【鬼滅の刃】梅の名前の由来を徹底解説!堕姫の悲しい過去も紹介
『鬼滅の刃 遊郭編』に登場した堕姫(だき)は人気の高いキャラクターです。彼女が人であった頃の名前「梅」には、どんな由来があるのでしょうか?梅という名前に秘められた闇と『鬼滅の刃』で一番切ないとも言われる堕姫が背負う悲しい過去についても合わせてご紹介します。
目次
【鬼滅の刃】梅とは?
「梅」は『鬼滅の刃 遊郭編』に登場する上弦の陸・堕姫が人間だった頃の名前です。この事実は、堕姫と共に上弦の陸を務める兄・妓夫太郎(ぎゅうたろう)によって『鬼滅の刃 遊郭編』の最終回で明らかにされました。ここでは梅のプロフィールや『鬼滅の刃』という作品について見ていきましょう。
梅のプロフィール
『鬼滅の刃 遊郭編』では梅の幼い頃についても描かれています。梅は遊郭で生まれ、幼い頃から輝くその美貌から、周囲の人達からとても可愛がられていました。 一方、兄である妓夫太郎はその見た目の醜さから、親からすら愛されず、酷い扱いばかりを受けていました。しかし、貧しいながらも助け合いながら幼少期を過ごした梅と妓夫太郎の間には、深い信頼関係が生まれました。少女になり遊女として働き始めた梅は、ある事件をきっかけに人間としての命を奪われ、鬼にされてしまうのです。
鬼滅の刃の概要
『鬼滅の刃』は、家族が鬼に襲われ、唯一生き残りながらも鬼と化してしまった妹を人間に戻すべく、竈門炭治郎が鬼たちと戦う旅に出る少年の姿を描く物語です。元々は2016年~2020年まで週刊少年ジャンプに掲載されており、単行本は全23巻で累計1億5,000万部を売り上げた大人気漫画です。
2019年に初めて『鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編』というタイトルでテレビアニメ化され、2020年には『鬼滅の刃 無限列車編』という劇場版を公開、2021年~2022年には続編アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』も放送されています。炭治郎と家族の深い関係を描いた老若男女幅広い世代に愛されるダーク・ファンタジーです。
鬼滅の刃のあらすじ
『鬼滅の刃』の舞台となるのは大正時代です。竈門炭治郎は、一家の長男として炭売りをしながら、家族と慎ましくも幸せな日々を送っていました。しかし、ある日仕事から帰ると家族は鬼に襲われ、妹の禰豆子だけが鬼と化して生き残っていました。悲しみに暮れながらも、家族の仇を打ち、妹を人間に戻す方法を知るため、炭治郎は人食い鬼たちに立ち向かっていきます。全ての鬼の元凶である 鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)を倒すため、鬼殺隊となり日々任務をこなす炭治郎ですが、鬼退治は一筋縄にはいきません。
【鬼滅の刃】梅の名前の由来や悲しい過去
梅の名前の由来は梅毒?
『鬼滅の刃 遊郭編』で炭治郎が戦う十二鬼月の1人である堕姫が人間であった頃の名前が「梅」ですが、その名前は母親が「梅毒」という性病に罹っていたためだと言われています。原作では母親の病名については明言されていませんが、兄の妓夫太郎の台詞からそのように考察されています。
堕姫が人間だった頃の悲しい過去
堕姫が人間「梅」として生きていた頃は、決して幸せな環境ではありませんでした。彼女の悲しい過去について紹介します。
過去①梅と妓夫太郎の生い立ち
羅生門河岸という遊郭の最下層で生まれた妓夫太郎は、悲しいことに望まれて生まれた子ではなかったため、周りから邪険にされ何度も殺されそうになることもありました。子供の頃から醜く不潔で虫を食べながら生活しており、辛い日々を過ごしていました。そんな彼に転機が訪れたのは、妹の梅が生まれた頃でした。
美しい顔立ちをしていた梅は、いつからか妓夫太郎にとっての自慢の存在となり、取り立て屋の仕事を始めた彼は自分の醜さにも自信を持つようになりました。梅は生まれ持った美しさを生かし、遊女として働くようになり、2人は互いに支え合いながら暮らしていたのでした。
過去②梅が侍を失明させた理由
遊女として働いていた13歳の梅には、既に多くの客が付いていました。その客のうちの1人である侍が、梅の唯一の家族である妓夫太郎を侮辱したことから、傷ついた梅は感情が高ぶり、侍の目をかんざしで突いて失明させてしまったのです。
過去③生きたまま焼かれた梅
失明させられた侍は、その復讐として、ある日梅を拘束し、生きたまま縄で縛りあげ焼いてしまうという暴挙に出ました。何も状況を知らずに仕事から戻った妓夫太郎は、丸焦げになった妹を見て途方に暮れ、悲しみと怒りを露わにしていました。すると梅を焼いた侍が現れ、後ろから妓夫太郎を斬りつけてしまうのです。
過去④梅と妓夫太郎が鬼になった理由
侍に斬りつけられた妓夫太郎は、とどめを刺される前に力を振り絞り鎌で侍を殺してしまいます。梅を抱き抱え彷徨いながら歩く妓夫太郎は、上弦の鬼である童磨(どうま)と出会います。童磨に鬼にならないかと誘われた妓夫太郎は、瀕死の状態の梅を助けるために梅と共に鬼になることを決意するのです。
【鬼滅の刃】梅の鬼としての強さや最期
堕姫の強さはどんなところにあるのでしょうか?また、その悲しい最期についてもご紹介します。
堕姫は花魁として生活していた
上弦の鬼となり堕姫(だき)という名を与えられた梅は、「京極屋」の蕨姫花魁として働き始めます。しかし、見た目の美しさに反して、傲慢な性格で暴力的な発言も多く、気に入らないことがあるとすぐに手を出す堕姫は、多くのけが人や自殺者を出していました。店側も蕨姫の仕業であることに勘づいていましたが、売れっ子の蕨姫に口出しは出来ずにいました。堕姫の存在は周囲の人々を怖がらせていたのです。
堕姫が人を食べるときのこだわり
『鬼滅の刃 遊郭編』では堕姫のこだわりについても描かれています。堕姫は美しい人を好み、醜い人は忌み嫌っていました。人を食べるときにも、「美しくなければ食べない」という信念のもと、若くて容姿が美しい人を食べます。また、「不細工は生きている価値がない」とし、見た目が醜い人は殺していました。
堕姫の鬼としての強さや血鬼術
十二鬼月の上弦の陸である堕姫は、鬼の頂点である鬼舞辻無惨の血を分け与えられていることから非常に強い鬼だと鬼殺隊から恐れられていました。しかし、実際には堕姫は妓夫太郎と一緒になることで1人の鬼となり、真の強さは妓夫太郎が牛耳っています。血鬼術である「八重帯斬り(やえおびぎり)」は、無数の帯を操りながら、獲物の動きを封じ囲い込む術で、全ての帯を戻す時にそれまでと比較にならない強度を発揮します。帯は貯蔵庫としての役割ももち、これまでに捕えた美しい人を閉じ込めておくことができます。
堕姫と妓夫太郎は炭治郎たちに負ける
堕姫と妓夫太郎は、2人で1人の鬼という性質から、2人の首を一気に落とさなくては倒すことができません。激闘の末、炭治郎と鬼殺隊の柱である宇随天元(うずいてんげん)は、何とか2人を同時に倒すことができました。首から上だけの状態になった堕姫と妓夫太郎は、敗北の悔しさから口喧嘩を始めました。それを不憫に思った炭治郎は、兄弟で仲良くすることを約束させ、その直後に堕姫は消滅しました。残された妓夫太郎は、子供の頃を思い出し「梅ー!」と叫びながら消滅していきました。
堕姫と妓夫太郎の最期の死亡シーン
鬼としての体が消滅したあと、妓夫太郎はわざと堕姫を冷たくあしらい、1人で地獄に向かおうとしていました。しかし、堕姫は「絶対に離れないんだから!」と言って妓夫太郎にしがみつき、観念した妓夫太郎は泣きじゃくる堕姫を背負いながら一緒に地獄へ向かうのでした。子供の頃から泣き虫で、兄に甘えきっていた梅とそれを受け止める妓夫太郎、二人の関係は子供の頃から何も変わっていなかったのです。
【鬼滅の刃】梅(堕姫)の声優
元々人気キャラの一人である堕姫ですが、アニメ『鬼滅の刃』では、より多くのファンを獲得しました。担当声優が、堕姫の美しく妖艶な面と、妹としての可愛らしい面を上手く演じ分けていることが話題となっています。『鬼滅の刃』のアニメで堕姫を演じた声優はどのような人なのでしょうか?
梅(堕姫)の声優は「沢城みゆき」
『鬼滅の刃』で上弦の陸である堕姫の声を担当するのは、声優として幅広く活躍する沢城みゆきさんです。艶やかな中にも恐ろしさを秘めた花魁としての顔、バトルシーンで見せる迫力ある顔、妓夫太郎に見せる梅としての顔を声色で見事に演じ分けています。
沢城みゆきのプロフィール
- 名前:沢城みゆき(さわしろ みゆき)
- 愛称:みゆきち
- 出身地:東京都(出生地は長野県)
- 生年月日:1985年6月2日
- 血液型:O型
- 身長:154cm
- 所属事務所:青二プロダクション
沢城みゆきさんは中学2年生の時に『デ・ジ・キャラット』のオーディションにて審査員特別賞を受賞し声優デビューを果たしました。その後、マウスプロモーションに所属し声優として活躍、数々の賞を受賞しています。2015年に現在の事務所へ移籍しました。プライベートでは、2014年に一般男性と結婚、2018年に第一子が誕生しています。
沢城みゆきの主な出演作品
出演作品としては、「ルパン三世」の三代目峰不二子役が最も有名なのではないでしょうか。色気のある艶やかな声は、峰不二子のイメージにぴったりだと世間からも称賛の声があがっています。また「ゲゲゲの鬼太郎」の6代目鬼太郎役にも抜擢されています。歴代の鬼太郎の声質とは異なる雰囲気が癖になるファンが多いようです。その他にも、「ONE PIECE」のシャーロット・プリン役や「GO!プリキュア」のキュアスカーレット役など、様々な人気作品に出演しています。
【鬼滅の刃】梅に対する世間での評判や人気
『鬼滅の刃 遊郭編』の視聴者の中には堕姫のファンになった人が数多く存在します。堕姫としての妖艶な美しさや強さだけでなく、梅だったころの可愛らしい姿や、妓夫太郎に見せる妹としての顔に魅力を感じるファンも少なくありませんでした。
梅と妓夫太郎の関係性についても、多くの感想が寄せられていました。恐ろしい女性として周囲からは恐れられる堕姫ですが、そんな彼女を「素直で染まりやすい性格」と無条件に受け入れる妓夫太郎の愛の深さに注目するファンもいました。二人の悲しくも美しい関係性は、『鬼滅の刃 遊郭編』での見どころの一つとなっています。
アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の最終回は、多くの視聴者の涙を誘いました。梅と妓夫太郎の壮絶な過去が明らかにされたことで、鬼側の二人に感情移入してしまったファンも少なくありません。沢城みゆきさんの演技も相まって、より感動的なラストとなっています。
【鬼滅の刃】梅の名前の由来には過去が関係していた
梅は幼くして母を病気で失くし、その母の病名を名前を付けられるという辛い過去を背負ってしまいました。『鬼滅の刃』では、鬼にされた者達の背負う悲しい過去についても細かく描写されています。その中でも特に、梅と妓夫太郎の過去は多くの読者・視聴者にとって衝撃的なものとなっています。「梅」という名前に隠された意味を理解した上で、本編を見直してみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
Yukiko S
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