【ワンピース】黒ひげの正体や目的とは？悪魔の実の能力やロックスとの関係も調査

黒ひげの本名はマーシャル・D・ティーチ、年齢は8月3日生まれの38～40歳です。身長は344cmで、しし座のF型、出身地は「偉大なる航路」です。「ゼハハハハ」という笑い声が特徴です。現在は「黒ひげ海賊団」の提督になっています。

黒ひげの性格は、まさに海賊そのものといったイメージの性格です。自分の目的の為なら手段を選ばず非道なことも行います。一方で『ワンピース』の主人公ルフィ同様に夢を追いかけている海賊でもあります。豪快な性格ではありますが、計画的な一面も持ち合わせており、油断できない危険人物です。

「黒ひげ海賊団」とは、黒ひげが提督を務める海賊団のことです。黒ひげの下に「10人の巨漢船長」と呼ばれる幹部がいる大きな海賊団です。過去には黒ひげを含め5人しかいなかった海賊団ですが、「マリンフォード頂上戦争」の後、傘下を広げ急拡大しました。元々0円だった懸賞金も22億を超えるにまで上がっています。

黒ひげの懸賞金はなんと22億4760万ベリー。「赤髪のシャンクス」の懸賞金40億4890万ベリーに次ぐ懸賞金です。『ワンピース』の主人公であるルフィの懸賞金は15億ベリーで、黒ひげの次に高額な懸賞金が懸けられています。ちなみに『ワンピース』の物語の始まりでもあるゴール・D・ロジャーの懸賞金は55億6480万ベリーで現在もこの懸賞金の額を超える海賊はいません。

『ワンピース』とは、『週刊少年ジャンプ』にて1997年より連載中の海賊冒険ファンタジー漫画です。作者は尾田栄一郎で1999年には『ワンピース』のアニメ放送も開始し、映画化、舞台化され、2017年にはハリウッドで実写ドラマ化されることも発表され話題となりました。

『ワンピース』の主人公ルフィは東の海（イーストブルー）のフーシャ村に住む少年です。海賊である「赤髪のシャンクス」が見つけた「ゴムゴムの実」を食べてしまった主人公のルフィが、海賊王ゴール・D・ロジャーが遺した「ひとつなぎの秘宝（ワンピース）」を探して冒険に出る物語です。

『ワンピース』の「黒ひげ海賊団」の黒ひげことマーシャル・D・ティーチ。ルフィの因縁の相手でもある黒ひげが普通の人間ではないと噂されています。過去、現在と未だ謎の多いキャラクター、黒ひげの正体とは一体何なのでしょうか。

黒ひげの本名はマーシャル・D・ティーチです。名前から見てわかるように黒ひげの本名にはDという文字が入っています。『ワンピース』において名前にDを持つ者は「Dの一族」と呼ばれ、大きな意味を持ちます。主人公のルフィも「Dの一族」の一人です。黒ひげも「Dの一族」と大きな関係を持つと考察されているのです。

黒ひげとエースがバナロ島の戦いで対峙した時にエースが発した言葉です。エースは「人の倍人生を歩んでいるお前」と黒ひげに向かって発言しています。これはただ年齢のことを言っているのではなく、黒ひげが普通の人間ではないという意味が込められていたのではないかと考えられているのです。

「悪魔の実」の能力は1人1個しか持てないと思われてきました。しかし、黒ひげはもともと持っていた「ヤミヤミの実」に加え、マリンフォード頂上決戦で白ひげから奪った「グラグラの実」の能力を所有しています。「悪魔の実」を2つ食してしまうと体が粉々に破壊されてしまうと言われているはずなのに、どうして黒ひげは「悪魔の実」を2つ所有できるのでしょうか。

黒ひげの正体はケルベロスではないかという説があります。そう考えられる理由は2つあります。1つ目は、「悪魔の実」の能力を２つ所有できていること。「悪魔の実」は1人に1つです。しかし黒ひげは「ヤミヤミの実」と「グラグラの実」の2つの能力を持っています。「悪魔の実」は1つの魂に宿るので、ケルベロスのように頭を3つ持つ＝魂が3つあると考えられ、2つの「悪魔の実」を所有できていると考えられています。

黒ひげの正体がケルベロスであると考えられる2つ目の理由は、黒ひげが「生まれてから一度も眠ったことがない」と言われているからです。この発言は、『ワンピース』96巻966話でバギーがシャンクスに対して発した言葉です。ケルベロスは頭と魂が3つあるので、交代で眠っているのではないかと推測されます。その為、他人から見るとずっと起きているように見えるのです。

海賊団の海賊旗には、それぞれの船長の特徴が描かれることが多いです。ルフィであれば髑髏に麦わら帽子の海賊旗。シャンクスであれば髑髏に赤い三本線が入った海賊旗です。黒ひげ海賊団の海賊旗には3つの髑髏が描かれています。ケルベロスは頭を3つ持つ犬の怪物。まさに黒ひげ海賊団の海賊旗はケルベロスを象徴しているようです。

ギリシャ神話に登場するケルベロスは、冥府の番犬です。冥界から逃げ出そうとする者を捕らえて貪り食うことから「地獄の番犬」とも呼ばれています。一方で、甘いものが大好きといわれています。黒ひげもチェリーパイが大好物。黒ひげが何かを食べているシーンではほとんどチェリーパイを食べています。甘いもの好きという点でも黒ひげとケルベロスは似ています。

黒ひげの本当の「悪魔の実」は「タコタコの実（モデル・クラーケン）」ではないかという考察もあります。その大きな理由は、黒ひげ海賊団の海賊旗に描かれた3つの髑髏と8つの骨です。

タコには心臓が3つあり、足は8本。まさにタコの象徴のような海賊旗です。「悪魔の実」の能力が心臓に宿るのであれば、黒ひげが「悪魔の実」の能力を2つ所有できる理由も説明できます。そのことから、タコの血を引く半魚人なのではないかと考えられています。 

クラーケンとは、近世ノルウェーに伝わる海の怪物。津波とともに現れ、恐れられています。クラーケンは巨大なタコ、またはダイオウイカのことを指します。西洋ではタコは悪魔の化身として扱われており、黒ひげの立ち位置と類似します。また「ヤミヤミの実」の能力である真っ黒い闇は、タコの吐く墨を連想させますし、津波は「グラグラの実」を連想させます。

物語に大きな影響を与えている黒ひげですが、実は過去に死亡フラグが立っていたと言われています。その死亡フラグは『ワンピース』単行本の25巻の表紙。ルフィ、シャンクス、バギー、黒ひげそして中央に白いヤギが描かれています。中央に描かれている白ヤギは、手紙をむしゃむしゃ食べています。ここで思い出されるのが童謡「やぎさんゆうびん」です。

ヤギは、宗教上生贄とされることが多く、生贄や身代わりという意味の英語、スケープゴート（Scapegoat）もヤギが語源とされています。黒ひげ、シャンクス、ルフィ、バギーこの4人の登場人物と全く関連のない白ヤギが描かれているのは、誰かが生贄になるという暗示ではないかと考えられています。童謡「やぎさんゆうびん」には黒ヤギが登場します。黒ヤギから連想できるのは黒ひげだけ。黒ひげが犠牲になる死亡フラグだといわれています。

謎の多い不気味なキャラクター黒ひげ。黒ひげの目的とは一体何なのでしょうか。

黒ひげの目的の1つは、「悪魔の実」の能力者を狩ることです。他の海賊団にいる「悪魔の実」の能力者を狩って「悪魔の実」の能力を奪うことで、他の海賊団を弱体化させることができます。さらに、その奪った「悪魔の実」を黒ひげ海賊団の船員に与えることで自身の海賊団を強化することが目的と考えられています。ライバルがいなくなれば黒ひげが海賊王に最も近い存在となります。

黒ひげの目的は、海賊王になることはもちろんですが、世界の王になることだと言われています。1つ目の目的である「悪魔の実」の能力者を順調に行っていけば、黒ひげを脅かす存在はいなくなります。そうなれば海賊王だけに留まらず、世界の王として世界征服を考えている可能性があります。

目的の3つ目に考えられるのは、「赤髪のシャンクス」を倒すことです。シャンクスは過去に黒ひげによって負わされた顔の傷が、今も残っています。シャンクスと黒ひげには因縁があり、黒ひげも四皇であるシャンクスを倒すことを目的に自身の海賊団を強化していると考えられています。

マリージョアとは、『ワンピース』に登場する天竜人などが住む聖地のことです。このマリージョアには、秘密の宝があるとされています。しかし未だその宝が何なのか、どんな力を持つのかは判明していません。黒ひげはマリージョアでなんらかの動きがあったと知ると、「海軍に取られるぐらいなら、自分が奪ってしまおう」と発言します。そのことから、黒ひげはマリージョアの秘密を掴んでいると考えられています。

黒ひげの「悪魔の実」の能力とはどんな能力なのか、紹介します。

「ヤミヤミの実」は、食べた人間を「闇人間」にしてしまいます。「ヤミヤミの実」は「悪魔の実」の歴史上、最も凶悪な実とされています。

「ヤミヤミの実」を食べ「闇人間」となった者は自身から闇を生み出すことができます。そしてその闇に触れた者の全てを引きずり込んでしまうという恐ろしい能力です。 

「ヤミヤミの実」は闇を生み出し、引きずり込む能力です。その為、闇に包まれる夜間に「ヤミヤミの実」の実力が最も発揮されると考えられています。黒ひげが一度も眠ったことがないとされているのも、夜間に力を発揮する為だと言われています。油断していなかったシャンクスの顔に傷をつけた過去を持つ黒ひげの実力は底知れません。

黒ひげがもう1つ所有している「悪魔の実」の能力は、「グラグラの実」です。これは過去に白ひげが所有していた能力で、黒ひげが白ひげから奪った能力です。「グラグラの実」の能力は、地球の振動を自由自在に操れ、大気にヒビを入れることもできてしまいます。持つものが持てば最恐の攻撃力を有する能力です。

黒ひげは、「ヤミヤミの実」と「グラグラの実」の2つの「悪魔の実」を所有しています。「悪魔の実」は1人に1つ。2つ食べてしまうと死んでしまいます。しかし黒ひげは普通の人間ではない異形の体を持っているとされています。 マリンフォード頂上決戦で白ひげ海賊団のマルコが、黒ひげは体の構造が異形であるということを発言しています。その特異体質がどのような体質かは明らかになっていませんが、普通の人間の体の構造でないことは確かなようです。 

覇気は誰でも備わっている能力で、鍛錬することで身につきます。覇気には「見聞色の覇気」「武装色の覇気」「覇王色の覇気」の3種類があります。黒ひげが実際に覇気を使っているシーンはありませんが、ルフィの強さを「見聞色の覇気」で感じ取っていたかのような発言をしています。このことから黒ひげは覇気を使えると考えられます。ちなみにシャンクスの会得している覇気は「覇王色の覇気」です。

「悪魔の実」史上最恐と言われる「ヤミヤミの実」。「ヤミヤミの実」の能力を使った技を紹介します。

技1つ目は、「闇穴道（ブラック・ホール）」です。この技は、生み出した巨大な闇に周囲の物を全て引きずり込むことができます。引きずり込まれたものは、無限の引力で潰されてしまいます。闇が広がる限り可能なので、街1つを引きずり込むことも可能です。

技2つ目は、「解放（リベレイション）」です。この技は「闇穴道（ブラック・ホール）」で引きずり込んだものを全て勢いよく吐き出す技。

技3つ目は、「闇水（くろうず）」です。この技は強力な引力を掌に出現させ、対象物を引き寄せます。引き寄せられた対象物は「悪魔の実」の能力が無効化されてしまいます。

『ワンピース』のゲーム内では、他にもいくつかの技が登場します。ゲーム版の技には「常闇」「闇玉」「闇黒星」「天地鳴動」「冥星崩壊」があります。「ヤミヤミの実」の能力を使った技と「グラグラの実」の能力を使った技を繰り出します。

黒ひげの正体に大きく関わっているとされているロックス。黒ひげと過去の海賊ロックスの関係について解説します。

ロックスとは、本名ロックス・D・ジーベックのことです。約40年前に存在した「ロックス海賊団」の船長で、過去の「海賊王」ゴール・D・ロジャーの宿敵でした。過去に起きた「ゴッドバレー事件」にてロジャーとガープによって「ロックス海賊団」は壊滅しました。

黒ひげの本名はマーシャル・D・ティーチです。ロックスの本名はロックス・D・ジーベック。2人の名前にはDが入っています。このことから2人は「Dの一族」という共通点を持っています。また、黒ひげことティーチは、「世界の王」を目的としており、目的の為に仲間を殺しました。ロックスも過去に「世界の王」を目指しており、「ロックス海賊団」でも仲間同士の殺し合いは頻繁に起きていたようです。

黒ひげはロックスの息子ではないかと考えられています。その理由は、2人が「Dの一族」であることと、ロックスが過去にロジャーとガープに倒された時期と黒ひげことティーチの年齢がピッタリ合うからです。ロックスが倒された後、ティーチは孤児になり、白ひげ海賊団の船員となったのではと考察されています。

別の考察では、ロックスと黒ひげが同一人物ではないかと言われています。その理由は、黒ひげが2つ「悪魔の実」を所有していることにあります。過去にロックスの心臓が黒ひげに移植され、2つ分の魂を持っているから「悪魔の実」を2つ所有できたのではと考えられています。エースが過去に発言した「人の2倍生きている」という言葉も理解できます。

息子説、同一人物説と考察されていますが、ただロックスを尊敬しているだけではとも考えられています。黒ひげは歴史研究が趣味なので、過去の伝説的海賊であるロックスを知っていたことは間違いなく、「世界の王」を目指していたロックスを尊敬していているとも考えられています。黒ひげが自分の船に「サーベル オブ ジーベック号」とロックスの名前を入れているのも、ただ尊敬するロックスの名前をつけたかっただけとも推測されます。

巨額の懸賞金が懸けられている黒ひげことティーチ。ティーチの過去や経歴について紹介します。

ティーチの過去は「偉大なる航路」のとある島の孤児として始まります。12歳の時に白ひげ海賊団への入団を志願し、船員となりました。

ティーチが一番欲しかった「悪魔の実」の「ヤミヤミの実」を同じ白ひげ海賊団のサッチが見つけます。それを知ったティーチは、サッチを殺害し、「ヤミヤミの実」を奪い、脱走します。

ティーチはジャヤの酒場でルフィと出会い、「空島」を目指すというルフィ達を激励した。その後、ルフィの懸賞金が1億ベリーと知り、ルフィを倒して王下七武海入りを企みます。黒ひげの当初の懸賞金は0ベリーです。

ティーチはバナロ島でルフィ達を追う準備をしていたところ、ティーチを追ってきた白ひげ海賊団の2番隊隊長ポートガス・D・エースと対峙します。島を破壊するほどの闘いののち、エースに勝利。エースを生け捕りにして王下七武海へ加盟します。

海軍本部がエースの処刑を決定します。懸賞金2位の白ひげ率いる白ひげ海賊団と海軍との全面戦争が始まろうとしています。そんな中、ティーチは海底の大監獄であるインペルダウンを襲撃。なんとかインペルダウンのLv.6に到達したティーチは、獄中の囚人同士を殺し合いさせて生き残った者を仲間にしました。

戦いが終盤に差し掛かった頃、黒ひげはマリンフォードに現れます。白ひげから仲間殺しのケジメをつける為、黒ひげに宣戦布告します。始めは白ひげに圧倒されるも、黒ひげの一味全員での総攻撃の末、白ひげを倒します。戦いはシャンクスが現れたことで収束しますが、黒ひげはシャンクスと戦うのはまだ早いと言って引き揚げます。

頂上戦争後、新世界のある島でジュエリー・ボニーを拘束し、海軍と軍艦を得るための交渉します。しかし交渉は失敗。後に白ひげ海賊団の残党と戦い、勝利し、白ひげの縄張りを得ます。そして四皇にまで上りつめました。

能力者狩りを行う黒ひげ。過去にエースが所有していた「メラメラの実」を得るべくドレスローザに仲間を送り込みます。ゾウ篇での黒ひげの詳細は不明ですが、革命軍の本拠地であるバルティゴを襲撃し、サイファーポールと衝突ののち、逃走しました。

ホールケーキアイランド篇の最後にシルエットのみ登場。ルフィの懸賞金が15億ベリーになり、「5番目の皇帝」と呼ばれるようになったという世界経済新聞を読み、「まだルフィには早いだろう」という旨の言葉を発しています。

ワノ国篇での黒ひげは派手な装飾品に身を包み、いかにも海賊といった風貌になっています。世界の混乱に興奮し、強者たちの潰し合いが始まっていると宣言します。また、ゲッコー・モリアを自分の海賊団へ誘いました。

ここからはアニメ『ワンピース』に登場する黒ひげの声を担当した2人の声優について、主な出演作品とともに紹介します。

黒ひげの声優を担当するのは、大塚明夫さん。大ベテランの声優で、有名作品にも多数出演されています。

大塚明夫さんは1959年11月4日生まれのいて座。東京都出身のB型です。数々の有名アニメや洋画の吹き替えを担当しています。声優だけでなくナレーターや俳優としても活躍中です。渋くてカッコいい声は女性だけでなく男性からも人気です。

大塚明夫さんの主な出演作品は『ブラック・ジャック』の主人公ぶら・ジャック、『攻殻機動隊』のバトー、『メタルギアソリッド』のソリッド・スネークなど、人気作品に多数出演しています。

黒ひげの幼少期を担当しているのは落合福嗣さんです。元プロ野球選手の落合博満さんの息子であることはあまりにも有名です。

落合福嗣さんは1987年8月20日生まれのしし座。名古屋市出身のO型です。2015年4月に声優デビューし、数々のアニメに出演。声優、ナレーター、歌手としても活躍中です。

落合福嗣さんの主な出演作品は『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の島田魁、『グラゼニ』の凡田夏之介など人気作品に出演しています。

いかにも海賊らしい黒ひげを好きだという方もいました。海賊らしい姿には憧れすら感じます。

『ワンピース』のラスボスが黒ひげになるのかどうか考察している方もたくさんいました。

敵役として嫌われがちな黒ひげですが、カッコイイという声もたくさんあがっていました。

黒ひげは初期から登場しているキャラにも関わらず、未だ謎の多いキャラクターです。黒ひげ海賊団の提督として、今後ルフィ達の前に立ちはだかる存在となるでしょう。黒ひげの正体が明らかになる日まで、今後の物語の展開に注目です。