【SAO】ユナは作品のキーパーソン?ARアイドルの魅力や名言を徹底紹介
『劇場版ソードアート・オンラインーオーディナル・スケールー』(以下『劇場版SAO』と表記)に登場するアイドル・ユナは、「かわいい」「声優が豪華」と話題になり、注目されました。当記事ではそんなユナについて紹介し、劇場版SAOの楽しさを掘り下げます。
目次
【SAO】ユナとは?
ユナは『劇場版SAOーオーディナル・スケールー』のオリジナルキャラクターです。劇場版SAOは完全オリジナルストーリーとなっていますが、原作SAOのストーリーに準じて制作されています。よって、ユナの魅力を理解するには原作SAOの世界観も抑えておく必要があるのです。まずここでは、ユナの簡単なプロフィールとSAOの概要を紹介します。
ユナのプロフィール
ユナは『劇場版SAOーオーディナル・スケールー』の世界で人気を博すARアイドルです。ゲーム『オーディナル・スケール』のイメージキャラクターですが、あまりのリアリティゆえ世間では「AIではなく本当の人間なのではないか?」と囁かれています。詳細は後述しますが、本作SAOには3人のユナが登場します。この3人のユナの存在が、劇場版SAOのキーとなっているのです。
劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-の概要
劇場版SAOは、川原礫(かわはら・れき)によるライトノベル『ソードライト・オンライン』が原作の映画作品です。映画以外に漫画、アニメ、テレビドラマ、ゲームなど様々なメディア展開が実現・企画されています。『劇場版SAOーオーディナルスケールー』はテレビアニメ第2期終了後に企画され、2017年2月18日に全国公開されました。
劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-のあらすじ
劇場版SAOの舞台は2026年です。ちょうど原作SAOのマザーズ・ロザリオ編とアリシゼーション編の間にあたり、従来のSAOで描かれてきたVR(仮想現実)とは異なるAR(拡張現実)をテーマとしています。AR型の情報端末『オーグマー』が開発され、それを使ったゲームソフトが流行しますが、主人公のキリトは興味を示しません。そのため最初は渋々ゲームに参加するものの、やがて大きな目標を得てゲームをクリアすることを誓うのです。
【SAO】ユナは作品のキーパーソン?正体や最後を解説
前述した通り、ユナは劇場版SAOの鍵を握る人物です。かわいいと評判の見た目や美しい歌声の裏には、非常に重く悲しい過去を秘めています。ここで紹介するのは、ユナの”3つの顔”と人間関係、迎えた結末についてです。本作のネタバレを含むため、閲覧の際は注意してください。
ユナの3つの顔
劇場版SAOのキーパーソン・ユナには3つの顔があります。それぞれ区別するため、ARアイドルの『YUNA』、AIの『ユナ』、その元となった『重村悠那』という風に表記されることが多いようです。本項目でも同様に区別して表記し、それぞれのユナについて紹介します。
3つの顔①YUNA
劇場版SAOの世界で最も知名度の高いのが、ARアイドルの『YUNA』です。後述するユナと区別するため、キリトたちからは『黒ユナ』と呼ばれることもあります。小悪魔的な魅力で、オーディナル・スケールのプレイヤーに留まらず多くのファンを熱狂させるYUNAですが、その正体はかつてSAOで命を落とした悠那を再現するために情報を集めるAIでした。つまり、YUNAがアイドル活動をすることでSAO生還者を集め、そこから悠那の情報を収集していたのです。
3つの顔②ユナ
『黒ユナ』と呼ばれるYUNAに対し、このユナは『白ユナ』と呼ばれています。YUNAによって集められたSAO生還者達の”悠那の情報”を再現したAIが、このユナです。プレイヤー達の間では「白い幽霊」と言われており、キリト達の前に度々現れ「探して」と意味深に呟いては消えていました。ユナを完成させるためにはSAO生還者の記憶を最終フェイズする必要があり、これはオーグマーユーザーの死を招くため、ユナは自身が完成することを望んでいません。
3つの顔③重村悠那
黒ユナ・白ユナの元となるのが重村悠那(しげむら・ゆうな)です。悠那は「大きな舞台で歌いたい」という夢を持つほど歌が好きな少女でした。しかしある日、SAOの世界に幽閉され、デスゲームによって命を落としてしまいます。SAOでは『吟唱(チャント)』というレアスキルの持ち主でした。このスキルは範囲内全てのプレイヤーを強化するというもので、悠那はこのスキルを利用して囮となり、とあるパーティーを救った引き換えに惨殺されてしまうのです。
ユナと重村徹大の関係
重村徹大(しげむら・てつひろ)は、悠那の実の父親です。東都工業大学電気電子工学科の教授で、オーグマーの開発者でもあります。アーガス社取締役でもあった徹大は、その立場を利用してSAOを手に入れ、娘の悠那にプレゼントします。しかしそれが仇となり、悠那は命を落としてしまいました。徹大は悠那にもう一度会うため、ARアイドルとしてYUNAを作り出し、SAO帰還者の記憶を集め、AIのユナを完成させようとしているのです。
ユナとエイジの関係
エイジは悠那の幼馴染で、本名は後沢鋭二(のちざわ・えいじ)です。悠那に好意を寄せており、告白をするきっかけを作るためにSAOの世界に身を投じます。しかし生還できたのはエイジのみでした。エイジは自責の念に苛まれると同時に、悠那を見捨てた帰還者を強く恨むようになり、徹大の計画に加担することになります。
ユナの最後はどうなった?
ライブ会場にてエイジを倒したキリトですが、突然SAOのラスボスが多数出現して追い詰められます。そこに白ユナが現れ、アインクラッドの100階のボスを倒せばこの事態を打開できると告げました。しかしAIのユナには、そのボスのデータが使われています。つまり、ボスを倒せば同時にユナのAIは初期化されてしまうのです。キリトがボスを破ると、ユナはエイジと父に最後のメッセージを送り、消滅するのでした。
【SAO】ユナのARアイドルとしての魅力や名言
ユナは、その正体や結末に対して「悲しい」「重い」といった感想が多く寄せられているキャラクターです。しかし、その一方で彼女のかわいい魅力についてもファンの間では話題となっています。本項目ではユナのかわいいポイントや、作中で残した名言を紹介していきます。
ユナのかわいい魅力
可憐なビジュアルを持ち、「かわいい」と言われることも多いユナですが、彼女の魅力はそれだけではありません。かわいい見た目や悲しい運命とは裏腹に、力強い裏の顔を持っています。ここでは劇場版SAOを見た人にこそ分かる、彼女の魅力を2つ紹介します。
かわいい魅力①圧巻のライブステージ
後に紹介しますが、ユナの声優は声優業以外に女優・歌手としても活躍しています。特に歌唱力については、『歌手が選ぶ、歌が上手いアーティスト』としても名が上がるほど高く評価されており、本作ではその実力が存分に発揮されています。その圧巻の歌唱力を劇場で味わった人は、SNS上で口を揃えて「すごかった」と呟いていました。
かわいい魅力②度胸のある性格
前述しましたが、悠那はSAOに参加した際、自らの危険を顧みず『吟唱』の能力を使い、囮となることで囚われたパーティを解放しました。全てのキャラの能力を上げてしまう”バフ”の作用がある術のため、これを発動することで反感を買う可能性も否めません。しかし悠那は、自分が汚れ役になることも覚悟で能力を使いました。この行動から、かわいい見た目からは想像し難い度胸の持ち主であることがうかがえます。
ユナのかわいい名言
ここではユナの名言を3つ紹介します。ここで紹介する名言はかわいいだけではなく、芯の強さや優しさを垣間見ることができるセリフです。そんな名言の数々も、彼女の魅力を深めるファクターとなっています。
ユナの名言①「全部夢かも…」
全部夢かもしれないよ?デスゲームをクリアしたのも、現実世界に戻ったのも
出典: w.atwiki.jp
ユナはキリトに対し、仮想世界と現実世界についてこのように考えを述べます。元々は現実世界で『悠那』として生まれ、仮想世界で命を落とし、AIとして再び姿を現したユナは、仮想と現実の間に存在する数奇な存在です。そんなユナの名言には、彼女ならではの含蓄があります。
ユナの名言②「私はお父さんの…」
私はお父さんの思い出の中にいるよ、いつまでも
ユナが生前の悠那の姿で、父・徹大の前に現れた時の名言です。SAOで悠那が命を落として以来、徹大は新たな犠牲もいとわず、あらゆる手を尽くしてユナを完成させようとしました。そんな父親を、悠那はずっと心配していたのです。最期の瞬間、悠那は過ちを犯した父を包み込むようにこう伝え、微笑みながら姿を消しました。
ユナの名言③「いくわよ…」
いくわよ、エイジ!
これは『アリシゼーションWar of Underworld』の17話で、YUNAが言った名言です。エイジは悠那を守れなかった後悔から、過去を断ち切れずにいました。そんなエイジが敵に追い詰められていた所へ、YUNAが駆けつけてこう声をかけます。この時2人は初めて戦場に肩を並べるのです。このシーンはファンにとってとても感慨深いものとなりました。
【SAO】ユナの曲
さて、ここからはユナが披露した5つの楽曲を紹介します。劇場版SAOはストーリーの完成度もさることながら、挿入歌のクオリティの高さにも注目が集まっています。YouTubeにはカバーや耳コピのピアノ演奏などもアップされており、挿入歌というカテゴリーにとどまらず、独立した音楽作品として楽しまれているようです。
ユナの曲①Ubiquitous dB
『Ubiquitous dB 』は、ARの宣伝として歌われている曲です。ポップなノリが可愛らしく、まさにアイドルといった印象の強い楽曲となっています。作中ではシリカがこの曲のカラオケを歌って踊っていますが、ユナのように上手く歌えていないところが「微笑ましい」「かわいい」と言われているようです。
ユナの曲②Longing
『Longing』は、ボスとの戦闘シーンでユナが歌う曲です。アップテンポながらも物悲しく美しいストリングスが印象的で、聞き手を鼓舞するような一曲に仕上がっています。ユナの『吟唱』の能力にピッタリだと言われており、この曲を聴くと「テンションが上がる」と言う人も多いです。
ユナの曲③delete
『delete』は強大なボスを前にした時の絶望感を見事に表現した楽曲です。不気味なメロディとコード進行が特徴的で、急に静まり返る間奏部分や途切れるように終わるアウトロが、絶妙に不穏なムードを演出しています。ファルセット(通常より高音域で歌う歌唱法)の美しさも必聴です。
ユナの曲④Break Beat Bark!
劇場版SAOの後半のライブシーンでユナが歌ったのが『Break Break Break!』でした。ロックテイストな楽曲で、ユナの持ち歌の中ではとりわけ「格好いい」と評判の一曲です。ライブで盛り上がりにはもってこいの曲となっており、「この曲が主題歌でも良い」と太鼓判を押すファンも少なくありません。
ユナの曲⑤smile for you
『smile for you』は、白ユナが劇中ラストシーンで歌うバラードです。暖かい歌声と優しいストリングス、間奏部分のフルートの音色が美しい一曲となっています。3つ目に紹介した『delete』と同じ「優しい言葉」という歌い出しから始まりますが、方向性は真逆の楽曲です。父やエイジへの思いと重なる歌詞が、多幸感だけでなく寂しさ感じさせ、視聴者の涙を誘いました。
【SAO】ユナの声優
歌手やアイドルのキャラを演じる場合、歌唱パートは声優ではなく別の歌手がキャスティングされるということも少なくありません。しかしユナの声優は、演技と歌唱を一手に引き受けています。演技力・歌唱力を兼ね備えたユナの声優は、一体誰なのでしょうか。
ユナの声優は「神田沙也加」
ユナの声優は、神田沙也加(かんだ・さやか)さんです。アニメ業界だけでなく、ミュージカルや音楽業界など、さまざまなシーンでその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。2000年頃からSAYAKA名義で活動していた神田さんは、当初は歌手・俳優としてドラマやミュージカルなどで活躍していました。芸能活動休止期間を経て2006年に神田沙也加として復帰し、芸能活動のかたわら声優の専門学校に通い、2012年の晴れてアニメ声優としてデビューを果たします。
神田沙也加のプロフィール
神田さんは1986年10月1日、俳優の神田正輝(かんだ・まさき)さんと松田聖子(まつだ・せいこ)さんの長女として誕生しました。大地真央(だいち・まお)さんや安達祐実(あだち・ゆみ)さんの演技を見て感銘を受け、芸能界入りを決意したと語っています。プライベートでは2017年に同じく俳優の村田充(むらた・みつ)さんと結婚しましたが、2019年に離婚しました。2021年年末、宿泊先のホテルで亡くなったことは世間に衝撃を与え、今もなお彼女の存在は惜しまれています。
神田沙也加の主な出演作品
神田沙也加さんはマルチな才能を持ち、さまざまなシーンで活躍してきました。今回はアニメ声優として(劇場版・吹き替え含む)の出演作品に絞り、彼女の演じたキャラクターを一覧にて紹介します。
- アナ(アナと雪の女王)*吹き替え
- テレサ(宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち)
- 真四季みはる(コンビニカレシ)
- 長瀬麻奈(IDOLY PRIDE)
【SAO】ユナに対する世間での評判や人気
「劇場版SAOの見どころは、ユナのライブシーンだ」と感じる人も多いようです。歌声の迫力とライブの演出は臨場感に溢れ、本当にライブ会場にいるかのような高揚感を味わうことができます。ライブシーンがあまりにも気持ちが良く、曲が気に入って毎日ヘビーローテーションしているという人もいました。
アイドルらしくかわいい見た目はもちろん、ユナの透明感のある声や力強い歌が大好きだと言う意見がありました。声優の神田沙也加さんがユナの魅力を存分に表現しており、神田さんがユナの人気の火付け役になったと考える人も少なくありません。ユナの演技や歌をきっかけに、神田さんのファンになったと言う人もたくさんいました。
亡くなってもなお、ユナの声優・神田沙也加さんの存在感は失われることはありません。1年以上たった現在も、神田さんを惜しむ声は止まず、「もっと歌声が聴きたかった」と言われています。また、ユナの歌声を聞くだけで「神田さんを思い出して泣いてしまう」と言う意見もありました。ユナの悲しい運命と神田さんの姿が重なってしまうと言う人もいます。
【SAO】ユナはオーディナル・スケールのキーパーソンだった
いかがでしょうか。ユナはかわいい見た目、迫力ある歌声、深みのある人格を兼ね備えたアイドルです。魅力に溢れ、劇場公開から4年経った現在でも多くのファンを魅了し続けています。また、ユナとセットで必ず話題に上がってくるのが、声優の神田沙也加さんです。ファンにとって神田さんはユナそのもののような存在で、その歌声は今もなおファンの心を動かしています。
この記事のライター
HAYASHI*M
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