【ワンピース】お菊の正体や性別は？赤鞘九人男との関係を考察

お菊はワンピース作中のワノ国編で登場したキャラクターです。見た目は女性ですが、一人称は拙者でさらにルフィやゾロの1.5倍ぐらい身長があります。ワノ国の侍は身長が高いキャラが多く一人称が拙者ということもあり、女性でありながら侍なのかと思ってしまいます。お菊の正体を解説していく前に、まずはお菊とはどんな人物であるのかプロフィールを紹介していきます。

お菊はワノ国の住人で、錦えもんの妻のお鶴が九里のおこぼれ町で営んでいる茶屋で働く看板娘です。お菊の心優しい性格もあっておこぼれ町の民からは人気も高く、お菊の容姿は現在大相撲の横綱である浦島からは求婚されるほどに美しいです。ですが、浦島の粗暴な性格をしているためお菊は浦島の事は毛嫌いしています。

ワンピースは尾田栄一郎さん原作の週刊少年ジャンプにて連載されている漫画作品です。2021年9月に単行本100巻が発売し、同年の11月にはアニメが1000話に到達しています。ワンピースはアニメや小説、ゲームだけでなく歌舞伎やハリウッドで実写ドラマ化されるなど世界的にも人気作品となっています。

海賊王ゴールド･ロジャーの処刑される直前に放たれた言葉によって、人々が次々海へ出る大航海時代が到来しました。フーシャ村に住むルフィは、たまたま村に滞在していたシャンクスの影響で海賊に憧れるようになります。 シャンクスはルフィと立派な海賊になって再会する事を約束し、大切にしていた麦わら帽子をルフィに預け再び旅に出ます。10年後、ルフィはシャンクスとの約束を果たすためにフーシャ村から冒険の旅に出ました。 

お菊は一見すると美女ですが、登場時から女装している男ではないかという話が出ていました。その身長や容姿･作中での描写が原因のようです。ここでは、お菊の正体や女装している理由について解説します。

かつてワノ国の九里の大名の一人であり20年前に処刑された光月おでんに仕えた9人の侍は赤鞘九人男と呼ばれ、お菊は赤鞘九人男の一人としておでんに仕えていました。しかしお菊は現在22歳で、20年前に処刑されたはずのおでんに仕えた時の年齢は遅くても2歳という計算になってしまいます。何故、お菊の正体が赤鞘九人男と言えるのか、年齢の謎と共に解説していきます。

赤鞘九人男とはワノ国の九里の大名だった光月おでんに仕えた9人の侍達の事です。事件を起こしたおでんが将軍家から追放された後、各地を放浪中に家来となりました。全員がとても恵まれた立場とは言えませんが、放浪後に九里の大名となったおでんによって、全員が家臣として取り立てられました。赤鞘九人男のうちイヌアラシ、ネコマムシ、河松の3人はおでんが大名になった後に家臣となっています。

家臣となった後もあまり素行はよくなく、財政を立て直すためにおでん恩人である白舞大名の霜月康イエの元からお金を盗もうとした挙げ句に捕らえられてしまいます。しかし盗もうとした相手の康イエからお金を渡され「その金で身なり･学問･礼儀を身に着けろ。家臣がごろつきのようだと主君が恥をかく」と諭されます。以降は素行を改め勉学に励み、3年後おでんと共に都へと訪問した時には立派な侍となった姿を見せています。

おでんがイゾウやネコマムシ･イヌアラシと共に白ひげの船に乗った後も赤鞘九人男達はなんとか九里を治めていました。オロチとカイドウが組んでワノ国ののっとりを開始した時は反発し抵抗をしていて、おでんがワノ国に帰ってきた後はおでんと赤鞘九人男は共にカイドウと百獣海賊団に挑みますが敗北し、捕らえられ処刑される事になりました。

処刑されるはずだった赤鞘九人男はおでんの機転により全員が生き延びました。しかし、おでんは処刑されてしまいおでんの妻の光月トキもオロチの独断によって差し向けられた兵士達により殺害され、本城であったおでん城も崩壊してしまいます。しかし、生き残った赤鞘九人男達は、おでんとトキの遺志である20年後の開国のためそれぞれ活動し始めました。

光月トキは「トキトキの実」と呼ばれる悪魔の実を食べていて、自分や他者を未来へ飛ばす事ができます。トキは「トキトキの実」の能力を使い、お菊を含む赤鞘九人男の4人と、おでんの息子の光月モモの助を20年後に飛ばしました。「トキトキの実」の能力によって未来へと飛ばされたため、お菊の年齢は20年前当時のままなのです。また、お菊が作中で錦えもん達と顔見知りであったのは赤鞘九人男の一人であったからです。

お菊の正体は赤鞘九人男の一人である『残雪の菊の丞』です。お菊が菊の丞がよく被っていた般若の仮面を被った事により正体が判明しました。異名の由来は、『春まで残る雪』のように太刀筋でつけられた傷が苦しめ続けると言われているところから来ています。

ワンピースの948話でお菊の正体が『残雪の菊の丞』と判明した時、菊の丞のはワノ国一の美青年剣士と呼ばれています。この時、チョッパーに「男なのか？」と聞かれ、お菊は「心は女です」と返しています。このことから、体は男という事は認めていると言えます。しかし、体は男でありながらも心は女であるため、後にお風呂に入ったときは女湯に入っています。

お菊が女装している明確な理由はワンピース作中では明らかにされていません。考えられる理由としては、お菊はワノ国に残り情報収集をしていたため自分の正体を隠すために女装をしていたかもしれません。また、お菊の元々の生まれは舞踊の名家であり、お菊の兄である人物は口紅や女性のような髪型をしています。お菊も同様に幼い頃から女性の格好をする事が多く、女性として振る舞っている方が落ち着くのかもしれません。

お菊の名前の由来は『瀬川菊之丞』だと思われます。瀬川菊之丞とは江戸時代から続いている女型(女性を演じる役者)の歌舞伎の名跡(代々継承される名前)で、現在は7代目を名乗っている方がおられます。お菊の本名は菊の丞であり、お菊が女性として振る舞っている事から瀬川菊之丞が名前の由来ではないかと言われています。

お菊には兄が存在し、放浪中のおでんにより二人共助けられています。しかも、お菊の兄は麦わらの一味がワノ国にたどり着く前にすでに登場している人物です。また、ワンピースに登場するキャラにはモデルとなる人物が必ず存在し、お菊にもモデルとなった人物が存在します。お菊の兄やモデルとなった人物を紹介していきます。

お菊の兄は白ひげ16番隊隊長のイゾウです。放浪中のおでんにお菊と共に助けられ家臣として仕える事になりました。おでんが白ひげに無理やりついていこうとした時に唯一気づいたのがイゾウで、おでんにしがみつき止めようとしますが結局白ひげ海賊団に同行する事になっています。

この時、急に兄のイゾウの姿が消えてしまったお菊はイゾウの事を泣きながら探し回っています。おでんがロジャーに1年間貸し出された時にはイゾウはすでに白ひげ海賊団に馴染んでいたため、おでんの帰りを白ひげ海賊団で待っていました。その後はおでんはワノ国へと帰りますが、イゾウはおでんからの頼みもあって白ひげ海賊団に在籍し続けているため、イゾウは赤鞘九人男には数えられていません。

ワンピースのキャラのモデルとなった人物は1人につき複数存在する事もあります。お菊の名前の由来となった人物は『瀬川菊之丞』と言われていますが、お菊の容姿のモデルになった人物として、ある武将の名前が挙がっています。また、ワノ国にはお菊以外にも武将がモデルとなったキャラがいるそうです。ここでは、お菊のモデルであろう人物や、武将がモデルとなったキャラを紹介します。

お菊のモデルだと言われている人物の中に戦国武将の『森蘭丸』がいます。森蘭丸は織田信長の家臣で、美少年剣士として知られています。一方、光月おでんのモデルと言われている人物の中には織田信長がいます。おでんの家臣であり美青年剣士と呼ばれるお菊は森蘭丸と共通点が多く、森蘭丸がお菊のモデルではないかと考えられているようです。

ワノ国のキャラでお菊と同じように武将がモデルと言われているキャラは他にも存在します。光月おでんは『織田信長』、黒炭オロチは『豊臣秀吉』+『明智光秀』、アシュラ童子は『柴田勝家』、雷ぞうは『霧隠才蔵』がそれぞれモデルになったと言われています。

ワンピース本編に登場してからすぐにお菊は女装してる男ではないか、と疑われてきました。その後しばらく経ってから、ようやくお菊の性別や正体が判明しています。作中でお菊が女装している男であると匂わせる伏線を紹介していきます。

ワンピースで登場した女性キャラクターは豊満な胸を持っていますが、着物を着ている事を考慮してもお菊に胸があるように見えませんでした。ワンピースに登場している女性キャラに比べてほとんど胸が無い事から、女装している男では無いかと疑われたはじめた理由の一つだと思われます。

お菊の身長は287cmで、ゾロやルフィの1.5倍以上高い上です。ワノ国編で登場した女性キャラで一番身長が高いのはヤマトの263cmですが、710cmという身長のカイドウの子供でもあるため除外していいと思われます。女性キャラとしては高すぎる身長から断定まではできないとしても、男ではないかと疑問は持たれても不思議ではないと思われます。

錦えもんはサンジやブルックに負けず劣らずのスケベなキャラですが、お菊に抱きつかれた時だけはいつものようにニヤつかず、何故かびっくりしてた上に少々嫌そうな顔をしていました。錦えもんのこの反応の理由はいくつか浮かびますが、お菊が男であるからと考えるとしっくりきます。

女性に甘いゾロですが、何故かお菊に対しては厳しく援護はしないと言い切って助けようしていません。また、お菊が何かを隠しているとにやつきながら指摘しています。途中で見抜いたか、もしくはゾロの後ろにくっついてる時があってその時に何かが当たったのかと思われます。

お菊の正体は女装した男性であり、作中では正体の知らない者たちには途中まで完全に女性だと思われています。そのためアニメで声をあてた場合、男性の声も出せる女性声優が担当するのか女性の声と間違えられるような声を出せる男性声優が担当するのか気になるところです。お菊のアニメで担当した声優の方を紹介していきます

お菊を演じた声優は、プリキュア5シリーズの『春日野うらら』やHUNTER☓HUNTERの『キルア=ゾルディック』等の役を演じた『伊瀬茉莉也』さんです。活発な少女やボーイッシュな少女から舌っ足らずの幼女･少年役等幅広い役をこなしています。

伊瀬茉莉也さんは『もののけ姫』に感銘を受け、エンタメの道を志したそうです。『HUNTER×HUTER』のミュージカルを鑑賞した時に伊瀬さんからプロデューサーに声をかけた事がきっかけで、養成所ミツヤプロジェクトに入所、2004年に声優としてデビューしました。2015年に結婚し、秋に子供を授かっています。好きな俳優はレオナルド･ディカプリオで、好きな飲物は抹茶とのことです。

伊瀬茉莉也さんはFAIRY TAILの『レヴィ･マグガーデン』、緋弾アリアの『峰理子』、ベン･トーの『槍水仙』、ポケットモンスターXYの『ユリーカ』、魔弾の王と戦姫の『リュドミラ=ルリエ』、ジョジョの奇妙な冒険の『フー･ファイターズ』等のキャラの声を担当しています。

お菊の正体が女装した男であると知り、予想してた方やまさかと思った方など様々な反応があったと思われます。しかし、読者の一部には興奮したり中には新しい世界の扉を開いてしまった方もいたらしいです。

お菊が女湯に入るシーンを見てドキッとしたという声もありました。お菊は身体は男性でありながら心は女性という設定のため、女湯に入っていたのですが、そのシーンをすんなり受け入れられなかった人もいるようです。同様に、女性の身体を持ちながら心が男性であるヤマトが男湯に入っていたシーンもファンをザワつかせました。

サンジはお菊が体は男性であるという事を知らない可能性が高く、お菊にはメロメロという状態です。サンジはカマパッカ王国のオカマ達にはかなりの塩対応でしたが、顔が整っているお菊に対してはどういう反応を示すか、その後どういう対応をするのか非常に気になるところです。

今回はワノ国編で登場したお菊こと残雪の菊の丞について紹介させていただきました。出会った直後からの拙者という一人称から侍であるかもしれない、という予想を立てていた方もいらっしゃるかもしれません。実はお菊の招待が判明する前に、菊の丞という名前は出ていたりするのでよく見直してみるとまた新たな発見があるかもしれません。