【ワンピース】ナンバーズの正体とは？10人のメンバーを一覧で紹介

まずはワンピースに登場するナンバーズがどのような立ち位置で描かれている存在なのかについて、大まかな概要をまとめていきます。また、ナンバーズの活躍が描かれている作品『ワンピース』についても併せておさらいしていきます。

ナンバーズはワノ国の鬼ヶ島に生息している巨大な怪物の総称です。百獣海賊団船長カイドウの戦力として知られており、現状は10人のメンバーがいることが判明しています。初登場時は20～30メートルに及ぶ巨大なシルエットのみ描かれただけで、その正体はしばらく謎に包まれたままでした。

ワンピースは尾田栄一郎によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。夢への冒険と仲間との友情物語が描かれている本作はバトルとギャグ、劇的エピソードが揃った王道作品として話題を呼び、瞬く間に人気が広まっていきました。1997年の初掲載から現在まで連載が続いていると、国内では累計発行部数4億部を突破しました。

かつてこの世のすべてを手に入れ海賊王になった男ゴールド・ロジャー。彼は死に際にひとつなぎの大秘宝（ワンピース）の存在を語り人々を海へと駆り立てました。そのワンピースを求めて海へ漕ぎだした青年、モンキー・D・ルフィ。彼は新たな海賊王になることを夢見て、行く先々の島で仲間を集めながら世界の最果てを目指していきます。

ここからはナンバーズの正体についてネット上で寄せられた考察をまとめていきます。ナンバーズは強大な力を秘めた存在ながら得体の知れない歪なものとして描かれていました。それに対してワンピースファンたちの間ではこの種族ではないか？この人物と関わりがあるのではないか？と様々な考察がされました。

結論から書くと、ナンバーズの正体は人造古代巨人族でした。古代巨人族とはワンピース世界に現存する巨人族よりも遥かに大きい体を持つ種族のことで、オーズやリトルオーズJr.などがその種族でした。人造古代巨人族はベガパンクによって生み出された実験体です。カイドウが率いている人造古代巨人族は厳密には失敗作であり、合計で10人のメンバーがいることが明らかにされています。

ナンバーズが初めて描かれた時は人間とは思えない巨大な生物のシルエットが描かれていました。このシルエットに対してネット上では悪魔の実の能力者なのではという考察がされていました。カイドウはSMILEという人造悪魔の実を作っていましたが、それが関係していた可能性も囁かれていました。

ナンバーズのシルエットの見た目が鬼のようだったことから、彼らが鬼族なのではという考察もされていました。ワノ国の子どもたちもナンバーズを見つけると「鬼ヶ島のナンバーズだ！」と怖がった様子を見せていました。ナンバーズの正体が鬼であれば、子どもたちが恐れるのも理由がつきます。

複数体揃って描かれていたナンバーズのシルエットですが、そのどれもが山のような大きさをしていると、ナンバーズたちは単純に巨人族よりも大きい人間なのではと考えられていました。この推察は古代巨人族と関連性があり、中にはそれとは全く別の新種族説も囁かれていました。

この考察はナンバーズの正体が明かされた後に出たもので、ナンバーズの1～3の3体は霜月の侍ではと考えられています。とあるファンが霜月の侍とナンバーズ1～3をそれぞれ見比べた画像をネット上にアップロードすると、それぞれの見た目がそっくりだと大きな話題を呼びました。もしかしたらナンバーズ1～3の正体は霜月の侍で、ベガパンクの実験に巻き込まれたのかもしれません。

ここからはナンバーズの10人のメンバーについてまとめていきます。ワンピース991話にしてついにナンバーズそれぞれの素顔と名前が明かされました。それぞれトランプの数字にまつわる名前がつけられているのが特徴的で、クセの強い見た目をしています。

一美は長い髪と髭が特徴的な巨人で、その見た目はどこか西洋の怪物『吸血鬼』を想像させます。初めて描かれた時は鬼ヶ島の岩戸の間で酒を飲んでおり、「イビビビ！」という奇妙な笑い声を出していました。また、一美の顔は霜月の侍の1人と顔がそっくりだと言われています。

二牙は横綱のように大きい図体と手首のトゲ飾りが特徴的な巨人です。1～3の中では小柄な方で、鬼ヶ島の岩戸の間にヤマトが訪れた際に彼女の後を追いかけました。ヤマトとは知り合いのようで二牙に対して見知ったような口を利いています。

三鬼は膨らんだ頬が特徴的な巨人です。上半身の太さに対して両腕がかなり細く顎毛が濃く生えています。鬼ヶ島の岩戸の間で初めて描かれた時は一美と二牙と酒を楽しんでおり、「ザキキキ」と異質な笑い方をしていました。また、霜月の侍の中に三鬼の顔と同じ形をした人物がいました。

四鬼は腰より長い髪が特徴的で、他のナンバーズメンバーより半分ほどの身長しかないのが特徴的です。脇腹に『肆』の文字が入っていて数字の4が強調されています。20年前の回想シーンでネコマムシ＆イヌアラシを捕獲していた張本人だと考えられていますが、後にフランキーと対峙するとラディカルビームであっさり倒されました。

五鬼はナンバーズの中で最も首や手足が長く、巨人の図体をしておきながら他のナンバーズよりもやせ細っている印象を受ける巨人です。初めて登場した時は酒に酔っ払いながら金棒を持ってワノ国の街中に出没しましたが、ゾロの剣によって武器を壊されルフィの一撃で気絶させられました。

六鬼は髪の毛が生えておらず、まるで爺さんのような風貌を出している巨人です。ナンバーズの中で最後に登場したメンバーであり、初登場シーンはドクロドームの地下武器庫への扉を塞ぐように居眠りをしていました。その後はヤマトが連れてきた二牙と交戦になりましたが、二牙の強さに圧倒され即座に気絶させられました。

七鬼は虎柄のパンツに2本の短い角、頭から顎周りまでボサボサに生えた毛という、ナンバーズの中で最もベタな鬼のデザインをした巨人です。ワンピース作中ではミンク族と交戦することになりましたが、その戦闘描写は一切描かれていません。ただし、七鬼の周りにスーロン化したミンク族が数人倒れている描写がされており、ミンク族よりも強い実力者であることがうかがえます。

八茶は唯一サングラスをかけているナンバーズメンバーであり、ナンバーズの中でとても人間に近しい見た目をしているのが特徴的です。身につけている衣服もパンクなファッションをしています。ワンピース作中ではフランキーを追い回し街中で暴れていましたが、ヤマトの技を受けるとその一撃でダウンしました。

九忍はメンバーズ唯一の女性です。基本的に半裸で金棒を背負っているナンバーズたちとは違い、『玖』の漢字が入ったビキニとバイキングメットを身につけており、どこか知性を持っているような言動を見せています。

十鬼は折れ曲がった角と人間から程遠い獣の雰囲気を纏った巨人です。見た目はナンバーズの中で最も人外要素が多く、口はワニのように大きいです。ワンピース作中では四鬼と五鬼と共に登場し、Xドレークの一撃によって気絶させられました。

ここからはナンバーズの笑い声と強さについてまとめていきます。百獣海賊団の中で秘密の存在として描かれていたナンバーズですが、物語が進むにつれその正体に関する情報が出てきています。ここでは現状把握できるナンバーズの情報について解説していきます。

ナンバーズたちはそれぞれ独特な笑い声をしていますが、そこには1つの法則があります。例えば一美だったら「イビビビ」、二牙だったら「フガガガ」、九忍だったら「くにゅにゅ」というように、それぞれ名前についている数字と笑い方に関連性があります。

ワンピース作中にてナンバーズと麦わらの一味たちが戦うシーンがそれぞれ描かれていますが、その中でナンバーズ4～10たちは総じて敗北を喫しています。その負け方も必殺技一発でダウンさせられたりと呆気ないもので、4～10のメンバーたちはそこまで強くないと言えるでしょう。しかし、ナンバーズは人造古代巨人族の失敗作なので妥当の強さと言えるのかもしれません。

麦わらの一味たちに散々な結果を残しているナンバーズ4～10たちですが、その一方で1～3の3体はまだ戦闘描写が描かれていません。また、ナンバーズたちを仕切るアプーはこの3人を連れてカイドウの元から離れようと画策しています。もしかしたらナンバーズ1～3の3体だけは相当な実力者なのかもしれません。

ここからはナンバーズの謎についてまとめていきます。満を持して姿を明かしたナンバーズのメンバーたちですが、彼らにはまだ明かされてないことが多く不可解な部分が残されています。ここではそれらの謎について紹介すると共に、ネット上で囁かれている元ネタトランプ説やアプーとの関係性に関する考察などを併せて解説していきます。

ナンバーズの名前由来はトランプと言われているほど、トランプカードに関連する要素が多く発見されています。まず、ナンバーという名前がトランプの数字と同じ意味で、笑い声もジュキキ→『10』、ゴキキ→『5』というようにトランプ数字の音と一致している部分があります。もしもナンバーズがトランプを元に作られたキャラクターであれば、今後トランプ数字11～13に該当する新キャラが登場するかもしれません。

合わせて10人いるナンバーズたちですが、彼らは言語を話せず知性を持ち合わせていません。そんな彼らを率いている調教師がスクラッチメン・アプーです。ナンバーズたちは言葉を話せずとも、アプーのオトオトの実の能力を利用した笛から命令を聞き取りその通りに動きます。アプーがいつ百獣海賊団に入団したのかは不明ですが、恐らくアプーが船に乗った時とナンバーズが結成された時期は同じである可能性が高いです。

ナンバーズたちは独特な笑い声を発するだけで人の言葉を話せません。アプーの笛の音から指示は聞けているので言葉の意味は理解しているでしょう。なぜナンバーズが喋れないのかについては、SMILEの覚醒者だから説や、悪魔の実を食べさせられた『物体』だから説など、様々な考察が行き交っていましたが、最も有力なのは人造古代巨人族の『失敗作』だからだと言われています。

パンクハザード篇にてナミとチョッパーが氷漬けの巨人を見つけるシーンが描かれていました。その時は結局それが何だったのか明かされませんでしたが、ナンバーズたちの登場によりその巨人は『巨人化実験の失敗作』だったという説が浮上しています。パンクハザードはベガパンクの実験施設跡だったとしたら、カイドウがそこでナンバーズたちを買い取ったという理論が通ります。

ワンピース995話にて百獣海賊団のクイーンが麦わらの一味の手配書を眺めているシーンが描かれると、「一味にジャッジの息子がいるとは」というセリフを話しました。実はクイーンとジャッジは2人とも科学者という共通点があります。クイーンはウイルス学に、ジャッジは血統因子の操作を得意としており、この2つの得意要素が組み合わさってナンバーズの実験が行われたのではという考察がされています。

ビッグ・マムは人工的な巨人族を集めることを目的としていましたが、不可解なことにナンバーズのことを欲しがろうとしていません。元々ビッグ・マムはナンバーズの正体を知っており、百獣海賊団のキングを勧誘しようとしたこともあるのでナンバーズを欲しようとしても何もおかしくありません。もしかしたらビッグ・マムにはまだ別の目的があるのかもしれません。

カイドウがナンバーズを率いているのに対し、海軍には古代巨人族の兵士が現状1人も登場していません。パシフィスタや巨人族海兵はいるものの、それより強い力を持っており、その上実験で生み出せるという古代巨人族。それを作らないということは、ナンバーズに何かしら欠陥している部分があるのか、はたまた作れない理由があるのか、様々な謎が推察されます。

正体や強さ、トランプ数字説など、これまでナンバーズに関する情報についてまとめてきました。未だ謎が多く残されているナンバーズに対して、ワンピースファンはどんな印象を抱いているのでしょうか？ここではナンバーズに対する世間での評判や人気についてまとめていきます。

多くのファンはナンバーズが初めて描かれた時に絶望感を感じていましたが、いざ実際に街中で麦わらの一味にやられるシーンが描かれるとあまりの弱さに落胆しているようでした。本編中で期待させるような描写がされていた分、肩透かしを受けたような人が多かったのでしょう。

強い印象を抱かれていないナンバーズですが、1～3に対しては強そうだと感じている人が多くいました。過去に二牙が六鬼を圧倒した描写がされていたことから、他の2体にも相当な実力を持っていると予想されています。また、トランプのナンバー法則で新しいキャラが出てくることを期待している声もあります。

ナンバーズたちに関する考察は様々なものがありましたが、中でも話題性を呼んでいたのはナンバーズの正体がワノ国の侍だった説でした。ナンバーズがただの怪物ではなく、人体実験によって生み出された生物ということに多くの人が衝撃を受けていました。

ナンバーズの姿は明かされましたが、麦わらの一味たちにやられてしまったり明かされてない部分が多かったりと不可解な感じる要素が多い存在でした。パンクハザードやトランプに該当するナンバーキャラなど、まだまだ謎が多いナンバーズたちでしたが、これからのワンピース本編中にどのように絡んでくるのか、期待しておきましょう。