【ワンピース】イナズマの性別や正体とは？強さや能力・声優についても紹介

『ワンピース』の登場キャラクターであるイナズマは、革命軍「グランドライン軍」の副隊長です。ワインを片手に登場するなど、優雅で落ち着いた雰囲気がカッコいい人物です。イナズマについて調べていくと、「イナズマの性別が気になる」という視聴者の声がたくさん出てきました。今回は謎に包まれた人物、イナズマについて深堀りしていきます。

 『ワンピース』に登場するイナズマは、ツートンカラーの髪の毛や衣装が印象的なキャラクターです。落ち着いた雰囲気を身にまとっており、手にはいつも、グラスに注いだワインを手にしています。イナズマは革命軍に所属しており、「グランドライン軍」の副隊長を務める実力の持ち主です。チョキチョキの実の能力者でもあります。額には稲妻のような傷跡がありますが、どのような時についた傷なのかは不明です。

イナズマは、『ワンピース』の「インペルダウン編」で初登場しました。『ワンピース』は大長編ですが、物語の中にいくつかののまとまりが存在します。インペルダウン編もその1つです。「インペルダウン」とは、数多の囚人たちを収容する監獄の名称です。難攻不落の大監獄として名高いインペルダウン。イナズマも、インペルダウンに収容された囚人の一人でした。

『ワンピース』は尾田栄一郎が『少年ジャンプ』で連載中の少年漫画です。「ひとつなぎの大秘宝《ワンピース》」をめぐり数多の海賊たちが繰り広げる冒険譚が、読者の熱い支持を集めています。1997年に連載が開始され、1999年にはアニメ化を果たしました。『ワンピース』は幅広いメディア展開でも注目されています。2015年には歌舞伎として舞台化され人気を集め、その後も繰り返し上演されました。

『ワンピース』の主人公「ルフィ」は、ゴムゴムの実を食べたゴム人間です。ルフィの夢は「海賊王」になること。頼もしい仲間である「麦わらの一味」とともに、大海原を旅しています。ルフィ達の旅は、一筋縄ではいきません。様々な困難が立ちふさがり、キャラクター達の過去や複雑な人間関係も少しずつ明らかになっていきます。イナズマが登場する「インペルダウン編」では、鉄壁の監獄「インペルダウン」を舞台に、決死の闘いが展開されます。

イナズマについて、「性別が気になる」という声がたくさん上がっています。というのも、初登場時、ルフィ達の前に現れたイナズマは男性的な姿をしていました。ところが、少し経ってから再び現れたイナズマは、女性のような姿をしていたのです。その後も、イナズマは男性的な姿と女性的な姿を何度も行き来しています。このことから、「イナズマの性別は？」と視聴者の関心を引いたようです。

イナズマの性別の謎に迫ります。現時点で明らかになっているのは、イナズマは「女性的な姿」をしている時と、「男性的な姿」をしている時の2パターンがあるということです。どちらが本来の姿なのか、あるいは、どちらも本来の姿なのかは不明です。イナズマが敬愛するイワンコフは、男性・女性の枠組みを超越した「ニューカマー」という概念を提唱しています。イナズマもまた、イワンコフから「ニューカマー」と称されていました。

イナズマの「女性的な姿」の特徴について、簡単にまとめておきましょう。高めの声、やわらかい顔立ちなど、女性的な要素が目立ちます。口調も女性的なものに変化します。女性的な姿の時には、サングラスを額の上に掛け、目元を出していることが多いようです。

次に、イナズマの「男性的な姿」についての解説です。基本的な服装は、女性的な姿の時と変わりません。手にしたワインもそのままです。ただ、キリッとした顔立ちや、低い声など、男性的な要素が目立つようになります。サングラスで目元を隠しており、冷静な表情を見せることが多いです。

イナズマの性別は謎に包まれています。どうして「男性的な性別」と「女性的な性別」を行き来することができるのか、理由は明かされていません。しかし、イナズマの仕えるイワンコフが、大きな鍵を握っている可能性があります。ホルホルの実の能力によって、相手の性別などを自由に変えられるイワンコフ。イワンコフの能力によって、イナズマも性別を変えることができるようになったのかもしれません。

イナズマの正体は、革命軍「グランドライン軍」の副隊長です。『ワンピース』の世界には、革命軍という組織が存在します。この組織の目的は、「世界政府を倒すこと」です。モンキー・D・ドラゴン（ルフィの父親）が総司令官を務めており、配下には参謀総長サボと、各地域をまとめる5人の軍隊長がいます。イナズマは、軍隊長のメンバーであるイワンコフのもと、革命実現のために活動しています。

イナズマのモデルとなった人物はいるのでしょうか？一説として、『101匹わんちゃん』に登場するキャラクター、「クルエラ」がモデルなのではないか？という見立てがあります。クルエラは『101匹わんちゃん』におけるヴィラン（悪役）です。彼女の髪の毛に注目してみましょう。白と黒の2色にくっきりと分かれています。さらに、身にまとっているコートもイナズマのものと似ています。イナズマのルックスと似通っていることから、「クルエラモデル説」が囁かれているようです。

ちなみに、2022年夏に公開予定の劇場版最新作『ONEPIECE FILM RED《ワンピース フィルム レッド》』には、「ウタ」という名の人物が登場する予定です。劇場版のキーパーソンとなりそうなこの「ウタ」ですが、彼女もまた、髪色が左右で2色に分かれています。イナズマとの関係性はあるのでしょうか？詳細は不明なため、劇場版の公開が待たれます。

『ワンピース』の「インペルダウン編」で活躍したイナズマ。イナズマは「チョキチョキの実」の能力者で、様々な技を使用することができます。イナズマの強さや、闘いで発揮された能力を詳しく解説します。

イナズマは「チョキチョキの実」の能力者です。その名の通り、ハサミで何でもチョキチョキ切れてしまうという、インパクトの強い能力です。この能力によって、イナズマは自分の腕をハサミに変えることができます。ハサミと化した腕は、どんなものでも紙のように容易く切れてしまいます。さらに、切り取ったものを折り曲げて変形させ、防御等に活用することもできます。

「チョキチョキの実」の能力者であるイナズマは、どのような技を使うことができるのでしょうか？イナズマがこれまでに披露した技は2つあります。1つめは「大鋏《おおかなばし》」です。これは、両腕をビッグサイズのハサミに変えて、走りながら繰り出す大技です。2つめは「KEEP OUT《キープアウト》」です。これは、切り取った物体を壁にして、敵の進行を防ぐ防御技です。

イナズマが「強い」というイメージがない視聴者もいるかもしれません。それもそのはず、イナズマにはこれまで華やかな勝利シーンが存在しないのです。インペルダウン署長マゼランとの対決では毒攻撃に敗れ、「赤犬」からも重傷を負わされています。しかし、これだけでイナズマの強さを判断するのは時期尚早でしょう。「チョキチョキの実」の能力が、どのような場面で最も威力を発揮するのかも未知数です。これからのエピソードで、イナズマの本領が発揮されるかもしれません。

性別を自在に変えられるイナズマ。見た目だけでなく、声色やしゃべり方もガラリと変わってしまいます。そんなイナズマの声優は、「男性的な姿」と「女性的な姿」の時で異なります。イナズマの声を演じる声優2名を紹介します。

「男性的な姿」をしている時のイナズマを演じるのは、声優の浜田賢二さんです。低く静かな声が、落ち着いたイナズマの雰囲気にぴったりです。そして、実は『ワンピース』で浜田賢二さんが演じているのは、イナズマだけではありません。これまで、イナズマのほかに「キラー」や「アトモス」といったキャラクターの声も担当しています。

まず、浜田賢二さんのプロフィールをまとめておきます。浜田賢二さんは50歳（2022年現在）で、アニメ作品のほか、洋画の吹き替えなどでも活躍しています。声優仲間からは、「はまちゃん」、「ハマケンさん」などの愛称で親しまれているようです。

浜田賢二さんは幅広いキャラクターの声を演じており、『黒子のバスケ』や『機動戦士ガンダム00』など、多数のアニメ作品に出演しています。魅力的なキャラクターをたくさん演じてきた浜田賢二さん。その代表作をいくつか紹介します。

「女性的な姿」をしている時のイナズマを演じるのは、声優の庄司宇芽香（しょうじうめか）さんです。やわらかく美しい声が、イナズマのビジュアルにマッチしています。庄司宇芽香さんはこれまで、『ワンピース』で、イナズマのほかに「ラン」の声も担当しています。

庄司宇芽香さんは青二プロダクション所属の36歳（2022年現在）で、様々なキャラクターの声を演じる人気声優です。「うめちゃん」という愛称でも親しまれている庄司宇芽香さん。そのプロフィールについて、簡単にまとめました。

庄司宇芽香さんは、これまで多数のアニメ作品に出演しています。庄司宇芽香さんの代表作品について、簡単にまとめました。

革命軍で活躍するイナズマは、同じく革命軍に所属するイワンコフと深い関係があります。また、『ワンピース』の主人公であるルフィとも、重要な接点があります。イナズマと、他キャラクターとの関係性について調べました。

イワンコフは革命軍の軍隊長であり、「グランドライン軍」を指揮しています。「グランドライン軍」の副隊長であるイナズマは、イワンコフの部下にあたります。イナズマはイワンコフのことを敬愛しているようで、いつもイワンコフに付き従っています。イワンコフも、イナズマの実力を認めているようです。イナズマがマゼランの毒を受けてしまった際には、イワンコフはイナズマの体調を優先し、療養に専念させようとしていました。革命軍の将来を思ってのことでしょう。

イナズマから深く慕われているイワンコフ。イワンコフはホルホルの実の能力者です。この能力を使うと、相手の性別や色素、テンションなどを自在に変化させることができます。死の危機に陥ったルフィも、イワンコフの能力によって治癒力を引き出され、生還することができました。

イナズマは性別を自在に行き来することができます。その過去は謎に包まれていますが、「ニューカマー」を提唱するイワンコフが、大きな影響を及ぼしていると考えられます。さらに、イナズマはイワンコフに命を救われたこともありました。インペルダウンでの戦いで、マゼランの毒により重傷を負ったイナズマ。イワンコフはイナズマの治療にあたり、ホルホルの実の能力ではなく、あえて通常の治療法を選択しました。革命軍の要であるイナズマの将来を考え、寿命を縮める治療法を避けたのです。

イナズマはイワンコフとともに、インペルダウンに収容されていました。イワンコフはインペルダウンの中に「ニューカマーランド」をつくり上げ、監獄とは思えない自由な暮らしを実現していたのです。一方、ルフィは義兄のエースを奪還するため、インペルダウンに侵入しました。インペルダウンで出会ったルフィとイワンコフ一同は、ともに闘うことになりました。ルフィはイナズマのことを「カニちゃん」と呼んでいます。イナズマの「チョキチョキの実」の能力にちなんだ愛称です。

ルフィは義兄のエースを奪還するために、監獄インペルダウンに決死の侵入を果たしました。その道中で、イナズマやイワンコフに巡り合うことになります。

イナズマは、ルフィのピンチを救ってくれた恩人でもあります。イナズマとルフィの初対面はインペルダウンの極寒の空間の中。「初対面」といえど、ルフィにその時の記憶はなさそうです。なぜなら、インペルダウン所長マゼランから浴びせられた猛毒のせいで、死の淵に立っていたからです。倒れていたルフィとその仲間のボンを、イナズマがイワンコフのもとに連れ帰ってくれます。そのおかげで、ルフィはイワンコフの「ホルホルの実」の能力を受け、命拾いすることができました。

イナズマは物静かで冷静な雰囲気ですが、要所要所でカッコいい名言を残しています。ここでは、イナズマの名言をいくつかご紹介します。

インペルダウン内の雪原に倒れ伏したルフィとボン。ルフィは猛毒に侵され、大ピンチを迎えていました。そんな二人を発見してくれたのがイナズマでした。無事助け出され目覚めたボンの前に、イナズマが再び姿を現します。初登場時とは異なり女性的な姿で現れたイナズマが、自分の名を告げるシーンです。口調もどこか柔らかく、語尾にはハートマークが付いていました。

イナズマの技名であるこの言葉。英語ですが、調べてみると「立ち入り禁止」や「除外する」といった意味のようです。その名の通り、チョキチョキの実で切り出した物体を壁にして、相手の進行を阻む技です。イナズマは、インペルダウン署長マゼラン相手にこの技を繰り出しました。残念ながらマゼランの猛毒の前に敗れてしまいましたが、たとえ足止めしかできなかったとしても、マゼランに恐れず立ち向かった勇気を評価したいところです。

インペルダウン脱獄を果たしたルフィは、エース救出のために走ります。数多の強者たちも、ルフィを援護して熱い戦いが展開されます。イナズマもまた、ルフィのために重要な役割を果たしました。マゼランの毒に侵された後、イワンコフの髪の毛の中に潜んでいたイナズマですが、ルフィのために動きます。チョキチョキの実の能力で、エースのいる処刑台までの道を築いたのです。ルフィの背中を押す感動的な一言でした。

イナズマは、性別を自由に変化させられるユニークな特徴や、クールな雰囲気が人気のキャラクターです。まだ活躍の場面はあまり多くありませんが、今後の飛躍が期待されます。そんなイナズマに対する、世間の声をいくつか紹介します。

インターネット上では、イナズマの性別が気になるという声が多数上がっていました。原作を読んだ時から、イナズマの性別について不思議に思っていた人も多いようです。アニメで初めて声を聞くことによって、イナズマの性別について改めて思いを巡らせた視聴者もいるようです。

イナズマがアニメに登場する前の段階で、その声について予想を展開していた視聴者もいました。実際、イナズマの声優は男性と女性の2名が演じることになり、性別を行き来できるイナズマの魅力を際立たせています。

こちらも同じく、イナズマの性別について悩んでいるという意見です。イナズマは「男性的な姿」と「女性的な姿」の両方を併せ持っているため、1人のキャラクターで2つの魅力を味わうことができます。どちらの姿の方が好きか、自分の「推し」バージョンを見つけるのも楽しそうです。

イナズマの性別が、家族の話題として取り上げられた視聴者もいるようです。性別はどちら？という疑問を乗り越えると、ニューカマーという概念にたどり着くことができます。性別を超越した存在であるイナズマ。イナズマについて深く知れば知るほど、ますますその魅力に惹かれていく視聴者も多いのではないでしょうか。

『ワンピース』に登場するイナズマは、「男性的な姿」と「女性的な姿」を自在に行き来できるキャラクターです。そもそもイナズマの性別を詮索すること自体、野暮なことかもしれません。イナズマはまさに性別を超越した存在、「ニューカマー」です。性別は、ひとりひとり異なる多様なものです。『ワンピース』の物語も、時代と共にその価値観をアップデートしていく存在なのかもしれません。「ニューカマー」イナズマの、今後の活躍にも期待しましょう。