【東京リベンジャーズ】ココとイヌピーの関係とは？キスをした理由も考察

2022年11月16日に最終回を迎えた東京リベンジャーズは、現在までに累計部数1450万部が発行されています。本作は、主人公たちの敵であるチームにも魅力的なキャラが登場します。その中でも特に人気が高いのが、「黒龍」の幹部であるココとイヌピーです。そんな2人の関係に迫る前に、まずはココとイヌピーのプロフィールについて紹介します。

ココは、東京リベンジャーズに登場するキャラの中でも、トップクラスの頭脳を持っています。目立って喧嘩が強いわけではありませんが、「お金を集める」能力は飛びぬけて優れています。とある理由からお金が必要な状況になり、中学もまともに卒業していない自分でも稼げるようにと、裏の世界での稼ぎ方を覚えた人物です。

イヌピーは、チーム・黒龍の復興に尽力していた青年です。初代黒龍の強さと団結力に憧れていましたが、衰退していくチームに焦りを覚えていました。幼馴染であるココと共に立て直そうとしていた矢先、武道のまっすぐな生き様を見て、ついていきたいと考えるようになります。自分から命をかけられる相手だと考え、黒龍を武道に託したり、東京卍會の再建に力を貸しました。

2017年に週刊少年マガジンで連載がスタートし、人気作品となった「東京リベンジャーズ」は2022年11月に最終回を迎えました。漫画だけでも人気が高い作品ですが、アニメ化や実写映画、舞台化までされています。様々な媒体で提供されている作品で、他のゲーム作品など複数コラボもしています。

花垣武道はフリーターとして生活していました。そんな時、中学時代の元恋人・ヒナが亡くなったニュースを目にします。翌日、武道は何者かによって駅のホームから突き落とされます。死を覚悟した武道の前には12年前の友人を見つけました。そのまま過去を追体験した武道は、まだ生きているヒナに会いに行きます。そこで弟の直人に出会い、12年後の真実を伝えました。自分を信じてくれた直人と握手をした瞬間、武道は現代へと戻ってくるのです。

初登場では東京卍會の最高幹部だったココとイヌピーは、過去では黒龍の幹部として武道の前に現れます。作中、幼馴染でもある2人は1度だけキスをしているシーンが描かれました。ここからは、ココとイヌピーの関係やキスをした理由について考察していきます。

ココとイヌピーは一緒に行動しているシーンが多く描かれていました。ここからは、そんなココとイヌピーの関係がわかるシーンを、ネタバレを含めて解説していきます。

関東事変の前、ココやイヌピー、そして武道は裏切り者の容疑でムーチョにボコボコにされてしまいます。この時、イヌピーはココの為ならと叫びました。過去に命を救われたイヌピーは、その事でココに負い目を感じていました。そして、何の取柄もない自分を守ってくれたココを今度は自分が守るため、絶対に死なせないと言う決意を見せたのです。

九代目黒龍の側近として犯罪にまで手を染めたイヌピーは、少年院に入る事になります。それでも黒龍復興の希望だけを頼りに日々を過ごして、ようやく出所が決まります。少年院からの出所にもかかわらず、黒龍の特攻服で出てくるという異例の姿のイヌピーを迎えに来たのはきちんとしたスーツに身を包んだココだけだったのです。

東京リベンジャーズ漫画18巻の第157話にてココとイヌピーの過去が描かれています。この話では、イヌピーがココにキスをする場面があり、ファンの間では恋愛関係なのではないかと考察されていました。

ココがイヌピーに対してキスをしている話は、ファンの間でも騒然としました。ココがこれまでイヌピーに対して見せてきた信頼も、恋愛感情のものだと思われていました。しかし、ココが恋愛感情を向けているのはイヌピーではありません。イヌピーと全く同じ顔をしていた女性「赤音」に長い恋心を抱いていました。居眠りをしていたイヌピーの顔が赤音に似ていた為に、彼女の面影を重ねていたのです。

イヌピーに「赤音」の面影を重ねているココですが、それには過去の事件が関係してきます。なぜココが赤音への想いをイヌピーに向けているのか、ここでは2人の過去を紐解きながら解説していきます。

ココはイヌピーとは小学生の頃からの幼馴染で、イヌピーの姉である「赤音」とも面識があります。イヌピーによく似た面持ちの女性で、ココにとっては初恋の相手です。

赤音への恋心を募らせていたココは、ある日いつもの仲良し3人で図書館に向かいました。イヌピーは興味がないからと先に帰ってしまった為、ココは赤音と2人きりになります。赤音は机で居眠りをしてしまい、それを見ていたココはキスをしようとしました。しかし、赤音は起きており、ココを止めます。勢いから告白したココの気持ちが本気だと分かった赤音は「大人になるまで待ってネ」と伝えました。

ココが赤音に告白した直後、イヌピーの自宅が全焼する火事が起こります。ココが駆け付けた時には誰も避難していない状態です。消防を待っている時間がないと判断したココは、火の海に飛び込みます。何とか1人を助けて戻ってきたココですが、実はこの助けた相手は赤音ではなくイヌピーだったのです。赤音は燃え盛る家に取り残されたしまい、奇跡的に助けられますが全身大やけどという致命傷が元で死亡してしまいます。

ココによって命を救われたイヌピーは、ココが姉に向けていた恋心を知っています。その上で自分が間違って助けられた命だという事も自覚していた為に、ココの想いに従って共に行動していました。しかし、武道との出会いで2人の関係は大きく変化する事になります。

ココとイヌピーは、関東事変にて東京卍會と梵天に分かれて行動していました。東京卍會が勝利を収め、ココも戻ってくるかと思われましたが、イヌピーはココとの決別を決断するのです。ココが自分を助けようとするのも、手段を選ばずに金を集めるのも、今はもういない「赤音」の為だと理解していたからです。イヌピーは、ココには過去ではなく未来を見てほしいと願っていました。

ココはイヌピーに死んだ赤音の面影を重ねていました。最後に約束した言葉にずっと縛られ続けていたのです。イヌピーはそれを伝え、説得しようとするも、ココは納得しません。それどころかイヌピーを通して、もういない赤音に想いを伝えます。この事にイヌピーは自分は赤音ではなく青宗だと叫びます。お互いを大切に思っている気持ちが本心であるにもかかわらず、すれ違ってしまった事が殴り合いの理由です。

関東事変が終わってからココとイヌピーは一度だけ会います。喧嘩も何もなく落ち着いて話し合いをする2人ですが、考えはお互いに変わりません。前に進む為に武道の元に行くイヌピーと、前に進むために離れる決心をするココは静かに話し合います。お互いの幸せを願うからこそ「道を間違えるなよ」と突き放すように言うココに対して、これまでの感謝を述べるイヌピーは穏やかな笑顔を向けました。

ココとイヌピーのコンビは、東京リベンジャーズのコンビキャラの中でも人気度は高いです。見た目が好きというファンも多いですが、お互いの幸せを願っている2人の関係性も魅力となっています。ここでは、SNS上でココとイヌピーの関係に対する感想などをまとめていきます。

初登場時から常に一緒にいるココとイヌピーは、その過去が詳しく描かれる前から2人の関係性が好きだと思うファンは多いです。謎は多いですが、相棒としての絆が見ていて伝わるような描かれ方が理由だと考察できます。

ココとイヌピーは赤音を亡くしてしまった日から、共依存のような関係性になっていました。お互いを大切に思うあまり、いびつな関係になっていました。そんな2人の心を少なからず動かしたのが花垣武道です。武道のまっすぐな言葉によって揺れ動いた感情が、2人の関係を大きく変えたのだとファンの間では言われています。

武道の行動によって未来に向かって歩き出したココとイヌピーですが、この2人の関係は、ファンの間ではマイキーとドラケンのような関係に見えると言っています。親友という言葉では足りない程の深い絆で結ばれていますが、恋愛という関係ではないという不思議な関係です。その名前のつけられない関係性こそがこの2人の一番の魅力になっています。

ここではイヌピーとココの関係性についてまとめていきました。ただの相棒のような登場の仕方をした2人でしたが、その過去にはとても深い繋がりがあったのです。赤音という大きな繋がりから関係がいびつになるも、前に進むためにその関係を変えようとした2人は、ファンの間でも尊いと話題になっています。