多いのも読者としては不満に思うことでしょう。物語の始めから主人公の元彼女と弟が死亡してしまい、自らも死亡直前という展開はその後の死亡者多数という暗示だったのかもしれません。
不評の理由⑤ストーリー展開の遅さ
タイムリープという設定がある以上、どうしても展開が遅くなってしまいます。なぜならタイムリープによって、それまでの展開が元に戻ってしまうようなものだからです。イメージ的には一度通った道を何回も繰り返すような、あるいは螺旋階段を登るような感覚となるでしょう。タイムリープしたところで展開のすべてがガラッと変わるようなことになるものではありません。転換点となる場面において初めて劇的な変化になるのですが、それまでが増長に感じられます。
不評の理由⑥似た作品が多い
ヤンキーとタイムリープを掛け合わせた異色作として人気の『東京リベンジャーズ』は、かつて同じ週刊少年マガジンで連載されていた『特攻の拓』との類似性を指摘する声が多くあります。ただし作中で『湘南純愛組』『特攻の拓』について触れているので、作者によるリスペクトやオマージュの意味があるかもしれません。別の似ている作品としてヤングチャンピオンに連載中の『OUT』を挙げる人もいます。
【東京リベンジャーズ】作者に対する世間での評判や人気
ここでは『東京リベンジャーズ』の作者「和久井健」に対する評判や人気について、世間の人がどう感じているかを見てみましょう。同意できる意見などはあるでしょうか。
キャラの掻き分け問題は他の漫画作家でもしばしばあることですが、読んでいて気になってしまうのは確かです。登場人物が多くなると作者自身もレパートリーが尽きてしまうのでしょうか。
『東京リベンジャーズ』と『新宿スワン』の作者が同じ「和久井健」と知って驚く読者は多く、また知っていてそのギャップを楽しむ読者も多くいます。アウトローの世界が舞台なのは共通しますが、少年と大人の違いは大きいでしょう。また画風の変化は別の作者に思えても不思議はありません。次はどんな作品で楽しませてくれるのでしょうか。
前述していますが『湘南純愛組』と『特攻の拓』がなかったら『東京リベンジャーズ』どころか作者としての「和久井健」も存在していなかったのかもしれません。設定やキャラが似てしまうのは作者によるリスペクトの証なのでしょう。
【東京リベンジャーズ】作者には死亡説があった
読者の思いは様々なものの『東京リベンジャーズ』は完結しました。連載途中の休載や急変した展開などから作者の死亡説までネットで取り上げられたものの、それは事実ではありません。色々な噂や批評などはそれだけ人気のある作品だった証拠といえます。今後も活躍が期待される漫画作家「和久井健」の次回作に期待しましょう。
この記事のライター
zedafenrir
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