【ワンピース】ルフィとニカの関係性とは？1話からあった伏線についても

ルフィは『週刊少年ジャンプ』で連載している少年漫画『ワンピース』の主人公です。新世界に突入したルフィは覚醒し、「ギア5」と呼ばれる姿になることができるようになりました。ここでは『ワンピース』のルフィのプロフィールや『ワンピース』のあらすじなどを紹介していきましょう。

『ワンピース』の主人公であるルフィは、麦わざ帽子がトレードマークの黒髪の青年です。明るく豪快で、海賊らしい自由奔放な性格をしています。ゴムゴムの実という悪魔の実の能力によって、ゴムのように伸び縮みする身体を持っており、戦闘力も非常に高いです。

『ワンピース』とは、1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載している尾田栄一郎さんによる漫画です。主人公のルフィが「ひとつなぎの大秘宝」を巡って大冒険を繰り広げる海洋冒険ロマン作品であり、少年漫画の王道を行く大人気漫画です。累計発行部数は4億1000万部を突破しており、ギネス記録にも登録されています。

海賊王「ゴール・D・ロジャー」が遺した財宝を巡り、多くの猛者達が海へと繰り出していました。海賊に憧れる少年・ルフィは、ある日ゴムゴムの実という悪魔の実を食べてしまい、泳げない代わりに身体がゴムのように伸びる悪魔の実の能力者になってしまいます。その後、成長したルフィは海へ飛び出し、強敵達と戦いながら仲間を集めていきます。そして名の知られた海賊団になったルフィたちは、「最後の海」と呼ばれる新世界へと突入していくのでした。

物語も終盤を迎えた『ワンピース』には、「太陽の神ニカ」という名前が登場しました。この太陽の神ニカですが、これまでルフィと何かしらの関係があることが示唆されています。ここではルフィとニカ、ジョイボーイの関係性について紹介していきましょう。

太陽の神ニカは、物語も終盤を迎えつつある第1018話で初めてその名前が登場しました。フーズ・フーによると、ニカは「人々を笑わせ苦悩から解放してくれる戦士」ということです。ニカは「伝説の戦士」であり「解放の戦士」とも呼ばれる存在ですが、実在したのかどうかは不明です。

『ワンピース』の1044話では、ゴムゴムの実の能力がヒトヒトの実のモデルニカであることが判明しました。つまり、ルフィが食べたのはゴムゴムの実（超人パラミシア系）ではなく、動物ゾオン系だったということになります。それでもルフィの身体がゴムのように伸びたのは、ニカが身体がゴムのように伸び縮みするルナーリア族であり、ルフィがニカの能力を継承していたためだと考察できます。

ルフィと太陽の神ニカには複数の共通点があります。まず、太陽の神ニカについて語るフーズ・フーのイメージ上に登場したニカのシルエットは、空島で踊るルフィによく似ていました。また、ルフィは「ニカ！」と特徴的な笑い方をします。さらに、ルフィの誕生日は「五月五日」で、漢字を分解すると「ニカ」という文字になります。

ジョイボーイとは今から800年前の空白の100年と呼ばれる時代に存在した人物で、ラフテルにひとつなぎの大秘宝を残した張本人だと考察されています。また、ワノ国の光月おでんはいずれジョイボーイが訪れると考えていたことから、ジョイボーイは個人名ではなく通り名のようなものだと考えられています。作中ではルフィの解放のリズムを聞いた象主がジョイボーイの帰還を宣言しており、ルフィが新たなジョイボーイであることが判明しています。

『ワンピース』の作中では、ルフィとニカに何らかの関係がることを示唆するさまざまな伏線が張られていました。張り巡らされた伏線がストーリーが進むにつれて緻密に回収されていく点も、『ワンピース』の魅力です。ここでは『ワンピース』のルフィとニカの関係を示す伏線を紹介していきましょう。

ルフィとニカの関係の伏線として、1話でルフィがシャンクスのゴムゴムの実を盗み食いするシーンが挙げられます。ニカの元ネタの一つと言われている「ハヌマーン」には、熟した果実と間違えて太陽を食べようとしたという話があります。ルフィの本名は「モンキー・D・ルフィ」であり、ルフィの父親であるドラゴンは暴風を操る能力者です。これは、ハヌマーンが猿神であり、ハヌマーンの父は風神ヴァーユであるという点とも共通しているため、1話から伏線が張られていたと考えられています。

ルフィとニカの関係の伏線として、空島編でのルフィが踊る影やルフィの心臓の音が挙げられます。かつて空島で行われていた儀式で演奏されていた音楽は「ドンドットット」というリズムでしたが、空島編でルフィたちがキャンプファイヤーをした際も同じリズムが鳴っており、踊るルフィのシルエットはニカのイメージ像と酷似していました。また、ルフィがニカに覚醒するときの心臓の音も「ドンドットット」と鳴っていたため、さまざまな伏線が張られていたことがわかります。

ルフィとニカの関係の伏線として、単行本62巻の表紙でルフィの真上にニカと言う名前の人魚がいる点が挙げられます。62巻の表紙には魚人島の5つ子のメダカの人魚が登場しますが、2番目のニカがルフィの真上に来ています。普通であれば3番目の傘下が真上に来るため、あえてこのような構図にしているのではないかと考察されています。

ルフィとニカの関係の伏線として、571話の扉絵が挙げられます。この扉絵は髪を切るナミのイラストになっていましたが、ナミの後ろには巨大なカニがおり、さらに正面に鏡が配置されていました。そのため、ナミの視点では「カニ」ではなく「ニカ」という言葉になる、という仕掛けが仕込まれていました。

『ワンピース』の太陽の神ニカは、伝説上の存在だとされています。人々を奴隷から解放する太陽の神として、奴隷たちから崇められていたのがニカです。ここでは『ワンピース』のニカの正体や謎を考察していきましょう。

『ワンピース』の世界の太陽の神ニカは、かつて奴隷を解放して人々に笑顔をもたらしたとして崇められていた存在です。しかしゴムゴムの実とされていた悪魔の実はヒトヒトの実モデルニカであり、動物ゾオン系の中でも幻獣種でした。幻獣種の動物ゾオン系はいずれも存在しない動物であることから、ニカが本当に存在していたという保証はない状態です。

先に紹介した通り、太陽の神ニカはルナーリア族だったと考察することができます。作中ではルナーリア族の生き残りとしてキングが登場しますが、キングは身体を伸び縮みさせることができ、発火能力を持ち、さらに白髪でした。これはギア5の時のルフィの特徴とも共通しているため、ニカもキングと同じ種族であり、別の種族名を持っていたと考えられています。

『ワンピース』のイム様とは、世界政府の頂点に立つ謎の人物です。ニカは過去に世界政府と戦いを繰り広げた巨大な王国の王だと言われているため、ニカとイム様は宿敵という関係だと考えることが可能です。ルフィたちはこれから世界政府と戦うことになるため、最終決戦を前にニカが重要なキーポイントになる可能性があります。

『ワンピース』の世界に登場するDの一族は、特徴的な笑い方をします。人々を笑顔にしたという太陽の神ニカとは、笑顔という共通点があります。はっきりとした関係はわかっていませんが、空白の100年の間に両者の間には何らかの関りがあったと考えることが可能です。ただし、Dの一族は身体がゴムのように伸び縮みするというわけではないため、ニカは身体が伸び縮みするルナーリア族、ルフィはDの一族という異なる血筋だと推測されます。

太陽の神ニカの姿は、まだシルエットしか明らかにされていません。しかし今後ニカの真の顔が明らかになる可能性があります。ギア5になったルフィは、髪や眉が白髪になり目も赤く変化しています。ゾオン系の悪魔の実は3つの形態に変化することができるため、今後ルフィが獣型になることがあれば、ニカの真の顔がわかる可能性があると考えられています。

『ワンピース』の太陽の神ニカの元ネタは「ニケの女神」である可能性があります。ニケの女神像には翼が生えていますが、ニカの種族だと考えられているルナーリア族にも黒い翼があります。勝利の女神であるニケが元ネタである場合、ニカも勝利をもたらす力を持っていると考察可能です。また、前述のとおり、ニカのモデルは果実を太陽と間違えて食べようとした「ハヌマーン」であるという説もあります。

X（旧Twitter）では、「ルフィはニカの再来みたいに描写されてるけど、ルフィが望むところに行くにはニカのその先に行かないといけないのよな」とコメントしている人がいました。また、続くポストで「だからギアにももう一段上があるはず」と考察していました。

X（旧Twitter）上には、「シャンクスはルフィを守ったんじゃなくてニカを守ったって言ってるやつ、人の心とかないんか！」と怒っている人もいました。1話でシャンクスが命懸けでルフィを守ったということを、ルフィではなくニカを守ったと解釈する人もいるようです。

X（旧Twitter）上には、「ガープはニカのことも含めて全て知ったうえでルフィを海賊にはさせんって言ってたんだから、ルフィに世界を救う神様になんてなってほしくなかったんじゃないか」と孫を思うガープの気持ちを考察している人もいました。

『ワンピース』のルフィは太陽の神ニカとの共通点が多く、作中でもさまざまな伏線が張られていたことが明らかになりました。そのため、現在ではルフィ＝ニカであると考えられています。ルフィやニカの関係性に興味が湧いた人は、ぜひ『ワンピース』をチェックしてみてはいかがでしょうか。