2024年3月15日公開

【風の谷のナウシカ】クシャナは人気キャラの一人！原作と映画との違いも

本記事では『風の谷のナウシカ』の人気キャラクタークシャナについて徹底考察します。クシャナの性格やクロトワとの関係性を解説し、クシャナの人物像に迫っていきます。さらに、『風の谷のナウシカ』の原作漫画と映画のクシャナの違いについても詳しく紹介します。

【風の谷のナウシカ】クシャナはかわいい人気キャラの一人

『風の谷のナウシカ』に登場するクシャナはトルメキア王国の王女です。クシャナは映画『風の谷のナウシカ』の物語では敵キャラとして巨神兵を引き連れて風に谷に進軍してきます。しかしクシャナは敵キャラなのにかわいいと密かに人気があるようです。本記事ではそんなクシャナにクローズアップして、クシャのかわいいと言われる人物像を考察し、映画と原作のクシャの違いを解説します。クシャナの人気の秘密を考察していきましょう。

クシャナのプロフィール

通り名：トルメキアの白い悪魔
年齢：25歳
出身：トルメキア王国
地位：第4皇女
声優：榊原良子

『風の谷のナウシカ』のかわいいと言われるクシャナは、トルメキア王国の第4皇女であり、異母兄が3人います。クシャナが先王の直径の子孫であるため、他の王位継承者候補に疎まれ、毒を盛られたという過去もあります。名前の由来は、有力な説が2つあり、1つは実在した王朝である北インドのクシャーナ王朝からという説と、もう一つは「ナウシカ＝NAUSICAA」の綴りを「CUSIANAA」と入れ替えたアナグラム説です。美しく、かわいい見た目だけではなく、頭の回転も速く優れた剣術を持つ頼れるトルメキア軍の指揮官です。

クシャナの性格

プロフィールの後はクシャナの性格を考察していきましょう。かわいいと人気のクシャナはいつも冷静で、感情をあまり表に出すことはないので、冷酷なイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、それはトルメキア軍の指揮官として、「国民が蟲たちに怯える事のない世界を作る」という信念を持ち行動しているからです。そして、そんな信念を持っている彼女は、トルメキア兵からクシャナ殿下と敬意を込めて呼ばれ、その指揮官としての行動力で部下からもとても頼りにされています。

しかし、いつも冷静なクシャナも自身の母親のことを侮辱された時は、怒りの感情を隠すことなく作中では見せています。王位継承者争いで周りが敵ばかりの環境で、母だけが彼女の心の支えだったのかもしれません。

クシャナとクロトワの関係

続いては、クシャナとクロトワの関係について紹介します。クロトワはクシャナの部下という関係でいつもクシャナの隣にいるトルメキア軍の参謀です。その少しくたびれた風貌から、クシャナよりかなり年上と思っている人が多いようですが、クロトワの年齢はクシャナの2歳上の27歳です。彼はクシャナの父であるヴ王からクシャナを監視、抹殺を命じられ中央から彼女の補佐として派遣されましが、その事をクシャナに見破られ彼女に寝返ったという関係性です。

いつも飄々としており、作中ではクシャナに対する愚痴も呟くなど少し頼りないイメージもありますが、自身も重症を負いながらもクシャナの突破口を開くことに尽力をつくすなどの描写もあります。このことから、ここぞという時には行動できる男であり、彼なりのクシャナへの忠誠心もあるようです。

【風の谷のナウシカ】クシャナの原作と映画との違い

ここからは『風の谷のナウシカ』の原作と映画でのクシャナの違いについて解説していきます。映画版のクシャナは基本的にはトルメキア軍の冷酷な指揮官として悪役というスタンスですが、原作漫画ではもう一人の主人公として描かれているようです。原作と映画のクシャナの設定の違いを詳しく見ていきましょう。

映画におけるクシャナ

映画版のクシャナは、映画を見たことのある人であればご存じの通り、風の谷を侵略する敵のボスといった印象でしょう。映画版のクシャナは左腕が義手で黄金の鎧に赤い髪といった見た目です。蟲たちの攻撃を受けて左腕を無くしたクシャナは腐海を焼き払って蟲たちを殺し、人間の世界を取り戻すことが正義という信念を持っています。自分の信念のためなら、手段を選ばない冷酷な面が表立って描かれているため、悪役という側面が強調されています。

また助けてくれたナウシカに銃を向けるなど、自然との調和を望むナウシカとは全く正反対の女性として描かれています。映画版でクシャナがこのように描かれた理由は、原作を読んだことのない人にも内容を伝わりやくするためということのようで、結果クシャナはわかりやくす悪者になったようです。しかし、ナウシカの事をよく知ると、「ゆっくり話したかった」と明かす場面もあり、ただのわからずやの悪役でないことは、作品の終盤で表現されています。

原作におけるクシャナ

続いて原作におけるクシャナを見ていきましょう。原作でのクシャナはナウシカについでもう一人の主人公という立ち位置で描かれています。原作のクシャナは義手ではなく、銀色の鎧をまとい髪は金髪です。常に冷静で信念を持って戦う姿は映画版同様ですが、原作ではどんな時も正しい判断ができ、部下を思いやる人間味のある人物として描かれています。そして、映画版で敵対関係だったナウシカとは同盟国の一員として共闘するというシーンもあり、原作版はナウシカに対してもとても理解のある人物です。

映画版では王位継承権を巡っての争いもありましたが、原作の最後は「トルメキア中興の祖」として彼女の功績が評価されます。そしてヴ王から王位を譲られますが、即位せずに生涯代王のままで王座には就きませんでした。